こんにちは!MOTO-ACE-BLOGERの@Andyです。
ビッグバイクのタイヤ交換の時ってラジアルタイヤしか選択肢がないので、メーカーやタイヤの銘柄を選ぶしかありませんが、ミドルバイクの場合はタイヤの構造をラジアル構造orバイアス構造から選ぶ事ができます。 (つまり選ぶ事を楽しめる!!)
でもミドルクラスだからこそ。初めてバイクに乗る! 初めてバイクを買った! 免許取りたてほやほや! ってライダーも多いはず。
そんな初心者ライダーは、言われるがままにオススメタイヤを買ってしまうってパターンもちらほら・・・?? 良く聞く「ラジアル」と「バイアス」ってこう言う事なのか!! と理解してタイヤ選びを楽しめるようになってもらえたら嬉しいです♪♪
記事の目次
1. タイヤの各部の名前
先ずは、タイヤと一口に言っても部位によって名前が付けられているので、先ずは覚えてください。 今後バイク仲間と話をする時にも頻繁に出てくるワードばかりなので話が理解できるようになります♪♪
タイヤの名前1. トレッド
タイヤと地面(アスファルト)が接触する面の事をトレッドと言います。
クルマ用のタイヤでも同じで、タイヤが摩耗し交換が必要になると言う事は、トレッド面が摩耗して(すり減って)きたので交換が必要になると言う事です。
消しゴムも使っていくと段々と小さくなっていきますよね? タイヤも同じで走行するとゴムであるタイヤがアスファルトに削られて少しづつ小さくなります。
タイヤの名前2. サイドウォール
サイドウォールは地面と接触しません。 文字通りタイヤの横(サイド)にある壁(ウォール)に見える事からサイドウォールと言う名前になりました。
サイドウォールにはタイヤメーカー名、タイヤサイズ、荷重指数、製造年月、使われているゴムの種類など様々な情報が記載されています。
タイヤの名前3. ビード
これがタイヤのビードワイヤです。(バイク用も全く同じ)ダベリングでは”ビード”でOK! このビードのお陰でタイヤがホイールリムへ空気圧を利用して密着する事ができます。
言わばホイールへのタイヤを固定する為のワイヤ(正確には密着)です。 バイク屋さんでタイヤ交換を見ていると、新しいタイヤに組み替えて空気を入れる時、「パンッ!! パンッ!!」と炸裂音が2回鳴ります。これはビードワイヤがホイールリムに空気に押されハマり込む時の音。
業界用語で「ビードを上げる」とか「ビードが上がった」と言います。
タイヤの名前4. カーカス
黄色のエリアがカーカスと呼ばれる部位で、人間に例えると「骨」に相当する部位です。 なのでタイヤに掛かる重さ(力)を支えたり、タイヤ形状をキープしたりと大変重要です。
”タイヤのフレーム”と言い換えるとイメージし易いでしょう。 この”カーカス”が後のラジアル?バイアス?の違いへ繋がっていくので、しっかりと覚えて下さい。
タイヤの名前5. ベルト
カーカースの外側に巻き付けてある青色の部分が”ベルト”と呼ばれる部位です。
ベルトを巻き付ける事でタイヤが遠心力で膨らむ事を防ぐ事ができます。
スポーツをする時に使うテーピングを、同じ場所にグルグル巻きにするとカッチカチやぞ!! になりますよね!? タイヤも同じでカーカスの上にベルトをグルグル巻きにすると、カッチカチやぞ!!
な訳ですw
機能については省略していますが、 上記タイヤの5大名称はタイヤ交換の時、ダベリングの時、ベテランと話する時など至る所で聞くワードなので、覚えておくと話に付いて行けるようになります。
是非頭に入れておいて下さい♪♪
2. タイヤの構造について理解する
さっさと言わねーとブチかますぜ~!!
初心者にとってはこの呪文のような単語・・・ 何の事だかさっぱり・・。 でも大丈夫!! さっきタイヤの名称を覚えた貴方はあと二つの単語を覚えれば意味が分かるようになります!!
ラジアルタイヤとバイアスタイヤは何が違うのか?? それは、カーカスの角度が異なります。
たったこれだけ!! カーカスの角度によってラジアルタイヤかバイアスタイヤかが決まるんですよ!! ね!?簡単でしょ!!(^O^)
タイヤ構造1. バイアスタイヤ
バイアスタイヤ最大の特徴は、タイヤのフレームに相当するカーカスが斜めを向いている事です。
斜めを向いたコードが1枚だけの場合、タイヤがたわんだり変形して元も戻る時も斜めの力が発生してしまいます。 その斜めの力を打ち消す為に同じ角度で180°反転させた方向にもう一枚カーカスを配置します。
これでタイヤの反発力に方向性が無くなりました。 一部例外もありますが、バイアスタイヤはカーカスを最低2枚組み合わせて製造する宿命を持っているのです。
また、その構造上、カーカスに使用する枚数と、サイドウォールは同じ枚数になります。 この事でサイドウォールとトレッドは同じような硬さになります。(全く同じではないけど)
・サイドウォールを柔らかくすると、トレッドも同じように柔らかくなる。
・トレッドを硬くしようとすると、サイドウォールも硬くなる。
こんな構造的宿命を持ったタイヤがバイアスタイヤです。
タイヤ構造2. ラジアルタイヤ
タイヤのゴムの内部にはこんな構造物が埋蔵されています↓↓
ラジアルタイヤの最大の特徴は、上の写真右側を見て分かるようにコードが真横に向かって走っています。(*写真クリックで拡大します)
タイヤがたわんだ時、捩じる反力が生まれないため、カーカスは1枚でOK。 但しそれではトレッドの剛性が不足するため、”ベルト”を巻き付け強度と剛性を高めます。
バイアスタイヤに比べ、フレームに相当するカーカスが1枚で成り立つので軽く作る事ができます。
また、サイドウォールとトレッドの剛性を個別に調整できるため、トレッドの剛性は高く、サイドウォールを柔らかく作る事が可能。(バイアスタイヤは同じ強度&剛性になってしまう)
3. タイヤ構造に伴う特徴
構造が異なるタイヤの特徴をまとめてみました。
バイアスタイヤの特徴
ラジアルタイヤの特徴
大まかに分けるとこのような差があります。 自分の乗り方や使い勝手、コストを総合的に考えるとタイヤを選ぶ楽しみが増えると思います。
つまりラジアルタイヤはバイアスに比べてバイクの運動性能を高める事ができます。
・タイヤ重量が軽い
・トレッド形状をキープできる(曲がってくれる)
・潰れる感じがあって安心感が高い(サイドウォールが潰れてくれる)
4. ミドルバイクのタイヤの選び方
ちょっとアンタ!!私は初心者なんだから! 結局どっちを選べばいいのよ!?
特徴が分かったところで、次に「実際何を基準に選んだらいいの!?」と迷ってしまうパターンは誰しも通る道なのでご安心を♪♪
ラジアルタイヤにしてみようかな? と迷った時にラジアルタイヤにしましょう!
迷わない場合や、ラジアルタイヤの事を良く分からない&興味が湧かないのであれば「バイアス」で決まりです!
初心者の方は乗り出すまでに自動車学校、バイクの購入、保険の支払、ヘルメットやウェア、鍵やバイクカバーなどかなりの出費が一気に降りかかりますよね。 もうこれ以上の出費は避けたい!! って本音が現実だと思います。
そんな状況の中で、まだよく分からない&知らないタイヤに高い投資をする必要は全くありません。
先ずは自分のバイクとバイクに乗る事に専念してください。 その中で走りに興味が湧いてタイヤの事が気になったり、スタッフの口車に乗せられて!? 「それならラジアルにしてみよう!!」と思えた時に、ラジアルタイヤに替えてください♪♪
バイクはライディングスキルも知識もいきなりワープして上級者ゾーンへ行く事はできません。 すこしずつレベルが上がり、必要になった時に必要な物へ交換していけばOKです。
初心者の方に一番覚えて欲しい事は安全運転技術と知識! その次は自分なりの楽しみ方! これをタイヤよりも早く知って経験してほしいですね〜♪♪
純正装着のバイアスタイヤでも十分な性能を持っているので安心して走行できます。
5. タイヤ空気圧はどのくらい?
迷わず純正指定空気圧にして下さい。 空気圧はスイングアームなどにシールで明示されています。
そしてタイヤ空気圧を合わせる時は、タイヤが冷えている時に行います。 バイクでしばらく走った後にタイヤを手で触ると暖かく感じますよね。 その時に合わせてしまうと、狙った空気圧よりも低くなってしまいます。
家に空気入れが無い場合は最も近いガソリンスタンドで行き、なるべく冷えた状態でチェックします。
近くにガソリンスタンドが無い場合は、女子でも楽勝!自宅で使えて足で踏んづけるタイプの空気入れがあると便利です。
この空気入れは足で踏むタイプで、しかもツインタンクなので早い! クルマの空気も入れる事ができる優れものです☆
特にガソリンスタンドでクルマ用アタッチメントしか無い場合、フロントがダブルディスクブレーキのバイクへ空気を入れる時は向きが悪くて苦労しません? そんな方にもこの大橋産業空気入れはオススメ! 口が90°横を向いているので楽勝です♪♪
6. ミドルバイク用タイヤ構造違いのまとめ
CBR250RR(MC51)は純正でもラジアル指定になりましたね。
しかし250ccクラスのミドルバイクはまだまだバイアスタイヤが現役です。 ラジアルはええでぇ〜!! なんて言葉をあちこちから聞くと思いますが、不安になる必要はありません。堂々とバイアスを選んで下さい。
バイクに乗るにつれて、「少し運動性能を上げてみたいな!」とか「ラジアルってどんな感じなんだろ!?」と興味が湧いてからラジアルタイヤに交換すると、本当の意味でタイヤを勉強できるし今後につながるイイ経験を積む事ができます。
もちろん、バイアスタイヤでも速く走らせる事もできますしね♪
ミドルバイクオーナーのタイヤ選びの役に立てたら嬉しいです。
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Andy