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バイクのセルが回らない!? カチカチと異音がしてエンジンが掛からない時の対処法

セルボタンを押すとジジジ、カチカチと異音がしてエンジンが掛からない! バッテリー上がった? エンジンが掛からない原因は何!?  こんなシチュエーションの対処方の一つをお伝えします。

こんな困りごとに役立ちます
  • スタートボタンを押すと「ジジジ・カチカチ」と音がする
  • メーター照明は点灯する
  • 冬季は乗らずに保管していた
  • バッテリー上がりかも?

一概にコレが原因です!! と言い切る事はできませんが、症状を分解していけば原因に少しづつ近づける事は間違いありません。

 

1. セルを押して”カチカチ”、”ジジジ”と異音が鳴る原因

まずはこの音が発生するには、なにかが起こっていて音が鳴ります。 音を発する部品として主に2つの事が考えられます。

 

考えられる原因
  • スターターマグネットスイッチの接点作動音(接点のON-OFF繰返し)
  • セルフスターターモーターピニオンシャフトの作動音(飛び出る音)※バイク用エンジンではkawasakiなど一部モデルのみ *対象機種が少ないので今回は割愛します^^;

 

基本的には「スターターマグネットスイッチ」と呼ばれる部品が、接点のON-OFFを繰り返す事でジジジとか、カチカチのような音を発します。 セルボタンを押している間ずっと「ジジジ」と音が聞こえる場合は、ほぼ”スタマグ”と考えて間違いないでしょう。

※スタータマグネットスイッチの事を略して「スタマグ」と言います。 *他にもスターターリレー、マグネットリレー、など呼び方は多岐に渡ります。

 

2. スターターリレー(スタマグ)の構造

スターターリレーまずスタマグから音が出ている場合は、”ジジジ”とか”ガガガ”など細かな音が連続しているように聞こえます。 この場合はまずスタマグから音が出ているぞ! と思って間違いないでしょう。

なぜこのような音が出るかを理解するためには、右ハンドルにあるセルボタンとスターターの関係性と、スターターの構造を知れば直ぐにわかるようになります!!



構造1. スターターリレー(スタマグ)はどんな構造??

簡略化したスタータリレーの構造です。 構造を理解する上で特に重要なポイントは、コイル(電磁石)接点2系統の電流経路の3つ。

 

構造2. コイル(電磁石)

スターターボタンを押すとこのコイルに電流が流れます。 電流が流れると電磁石となって、鉄でできた接点を磁力で引き付けます。 電流はへ流れます。

つまり、ハンドルにあるセルボタンは、言い変えると「電磁石を作る⇔止める」を繰り返す

電磁石ON-OFFスイッチ

と言えます。

 

構造3. 接点(スイッチ)

コイルが電磁石になると、磁力によって電磁石のある方向へ鉄片が動き、「カチッ」と音を立てて接点と接触します。接触すると、回路が完成し、「バッテリー → 接点 → セルモーター」へと大電流が流れます。

電流は赤色黄色へ向かって流れます。

この接点が繋がる時に、「カチッ!!」と音が鳴ります。

通常であれば接点の「カチッ」の音と同時にセルモーターが回転し、セルの音やエンジン音の方が長く音量が大きいので聞こえる事はありません。

 

構造4. 電流経路

2系統の電流経路
  • 経路1. セルボタン経路の青→黒 *特に音はしない
  • 経路2. セルモータ経路の赤→黄 *鉄片がカチッっと接触する音アリ

エンジンを始動させるには、このような2系統の電気回路を使ってセルモーターを回す仕組みになっています。

 

構造のまとめ

  • 右ハンドルスイッチにある ”セルボタン” を押すと、スタータリレーの中で電磁石が作られる。
  • 電磁石によって、鉄製の接点が磁力で引きつけられて、スタータモーターを動かす大電流用スイッチが入る(ONする)。
  • 接点が電磁石によって動くと、「カチッ」と音が鳴る。

このようなイメージでスタータモーターが回転し、エンジン始動へと繋がります。

 

3. セルボタン(セルスイッチ)とスタマグの関係性

スタマグの構造を知り、セルボタンは ”大きなスイッチを動かす為の、小さなスイッチ” である事がわかったと思います。

酒和留津根ッ我ー

なぜそんな面倒くさい事を・・

スイッチ一つでいいだろ!
地獄で会おうぜベイベー(ズドンッ!)

 

そう思いますよね。 それにはちゃんと理由があります。

バイクや車のスタータモーターへはとても大きな電流が流れます。 排気量によって変わるのですが、バイクの場合は30〜60A程度の電流が流れます。 (トラックなどは24Vで100Aを超えるモノも・・)

この電流量が多いほど、太いケーブルが必要になります。 水に例えると、大量の水を運ぶには太いホースの方が適しているのと同じ事です。 

そしてスイッチも同じように大電流に対応した大きな面積を持ったスイッチが必要になります。

スイッチが電流値に対し小さいと、大きな火花が発生!! → すると火花がキッカケで引火!! →火災になる恐れが(*_*)

 

仮にもセルボタンを大きなスイッチにする事は技術的には不可能ではありません。が、ハンドル周りはこうなってしまいます↓↓

  • スイッチのバネ反力が強くてメッチャ重たい!!
  • スイッチがデカいのでスイッチボックス巨大化してカッコ悪い!!
  • 太ケーブルが2本ハンドル周辺を通過→屈曲しづらいのでハンドル切れ角が狭小化

このような弊害があるので、スタマグを用いて巨大スイッチをシート下へ。
巨大スイッチを動かす小さなスイッチをハンドルへレイアウトする構造を採っています。

 クルマの場合はスタマグとスタータモータが一体になっている仕様が多いですが、バイクの場合はスタマグとセルモーターは分離しています。その理由はエンジンにの上にガソリンタンクがあり火災を予防する為

給油の時、ガソリンが溢れると下へ下へと滴下します。そこへ火花を発生するスタマグがあると、セルボタンを押した瞬間にガソリンへ引火、火災へと発展してしまいます。



4. セルが回らずスターターリレーからカチカチ音|原因は?

スターターリレーが作動すると、カチッ!と音がする事がわかりました。  

実はこのリレーの作動音が連続すると、「カチカチカチ・・・・」とか、「ジジジジジジジ」、「ジーーーーーーー」なんて音に聞こえるんですよ。

じゃ、なんで連続して作動すんの?? と疑問が湧きますよね。 それはバッテリーが弱るとこんな事を繰り返すから・・・

バッテリーが正常な時
  1. セルボタンを押す
  2. 電磁石が出来上がる
  3. 接点が引き寄せられて接続
  4. バッテリ→セルモータへ大電流が流れる
  5. ↑の間、電磁石へも流れ続ける
  6. エンジンがかかる
バッテリー弱っている時
  1. セルボタンを押す
  2. 電磁石が出来上がる
  3. 接点が引き寄せられて接続
  4. バッテリ→セルモータへ大電流が流れる
  5. 電流が電磁石へ流れず、電磁石OFF
  6. 「No2へ戻る」を繰り返す

2つの電気が流れる回路があった場合、電流は抵抗が少なく、流れやすい方へ集中する性質があります。

つまり、バッテリーが弱っているとセルモーターへの回路が出来上がった瞬間、電磁石を作るための電流までもが、セルモーターへの電流に食われてしまい、電磁石を作る電流が無くなってしまうんです。

すると、電磁石にならず、接点はバネの力で離れてセルモーターへの電気回路が遮断

すると大電流回路は遮断されたので、また電磁石に電気が流れ、磁力によって接点がON

接点がONすると大電流がセルモーターへ流れて、電磁石には流れない。→接点OFF

 

このサイクルを超高速で行うと、接点がONしたときの「カチ」と発する音が連続し、カチカチとかジジジジなんて音になるんですよ。 カチカチ音の正体はスターターリレーの接点が連続して接触する音!! 間違いない!! めでたし♪メデタシ♪♪

 

酒和留津値画ー

ぜんぜんメデタくない。 エンジン掛からないんだぞ。 どうすんだ。

地獄で会おうぜべいべ〜。

5. バッテリー電圧の目安

バッテリ電圧の目安
  • 12.8v・・Fullパワー
  • 12.2v・・ギリセーフ💦
  • 11.9v・・ジジジ音発生(掛かる個体もある)
  • 10.9v・・セルはウンともスンとも言わない
  •  9.9v・・DEAD! 交換以外無し

エンジン運転中は13〜13.5v程度まで上昇します。 ※アメ車のアナログメーターだと14vを示す事も

ざっくりですが12.6v以上あればスターターモーターは真冬でも回ります。 

12.2だとアメリカンなどのビッグツイン、単気筒エンジンの冬場は相当ツラい状況です。 真夏なら掛かるかな?

最近のバイクは燃料ポンプが動けば押し掛けができます。 ポンプが動かないほど電圧が低下している場合はジャンプコードで救援してもらうか、交換するしかありません。

おすすめの電気テスター⬇
Sanwaデジタルマルチメーター

 

5. バッテリーが上がった原因を探る

ジジジ音、カチカチ音が鳴った場合は、バッテリーが弱っている事で電磁石を作る為の電流がセルモータへ全部喰われてしまう事が原因でした。

解決方法
  • 充電済みバッテリーに交換する。
  • 他車からブースターケーブルで救援してもらう
  • 押し掛け

このような方法でしか解決できません。 問題は解決したあとです。 なぜバッテリーが弱ったのか?その真の原因を把握できないと同じ事が起こってしまいます。  ここでは良く起こり得る代表的な原因をお伝えします。

 

原因1. 長期保管でバッテリーが弱る

冬眠や、長期出張など、バイクを数ヶ月に渡って乗らない日が続くと、バッテリーが徐々に弱ってしまいます。

しばらくぶりにバイクカバーを開けて、さぁこれからエンジンを掛けよう!! と思ってセルボタンお押したら、ジジジ・・・。

この場合も、押しがけ、バッテリー交換や、救援で復活可能です。

稀に、セキュリティー製品などバッテリーから電源を取っているシステムが装着されていると、もっと早くバッテリーが弱ってしまう事も考えられます。

 

原因2. ツーリング先でキーをONで放置してしまった

ツーリングあるあるの一つではないでしょうか??  (Andyもやった事ある。。^^;)

キーをONにしたまま楽しいダベリングをして時が立つのを忘れていたら・・キーをOFFにするのも忘れたww

この場合も、押しがけ、バッテリー交換や、救援で復活可能です。

 

原因3. レギュレーターの故障(パンクなど)

ツイッターを見ていると、トライアンフの車両でレギュレーターがパンクしたツイートを見かける事があります。

国産車でも年式によってはレギュレーターがトラブルを起こす事は十分に考えられます。 レギュレーターが故障すると、最後はエンジンが停止するのですが、停止直前はバッテリーに残った電気だけで頑張って走ります

そして突然のエンジン停止。メーターやテールなど、消費電力の小さな部品は光っています。 しかしセルを回すとあのカチカチ、ジジジ音が。。。→ つまりエンジンが掛かっているのにバッテリーが弱る=充電されていない。

この音が鳴ると言う事は、走行中にバッテリーへの充電ができないトラブルが発生した事を意味します。なので応急処置的に新品のバッテリーへ交換すれば、エンジンはかかりますが、バッテリー電力が直ぐに底を尽きてしまうのは目に見えています。

 

原因4. 発電系統の故障(ステータなど)

高年式のバイクではほとんど経験しないトラブルですが、可能性がゼロではありません。 エンジンが掛かっている時は発電装置が働き、自分のバッテリーへ絶えず充電してくれています。

その発電装置が故障してしまうと、バッテリーへの充電ができなくなり上がってしまいます。 走行中に発電系統が故障すると、やはり最後はバッテリーが上がるまで電気を使います。

そして突然のエンジン停止。メーターやテールなど、消費電力の小さな部品は光っています。 しかしセルを回すとあのカチカチ、ジジジ音が。。。→ つまりエンジンが掛かっているのにバッテリーが弱る=充電されていない。

この音が鳴ると言う事は、走行中にバッテリーへの充電ができないトラブルが発生した事を意味します。 ステータのパンク同様、レッカーなどして自走する事は不可能と言えます。

 

原因5. ピストンの位置が悪い

ヤマハセロー225

単気筒エンジンに多い症状ですが、ハンドルのスタートボタンを押すとシート下から「カチッ!」と音が1回だけ鳴るパターンです。 

スタートボタンを押す度にカチッと音がする場合は、ピストンが圧縮上死点手前に位置しており、その圧力を乗り越えられずセルが回りません。 

バッテリー電圧は正常でも、エンジンが回転できない為セルも回らない状況です。 

SRなどビッグシングルのエンジンをキックスタートする時、キックが重くて踏み降ろせないポイントってありますよね? 

単気筒エンジンの場合はその圧縮途中でエンジンが停止しやすい構造です。 

その位置でピストンが止まって、圧力が抜けきってない時にセルを回そうとしても回らない事があります。 

ANDY

さっきまでピンピンしてたのにいきなりバッテリー上がり? 

なんか知らんけどエンジン掛かった後はいつもどおりや・・・

(さっきのはなんやったん??)

なんて事になりますw

この場合は、軽く押しがけと同じ動作を行ってピストン位置を変えてあげれば(圧縮上死点を超えれば)エンジンが掛かります

 

原因のまとめ

スターターリレーから「カチカチ・ジジジ音」が鳴った場合の原因、及び要因をまとめるとこのようになります。

走行中にエンジン停止
  • レギュレータの故障
  • 発電系統の故障

自走不可能なトラブル

保管後に始動不可
  • バッテリーが弱った
  • 暗電流が大きい

*エンジン掛かれば自走OK

走行中にエンジンが停止 → エンジンを掛けようとしたら「カチカチ・ジジジ音」が鳴った場合は自走できません。

保管中にバッテリーを弱らせた事で「カチカチ・ジジジ音」が鳴った場合 → 再始動できれば自走可能です。 但し完全にバッテリーを上げてしまっている場合などは、再充電しても復活しない事が多々あります。

その場合はお抱えのショップさんへ行き、症状とバッテリーの使用年数を伝えてプロの意見を聞く事が賢明です。

*更にバッテリーが弱ると、電磁石を作る力もなくなり、完全に無音になります・・・。

 

エンジンが掛からないとなんだか不安になるし、聞いたこと無い音を聞くと不安になると思います。それが手塩にかけて育てた愛機ならなおさらですよね。

セルボタンを押した時に「何このおと!! 壊れた!? ヤバいの!?」と不安になった方のお手伝いができれば嬉しいです!!(^_^)

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Let’s Fun! Ride
Andy

--コメント--
  1. 1993 ハーレーウルトラFLHTCU
    新品台湾ユアサバッテリー使用。
    装着時電圧12.7
    装着後エンジンかからず(ライト、ウィンカーなどは点灯)セルは弱くカチッと1度鳴るがセルは回らず。

    その後バッテリーチャージャーをバイクにバッテリーを乗せたまま数十分充電しセルを回すと元気にエンジン始動。
    30分ほど乗りエンジンストップ、当日は2時間ごと程度にエンジンをかけると通常通り始動。

    翌日、朝一でエンジン始動するとエンジンかからず(ライト、ウィンカーなどは点灯)セルは弱くカチッと1度鳴るがセルは回らずの繰り返し。

    今回は新品ユアサバッテリーで試しましたが他にも中華のバッテリーで2個購入し同様の事例が起きてました。
    更にほんの少しですが状況は悪くなっているように感じます。
    車両購入から1年。暖かい時期は調子よかったかもしれません。

    何かアドバイスいただけると幸いです。

    • 頂いた情報から推察すると、大枠としてこの2つの原因の可能性が高いと考えられます。 

      1,セルモーターの不具合
      2,バッテリー〜セルモーターまでの配線抵抗大

      記事にも書いた通り、バテリー電圧が低ければリレーからジジジ・・・と音を発します。
      これは明らかにバッテリー電圧の低下(弱っている)です。

      文面から察するにリレーの接点は、ハンドルのスタートボタンを押す&話すタイミングと一致していると思います。

      これは、バッテリーからの電力がモーターの回転に変換されていない事を意味します。 すると
      ・モーターが壊れている
      ・配線抵抗が大きくモーターに適正な電力が供給されていない
      このどちらかに絞られます。

      年式もかなり古いですから、モーターのドラブル発生頻度No.1のブラシの摩耗や倒れが怪しいですね。

      まずはBATT〜モーターまでの電装機能を点検する事が必要です。 

      この部分がOKであれば、次にワンウェイクラッチ、ベアリング等のロックによってモーターが回転できない状態である事が考えられます。 

      先ずは診断を行って不具合部品の特定をする必要があります。

  2. Andyさん、はじめまして
    北海道在住の北のZRX乗りと申します。

    いろいろなところを探してここへ辿りつく事ができました。

    2008年モデルのカワサキZRX1200Rに乗っています。

    先日、ZRXを遅い冬眠から目を覚まさせようとオイル&エレメント交換を済ませ、補充電を済ませたバッテリーを取り付け、エンジンをかけようとするとかかりませんでした。
    冬期間はキャブのガソリンを抜き、バイクは車庫保管、バッテリーは屋内に保管しています。

    ●症状
    エンジンがかからない。
    (1年9ヶ月乗ってない、去年は一度も乗りませんでした。)

    バッテリー電圧12.4V(補充電済)

    キーをオンにしてメーター照明、警告灯共に点灯(点く時と点かない時あり、何度かキーを回すと点く)点いた時にセルスイッチを押すとジジと音がしてセルモーター回らず、メーター照明、警告灯とも消灯

    ヒューズボックス内のヒューズ切れはなし。

    ●バッテリー不良と思い、車からブースターケーブルにてリード(電圧12.7V)

    ◯キーオン、メーター照明、警告灯共に点灯

    ◯セルで始動、スターターリレーからジジジジ音があり、少しだけセルモーターが回り、すぐに止まりまたジジジジ音、の繰り返し。エンジンがかかるまでセルモーターは回りません。

    ◯抵抗値測定にて導通点検
    バッテリーからスターターリレーまでの導通あり。
    スターターリレー〜スターターモーターまでの導通あり。

    (スターターリレーも怪しいと思い新品交換しましたが変わらず。)

    以上の症状になります。

    自分のできる範囲でいろいろとみてみたのですが原因がわからずです。

    もし、ここが怪しい、ここをチェックという部分がありましたらぜひアドバイスをいただけると助かります。

    よろしくお願いいたします。

    • 北のZRX乗りさん、こんにちは

      08年式は自分と同じですね!
      結論から言うと、バッテリー電圧が不足していると考えます。 

      理由はジジジ音が鳴っている→リレー回路成立→スターターモーターへの電流が維持できないと判断できます。 

      スターターモーターのロック、エンジンの回転不良であれば、リレー音はカチッ!と1回だけです。
      セルボタンを押す度に1回のカチッ音が鳴ります。 

      クルマからブースターケーブルでジャンプした場合、電圧は13.5〜13.8V程度になるのですが、
      12.7Vと低い事がきになります。 クルマのエンジンは掛けた状態ですか?

      稀にクランクやコンロッドが固着する事があるので、救援してリレー音がジジジ音→カチッ音へ変化してセルが
      回らない場合は、一度押しがけしてクラッチをポン離ししてやると、固着が外れたりします。 

      ご参考になれば幸いです。 

      • Andyさんこんにちは!
        ご返信いただきありがとうございます。

        そうなんです!Andyさんと同じ年式のZRXなんですよ♪

        やはり第一はバッテリーですね。
        クランク、コンロッドの固着のお話や、スターターリレーのリレーの音、とても参考になります。

        アドバイスいただいたところを、いろいろと見てみたいと思います。

        ありがとうございました。

  3. 教えてください。

    記事を拝見して>セルボタン押しーカチカチ音ありーエンジンかからない< になる症状で
    車両はAF54でACGスターターなのでモーターのブラシでは無い様です。

    バッテリーはYTZ7Sの2年2か月物ですが直近での点検で12.9V145CCAの判定が出ました。

    キックでは問題なく一発始動です。

    どうぞよろしくご教授下さいますようお願いいたします。

    • こんにちは!

      キック一発始動→ENG系はOK
      電圧及びCCA値→電源パワーOK

      上記状態でカチカチ音、ジジジ音アリ→電圧低下の可能性が強く疑われる

      この3つから総合的に考えると、BATT→セルモータの回路内での不具合の可能性が高いですね。 
      仮にBATTが問題ないとしたらどこかで消費する部位があるはずなので、

      配線、B接点、リレー接点、リレー内部、モーター内部回路、回転不良につながる不具合等

      この範囲内に不具合がある可能性が高いと考えられます。 

      あとはバッテリー電圧が二年前の物で12.9Vと言う測定値はかなり怪しい気がします・・ 
      CCAも145は良すぎるような・・

      まずは簡単にできる方法としてクルマからジャンプさせてもカチカチ言うのであれば
      BATTなのか、それ以外なのか? を一番簡単に診断できますので、ココを最初に行うと良いと思います♪

  4. 初めまして。
    様々な対処法拝見させて頂きまして、大変参考にさせてもらってます。
    自分の場合なのですが、平成6年式ホンダ スティード400で、スタートボタンを押してる間はスタータリレーが”ガガガガ"と鳴って振動して、セルモーターは回らない状態です。
    今はバッテリーも上がっていて、AC100V→DC12Vのバッテリー充電器のスターター機能を使って試しています。
    セルモーターを車体から外し(モーターに負荷がない状態)で、リレーを介して電気を繋いでスターターボタンを押したら、問題なくセルモーターが回ります("ガガガガ"や振動はありません)。

    ①負荷無しでは回っているが、エンジン始動に必要なトルクがセルモーターにない?
    ②スティードのような2気筒でも、圧縮上死点による影響はある?
    ③そのほか…?

    など、考えています。
    何かアドバイスありましたら、よろしくお願いします。

    • こんにちは!
      こうなると一つづつ原因を潰し込んでいく必要がありますね。。。

      先ずは、
      ・ENG単体がスムーズに回転できるか?
      ・セルモーターのベアリングは回転できるか?
      ・セルモータのブラシは正常な状態か?

      主に回転系は上記3点から確認すると良いと思います。
      エンジンがサビなど何かしらの理由で回転できなければ、それに付随してモーターも回りません。

      モーターを保持しているベアリングも錆びて固着する事はよくあります。

      最後にブラシが摩耗して倒れている状態では、無負荷のときは回りますが、負荷を背負うと電流が正常に流れず回転できない事も
      考えられます。

      あとは古いチャージャーで稀にありますが、DC12の直結モードの時に電流が足らないモデルもあるのでそこも注意してみてくださいm(_ _)m

      • ご返信ありがとうございます!
        アドバイス頂きましたセルモーターに関しては一度オーバーホールして確認してみたいと思います。

        ・ENG単体でのスムーズな回転というのはどのようにしたら確認することができますか?
        よろしくお願いします。

  5. 2011年式のYZF-R1に乗ってます。セルのカチカチではなく、カチッっとなるだけでセルモーターが回りません。4~5日前に乗ったばかりですしバッテリーは普通のやつからショーライと言うメーカーのバッテリーに変えたばかりです。
    貴殿の記事も読んでマグネットスイッチから先に電流が行ってないのではと思いますが対処法が分かりません。ちなみに雨の中長時間乗ったのでバッテリーケースの中が結露してた可能性も多分にあります。

    • バッテリー上がりが原因でないとすると、スタマグ回路の点検、メカロックの可能性もあるのでスターターモーターの分解点検及び故障探求が必要ですね!

      • 返信ありがとうございます。マグネットスイッチ部分のヒューズは切れていなかったのし電装系は点灯するのでこれ以降となると自分直すのも不安なのでいきつけのバイク屋で見てもらおうと思います。
        ありがとうございましたm(_ _)m

  6. 先日、ZRX400のハンドル交換後にエンジンを始動し、1速に入れて発進しようとしたら、エンジンが止まってしまい、それからエンジンがかからなくなりました。何が原因がわかりません。バッテリーも交換時期ですが、交換後1発目はかかってます。セルボタンを押すとジジジっと音は鳴ってます。教えて下さい。

    • まず1速に入れた瞬間にエンジンが止まったとしたらサイドスタンドが出ている
      可能性が高いです。

      次にサイドスタンドスイッチが故障した場合は、Nではエンジン始動できますが
      はやりギアをシフトするとエンストします。

      次にバッテリーについてですが
      ジジジと音が鳴っているという状況はバッテリー上がりです。

      完全放電していなければ再充電可能です。
      完全放電していれば新品交換しかありません。

      とりあえずはジャンプコードでセルを回す事も有りだと思います。

      • やはりバッテリーですかね?
        ハンドル交換はいろいろありまして5時間程度かかりました。
        バッテリー充電を行い、先日再挑戦しましたが、セルは回りませんでした。この前はジジジッだったのが、カチッカチッに変わりました。
        もう新品のバッテリーを買って付けてみます。

  7. スカイウェイブのエンジンがかからなくて、検索してきたところ、このサイトにたどり着きました。分かりやすい説明なんですが、自分のパターンはどれなのか悩んでます。

    全くエンジンをかけていなかったので完全にバッテリーあがってました。充電してみましたが充電できません。充電器(セルモードにしてます)に繋ぐとリレーあたりでカチカチなるだけの時と、少しだけセルがまわってリレーあたりでカチカチなる時があります。

    充電器に繋いでいてもバッテリーが完全にダメならセルがまわらないのでしょうか?
    それとも他に原因が…?

    よろしくお願いします。

    • 鉛バッテリーの場合、完全放電してしまうと再充電ができません。

      10Vを下回る電圧まで下がってしまった場合には新品交換するしかありません。

      充電器のセルモードどいうのはバッテリーの補助的な機能です。
      完全放電してしまったバッテリーでは機能を果たせません。

      自立型の大型充電器であれば、完全放電でも電流を流す事ができる物もありますが
      かなり高額です。

      先ずはバッテリーを交換してからですね!

  8. ポンコツスクーターのセルモーター不良でググッて
    ここに来ました

    セルボタンでカチカチいうから
    バッテリがご臨終したと思い新品に交換したら
    それでもリレーが動くカチカチ音だけでいっこうにまわらず
    生姜なくバイク屋へ押していきまして、、、

    バイク屋のハゲ店長に見てもらったらなにも言わずに
    セルモータを叩き始め、がーしがしぶっ叩く荒業で直るという

    なんでもセルブラシの劣化だそうで
    参っちゃいました
    (≧д≦)

    • ブラシの倒れとか割れはやっぱりトラブルとしては多いですね!

      長年の勘と言うのははやりどこか凄いものを感じます♪♪
      伊達にハゲている訳ではない!と言う事でしょうか!? 笑

  9. 初めまして、つくごんと申します。
    93年のゼファー1100 に乗っており、困ったことがあったときに検索するとよくAndyさんの記事やYouTubeに辿り着きます。お世話になっております!
    今回も検索からこの記事に辿り着きました。
    私の凡ミスで本来マイナスに接続されているレギュレーターからの線とフレームへのボディアース線を誤ってバッテリーのプラス端子に接続してしまいショートさせてしまいました。
    正しく配線し直し、ヒューズbox内のヒューズが飛んでないことも確認しましたが、カチカチカチと細かい連続音がするだけでセルが回りません。
    バッテリーは充電済みで、充電器を付けた状態でも試してみましたが、カチカチ音が速く力強くなるもののセルは回りませんでした。
    原因究明する為の方法と手順等についてご教示頂けますと幸いです。
    宜しくお願いします。

    • つくごんさん、こんにちは!

      いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

      カチカチ音が連続している事、ヒューズはOKである事、その前にショートしてしまった事を考えると原因として疑えるのは下記の事が考えられます。

      ・スターターモーター回路にエラーが存在する。
       故障部位としてはココでほぼ間違いないでしょう。 カチカチ音がしている時点でリレーは作動できています。
       次にモーターを回すための大電流回路が形成されますが、ココが形成できない

      ・スターターマグネットスイッチの接点にエラーが存在する
       大電流回路が形成できない場合、一番怪しいのは可動部であるスタマグ本体です。
       ショートして鉄板が変形した、接点が接触できない、異物の噛み込み等です。
       ↑原因であれば、個人的にはAssy交換がいいと思います。

      ・BATT〜スタマグ、スタマグ〜モータのケーブル断線
       太いケーブルなので断線の可能性は低いですが、テスターで確認できるので
       まずは一番最初に確認すると故障探求の効率が良いと思います。

      やっぱりスタマグが一番怪しく感じますね・・。 あ、ヒユーズボックスの他に、スタマグの中にもヒューズがあるので
      念の為そちらもご確認をお願いいたします(*^^*)

      復活できることを祈っております!!

      • ピンポイントでわかりやすく教えていただきありがとうございます。
        とりあえず、BATT〜スタマグ、スタマグ〜モータのケーブルの導通は確認できました。バッテリーも12.38Vでしたので充電も問題ないと判断しました。
        また、スタマグ内のヒューズは付いてないタイプのようで、サービスマニュアルを確認する限り純正品のようです。
        やはり、Andyさんの仰るとおり
        ショートして鉄板が変形した
        接点が接触できない
        異物の噛み込み等
        この辺が怪しいので本体を交換することにしました。
        これでダメだった場合、セルモーターの故障も考えられるんでしょうか…
        そうでないことを祈ります…
        また報告させて頂きます。

        • そうでしたか・・・ スタマグヒューズであればある意味ラッキーかと思ったのですが、ヒューズレスゼファーはヒューズレス仕様なんですね(涙)

          大電流回路にエラーがありそうなので、やはりセルモーターの不具合も十分に考えられます。 
          例えば、セルモータがメカ的にロックしていた場合などは、スタマグはカチカチ言いません。

          セル”ボタン”を押している間はずっと接点がONしっぱなしになります。

          スタマグがカチカチ、ジジジなど連続音を出す場合はやはり回路エラーが濃厚です。
          ※メカエラーの可能性はゼロではありませんが低い・・・

          何か進展がございましたらご教授頂けると嬉しいです。

          • スターターリレーを純正新品に交換しましたが現状は変わりませんでした…
            時間がなくてそれしか出来なかったのですが、次回時間取れたときにセルモーター外して動作確認とブラシの摩耗具合、接点の確認、清掃等やってみようと思います。
            セルモーター積んだままで直結確認する方法がよくわからないんです…どこを短絡させればいいのか…
            またご報告させて下さい。

          • そうでしたか・・・涙
            お役に立てず申し訳ないです"(-""-)"

            スターターモーターは車体から取り外して確認した方が良いです。
            車載状態でもできなくは無いですが、+をショートさせてしまうと
            危険なので・・・

            スターターモーターであれば、やっぱりブラシの倒れや割れ、などの
            不具合が怪しいですね・・・ 簡単に直るといいのですが

            早期復活されるこを祈っております!!

  10. バッテリーに関してとても分かりやすい解説ありがとうございます。
    さて私のトリッカー ですが、日中は殆ど無いのですが寒い日の真夜中や朝方の気温の低い時にセルボタンを押すと、1回目はカチという音がしてセル回らず、2回目はセルが回りエンジンが掛かるという感じです。

    バイクの普段の使用状況と使っているバッテリーですが、新品の国産ユアサを片道5km10分程度の通勤メインで1年3か月使用しています。

    これは充電すれば復活するのでしょうか?

    • ゆうゆうさん、こんにちは!

      バッテリーは気温が低くなると起電力が弱まる性質があります。
      またエンジンオイルの抵抗も大きくセルが回るにはパワーが必用になります。

      「低温でバッテリーパワーは弱まるけど、オイル抵抗増でパワーが必用」 

      と言う厳しい条件が重なっていると言って間違いありません。
      それに加えて1走行が10分程度となると充電時間も10分となります。

      バッテリーにはかなりツライ状況である事が伺えます。

      バッテリーを充電器にて再充電すれば復活しますが、一時的な復活になってしまう可能性があります。

      押し掛けが必用な状況になれば要交換ですね。 (燃料ポンプが動くうちに交換)

      • 丁寧なご回答ありがとうございます^ ^
        これからも長く乗るバイクですので、これを機に新品に交換してこれからはマメに充電しようと思います。

        • いえいえ、とんでもありません!

          急速充電の速さで見ると、リチウムイオンバッテリーがとても速いのでもしかしたら使い勝手に
          合っているかもしれません。

          激安中華製もかなりの種類がリリースされているので、探す楽しみも増えると思います(*^^)v

  11. 初めてご連絡いたします。お詳しそうなので教えて頂けると助かります。トライアンフT595なのですがセルボタンを押してもカチカチ音がするだけでセルが回りません。調べると「バッテリーが弱っていると―」とよくあるのでバッテリーを新品(有名メーカーではなく某オークションで純正同等品というもの)に交換したのですが状況は変わりません(2回~ほどやりました)。車等からケーブルでつなぐとセルは回りエンジンが掛かります。ケーブルを外しても普通にエンジンは掛かっています。エンジンを止めて時間が開かなければケーブルを外していても再スタートは出来ましたが時間が開くとまた同じ症状になります。何が原因でしょう?以上よろしくお願いします。

    • yamiyonokarasu_61さんこんにちは

      「セルボタンを押してもカチカチ音がするだけ」との事ですが、原因はバッテリー電圧の低下で間違いありません。

      次に、新品バッテリーに交換した、ジャンプコードにてエンジンを始動できるが時間を開けると再び始動不良に陥る。

      ↑これらを総合的に勘案すると、「暗電流値が高い」事が強く疑われます。

      暗電流とは、メインキーをOFFにしている状態で流れる電流値の事です。
      例えばイモビライザーや社外の盗難警報装置などです。

      電源OFFでも流れる電流値が多いと、バッテリー電圧を低下させるスピードが速いためスグに上がってしまいます。

      また電装品の不具合で何かの電気部品が漏電を起こしている可能性も考えられます。

      暗電流なら、基本的に整備士なら理解しているので、洋品店やショップさんなど事前に電話してから行くと良いと
      思います。

      • Andy様

        早速の御連絡ありがとうございます。

        「イモビライザー、社外の盗難警報装置」等は無いので「電装品の不具合で何かの電気部品が漏電を起こしている可能性」の方だと思います。ショップなどに頼むと結構かかりそうなのでまず自分でチェックしようと思います。とは言っても「暗電流」という言葉も初めて聞いたような状態なので時間は掛かりそうですが…

        素晴らしいご回答ありがとうございました。感動すら覚えるものでした。
        御迷惑でなければ(レベルの低い質問で)また御相談させて頂きたいと思っています。

        Yamiyonokarasu_61

  12. アホな私でも図や例えがあり大変分かりやすいです。
    なるほどと、思い参考にさせていただいたりしています。
    これからも更新楽しみにしております。

    • ヨシヲさん コメントありがとうございます!!

      わかりやすいとのお言葉を頂き光栄です(*^^*)    ヨシヲさんのお役に立てたならこんなに嬉しい事はありません!!

       

       

      今後もお役に立てるようガンバリマス!!(`・ω・´)ゞ

  13. 毎回面白い記事や分かりやすい理論ありがとうございます
    ところで疑問なんですが
    少し前のmotoGPでマルケスが苦戦してた時に逆回転エンジンにしたら凄い乗りやすくなったみたいな事を言ってました
    そんなすぐ逆転クランクに出来るものなんでしょうか!?
    それと逆回転クランクのメリット デメリット等ご教授してくれたらありがたいです!
    よろしくおねがいします!

    • GSVRさん コメントありがとうございます!

      逆転クランクは大幅な設計変更が必要なので、直ぐに! と言う訳には行きません。
      しかし軸を一本追加するだけなので、数ヶ月あれば対応する事は可能です。

      軸を追加する事に伴う検討、設計、テスト、効果確認などを経て実戦投入される流れになります。

      逆回転クランクを導入する一番のメリットは、加速中のウィリー低減ですね。 

      デメリットは、1軸追加に伴うロス馬力が増えてしまう事、重量増、エンジンレスポンス悪化、レイアウト自由度の低下などです。

      この事は一度記事に起こしたいと思いますので暫らくお待ち下さい♪♪(*^^*)
      リクエストいただきありがとうございます!

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