んん〜・・・・
なんだかなぁ〜・・・
残念だなぁ〜・・・
と思う投稿を見ました。⬇
本日、鈴鹿サーキットのROCで後ろから追突されました。
体は無傷、バイクも少しの傷だけ
レコードラインを友人の練習のため少しペースを下げてS字コーナーへ侵入しようとアウトからイン側にバンクして行った時にインから無理やり抜こうとしたやつと接触しました。
接触して転倒しそうになりましたが pic.twitter.com/xZ28pErGam
— Kou (@ZX_25R_Kyoto) January 30, 2022
記事の目次
事の顛末をざっくりまとめ
- ペースを少し下げてS字コーナー進入
- インを刺してきた後続と接触(お互い転倒せず)
- 当ててきたライダーへ一言物申しに行く
接触したりしたらせめて手でも上げてすまんってやらないですか?
お前が悪い!
俺が来てるのわかるやろ!
並走もしてたやろ!
- 走行映像を鈴鹿オフィシャルへ確認してもらう
- オフィシャル:「抜いた側が危険行為」と判断
- オフィシャル→Bさん(抜いた側)へ注意
- Bさんは、Aさんの態度が悪いと主張
- オフィシャルがBさんへ謝罪(?)
多くの意見は・・
当てておいて謝らないとは何事だ!
手を挙げるのはマナーだ!
そんな事も出来ないヤツは走るな!
ルールを無視するヤツなんざ走る資格なし!
まぁ大方この意見に賛同&追従されている方が多いかな? といった印象です。
Andyとしての意見は・・
一番最初に思った事は
これどんだけ長引いてもピットで終わらせる話でしょ?
と思いました。
確かに、当てられた側が怒る気持ちはメチャメチャよく分かるんです。
かく言う自分もサーキットで当てられた事は3回あるし、その内1回は大転倒・・(T_T)
大事な大事なマシンにキズ付けられれば誰だって怒るし腹も立ちます。
場合によっては怪我させられることもあるでしょう。
でもね・・・ サーキット走ってるんだよね。
仮に後続がアカンかったとしても、「謝らんかい!」 ってピットへ乗り込んで行く事自体がナンセンス。(言いたくなる気持ちはよく分かる)
しかも友達と一緒にという事は二人で・・
もし仮にどーーーしても、一言物申したいのなら先ず・・
「接触してしまったようですが、お怪我ありませんでしたか?」
と、聞く姿勢から入ると話がまとまりやすいと思う。
ルールを守っていても接触する可能性がある場所
ルールを守って走行していてもゼロリスクとは程遠い場所がサーキット。
ガチンコレースでも接触はあるし、ナンバー付き走行枠でも接触はある。
もっと言えば先導走行付きでも接触はあるし、ピットレーンでの追突もある。
ここで挿せる! と思ったけど判断ミスで接触することもある。
ルールを無視していなくても、接触する事は今までもこれからも必ず起こること。
今回は、「ペースを少し下げてS字コーナーへ進入」してる行為がそもそも追突される可能性アリ。
※NG=レコードライン上でペースダウン。
※OK=レコードラインを外した後でペースダウン。
技量によってタイムは様々で、速く走れない人NGと言ってる訳ではありません。
誤解なきようお願いします。
じゃサーキットでムカついた事はTweetすんな!って事?
そうじゃない。
当てられてムカついた!!
の個人の感想はバンバンアップして好き勝手自由にSNSを使えばいいと思う。
「俺は悪くない! 相手が悪い! ほらほらこんな事があってこの方も向こうが間違ってるって言ってるでしょ? みんなもそう思うよね? ね? 共感してくれるよね?」
って書き方がSUPER×2残念。
これではただムカついた相手をサーキットから排除したいだけで、建設的で良い意見は何も生まれない。
「そんなヤツ走らせんな!」
ってただライダー同士の憎しみが増すだけの不要&不快ツイート。
特に人格口撃はもっと頂けないなぁ。。
そうは言っても当てられたらムカつくやろ!
その気持はメッチャ分かるんですよ。
むしろ俺だけじゃなくライダーならサーキット、街乗り関係なく当てられたら誰だってムカつくに決まってますよね。
だから・・・
せめて文句言いに行くならそこで解決&終了させて、あとはそのエピソードを使って
【仲間内で盛り上がれ!】
って事が一番言いたいとこ。
「あんにゃろ〜がぶつかって来てよ〜w」とか
「ピットに怒鳴り込んでやったぜ〜w」(←ダメだよ)とかをネタに楽しい仲間とうまいビールで盛り上がって下さい♡ って事よ!
イチイチ外に事の顛末を発信してオナ◯ー見せつけんでよろし!
そう言ってるオマエこそBlogで拡散して加担してんちゃうの?
ごもっとも!
Twってリアルタイムの拡散や検索って得意だけど、過去の検索ってすっげーやり難い。
んで今回の事も1ヶ月後には何もなかった事になって、いずれ同じような行動を取ってしまう人が現れる。
その意味で、自分(Andy)ならこうする、BESTはこう考える・
って意見を発信する事で、
次に同じような接触事故があった時ライダー&サーキットの安全に役立つような行動に継ってくれれば意義があると思って記事化しました。
※納得できなければ是非ご意見下さいm(_ _)m
サーキットはちゃんと対応してくれている
今回サーキットへきちんと映像を確認してもらった事は良かったと思います。
鈴鹿の場合、走行前ブリーフィングで過去の事例や映像を使って具体的に「ここに気をつけてください。でないとこんな危ない事に繋がります。」みたいな事を教えてくれます。
個人的にも毎回役立つし有意義だなといつも感じています。
この場合、誰かを誹謗中傷する事が目的ではなく、これから走るライダーにもっと安全に走行してもらう事を目的としている事は明白ですよね?
一人でも多くのライダーに楽しんで走ってもらう。その為に必要な安全への注意ポイントとして過去事例を活用する。 この事へ使ってもらえる事は本当に有意義だと思います。
そして今回の接触があった翌日? には早速ブリーフィングでこの事例が取り上げられたようです。
鈴鹿に限らずサーキットは走るライダーに来てもらって楽しんでもらうべく様々な努力や工夫をしてくれています。(オマエに言われんでも分かっとるわ!って声も承知してます)
その助けになるようなSNS発信ならライダー全員にとって有意義だと思うんだけど、今回は完全ににオ◯ニーツイートを見ちゃった・・
SNSで何を呟こうが自由なんだよ!
仰る通り!
間違い無い!
とはいえ、スマホとネットによってSNSの影響力が現在も増し続ける昨今、SNSの使い方に関するルールも急速に法整備が進んできている事もまた事実。
ロードレースでも車載カメラは
ドライブレコーダ?
ライディング研究用?
思い出録画?
如何様にでも使えてしまう。
都内のバイクスポットでもそうだけど、ライダーが走る場所を守っていけるのはライダーだけなんよね。
しかもハードルの高いサーキットを走るライダーは更に少数でしょ?
SNSを含めたサーキットのマナーがもう1ランク高いレベルで求められるステージに変わったんだと思う。
たとえばTwitterユーザーが日本に1万人しかいなければバズりもしないし何も気にすることないと思うけど、2020年データでは4500万人が利用しているそうです。(3人に1人)
RTだけでも名誉毀損になる判決が下されたりと過去にない判例も増えてきたし自分も気をつけます。
SNS&カメラ禁止もあり得る
全日本ロードレースでのカメラ使用は誓約書が必須でその中の一文に
「競技会における音声、写真、映像など、報道、放送、放映、出版に関する版権および肖像権 は、MFJ および当該競技会主催者に帰属することを理解し、撮影された映像の使用は、個人使 用の範囲のみとする。また、誹謗・中傷・競技運営上の妨げにつながる事項への使用は一切 しない。」
ってルールがあります。
MFJでも鈴鹿でも、「走行中の撮影は一切禁止します」ってルール変更するのが一番簡単ですよね。
例えばサーキットで他者の重大事故を撮影してそれを勝手にアップしちゃったとか・・
誰かを誹謗中傷するような映像をSNSでアップしちゃったとか・・
大企業であればイメージダウンに繋がる可能性が高くなれば「禁止」へ舵を切るのは早いです。 走るだけじゃなくSNSでの楽しさを守れるのもまた、我々ライダーしかいないと思います。
手を挙げるのは義務?
関東の方でもあったようですが、やっぱりギリギリを突いた追い抜きになってしまった場合は、手を上げて「スマン!」の意思表示はあった方が良いです。
が全部必ず出来る状況ではありません。
そもそも技量としてハンドルから手を離せない場合もありますし、ストップウォッチ操作をしているかもしれません。
手ブレ仕様のマシンは左手も離せないし・・・
そこで「手をあげられないような技量のヤツはサーキット走るな!」って意見は間違っています。
走って良いかどうかはライセンス発行者が決めること。
走るかどうかは本人が決めること。
もちろん多くの人は挙げてくれるけど、「上げられない場合もある」って事を理解しておいて損は無いと思います。
じゃ今回はどうすればよかった訳?
1、ピットへ言って謝罪求めるべからず
丸く納めるつもりがある、紳士的な”対話”ができるなら別だけど、「謝らんかい!」の態度で行くのは良くない。
ケンカになるだけで、話は平行線。
この場合は先にオフィシャルへ話を通して、映像を確認してもらう→ オフィシャルから相手へ話をしてもらう。
のがベストでしょう。
※レース等であれば、監督同士で話を通してもらう事が慣例(異例も多いがw)
レースでもそうですが、明らかに巻き込まれた側 VS 巻き込んだ側で白黒ハッキリしていても、当人同士だとケンカになりがち・・。
やっぱり監督同士、走行会ならオフィシャルを間に挟む事がサーキット側、ライダー2人にとってWin-Winの関係に近づけるんじゃないかな・・
今回は順序が逆転しちゃったけど、オフィシャルへ話を通した事は良かったと思います。
2、怒る気持ちは仲間へ発散!
クドいけど・・・ 当てられてムカ付く気持ちはマジで分かる!!
分かりみが分かる!(意味不明w)
この怒りと鬱憤は一緒に走ってた仲間や嫁・彼女などの身内へ話すことで発散すべし!
SNSへ書くなら
「ブツケられてバイク傷ついてメッチャ腹立つ〜! ムカついたから今日はガブ飲みじゃー! 」
くらいで収める。
3、最高な思い出話としてじっくり熟成させる
1ヶ月じゃ無理だけど、1年立てばマジで笑い話。 10年後はもう記憶ないからw
やっぱりサーキットって走るのももちろん楽しいけど、手伝うのも結構楽しいんだよね。
その走行、そのレースにいろんなドラマや事件があってそれらを仲間と同じ時を共有できるのは後々になって「あの時は良かった」って充実感が増してくることありません?
だからゆっくり時間を掛けて熟成させるんです。
まとめ
レース仲間やROC仲間で相手に当てられそうになった! むしろ当てられて怪我した!
って仲間も居ますが、ブツケてきた相手を誹謗中傷していません。
もちろん同じようにメッチャ腹立ってますよ。
怪我して仕事までできない状態になれば余計に腹が立つと思います。
ライダーとして最高峰の人格者とは、ブツけられても尚、気持ちを自己コントロールできるライダーなんだと思います。
「サーキットでの出来事全ては自己責任」
この事を本当の意味で理解するには時間が掛かるかもしれませんが、サーキットにおいてZEROリスクは無くて、WITHリスク。
あとは自分自信が以下にリスクを減らし自分を守るか? だけです。
⬇参考記事
サーキット走行で3つのハイリスを理解できる記事
自分の対処法だけが全て正しいとは思っていませんが、考え方の一つとして今後サーキットを走るライダーの参考になれば嬉しいです。
建設的な批判・反論は甘んじて受け入れますので是非コメント下さい。
※人格者でない自分がなんだか偉そうな事言ってスミマセンm(_ _)m