お役立ち記事!
2017Moto-GP Rd.18 Valenciana ウィーク前 Andy’S隠プレッション

ついこの前開幕した〜! っと思っていたらアッと言う間に最終戦になってしまいました。 しかも今年はもつれにもつれてチャンピョン決定が最終戦までもつれる大接戦!  今週末に誕生するチャンピョンを楽しみにしながら過去データを振り返ってみようと思います。

ドビの逆転チャンピオンが決まる条件をおさらい!

現在のポイント差は21pt この差を逆転するには? *マルケス282pt、ドビ261pt

パターン1

ドビチオーゾが優勝し、マルケスがノーポイント


パターン2

ドビチオーゾが優勝し、マルケスが12位もしくは12位以下

この場合、両選手同ポイントですが、優勝回数の多いドビチオーゾがチャンピョンとなる。


このパターン以外にありません。 ですからドビは優勝する他になく、あとはマルケスの順位次第できまります。 もしマルケスが転倒しても、ドビが2位だった場合はマルケスのチャンピョン確定となります。 実にわかりやすい!

 

過去シーズンの予選データの分析

ドライコンディションで行われた予選を2015、2016、2017年で比較します。 年次向上分がどれだけあるのか?何かヒントがわかれば今週末のバレンシアGPでも同じ事が予測できます。

アメリカGP シーズン序盤

予選
順位
2015年2016年2017年
ポール
マルケス
2'02.135
マルケス
2'03.188
マルケス
2'02.741
2位
ドビ
2'02.474
ロレンソ
2'03.257
ビニャ
2'02.871
3位ロレンソ
2'02.540
ロッシ
2'03.644
ロッシ
2'03.673
4位ロッシ
2'02.573
イアンノーネ
2'03.913
ペドロサ
2'03.866
5位クラッチロー
2'02.613
ビニャ
2'04.274
ザルコ
2'03.928

マルケスが大得意!と言って良いコースですね。 2015年はタイヤがブリヂストン、2016年はミシュランへタイヤメーカーが変更になりまた。

更に2016年から共通ECUになり、DUCATI以外のチームはECUの動作プログラムを勉強しきれておらず、ドライバビリティのセッティングも苦労していました。

タイヤメーカー、ECUソフトウェア、この大きな2つの要因が一気に変更された事で2015→2016年に掛けてガクっとタイムが落ちています。

2016→2017に掛けては微妙な向上幅です。BSでもありましたがタイヤ強度が不足していてトレッドが剥離するという不具合解決の為、タイヤの構造を固めに見直したばかりと言うのが大きな要因であると予測します。 特にロッシ選手が硬くなったタイヤに今でも馴染めていない様子です。(それだけじゃないと思うけど・・。)

上記を踏まえ、2017年はミシュランタイヤの性能がラップタイムへの影響が大きな要因になっていそうです。

初年度影響の大きかったECUセッティングは各メーカーのエンジニアも2年目終盤になり、機能・性能を使い切っていると考えられ、タイム差となって現れる幅は少ないでしょう。

 


サンマリノGP シーズン中盤

予選
順位
2015年2016年2017年
ポール
ロレンソ
1'32.146
ロレンソ
1'31.868
ビニャ
1'32.439
2位
マルケス
1'32.252
ロッシ
1'32.216
ドビ
1'32.601
3位ロッシ
1'32.358
ビニャ
1'32.381
マルケス
1'32.636
4位ペドロサ
1'32.434
マルケス
1'32.443
クラッチロー
1'32.768
5位ピッロ
1'32.736
ピッロ
1'32.467
ロレンソ
1'32.792

サンマリノが得意なのは何と言ってもロレンソですね!

今年のロレンソは初めて乗るDUCATIマシンに苦戦しており好成績を納めるまでにはあと一っぽのところです。 大得意なサンマリノでも不調ながら5位へ食い込むところは流石!

ここで注目すべきは2016年の予選タイムは2015年を上回っています。 わずかシーズン半分の時点でBSの実力を超えるタイムを出せるタイヤへと開発されている事も注目すべきポイントです。  もちろん、マシン側(特にECU)も向上しますから、全てがタイヤのおかげではありませんが、ミシュランの開発力を侮ってはいけませんね。(個人的には1年はBSのタイムを上回れないと思っていました)

 


バレンシアGP *今週末 シーズン終盤

さあこれが本題!!  今年のポールは誰だ!?

予選
順位
2015年2016年2017年
ポール
ロレンソ
1'30.001
ロレンソ
1'29.401

2位
マルケス
1'30.449
マルケス
1'29.741
3位ペドロサ
1'30.516
ロッシ
1'30.128
4位エスパルガロ
1'30.917
ビニャ
1'30.276
5位クラッチロー
1'30.917
ドビ
1'30.338

序盤のアメリカ、中盤のサンマリノの結果を見る限り、タイヤの強度UPにより予選タイムは「昨年同等もしくはやや劣る」傾向と言えます。

なので、今年のポールタイムは「1’29.500」になると予測しています。

そしてなんと言っても地元スペイン勢が強い!2015年、2016年とロレンソが2年連続優勝で、マルケスは連続の2位。
ペドロサが3位もしくは4位に食い込んでいます。

ドビチオーゾがシリーズチャンピョンになるには優勝が絶対条件ですから、このスペイン無敵艦隊にどのように立ち向かうのか!? 今回のレースで一番楽しみにしているポイントです!

また、チャンピオンにななれませんでしたが、今年DUCATIに乗り換えたロレンソも尻上がりに調子が良くなっています。ライダーとしては得意なコースで実力を測る絶好のチャンスですから来年のチャンピョン争いに向けてガチンコで来るはずです。

ドビチオーゾが抱えるプレッシャー

全戦セパンレースを終えたドビチオーゾのコメント

ドビ
1シーズン6勝…凄いですよね。でも、いつものように嬉しい気分になれません。
レースが終わったばかりだから、こう言う気持ちになってるだけで、時間が経てば変わるんでしょうけどね。でも、こう言う週末は、100%ハッピーにはなれませんよ。
あらゆるコンディションで強かったのに。ただ、マルケスと21ポイント差になって、次はヴァレンシア最終戦だと思うとねぇ。あそこはマルケスもホンダ機も強いから。
記者
マルケス選手はプレッシャーを感じ始めたと思う?
ドビ
思いません。ヴァレンシアは彼の得意トラックだし、ホンダ機にとってもそうだから。よほど変なことでもない限り、1レースで21ポイント差を越えられるなんてことはありませんよ。スペイン戦だってことも影響してくるでしょう。まぁ、(マルケスは)これまで数々の場数を踏んで来てるんだから。すべてはマルケスが握ってるんです。全て彼の頭の中にある。僕は作戦なんて立てていられません。優勝を目指すのみです。
 記事引用元:ITATAWAGPより

もちろんチャンピョンになりたい!という思いはあるものの、シーズン6勝をマークした事もあってかチャンピョン獲得の重圧からは少しだけ解放されているように思います。 (優勝する気はもちろん満々!)

こうなると普段の精神状態でレースに挑めるので自分のレースがし易いです。 逆にマルクは超絶に重たいプレッシャーとも戦う事になるでしょう。 最終戦でチャンピオンを決めた事が過去3度あるマルケスなので、経験済みではありますが今年も相当なモノだと思います。

チームのプレッシャー

こういう時こそ、チームは当たり前を当たり前にこなして平然を保つ事が大事です。 マシントラブルが起こってしまうとチャンピョンを逃してしまうので、メカニックにも大きなプレッシャーが掛かります。 開発陣営の強度担当は部品が疲労破壊しないよね?とドキドキし、エンジン担当はゴールするまで落ち着く事はできないでしょう。

レプソルチームのスタッフがTVに映った時には、そんな緊張が漂っていると思うので観察してみてくださいw

誰が勝っても負けても一年で一番ドキドキするレースの結果は如何に!?  今から楽しみです!(^^)!

 

Let's Fun! Ride! Run!
Andy

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