とんでもないステップ買っちまった!
実は昨年、サクライホンダのMafuneさんのツイートを見て知ったのが始まりでした
お願いしてた部品が届いた❗
— Mafune (@74_mt) October 13, 2020
MIE RACING製バックステップ
お店に展示中です!
取り扱いもしてます!
非常にこだわりぬいて作ってるそうです! pic.twitter.com/9YXVs31y7s
おぉぉ!? なんだこのカッコ良すぎるステップは????
となってからトリ男の元にくるまで早4ヶ月!
このヤバすぎてヤケド必須なステップをたっぷり紹介します♪♪
※YouTubeチャンネルMOTO-ACE-VLOGでも紹介しています
→https://youtu.be/Dwo1iu6tE7I
記事の目次
ステップ取付完成図
※4K画像でデータ重いです
※画像は自由にお使い下さい。※但しトリミング等追加工はNG
MIEレーシングステップ
もうこのオーラだけで凄さが伝わります・・・
純正ステップ
こうやって改めてみると、リアブレーキマスターが上手く隠れていて存在感を上手く消していますね。。 ヒールガードの剛性も全体的な曲げと、部分曲げの両方を使って少ない材料で剛性を稼いでいる印象。
後ほど詳細を記しますが、レーシングポジションと純正ポジションとの寸法差がおどろくほど少なかったです。 逆の視点で考えればいかに純正がレーサーとしてのポテンシャルを高めているかが分かる結果となりました。
MEIレーシングステップの価格
(税抜128,000)
社外バックステップ品の相場価格は凡そ6〜7万円前後ですよね。 そこから比べれば破格である事は間違いありません。
しかし・・・
なぜ相場よりも高いのか? その理由と生まれたストーリーを考えると・・・
と自分自身は感じました。
MIEレーシングステップが生まれた背景
ずばり、「World Super Bike Champion」を獲る為のステップ。
MIE(Midori International Enterprise)レーシングとして高橋巧選手とCBR1000RR-Rの組み合わせで世界チャンピオンを獲りにいく。
その一環であるレーシングステップをストリート用としてモディファイを加えてリリース。
世界チャンピオンを狙うマシンに装着されるステップが誰でも買える事になりました。
ステップの機能
MIEレーシングバックステップの機能を紹介します。
機能1. 可倒式ペダル
ブレーキペダル側です。 リターンスプリングの引掛け位置も決まっていて、溝が設けられています。
シフトペダル側は、位置変更機能があるので”巻スプリング”が使えません。
ペダルの中にプッシュロッドとリターンスプリングを設けて反力を得ています。
ストリートで役に立つ事があるのか?→ ありません!(キッパリ)
スリックを履いてフルバンクさせた時にこの機能が役に立つので、ストリートでは有り得ないバンク角です。
しかしこの可倒式にはロマンが詰まっているのでOK!
機能2. 可変ポジション
4ポジション仕様で
【後&上】=巧ポジショ
【前&下】=純正ポジション
となっています。
純正ポジションに対して巧ポジションはかなり近いところに居るのも驚きですね・・・ (逆に純正どれだけ高いんだww)
機能3. シフター入力荷重調整
シフトペグは2種類用意されています(同梱)
- Type2:Backポジション用(H01-L022-00)
- Type1:Frontポジション用(H01-L021-00)
ステップ位置に合わせてシフトペダルを変更します。
シフトペグを変更するとPivに対する距離が変わるため、シフターへの入力荷重が変化してしまいシフターが効く荷重も変化してしまいます。
そこで「シフトペダル」と「チェンジバー」の連結ポイントを変える事でシフターへの入力荷重を一定に保ちます。
この機能のおかげで、ライダーはどのステップポジションでも同じシフトフィーリングを得る事ができるのです。
機能4. 逆チェンジ用アライメント調整
逆チェンジを選択した場合の専用カラーがあります。
このカラーを使うことでチェンジロッドが車体センターの上下線と平行になります。
この事でチェンジペダル→ チェンジロッドへとロスなく力が伝達され、最も軽い力でシフト操作することが可能です。
またシフターに対する入力荷重も安定するので、【正チェン・逆チェン】、【Back・Front】どのポジションを選んでも同じシフターの効き方を得ることができます。
CBR1000RRR(SC82)の場合、純正シフトペダルでも追加工して逆チェンジに改造することができます。
しかしフレームを逃げるレイアウトとなっていてシフターはやや斜めの配置になる事は避けられません。
ワールドスーパーバイクで勝ちを狙うライダーの要求レベルが高い事がわかりますし、シフターのレイアウトも細部までこだわり抜いている事が分かりやすく現れています。
正直この小さなカラーの有無なんて普通の人は気付かないような部品です。
でも意思があって狙いがある。行き着く先には世界を獲る!って言う、このストーリーがたまらなくてカスタムしたくなるんですよね〜\(^o^)/
機能5. ヒートガード装着
今後発売される予定の【ヒートガード】を装着するためのボスが用意されています。
カーボン製でカッコイイ機能部品が装着されるとのことです♪♪ このステップのオーナーのみの特権!
青矢印のボスはレース専用設定のため、使う事はありません。 WSB用エキゾーストシステム(非売品)を固定する為のボスだそうです。
ステップのこだわり
MIEレーシング製ステップの拘り(こだわり)ポイントを紹介します。
拘り1. ヒールガードの剛性
ヒールガードの外周にリブを設けて剛性を稼いでいます。
ブレーキマスター側は三角形状の彫り込みを設ける事で剛性UP。 CAEから必要な剛性を求め、最適な形状と軽量化を両立しています。
個人的にはこのヒールガードの削り出し感(ツールマーク)がたまらなく好きなんですよね〜。。。 ロマン溢れまくる!w
拘り2. ステップバーエンド
バーエンドも軽量化の妥協がありません!
レギュレーション的には丸い形状になっていればOKですが、あえてアルミをくり抜いて軽量な樹脂を埋め込むという拘りっぷり・・・
もともと軽量なアルミなので軽量化の取り代は少ないはずなのに一切妥協しないと言う勝ちへの思いが徹底しています。
拘り3. ダブルボールベアリング
現物は組み上がっていて見えないので図面をご覧ください。
ペダルのPivにボールベアリングが2列圧入されています。 純正はブッシュ構造なので摩擦に食われてしまいますが、ベアリング構造では摩擦損失がほとんどありません。
また、ブッシュ構造はグリス必須なのでしばらくするとPiv周りがなんとなーく油汚れ気味になってきます。
まぁその都度メンテしていればなんら問題ありませんが、その点ベアリングなら汚れる心配が無い事も嬉しい副作用の一つです♪♪
リンク→MIE Step Drawing
拘り4. ナイフエッジ
ブレーキペダルのナイフエッジ形状がたまらんですね・・・ これぞ機能美!
ナイフエッジっていつからあったんでしょうか?
自分が記憶に残ってるのはV5マシンがレースに出だした頃かなー。 それより前のマシンやGP250なんかは全く分かりません。
この形状のメリットは、ブーツがステップホルダーに当たらず引っかからないこと。 ブラケットとペダルの隙間にブーツが入り込まずどんな姿勢でも操作性が良い事がメリットです。
その代わり高いけど・・
お気に入りポイント!
拘り5. メインブラケット剛性と軽量化
裏から見ると、しっかり肉抜きして軽量化されている事が分かります。
もちろんただ抜くだけではなく、必要な剛性と強度を確保した上での仕様です。
このブラケットだけ見たらもうワークスとほぼ一緒と言っても過言じゃない・・。
純正ステップとの寸法比較
純正とMIEとの寸法比較です。
※スケール計測
※車体はRrメンテスタンドアップ
※目安としての寸法と捉えて下さい。(正確ではない)
特にRrをメンテナンススタンドアップした状態で計測のため、Rrにいくほど寸法変化代が大きくなります。(Fr接地点を中心に円弧運動する)
純正状態の写真がピンぼけしていますのでご了承下さいm(_ _)m
主にステップ位置とペダルとステップの距離にご注目ください
※ペダル高さは調整幅が大きいので参考レベルです
R側ステップ
MIEレーシング | 純正 |
約455mm | 約445mm |
約390mm | 約375mm |
約130mm | 約130mm |
L側ステップ
MIE | 純正 |
約455mm | 約445mm |
約390mm | 約370mm |
約135mm | 約145mm |
ステップ〜シフトペグの軸間が、純正145mmに対しMIE135mmと約10mm短くなっています。
この数値から逆追いして考えると、純正ポジションがいかにスパルタンなのかが良く分かりますww
重量比較
各パーツ毎のAssy重量を計測しました
MIE | 純正 |
剛性UPに伴い重量UP |
軽量である |
合計:964.4g | 合計:968.9g |
全体では4.5gの軽量化です。 1円玉4枚分なので、軽量化としての取り分はほぼ無いですね。
シフトペダルは明らかに重く、純正に比べ74.9gの重量増となりました。 これはペグを可倒式にしている事に伴う内部構造を考えれば致し方ありません。
ステップホルダーAssyは片側40g程の軽量化できていました。
ご購入はこちらから↓
以下取り付け手順を写真付きで詳しく解説しています。
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