こんにちは!MOTO-ACE-BLOG erの@Andyです。
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先日レプ男のエンジンが砕けて御釈迦になられたので、街乗りバイクが無くなってしまいました。 もう一台の愛機ZRX1200Rはバッチリ動くんですが・・・
車検切れ!(゜o゜;
このままではツーリングに行けないので、ZRXの車検を通してきました。
すんなり通ると思って余裕かましていたら・・・ガッツリ不合格!! (想定外!)
結果的にはその日のうちに再検査を受けてなんとか免罪符(車検証)をゲットできました。
記事の目次
1. バイクユーザー車検の費用総額
バイクのユーザー車検費用の総額は¥17,030でした。
但し、事前に点検整備記録簿を準備すれば-10¥になり、¥17,020となります。
- 自賠責保険料(24ヶ月)・・・¥11,520
- 重量税・・・・¥3,800
- 審査証紙・・・¥1,300
- 登録印紙・・・¥400
- コピー代・・・¥10(点検整備記録簿)
Andyが高校生と時、名古屋市中川陸運局に持っていってた頃は確か総額3万円を超えていました。 そこから考えると随分と安くなったものです。
自賠責保険の窓口のおばちゃんに聞いたところ、バイク事故が減少しており支払総額が減少 → 保険料の低下 となっているようです。
バイク事故が減っているとは思っていなかったのでビックリ。
ユーザー車検はほんとに安い?
ユーザー車検は安い! 費用を抑えられる! と言ったイメージが強くあると思います。
確かに車検費用だけで見れば、お店に任せるより間違いなく安いです。
しかし点検・整備はオーナーの責任になります。 バイクの事を理解している方であればユーザー車検をオススメしますが、全く分からないのであれば、やはり掛かりつけのバイク屋さんに任せるのが結果的に一番安いです。
タイヤの状態や、ブレーキシステムの点検など、点検&整備無しの整備不良のまま乗り続けて転倒するともっと高く付きます。
人間の治療費もバイクの修理費用、場合によっては相手の保証まで必要になるかもしれません。
バイク屋のプロは何が一番重要なのか、よく知っています。 良心的なバイク屋であれば、予算内で最低限の安全の担保をしてくれるはずです。
もちろん部品交換が必要な場合も多々ありますから、出費がかさむ時もあります。
お店に車検を出すと、点検整備料の他に車検場まで検査を受けに行く代行手数料も必要です。
ユーザー車検であればその費用は浮かせられるので、検査だけ通して点検整備を後で受ける事で費用を抑える方法もあります。
「車検合格=安全なバイク」 ではありませんので、ユーザー車検を受ける方は費用対効果を検討して下さいネ!!
1. バイクユーザー車検の予約方法
ユーザー車検を受ける場合は各都道府県にある車検場の予約が必須です。 ↓のボタンから全国の車検場で予約可能です。
予約番号が必要
国交省の公式ページでアカウントを作成後、予約が完了すると登録したメールアドレスにこんな内容が届きます。
登録するメールアドレスは、スマホで確認できるメアドがオススメです。
予約番号か記載されたメールが一通届くので、下4桁の番号を覚えておいて下さい。
この番号を継続検査申請書の右下に記入します。
2. ユーザー車検に必要な書類4枚と書き方
ユーザー車検で準備する書類は下記の通りです。
- 自動車検査証
- 自賠責保険証
- 定期点検記録簿
- 自動車税納税証明書
- 印鑑
- (排ガス試験結果証明書)
- 自動車検査票1
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 自賠責保険証(新規分)
- (定期点検記録簿)
排ガス試験結果証明書は、社外品へ交換している場合必要です。
※年式や触媒の有無によって変わりますので要確認。(純正マフラーであれば不要)
自賠責保険は、陸運局で加入できます。
書類1. 自動車検査票の書き方
- この用紙はすべてボールペンにて記入します。
- 収入印紙(自動車検査証紙1300円・登録印紙400円)を貼り付けて下さい。
- 右下にはHPから予約完了した時に送られてくるメールの「予約番号」の下4ケタを記入します。
書類2. 継続検査申請書の書き方
- 青枠の中は鉛筆で記入して下さい
- 赤枠の中はボールペンでき記入して下さい
- この書類のみ捺印が必要です。
書類3. 自動車重量税納付書の書き方
- 全てボールペンで記入して下さい
- 重量税印紙を3,800円分貼り付けます
自賠責は安くなったと思いましたが、重量税は値上がりしたような気が・・・。 気のせい??
書類4. 定期点検記録簿の書き方
- 全てボールペンで記入して下さい
- 二輪用の様式であればOKです。
- 多少間違っていても問題はありません。
※自由にお使いください。
以上で、当日車検場にて準備&記入する書類は全てです。
3. 検査ラインでのバイク検査項目
実際の検査ラインでの検査項目です。
検査1. 目視及び外観検査
- フレーム番号確認
- ウィンカー点灯確認
- ホーン作動確認
- ヘッドライトのハイロー切り替え確認
- ブレーキランプ、テールランプ作動確認
- タイヤの溝深さ確認(0.8mm以上の事)
- その他法規基準を満たしていないと思われる箇所
だいたいこんな感じです。 Andyの場合ミラーの面積が若干小さくNGをくらってしまいました。
↑の記事内で紹介していますが、しゃぼん玉オリジナルカラーのビレットミラーに交換しました。
しかし平成19年製造以降のモデルは俗にいう新基準が適用されます。 (2006年式までは小さなミラーでもOK)
AndyのZRXは2009年式(製造は2008年)になるので、大きなサイズのミラーでなければなりません。 大丈夫!と思って購入したら、半径で3mmほど小さくてNGでした・・・(`・ω・´)ゞ
なので急遽豊山二輪館へ行き、車検対応のミラーを買うハメに。
灯火器検査の動画
検査2. 排気ガス検査
先ずは排気ガス検査です。
検査プローブをマフラーからズボっと差し込みます。 年式によって排ガス濃度が異なるので、機械の操作が必要な場合があります。
基本的にはプローブを差し込めば自動的に検査がスタートしてくれます。 場合によっては機械の判定モードを変更する場合があるので、オドオドしていると助けが来るはずw
分からなければ係員や、レッドバロンなどのバイク屋さんが近くにいれば教えてくれます。
排ガス検査の動画
検査3. スピードメータ検査
次にスピードメータ検査です。時速40キロの時のメーター表示を確認します。
スピードメーターを拾っているタイヤをドラムの上に乗せます。 ZRX1200Rの場合は前輪から車速を拾っているので前輪をドラムの上に乗せます。
- ギヤを「N」にし待つ
- フットスイッチを踏む
- ドラムが回転しメーターが動き出す
- メーターが40km/hを指したらフットスイッチを離す
こんな順番で検査します。
車検場によってはパッシングをしたり、ハンドスイッチを押す設備の場合もあります。
いずれにせよ、スイッチは近くにあり簡単に操作できるので安心して下さい。
※Andy個人的にはパッシングスイッチの仕様が一番楽。
スピードメーター検査の動画
検査4. ブレーキ検査
スピードメータ検査が終わると、そのままフロントブレーキ検査に入ります。
- ギヤを「N」にして待つ
- フットスイッチを踏む
- 電光表示板に「ブレーキを掛ける」と表示される
- 前後同時にブレーキを掛ける
フロントタイヤが終わると、少し前に進んでリアタイヤのブレーキ検査が行われます。
手順はフロントと全く同じなので心配要りません。 リアタイヤのブレーキ検査も「前後同時に」掛けて下さい
ブレーキ検査の動画
検査5. ヘッドライト光軸検査
一番鬼門と呼ばれる? ヘッドライト光軸検査はとても楽ちん。
- ヘッドライト検査装置の停止線にバイクを止める
- ヘッドライトはハイビームにする
- (エンジン回転を少し上げて光量を確保してもOK。)
自動的に検査してくれるので、何もすることはありません。
年式が古いバイクでフィラメント球を使っているバイクは、アイドリングで光量不足でNGを喰らう可能性があります。
もし心配であればスロットルを少し開けて3000回転位をキープすればOK。
ヘッドライト検査の動画
4. NG箇所があり再検査
今回のAndy ZRX1200Rは下記項目でNGとなって再検査が必要になりました。
NG1. ミラー面積不足
バックミラーの保安基準をすこし勘違いしていました。
基準1. 面積が69c㎡以上の事
ミラーの面積はどんな形をしていても69c㎡以上なければ不合格となってしまいます。
先ずはこことをクリアする必要があります。
基準2. 円形の物は鏡面がφ94以上、φ150mm以下である事
円形の場合は、φ94mm以上、φ150mm以下と言う基準があります。
今回Andyが装着していたミラーはφ91mmで保安基準に適合していませんでした。
基準3. 円形以外の物は、鏡面の大きさが120×200mm(または200×120mm)未満で、直径78mmの円を隠すことができる
実はこの円の大きさと勘違いしていました。
円形でもφ78mmが隠れればOKと思い込んでいて、NGをくらってしまいました。
円形以外がφ78mmですのでお間違いなく・・・。
年式によって適合される基準が異なるので、気をつけて下さいね!
豊山二輪館へダッシュ!!
小牧車検場からクルマで10分くらいです。
急遽ミラーを買いに行くハメになってしまいました・・・トホホ。
でもサスガは二輪館。 在庫が豊富で10mm正ネジのお安いミラーもしっかり在庫してくれていて助かりました。
工具も積んでいなかったのでエスカレードに常駐させておこうと思い工具セットも購入。 結局1万円近い出費となってしまった。
NG2. フロント右ウィンカーのポジションランプ不良
なんと! 物不良だと思って交換したウィンカーは正常だった・・・(`・ω・´)ゞ
ポジションランプが点滅していたのは、ギボシ部分の接触不良が原因でした。 原因を追求せず、社外品だから壊れたかな〜?位にしか思っておらず失敗。
交換直後は正常だったんですが、なぜか車検場に着た時に限って都合よく点かないんですよねww
とりあえず原因がカプラ部分の接触不良と分かったので、その場で応急処置!
再検査結果|合格!!
ミラーもポジションランプもバッチリ直して無事、免罪符をゲット出来ました!!
4. バイクの車検時に使う基準抜粋
バイクの継続検査を受ける場合によく使う基準の抜粋です。
- 車体幅・・・・±2㎝まで ※超える場合は要構造変更
- 車体高さ・・・±4㎝まで ※超える場合は要構造変更
- 車体長さ・・・±3㎝まで ※超える場合は要構造変更
- ウィンカー点滅回数・・・60~120回/1分間
- タイヤの溝・・・0.8mm以上
- 液体漏れ・・・全て不適合(エンジンオイル、フォークオイルなど)
- タンデムベルト取り外し・・・NG。但しグラブバーが純正の場合はOK
- スピードメータ(~平成18年12月31日以前に製造)・・・30.9~40.4km/h
- スピードメータ(平成19年01月01日以降に製造~)・・・30.9~42.5km/h
- LEDの玉切れ・・・1個でも不適合となる可能性が高い
- 近接排気騒音・・・94db以下(ZRX1200Rの場合は近接排気騒音のみ。社外マフラーはガスレポ要)
- 社外ホイール・・・JWLマークがあればOK。
社外マフラーは平成28年10月1日以降に生産されたバイクで規制が大きく変わりました。
今までのような94db以下であること! と言った絶対値ではなく、車種ごとに異なる規制です。
例えばCBR1000RRと、YZFR-1では規制値が異なります(大差じゃないけど)
これはヨーロッパ規格と同じにしたためにこのような事になりました。 最近のバイクは「逆車」とか「国内仕様」などの仕様違いがかなり少ないです。
仕向地ごとに部品が異なると大幅なコストアップとなります。特に主戦場であるヨーロッパ向けに対し、日本国内の販売台数はとても少ないと言わざると得ません。
マフラーを日本国内専用の物が必要になると、販売台数が少ない事が理由でとんでもない価格アップになるんです。
政府としても二輪&四輪ともに国際競争力を付ける必要がある事を認識しており、官民一体となってコストダウンを図っている背景があり、新基準策定へと繋がりました。
この規制については別途まとめ記事を書きましたので参考になれば嬉しいです↓
この記事が「よし!ユーザー車検をやってみよう!」と後押しする事につながれば嬉しいです(*^^*)
Let's Fun! Ride! Run!
Andy