お役立ち記事!
ブレーキ改善願!CBR1000RRRモテギサーキットインプレ!判明したネガとは?

名古屋→モテギまでトリ男を積んで走らせて来ました!  鈴鹿では見えなかった新たなポイントがあるのでシェアしたいと思います。

リンク→CBR1000RRR鈴鹿サーキットインプレ
リンク→CBR1000RRR初ツーリングインプレ

なんでモテギで走らせたの?

鈴鹿とキャラクターの全く異なるモテギを走らせて、最高速、操安のバランスを見たかったから。

もてぎは強いブレーキからのターンインが多く、平均車速は低め。 鈴鹿はアケアケのコーナーが多く平均車速は高め。

この違いを両方経験することでマシンへの理解を深めどんな乗り方がBESTなの? を探ることが最大の目的です。

 

結論

Poor
  • ABS介入により最大減速Gが低い
  • ファイナル変更許可して欲しい!
  • Frサスストロークをもっと有効活用したい
Good
  • やっぱりエンジン速い
  • Rrトラクション掛けやすい
  • 純正ラップタイマー最高

 

ノーマル状態ではフルブレーキ時にABSが介入(リアリフト抑制ABS)する事で狙いの減速Gを得られない。 特に握った一発目が滑るフィーリングで、フェードした? と思うフィーリングでした。

しかしブレーキの奥では効力が戻ってきてしっかりと効く。 実際フェードすると初期は効いて奥で効かなく(ブレーキが滑る感じ)なるので、逆もあるの?? と考えさせられました。 色んな意味で知見を深める事ができました。

また、ブレーキのGがABSによってコントロールされる結果、サスストロークも43mmの残ストロークが毎回残ります。

ターンインの初期旋回力を高める為にも、もう25mm(キャスター角換算で1°)程度深いところで使えれば、戦闘力アップにつながりそうです!

 

走行スペック

マシン CBR1000RRR(SC82)
ガソリン 満タン(16L)
Engオイル Motul300V5w-30
Frタイヤ PI:Supercolsa SP 街乗3200km
Rrタイヤ PI:Supercolsa SP 街乗3200km
タイヤ空気圧(Cold) Fr:2.3、 Rr2.7 
電子制御 P:2、T:2、W:2、
サスペンション A3(Rain)
ABS ABS1
ステアリングダンパー Soft
ファイナル 16×45

※Best time 2:04.80

走行条件

気温 25℃
湿度 61%
コースコンディション DRY
天気 快晴
路面温度 48〜53℃

 

戦闘力UP要望のポイント

要望1. ブレーキ効力もっと出して!

違和感を感じる真の原因を突き止めました。

Rrタイヤが浮く寸前までブレーキ効力が出ていません。

その理由もすぐに理解しました。 

それはABSが介入していて、ABSモジュレーターユニット→ キャリパーへ出力するブレーキ液圧が低いから。 すぐに直感できました。

・トリ男をお店から走り出した瞬間「アレ?あんまブレーキ聞かない」と感じ

・初めてツーリング行ったとき「え?ブレーキ全然効かないんだけど・・」と感じ

・ABSモードを2→1へ変更し「めっちゃ効くやーん!」と感じた経験が生きました。

 

モテギでは直線からの直立ガッツリブレーキが多く存在します。

「え?フェードした!?」と最初は思いました。

でもフェードってブレーキを掛けて速度がある程度落ちた(パッド温度が限界付近)状況で減速Gが抜けるんです。

 

今回はブレーキをガツンと握った瞬間が特に滑って効かないイメージ。 

速度が落ちてきた後半の減速Gはしっかり出てる・・・ なんで?

と思いましたが、どのブレーキングでも全く同じ症状で高い再現性アリ・・・

ANDY
あ、そうか!
ABSモジュレータユニットからの液圧はIMUの減速Gに応じて出力されてるのか!

 

1本目を終えた時点で気づきました。

SC82にはラップタイム計測機能があり、ラップ毎の最大減速Gも記録してくれています。

減速Gが最大の1.5G付近になるとABSが「それ以上液圧を高めるでない!」と司令を出して、Andyがいくらレバーを握り足しても液圧が高まりません。

その結果、「握っても効かない」フィーリングになるとの結論に至りました。

 

リアリフト抑制ABS機能がある!

要はリアタイヤが浮(ジャックナイフ)かないように制御してくれる機能!

本車両は、IMU で検出された加速度情報とホイールスピードセンサで検出された車輪速の情報から、ブレーキング中の車体のリヤ リフト状態を推測している。
急激にフロントブレーキをかけ、リヤリフトが発生するような状態になると判断した場合、フロントブレーキ液圧を減圧させ、リ ヤリフト挙動がおさまったと判断した場合は、ブレーキ液圧を戻すように作動する。
ABS モードをストリートモード(安全優先)またはサーキットモード(ハードブレーキング優先)へ切り替えることにより、リヤ リフト抑制特性は変更することができる。

CBR1000RRRリアリフト制御ABS

ブレーキは握った一発目が最も液圧を高める事ができます。 ホイールの回転数も握る直前が最大なので慣性力最大です。

なので液圧を高めてもロックしません。 GPライダーも同じで液圧は最初が最も高く、徐々に低下させていきます。

Andyもテストコースを走り倒したおかげで直線ブレーキはダニ・ペドロサ選手よりも高い減速Gを出せます。 良くも悪くもその時のクセ? が影響して初期の握り込みが急で、リアリフト抑制が働いていると考えられます。

ここはもう少し弱めて、効力を出して欲しい! m(_ _)m   

バイクが直立の状態では「ABS ”ほぼ” OFF機能」が備わってくれると完璧すぎる!!(オナシャス!)

 

要望2. サスストロークもっと使いたい!

これはブレーキとも連動する話なんですが、フロントフォークの残スト(ザンストローク)が43mmで固定なんですよ!ww

鈴鹿を走っていた時に気づいてはいたのですが、俺がストロークセンサーを戻し忘れたかな・・? と思っていました。

しかしモテギでも残ストは安定の43㍉! これは減速Gが1.5Gまでしか上がらない為、サスもそれ以上縮む事ができないからです。

やっと残スト43㍉ ミステリーの答えに納得する事ができました。

Andyの体重+減速1.5G=残スト43㍉との方程式が成り立つようです。 

 

やっぱりターンイン直前はキャスターを立てた状態で実舵角を増やし初期旋回(回頭性)を高めたい。 その為にももう少しストローク奥を使って走行したいのですm(_ _)m

 

要望3. ファイナル変更させて!

石川LPL
次年モデルは手は打ちますからご期待ください!

 

先日のふー🌗CBRMT in 鈴鹿(主催)さん主催の「第4回全国CBRオーナーズミーティング & パレードラン」の為鈴鹿を訪れていたら・・・ 偶然にもSC82開発責任者の石川LPLと遭遇!(・。・)

色々と話を伺う中でファイナルについて2021年モデルでは対応する予定である! との事でした!(^^) 

ほんとはあんな事やこんな事も聞いたので、たくさん書きたいのですが・・・  機密かもしれないので伏せておきます(*^_^*)

 

その中でも一つだけ

石川LPL
エンジンの要求スペックが高い為、1日に生産できる台数に限りがあるのです。 工場サイドにも高い生産技術があってリリースできています。 

 

開発も様々な苦労があったそうですが、同じく生産側でも様々な困難を乗り越え生産に漕ぎ着けたそうです。

 

要望4. ETCインジケータをメーター内表示させて!

石川LPLに直接要望させて頂きました。

ANDY
石川LPL、配線図を確認したところETCインジケータ表示用の入力CHはメーター内に用意されています。

しかし端子が無く接続できません。 配線をピョロっと出しておいて頂くだけでも助かります! 端子やカプラがあればパーフェクトです!

 

石川LPL
帰社したら確認しておきます! 

Andyはイケメンですね!(←心の声を予想)

 

今回のモテギの事と合わせてETCの件もお願いしました。 きっといい方向に向かってくれると信じて待ちます♪

 

石川LPL、貴重なお時間を頂きありがとうございました! この場を借りてお礼申し上げます。

良いところ

良点1. エンジン速い

※写真

最高速は284km/hでした。(メータ表示)タイヤは3,200km走行した純正タイヤ、マフラーもノーマルでこの速度は驚愕ですね・・・。 

エンジンマジはぇーっす。 

 

良点2. Rrタイヤにトラクション掛けやすい

ロングスイングアーム、200/55のリアタイヤ、前後重配が要因と思います。

SC59(MFL)はRrタイヤに190/55を履かせるとRr分担荷重が減りトラクションを載せにくいディメンションへと変化してしまいます。

その点、SC82(MKF)は最初っから荷重が載っているので、安心して開けられるし、開け足せます。 

但し、その分SC59にあったクイックはハンドリング性は感じませんし、Frを軸に曲がっていくフィーリングも無し。

 

良点3. 純正ラップタイマーが神

何度も言っていてクドいようですが・・・ マジで凄いんですよ! 

CBR600RRでレースを始めた時、世間にはP-Lapしかありませんでした。 当時は物凄く画期的だったんです。 だって一人で練習にきても自分のタイムがわかるんだもん!

普通はメカニック帯同でなければ自分のラップタイムなんて計ることすらできなかったのに・・・。 あれから時は流れ・・

今ではなんとバンク角! 減速G! 加速G! 水温! 回転数まで記録されるでねーか! しかも純正で!

今回も減速Gと残ストデータを見る事でABS介入の事にも気づけたし、自分のライディングやマシンを深く理解する上で強力なツールとなる事は間違いありません。

次は自分データをPCにダウンロードしたらアバターが画面上で走ってくれると更に夢が広がりますね! (ゲームみたく、BESTラップの自分と今日の自分を比較!みたいな)

 

まとめ

今回はモテギで3本走行しましたが、そのほとんどをシフターのセッティング(ヒーラーのセッティング)に費やしてしまいしっかり攻めた時間はわずかでしたが、それでもSC82はやっぱりポテンシャル高いなと感じました。

デビューイヤーなのでまだまだレースで目立った好成績を残せていませんが、ライダー・チーム・開発陣が三位一体となって理解を深めれば高い戦闘力を発揮するのは時間の問題と思います。

個人的には中低域のトルクアップ、マス集中と軽量化が鍵かなと感じました。 (クイックなレスポンスを得る狙い)

 

モテギは最後までシフター動かす事ができず不完全燃焼だったので、来年暖かくなったらもう一度遠征しようと思います!

この記事が気に入ったら フォローしよう

最新情報をいち早くお届けします。

Twitterでフォローしよう