お役立ち記事!
サーキット練習走行用ラップタイムチャート DLページ

Moto-Ace技術研究所のANDYです。

いよいよ真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレースも1か月を切りました。 昨日の練習走行では滝のような汗が出る中、4本の練習走行を終えました。  日曜という事もあってか4耐メンバーも多く練習しており、県外ナンバーも多いように感じました。

特に走行開始直後の接触転倒が多く、何度も赤旗中断になりおメメが△になったライダーが多かったですね。。。

サーキット走行の記録用紙 ラップタイムチャート

サーキットを練習走行するとき、ライダーならタイムを最も気にするのは自然な事ですが、このタイムってヤツに翻弄されてしまう事もあります。 と言うのも、感覚的にはめっちゃ頑張った! こんなにブレーキ突っ込んだんやからタイムも出るやろ!!   ホームストレートを通過!! タイムはっ!!??   「ガビーーン」全然出てない。。。( ;  ; ) なんて事はしょっちゅうです。  まさに頑張った気になってコーナーが遅い典型なのですが、初心者ほどこの罠?にハマりやすいと思います。ANDYも通ってきた道です。(今も通過中という説もあるがそれは置いておくとして。。。)

タイムという明確な数字によって優劣をはっきりさせるサーキットは、タイムを縮められればそれはもうメチャクチャ嬉しいです!! その反面、なぜタイムを出せないんだ!? と思う時はちっとも楽しめません。   どんなライダーもコンマ1秒を削る為に練習するのですが、タイムが出ない時の方が多いと思います。レースや予選に自己ベスト更新というパターンが圧倒的に多いレーサーは私だけではないのではないでしょうか・・??

タイムアップに向けて様々な方法がある中で、その一つである「記録」についてお手伝いできればと思い、この記事を書きました。

記録を取る大切さ

予選や決勝レースの時だけ速く走る事は中々出来ません。 やはり練習走行でのアベレージタイムがとても重要であると考えます。 例えば鈴鹿サーキットを例に取ると、練習走行のアベレージタイムから約2秒UPが予選タイムになると思います。 練習走行で17秒アベレージのライダーが、予選だからといって10秒になる事は不可能といってもいいでしょう。 やはり10秒を出すライダーは、練習走行で12〜13秒で走っています。

そして、TOPライダーが走るチームになればなるほど、記録をしっかりと残します。

元チーフメカニックのジェリーバージェスさんも常に記録を取ります。
日本のトップチームももちろん常に記録を取ります。

そう、記録を取っていないライダー&チームは無いんですよね。 TOPライダーともなれば、チームスタッフが記録してくれるので、ライダー自らペンを走らせる事はしませんが、記録を取っている事に変わりはありません。そして、膨大な量と種類の記録を取ります。 専門スタッフの数も多いですから、タイヤ、サスペンション、などパーツ単位の専門スタッフが配置され、それぞれノートを手に取りデータを記録、ライダーの記憶を記録してきます。

 

記録を取る目的

タイヤのエンジニアが帯同しているチームは、タイヤの表面温度、空気圧、荒れ具合、周回数、ライダー、予選か決勝か?、タイヤの重量など様々なデータを記録してきます。 その目的は一体なんなのでしょうか?

 


1、ラップタイムを向上させるマシン改善策を見出す。

セッティングデータを記録に残す事で、過去から現在までの経緯を数字で理解する事ができます。 その過程の中で、セッティングの変化に法則を発見したり、傾向を伺う事ができます。 例えば、気温の高いときはサスの減衰力を上げるセッティングになっている。 逆に気温の低い時は、減衰力を弱めるセッティングになっている。 なら今日の気温であれば、この位がいいのではないか? とマシンコンディションを高める為の予測を立てる事ができます。 正確なデータを残す事で改善手法の予測精度を高め、有限である練習走行時間を有意義に使う事ができます。

 


2、ライディングテクニックの改善策を検討する材料とする。

私を含め、マシンポテンシャルよりも、ライディングキルを向上させる事が先決! と考えているライダーも多いのではないでしょうか?  セッティングをする事が目的になってしまい、堂々巡りした挙句に訳がわからなくなり、STDセッティングに戻ってしまった。。。 なんてパターンは良く聞く話です。 セッティングも重要なのですが、自分のライディングスキルを向上させる為にどんな練習をするのか? を考える上で、ラップタイムチャートに書き込むと、練習した内容と結果(タイム)を照らし合わせる事で効果を測定する事ができます。 効果を基に次の練習メニューを考え、TRYする。 このサイクルを効率よく且つ早く回す事で、スキルアップに繋がると思います。 個人的にはこのライディングの改善の為に記録を取っているといっても過言ではありません。

 


3、チームで情報を共有し意見を頂戴する。

サーキットには、自分より速いライダーがゴロゴロ居ます。 ほんとにたくさん居ます。 またチームに所属しているライダーは、チームにベテランが居たりします。 そんな先輩からの意見はとても貴重で、自分のスキルアップのヒントを貰える事が多いです。 経験豊富なベテランや先輩ライダーはラップチャートとセッティングシートを見せれば、そこから色んな事を分析してアドバイスをくれます。  その時、正確な情報が多いほど、正確なアドバイスをもらう事ができます。 行き詰った時や、伸び悩んだ時ほど、自ら積極的にアドバイスを求めた方が良いと思います。

もしラップ&セッティングチャートを記録していなければ、ライダーの記憶に基づいて話をする事になります。 記憶は時間と共にどんどん曖昧になっていきます。 1年前の詳細なセッティングデータ、走行条件(気温や湿度、天気など)を覚える事は不可能といっても良いでしょう。 自分の練習走行から見出せる法則や、発見はたくさんあるはずですので、先ずは記録を取る事から始めなければなりません。 ペン1本もライディングギヤである事は間違いありません。

 

ラップ&セッティングチャートのダウンロードリンク

自分がレースを初めてから今までラップとセッティングデータを記録する中で、練習した日の「タイム」、「セッティング」、「コメント」を1枚の紙にまとめる事がBESTと考えています。 と言うのも、後から見返したい時に、2枚、3枚になっていると、探しにくい&法則を見つけ難かったんです。 そこで細かな改善を重ねて今の形にたどり着きました。  PDFにてダウンロードして頂けるようにリンクさせてありますので、必要な方は是非使って下さい。

初めはどんな項目を記録したら良いのか?? をパソコンを目の前に格闘する時間が必要になりますが、このラップチャートをサクっとDLしてもらう事で、時間短縮につなげて貰えれば嬉しいです。

貴重な時間は1秒でも多く、走行時間とライディング改善を考える時間、安全なマシン整備に使って下さい。尚、記入例に記載している内容は、実際の数値ではありませんのでご了承ください。

もし、「役にたった!」と感じたら↓のボタンでシェアして頂けると嬉しいです!m(__)m

それと、もし「ラップチャートをガレージに忘れてきた!!」なんて緊急事態の時は、このラップチャートをスマホにDLして、セブンイレブンorファミマが近くにあればプリントアウトする事ができます! 詳細な印刷方法は、各コンビニの複合機の前にわかりやすく説明がありますので、そちらを参照してください!

Let's Fun! Ride! Run!
Andy

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