ヴェルファイア30系後期のエンジンオイル交換ってどうやるの? 型式はDAA-AYH30Wなんだけどエレメントの適合は? エンジンオイルの容量は何リットル? 分割エレメントって自分で交換できるの?
こんにちは! @Andyです。
ヴェルファイアが納車されてから1.5か月で5000㎞に達したので一回目のオイル交換をします。
今回初めて「エレメント分割式」のオイルエレメントを交換しようと思います。 クルマの場合、カートリッジ式のエレメント以外触ったことが無いのでちょっとどんな構造なのか楽しみですね!
記事の目次
1. オイル交換に掛かった費用
Item | Price |
エンジンオイル4ℓ缶 | ¥3,195 |
エンジンオイル1ℓ缶 | ¥1,044 |
オイルエレメント | ¥980 |
エレメントケース専用工具(KTC) | ¥5,004 |
費用合計 | ¥10,223 |
※ドレンワッシャや工具などその他は既に所有していた物です。
エレメントケースを外すKTCの工具が高いですね。 今回は新品なので固着することなくスムーズに回転し外れてくれました。
今後もエレメント交換を自分で行うつもりで、距離を走って固着したときは工具の剛性が高い方が確実な整備が可能。しかも30系アル・ベル兄弟はエレメントケースが樹脂製です。
余計にナメやすい事も考慮して今回はKTCを奮発しました。
2. エンジンオイル交換前の準備
準備1. オイル容量の確認
30系アルファード、ヴェルファイア系のエンジンオイル容量は下記の通りです。
車種(エンジン型式) | オイル量 | with エレメント |
2.5L(2AR-FE) | 4.0L | 4.4L |
2.5L Hybrid(2AR-FXE) | 4.0L | 4.4L |
3.5L-V6(2GR-FKS) | 5.3L | 5.4L |
※ハイブリッドは「2AR-2JM-2FM」=「2AR-FXE」です。
2JM、2FMは電動モーターの事で、車検証に「2AR-FXE」の記載がありませんが同じですからご安心ください。
今回はエレメントも同時に交換するので4.4Lのエンジンオイルが必要となります。
準備2. オイルのおすすめブランド
30系アルファード・ヴェルファイアの指定粘度は0w-20です。 もしくは5w-30でもOK。
低燃費を実現する為、オイル粘度は0w-20とかなりの低粘度。 様々なオイルブランドがありますが5年で約20万㌔程走るのでいつも”純正品質”を信頼してトヨタ指定の銘柄を選んでいます。
1L缶、4L缶、20L缶の3種類のラインナップとなっており、エレメントを交換する場合は4L+1Lの購入でOK。
準備3. 必要工具、備品
Item | Amazon リンク |
スロープ | Amazonで探す |
KTC エレメントケースレンチ ※必須 | Amazonで探す |
ドレンワッシャM12用 ※銅 | Amazonで探す |
オイルジョッキ ※ロングノズル | Amazonで探す |
自分が持っている備品の状況と照らして追加してください。
少なくともフィルター分離式のエレメントケースを外すには専用工具がMUSTです。
安物も探せばいくらでもありますが今後長く使う工具である事が明白なので信頼のKTCを購入しました。
またドレンワッシャーはいつも銅製の物に交換しています。 理由は再利用できるから。 重量増になりますが5回程度は問題なく再使用できます。
またアルミに比べて潰れ代が少なくしっかり締まったフィーリングが良い事も理由の一つ。
あとはロングノズルのオイルジョッキがあると超絶便利です。 ヘッドカバーのフィラーキャップがやや奥まっているのでロングがおすすめ。
3. 30系オイル交換の手順
手順1. ランプに車体を乗せる
上記必要備品で紹介したAmazonリンクの先にあるスロープが写真と同じ物です。 30系ヴェルファイアのエアロボディにモデリスタのエアロキットを装着した状態です。
高さ的にも十分クリアランスがあり問題ありません。
車両総重量2.6tに対してスロープ耐荷重が1.5t/片側なので十分余裕がある設定です。
これで整備スペースが生まれました。 電動パーキングブレーキが掛かりますが、念の為にRrタイヤに輪留めをしておくと、万が一の保険になるので自分はいつも置いています。
手順2. フィラーキャップを外す
次にオイルを注入するフィラーキャップを外します。
これは万が一オイルを抜いた後にフィラーキャップが開かなかった場合、エンジンを掛ける事ができずその場から動けなくなってしまう為です。
動けなくなる事を未然に防ぐ目的でフィラーキャップを開けます。
手順3. オイルを抜く
ドレンボルトを緩めてオイルを抜きます。 この時フィラーキャップを緩めているのでゲップせずにスルっと抜けてくれます。
工具は14㎜、正ねじです。
手順4. エレメントケースの取外し
オイルがポタポタしている間に取り外すと効率的♪♪
エレメントケースは2ピースになっています。
先にアルミ製のキャップを緩めてオイルを排出させます。少しポタポタ垂れるくらい。
次にエレメントに付属している樹脂の排出キャップを「パコッ」と嵌めると、エレメントケース内のオイルが全て排出されます。
最後にエレメントケースを外します。 脱落防止のアームがありちょっと回しにくいけどスルスルっと外せます。
手順5. エレメントを交換
次にリリーフバルブ(だよね!?)のオイルを抜きます。 先に緩めたキャップを外す↑
この透明の樹脂ノズルをパチン! と嵌めてやると中から少しオイルが出てきます。
本来は車載状態でやるのかな? ふとブログ書きながら構造をもっと観察して理解しておけばよかった・・。 今まで一般的だったカートリッジと基本構造は同じと捉えてたけど、次はもっと勉強しておこう・・。
先に書いた通り、車載状態で樹脂キャップを挿入し、エレメントケース内のオイルを排出させるのが正しい順序。 ←メカニックの火傷防止の機能で、エンジン停止直後にケースを緩めるとケース内オイルが大量に出る事を防ぐのが目的。
※でも実際にはケースごと緩める事が多いそうです。
↑エレメントをスポッと嵌めればOK。 方向性は無いのでどちらから入れても大丈夫。
え? なんで新品エレメント組まないのかって?
そう、適合しないエレメントを注文してしまいました。。。 今回はしゃーなしで再利用です。 次回1万キロの時に交換する事にしよ~っと。
<(`^´)>
手順6. エレメントAssy取付
- エレメントケースの締付トルク:25N.m
- エレメントキャップ締付トルク:12N.m
※どちらもOリングにエンジンオイルを塗布して滑りを良くし、正しい位置に確実にセットすればOK。
オイル塗布が無かったり、位置が間違っているとねじ込んでいる最中にOリングが引っ掛かり、切れてしまいます。
手順7. ドレンボルト締付
新品のシールワッシャをセットしてドレンボルトを22~24N.mで締め付けます。
手順8. エンジンオイルを入れる
ヴェルファイア、アルファードはエンジン位置が奥にあり、オイルジョッキノズルが入れにくい。
なのでパネルが簡単に取り外せる構造になっています。
カバーを外す
フックをボンネットに掛ける
これでOK。
エンジンオイル4.0ℓ + エレメト0.4ℓ = 4.4ℓ を入れます。 経験値とし4.2ℓでレベルゲージのアッパーにくるイメージ。
手順9. 最終確認
オイルのダダ漏れがない事を確認したらエンジンを始動してオイルを循環させます。
水温が安定したところでエンジンを停止して、レベルゲージでオイル量を確認します。
今回はエレメントの取外しを行って4.3ℓでピッタリアッパーレベルでした。
新品エレメントの場合はに染み込む分が0.1ℓくらいあるはずなので、エレメント新品交換の場合は4.4Lℓで丁度良さそうです。
あ、ちなみにオイルレベルを見るときはスロープからクルマを降ろして水平な状態で行ってくださいね!
MOTO-ACE-VLOGでも紹介しています
4. 30系ヴェルファイアオイル交換まとめ
久しぶりにクルマの整備したけど、手や工具が入りやすくて素晴らしい!! 笑
でも人間の移動量が多くてその辺はバイクと違って手間が掛かるなと。 たまに整備性の良いところだけクルマをいじるのも楽しくてイイですね♪♪
30系ヴェルファイア・アルファードハイブリッドエンジンのオーナーのDIYオイル交換のお役に立てれば嬉しいです☆