チェーン給油&メンテってホントに必要?メーカーは教えない秘密の知識

こんにちは!MOTO-ACE-BLOGerの@Andyです。(You tubeチャンネル→MOTO-ACE-VLOG

誰か飛ばないチェーンオイル知らんかね〜?
ホイールにチェーングリスが飛んでメッチャっだるい・・・誰か代わりに拭いてクレメンス。

 

なんて嘆きを良く耳にします。 ですよね〜。 チェーンルブってネチネチしてるし、まとわり付くしまるで会社の○○部長みたいや! と悩みを抱えるライダーの方、きっと多いんじゃないでしょうか?

でも、、、ちょっと待って下さい。 そもそもチェーンルブってなんで必要なの?

もし要らないなら、ホイールも汚れないし、メンテ代も浮くしその方がいいじゃん? 果たして真相はいかに・・・。  今までの常識が覆れば嬉しいです。

 

1. ドライブチェーンの機能

ドライブチェーンの持つ機能をおさらいしておきます。

ドライブチェーン2つの機能
  1. 動力伝達機能・・・エンジンが取出したエネルギーをRrホイールへ伝達する。
  2. ホイールベース調整機能・・・チェーンリンク数変更でホイールベースが変化する。
 ハーレーなどで多く使われているドライブベルトの場合は、上記2つの他に、「緩衝機能」があります。→ベルトがタワむ事でショックを吸収してくれます。

ドライブチェーンのバイクに必ず装備されているホイールハブダンパが、ベルトドライブにはありません。

ダンパケースが不要で高いデザイン性を優先できる事がメリットです。

ドライブチェーンは先ずエンジンが回転力として取出した力を、Rrホイールへ伝えます。

この時、ドライブチェーンがエンジンの力をロスしてしまいます。概ね最大10%程度。仮に、エンジンから100馬力の力を取り出したとすると、ドライブチェーンの中で馬10頭が逃げて言ってしまう計算です。 高性能チェーンであればこのロスが少なくなり、逃げる馬は約5頭で、ストレートスピードを速くできます。

チェーンの他にもっとロスが少なく効率の良い伝達方法があります。YAMAHAのV-Maxに代表されるシャフトドライブと呼ばれる構造です。ロスを発生させる部品は常にオイルの中に浸かっているので、摩擦ロスがかなり少なく、逃げていく馬はなんとたった2頭!

マルケス
エ!? じゃ少しでも速く走りたいレーシングマシンになんで使わないの??

 

それは、ホイールベースを変更する事ができない事と、アンチスコート&アンチリフトをセッティングできないからなんです。 チェーンの場合はどちらもセッティングできます。 どちらもレースの現場においてはとても大切なセッティングなので、伝達ロスの少ないシャフトドライブは採用しません。

ペドロサ
なら量産車はレースみたいなシビアなセッティングいらないんだし、なんで使わないの? ロスが減るって事は大切な燃費も良くなるって事でしょ!

 

おオ! ペドロサ君素晴らしい質問ですね! 実はロスが少ないのは、オイルに浸かっている事と、精密な寸法のギヤのお陰で成り立っています。

さらにディファレンシャルギヤはハイポイドギアと言って大きな径のギヤです。ギヤ鳴り音を低減させる為に、湾曲した面で動力伝達する構造上、製造コストが格段に高まる事を避けられません。

その事から一部のハイエンドモデルにしか採用する事ができない構造なのです。 その点、ドライブチェーンは、スポーツ走行に必要な様々なジオメトリーを調整&変更する事ができるのが最大のメリット。 且つ部品単価が安いので、スポーツバイクには正にうってつけって訳です。

 

2. ドライブチェーンの構造

ドライブチェーンの構造を知る事で、本当に給油が必要な部位とその理由を理解する事ができます。 また、誰もが知るチェーンの「ノビ」が発生するのか、理解する事ができます。 一般的に使用されるバイク用ドライブチェーンの断面図です。スパっと切ると中身はこのような部品構成になっています。赤色の部品が、シールと呼ばれる部品で、素材はゴムでできています。 この部品がメンテサイクルや性能を左右する要の部品ですので、是非覚えて下さ

ピンブッシュ封入グリス
外プレートと固定され、ブッシュへ駆動力の受渡しを行う。可動部品で封入されたグリスによって常に潤滑されている。内プレートと固定され、ピンへ駆動力の受渡しを行う可動部品で封入されたグリスによって常に潤滑されている。ピンとブッシュの磨耗を抑制する潤滑剤。チェーンのライフを決める重要な要素。

シール外&内プレートローラー
素材はゴムでブッシュとピンの隙間に充填したグリスを封じ込め、外に漏らさない為の部品です。内プレートと外プレートの間に位置しています。内プレートはブッシュと、外プレートはピンと固定されています。 プレートの間にはグリス漏れを防ぐシールが有ります。ブッシュからスプロケットへ駆動力を伝達します。スプロケットと噛み合う瞬間、抜ける瞬間の回転力を逃す為の部品です。

およその機能は理解頂けたでしょうか。 加速中の場合、ドライブスプロケット側の力の伝達は、⑥→⑤→④→③→②→①の順番です。 ドリブンスプロケット(リア側)の伝達は①→②→③→④→⑤→⑥の順になります。 減速中はどちらも逆方向に力が伝達されていきます。

その状況の中で、シールチェーンの可動部は2箇所あります。

可動部1. ピン〜ブッシュ

チェーンが直線や円など自由に形を変える為の構造です。そしてこの可動部はエンジンの強力な動力を受けながら、スプロケットにハマった瞬間から可動して円形状に形を変えなければなりません。

つまり2つの金属がものすごい摩擦を発生させています。 この強烈な摩擦を低減しているのが、封入されているグリスです。このグリスの潤滑作用のお陰で、パワーロスを最小限に抑える事ができます。

可動部2. ブッシュ〜ローラ

ブッシュ 〜 ローラ スプロケットの歯の抜き&刺しの衝撃を逃しています。

その瞬間だけはローラーが回転する事によって力を逃し、スプロケットの刃先の摩耗を低減してくれています。 噛み込んだ後、動力伝達の時には回転しないので、グリスは不要です。



3. チェーンはなぜ伸びる? メカニズムを知れば納得!

さて次は、当たり前に聞いたり言ったりしているワード「チェーンの伸び」です。

でも、ちょっと待って!!  今覚えた部品の中で、どの部品が伸びるのか?よーく考えて見て下さい。 一番大きな部品である、内プレートと外プレートでしょうか? それともピン? ローラが伸びるのか? 正解は…!?

どの部品も絶対に「伸びる」事はあり得ません!

マルケス
ちょっと待った!そんな事言ったって間違いなくチェーン伸びてるでしょ! 実際チェーンがタルんでくるし、調整しなきゃいけないんだから間違いなく伸びてるよ!!

確かにその通りです。チェーンはずっと乗っていると間違いなくタルみが大きくなってきてチェーン調整が必要です。 でも、チェーンの伸びは、「金属部品の伸び」なんでしょうか?

きっと、チェーンの姿から、輪ゴムのようにビヨ〜んと伸びる姿を想像していませんか??

もし簡単に輪ゴムのように少しずつ金属部品が伸びるとしたら、それは明らかな強度不足で、走り出して1kmも走らないうちにチェーンが切れてしまいます。 チェーンを構成する金属部品が伸びる事は絶対にないのです。 でもチェーンのタルみは明らかに大きくなります。 その原因はなんなの??

ピンブッシュ摩耗し、クリアランスが大きくなる事がチェーンのタルみを発生させる原因です。

2箇所あるチェーンの可動部の中で、特に摩耗しやすく厳しい状況がピンとブッシュであると先に記しました。 だからこそ、グリスを封入し常に潤滑させているのです。

しかしエンジンオイルのように、新しいグリスに詰め替える事ができません。 経年劣化で少しづつグリスが外に出ていき、潤滑不良に陥ります。

そうなると、ピンは痩せ細ります。ブッシュは穴径が太くなります。 つまり、ピンとブッシュの隙間が広がり、ガタガタになります。 この事が、チェーンのタルみを発生させる現象です。

  • 正解  = ピンとブッシュが摩耗して隙間が大きくなり、チェーンがタルむ。
  • 不正解 = チェーンの金属部品が伸びて、チェーンが伸びる。

 

4. ドライブチェーンのメンテナンス

チェーンルブのスプレーを勢いよく噴射! 白や透明なルブがチェーンに付着します。 チェーンの動きをよくする為にチェーンルブを掛けるのだ! そう思っているライダーが殆ど(いや全員?)と言っても過言ではありません。

バイク用品店スタッフ、老舗バイクショップスタッフも口を揃えたように同じ事を言いますからね。

でもちょっと冷静に考えて下さい。 チェーンの可動部って何ヶ所でしたか? しかも最も厳しい条件の部位は、グリスが封入されているんですよね??  グリスが出てこないって事は、いくらチェーンルブを掛けても、ブッシュとピンの中には入り込まないって事ですよね??

マルケス
なんで飛び散って汚れる原因を作るチェーンルブを掛けるの?その目的はなに??

 

さあ!自分でチェーンメンテナンスをしているライダーの方! メンテ初心者のマルケスさんにわかりやすく教えてあげてください♪♪

ドゥーハン
マルケス!よく聞くんだ。それは錆止めなんだよ。シールチェーンと言うのは必要な部位にはグリスを封入してあり潤滑している。そのグリスの漏れを防ぐゴム製のシールはサビが発生すると簡単に切れてしまう。

そのサビを発生させないよう、防止する事がチェーンルブを吹きかける目的だ。

 

そうなんです。チェーンルブを使う目的は、「潤滑」ではなく、「サビ止め」だったんですね〜!

吹きかけた直後は、スプロケットと、ローラーの潤滑が多少良くなりますが、5kmも走った接触面には全て居なくなっています。  パワーロスするか否かはピンとの潤滑が全てです。 この潤滑をなるべく長持ちさせる為の作業の事をチェーンメンテナンスと言います。

 

メンテ1. チェーンにサビを発生させない

チェーンのシールの周りにサビが発生すると、サビがゴム製のOーリングを切ってしまいます。

Oーリングが切れると中のグリスが流出して、一気に寿命が縮まります。 サビを発生させないよう、チェーンルブを使って油でコーティングし酸素を遮断。サビを抑えてライフを維持します。

 

メンテ2. グリスが拾う異物でO-リングを傷つけない

チェーンルブは、その使用環境から、すぐに遠心力で飛ばされてしまう宿命を持っています。

よって、その強力な遠心力に耐える粘性を持たねばなりません。 要は飛んでいかないようにネチネチしてるんですね。

そのおかげである程度止まってくれるのも事実ですが、副作用として、フロントタイヤが巻き上げたゴミなんかも付着しやすいのです。

その付着したゴミが、ゴム製のOーリングを傷つけてしまうので、メンテの際は一度クリーナを使って古いルブと、ゴミを取り除きます。

まとめると チェーンメンテナンスは、グリスを封入しているシールの保護が目的です。 潤滑させる事が目的ではありません。

 

5. オススメのドライブチェーン

どんなチェーンを選ぶといいのか、少し解説させて頂きます。 何度も言うように、チェーンの肝は、ブッシュとピンの潤滑である事は間違いありません。 しかし封入しているシールも耐久性を持たせるには、内プレートと外プレートの動きを妨げてしまいます。(摩擦ロス)

ロスを減らすには、シール圧を弱くすれば良いのですが、今度はグリスが流出しやすくなってしまいます。 つまりチェーンの耐久性能と摩擦損失はトレードオフの関係にあるのです。

そこで各社こぞってこのシール部品の特許合戦を繰り広げ、低摩擦なのに長い耐久性がある! と唄っています。 よく聞くXーリング!とか言うアレです。 この赤い部品がシールで、Xの形をしている為、Xーリングと呼ばれます よって、高性能チェーンは、「程フリクションで長い耐久性!」のようなワードを使っています。

 

メンテナンスフリーのシールチェーンがある!?

結論から言うと、有るんです! 今でこそ言いませんが、シールチェーンが発売された当初は”メンテナンスフリーチェーン”と呼ばれていました。

ウソやろ? と思われるかもしれませんが、これから解説します。

そのチェーンはRK or DIDのフラッグシップモデルのゴールドチェーンです。 この2社のゴールドチェーンは、ゴールドメッキが2回施されています。つまりメッキの厚さがとてもぶ厚く、頑丈にできているんですね。

メッキがしっかりと乗っていれば錆びる事はありません。 つまり、シールを攻撃するサビが発生しないので、ルブを使用する必要がありません。(*RKのX-XWのブラックモデルは超強力な電着塗装で最強と言えるモデル。)

更に、ルブが不要なので当然!ゴミや異物を拾ってくる事もありません。 つまり何もする必要がないんです。

ちなみに、シルバーチェーンも同じくメッキが施されていますが、こちらは1回のみです。 チェーンは様々な異物にHITしながら走行しているので、飛び石なんかがHITするとメッキが剥がれ、そこからサビが発生します。

フラッグシップゴールドチェーンの場合は、そもそものメッキが2掛けられていて厚いので、その耐久性も長いのです。 (最新モデルは1回で分厚いメッキを乗せる技術も開発されて来ました) ANDYの愛機ZRXと、CBR1000RRもゴールドチェーンを入れています。 ZRXは装着から約7年経過しましたが、一度もメンテをしていません。 洗車もバリバリしていますが、一切サビておりません。 チェーンの遊びも増える事なくコンディションを維持しています。

ちなみに、Moto-GPマシンも、チェーンメンテナンスとして、ルブを吹く事はありません。シールチェーンでも耐久性よりも摩擦損失を減らす事を優先して、シールの摩擦を極限まで抑えています。

なので、一度グリスが流出しだすと、途端にチェーンの遊びが大きくなります。(ブッシュとピンの隙間が広がる)

セッション毎にチェーンの遊びを数字で管理しているので、遊びが増えると、チェーンを即交換します。 (約2000〜3000kmくらいで交換) なので、サビが発生しない(メッキ剥がれがなければ)ゴールドチェーンはこんなライダーへ超!オススメです。

8耐マシンでも決勝中にルブを吹く事はできません。 事前に様々な耐久テストを行いますがチェーンルブを吹かない事で性能が低下する(摩擦損失が増える)事はありません。(耐久テスト後に出力計測を行い、前後で比較しています) 言い換えればそれだけ日本製のドライブチェーンの性能が高いと言えます。

こんなライダーにおススメ
  • ワインディングやワーキットなど高負荷条件が多いライダー
  • リアホイールをチェーンルブで汚したくないライダー
  • メンテナンスがめんど臭い! メンテフリーを希望するライダー
  • ランニングコストをなるべく安くしたいライダー
  • 北海道ツーリングなど雨中走行バリバリのライダー

    ゴールドチェーンは、スタンダード品に比べて、お値段がプラス3〜5千円高いです。しかしスタンダード品は、合わせてチェーンクリーナ&ルブを購入する必要があります。御値段約2〜4千円。 長い目で見たときには、結局ゴールドの方が安く上がります。

     

    オススメのドライブチェーン|Andy愛用品

    費用対効果最強のおすすめチェーン3選

    ノーマルチェーンは表面処理が施されていますが、サビに対する耐久性はあまり強く有りません。メンテ(錆止め)を怠るとサビが発生しシールへダメージを与えます。 ノーマルの場合はしっかりと点検し、必要に応じてメンテナンスする事が不可欠です。

    また、上記以外にもゴールドチェーンは存在しますが、「ピンのコーディングな無い」モデルがほとんどです。コーディングの無いピンを見て”ゴールドなのに錆びた”と言われましたが、コーティングが無ければ錆びる事は防げません。

    説明不足で失礼致しました。ゴールドチェーンには2種類あります。
    プレート&ピンまでメッキしたフラッグシップモデル
    プレートだけをメッキ。ピンは表面処理だけ

    このうち、サビに対して最も高い(長い)耐久性を持つのがフラッグシップモデルです。ピンのメッキの有無を確認すれば一目瞭然ですのでお間違い無きようお願い致します。

     ゴールドチェーンでも、メッキが剥がれたらサビが発生します。そうなった場合はもちろんメンテナンスが必要です。 特にチェーンスライダーと擦れる部分からメッキが剥がれていきます。 面積が小さければシールに影響はありませんが、要確認ポイントです!

     

    6. チェーン調整で便利な数字

    ここで、520、525、530サイズ限定ですが、覚えておくと役立つ数字をお伝えします。 ドリブンスプロケット(リヤスプロケ)の歯数を1丁変更すると、Rrアクスルの位置は4mm変化します。

    チェーン調整の便利な知識
    • 43→44へ変更した場合:Rrアクスルは4mm前進します。
    • 43→42へ変更した場合:Rrアクスルは4mm後退します。
    • ドライブチェーンを2リンクカットするとRrアクスルは16mm前進します。
    • ドライブチェーンを2リンク延長するとRrアクスルは16mm後退します。

       

      仮にスプロケットを45→42へ変更し、チェーンを4リンクカットすると?

      • 式①(45ー42)X4=12 スプロケの丁数変更でRrアクスルは12mm後退
      • 式② -2X16=-32  チェーンの延長でRrアクスルは32mm前進
      • +12-32=-20
        答え:Rrアクスル位置は20mm前進する。

      と求める事ができます。ファイナルレシオを変更する際などに利用してください。 この記事を読んで、ゴールドチェーンに交換しらライダーが、「これでチェンしこ呪縛から解放!」なんてつぶやきを見られたら本望です^ ^   そうそう、関西圏にお住まいのライダーは、アマゾンでチェーンを安く仕入れて、茨木にあるこのお店、モーターサイクルショップライドオンに持ち込めば、交換してくれます!*公式に部品持ち込みOKを唄っているバイク屋さんです。

      腕は確かで信頼できるオーナーメカニックです!是非冷やかしに行ってください☆ ANDYブログ見て来たよ! と言えば何かいい事あるかも!?

      画像引用元:[DIDホームページ]

       

      追記 2017/10/21

      ピン&ブッシュは理解できたけど、ローラーは給油すべきでは?

      結論:ローラーへの給油は不要です。

       

      多くの方から「ピン&ブッシュへの給油が不要」と言う事は理解できるが、ローラーも可動部であり回転する部品だから給油した方が良いハズだ。 だからチェーンメンテ不要ではないだろ!

      と言うご意見を頂戴しました。そう感じる事は理解できますから順に説明したいと思います。

      世の中にはゴールドチェーンではないのに「無給油」を唄っているチェーンがたくさんあるよ!

      椿本チェーン

       

      ライダーが持つチェーンのイメージは、バイクと自転車に使われているチェーンを想像すると思いいます。 しかしチェーンの最大市場は産業用チェーンなのです。

      例えばパンを製造する工場にある巨大なオーブンの中を、パンを載せた網がゆっくりと進んでいく。 このコンベアは灼熱の中を進みますから、ベルトでは溶けてしまいます。

      金属であるドライブチェーンで駆動しますが、食品を扱うチェーンにグリスは禁物です。 そこで材料に油分が多く含まれている素材を選定し無給油を可能としています。

      産業機械においても、オイレスブッシュと言う物が広く使用されていて、給油できないけど、滑りを良くしたい場所に用いられています。

      材料で給油フリーにする事ができる。*但し使用可能な場所は低負荷である事など限定される。

       

      ローラーが果たす役割はなに?

      チェーンのローラー図解

      ローラーはブッシュの外径を滑る構造になっています。 平たく言うと回転できる構造です。ではこのローラーって、いつどんな時に動くのでしょうか??

      1. スプロケットの歯が入り込み、緩衝曲線ににならう時。
      2. 加速⇔減速で力の方向が逆になる瞬間。

      この条件の時に動きます。

       

      1のスプトケットの歯が入り込み緩衝曲線にならう時

      ドライブチェーンはスプロケットの歯によって位置決めされています。スプロケットの山ー山の間にある谷にローラーが座ります。 なぜ谷にローラーが座るのか? ドライブチェーンが回転しているとき、チェーンには自分の重さで遠心力が掛かるので「円」の形になろうとします。

      しかしドライブ&ドリブンスプロケットで位置が決まっていますからチェーン全体の形は楕円になります。

      円形に少しでも近くには、二軸間の最も距離が短いところに自然と収まろうとします。その最も距離が短い部位が「谷」部になるのです。  この「谷」部に落ち着くまでほんの少し山を下る事になります。 まさにこの瞬間、ローラーが少し動きます

       

      2の加速⇔減速で力の方向が逆になる瞬間。

      谷にローラーが落ち着きたくなる事をご理解頂いたと思います。 次はバイクが加速する時に注目しましょう。

      加速時はローラーが谷から、「山登り」を始めたくなります。  バイク左側からスプロケットを見た写真とします。  ドライブチェーンによって、反時計方向にスプロケットが回転させられます。

      この時、ローラーは「谷」から赤色のラインに沿って山を登ろうとします。この時、ローラが移動距離分だけ回転します。

      同じように、エンジンブレーキや、Rrブレーキを使用した時には、「谷」から青色のラインに沿って山を登ろうとします。同じように、ローラーが移動距離分だけ回転します。  減速の時に発生するGは加速ほど高くありません。(タイヤの減速グリップが弱く、チェーンに力を与えられない)

      なので、リアブレーキを限界Gまで発生させた直後に、ウィリーさせるようなエクストリーム的なノリ方をした時には、「原則の山」 → 「加速の山」へローラーが一気に下り登ります。この時が最もローラーの回転角が大きい事になります。ではこの時のローラーの移動距離は?? 最大で約2.0mmです。 ローラーの回転角は0.5°もいきません。 (チェーンの遊びが大きいと距離は増える)

      ローラーと呼ばれる名前から、つい「ぐるん!グルン!」と回転してそうなイメージを持ちますが、実際には、スプロケットの緩衝曲線上をほんの少〜し登ったり下ったりしているだけなんです。

      しかも力を伝達する時間は、スプロケットに接触している時だけです。 ピンやブッシュは常に力を伝達している部品ですが、ローラーはスプロケットを接触していない時はただの重りです。

      ローラーの潤滑が不要な理由のまとめはこうです。

      ローラー潤滑が不要な理由
      • ローラーの素材が無給油を前提に選定されている
      • そもそもの回転角が非常に小さい。
      • 力のかかる時間が短い(ピン&ブッシュに比べ)

      なぜローラーが無給油を前提に選定されているのか? シールされていない潤滑油はすぐに飛んで無くなってしまうからです。

      ローラーも少なからず可動するんだからルブは吹いた方がエエやろ! と言うご意見も頂きました。 おっしゃる通りなんです。あった方が良い事は間違いありません。

      しかし、そのグリスはいつまで必要とする部品に留まってくれるのか? が次の問題なんですね。 特にそのイメージからルブを吹いたら永遠そこに留まってくれると思いこんでいるプロが非常に多いです。

      ローラーとブッシュの間に居るグリスは、強力な圧力と遠心力ですぐに飛ばされてしまいます。 時速100kmで高速を数十キロも走ればグリスは居ないんです。

      その事はチェーンメーカーも良く理解しているからこそ、ローラーは無給油状態でも成り立つ仕様となっています。仮にスプロケットにチェーンルブを塗って、何キロ走行するとDRY状態になるか? その距離で同じようにローラーとブッシュ間に居るはずのグリスも同じように飛んでしまいます。

      このような構造&仕様である事を理解した上で、メンテが必要or不要の判断にどちらが正解もありません。 様々な考え方がありますから拘りを持ってメンテをする人を間違っていると言って居る訳でもありません。

       

      とくにバイクを生業としている方からオマエはアホか!! とたくさん言われますが、ここまで読んでも理解できないカチカチ頭ならガシガシメンテして頂ければOKです。

      Andyが思うに、この手の話はコペルニクスが唱えた天動説と似ている気がします。 現代においては地球が自転している事は社会常識ですよね。 ”地球は動かずに周りの星が動いているのだ”なんて誰も思いません。

      しかしコペルニクスが唱えた地動説の前は「天動説が当たり前」で地球が回転(自転)している事をコペルニクス以外誰も理解できなかった訳です。

       

      きっと”チェーンガシガシ油大好きマン”は自分の凝り固まって動かなくなってしまった頭に注油して動きをスムーズにする必要がありそうですねw  勉強しない限り昔の経験が邪魔をして新しい考え方を吸収できないでしょう。そう言う方に限って絶対に理論を知りません。 まさに”賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ”の言葉の通りです。

      とあるプロの方は「ローラーはコロコロ回転するんだぞ!!」と言っていました。。。このお店に通うライダーが本当に可哀想・・・。 (ちょっと愚痴っぽくなってしまいスミマセン)

       

      Andyの場合は、ホイールを汚したくない事もあってメンテフリーにできるチェーンを選んでいます。 性能重視でこまめに給油する事ももちろんアリと考えています。

      ちなみに!純正チェーンは表面処理が弱いので直ぐ錆びる→錆止めのメンテナンスが必須です!

      この記事を読んで頂いたライダーのチェーン選びのお役に立てれば幸いです!^^!

      Let's Fun! Ride! Run!
      Andy

       

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      --コメント--
      1. たく より:

        こんばんは。

        中古で購入したバイクですが、チェーンは江沼のThreeD のシルバー、ドリブンはサンスターが付いており
        程度も良かったので、まめに洗浄したり、給油したりしていました。
        飛び散りの始末は面倒ですが、フリクションも外観も良い状態で使えていたと思います。

        こちらの記事を読んでから、
        「せっかくメッキのチェーンが付いているのだから、防錆程度の給油にしてみよう」
        と思い立ち、しばらくルブを吹き付けたウェスで磨くような感じで使っていましたが
        気が付くと内プレートに錆が・・・
        どうも内プレートはメッキ処理ではない様です。
        (^_^;

        幸い数か所だけだったので、錆を落として今まで通りリンク数×2回(外側、内側)
        スプレーをプッシュして給油、ふき取りをしました。
        (^_^;;

        メンテスタンドで上げて手回しをしたとき、やはり給油前と後ではだいぶ感触が違います。
        このチェーンの各部の仕上げが「ふつう」ということなんでしょうかねえ。

        無給油メンテ?の反論ではなくて、
        「メッキじゃないチェーンは錆びるよ」
        「錆止めとしての給油は有用です」は、ホントだよ。
        という報告です。
        (^o^)ゝ

        今までは自分で交換するときは、RKのゴールドしか使ったことがなかったので
        チェーンがに錆が出たのは初めての経験でした。

        ダウンコンバートついでに次のチェーンはDIDのフラッグシップモデルを用意しました。
        無給油で使い始めてみたいと思っております。

      2. ます より:

        Andyさん
        初めまして。いつも勉強させていただいています。
        ミニバイクでノンシールチェーンを使用しているのですが、ノンシールチェーンも同様にルブを吹いてもすぐに飛んで潤滑効果はなくなってしまうのでしょうか?
        もしそうであればノンシールチェーンのメンテナンスとしては乾拭き程度で十分?
        教えて頂けると幸いです。

        • Andy より:

          ますさん コメントありがとうございます!!

          ノンシールチェーンも同じようにルブを吹いても、飛んでいってしまう事は間違いありません。

          しかし、ルブが残っている時(WET状態)と、残っていない時(DRY状態)では摩擦ロスが大きく異なります。
          ミニバイクですと、その影響はかなり大きいです。

          なのでレーススタートの時に完全なWET状態へ持っていくと、ストレートスピードを稼ぐ事ができます。

          ではその方法はというと、
          1、決勝直前の練習走行終了後すぐ(チェーン温度高い時)に、チェーンルブを吹き、ピン&ブッシュをルブで満たす 
          2、チェーン表面は、ウェス等で余りを拭き取る時に付いた分で十分。 
           
          こんなイメージです。 スプロケと、ローラー間のルブは摩擦低減効果は非常に少ないです。
          「ピン&ブッシュ間にどれだけ長くルブを居させられるか?」がキモになってきます。
           
          そのためには、チェーンの温感時にルブを多く浸透させると理想に近づける事ができますので、決勝前の走行後がチェーンメンテをする最適なタイミングとなります。 
           
          あと、少し話は逸れますが、決勝はチェーンのピンとブッシュの摩耗が少ない物(新品に近い)物がオススメです。
          ピンとブッシュが摩耗すると、接触する面積(線)が小さくなり、ルブの効果が少なくなります。

          ルブは単位面積当たりに受ける荷重が小さいほど効果を発揮するので、なるべく接触面積の大きい状態で潤滑してあげると、
          ライバルに対し、潤滑の効果を持続させる事ができ、アドバンテージを持つ事ができます。

          耐久レースではあまり効果はありませんが、スプリントなら効果があるので是非TRYしてみて下さい(*^^*)

          • ます より:

            Andyさん
            ご返信ありがとうございます!
            決勝前にルブを吹くことでノンシールチェーンでも一時的にシールがある状態にするって感じですかね。
            他の人でやっている人を見たことがないので差をつけられるかもしれません。。。(笑)
            次回のレースで試してみます!

      3. チャンカパーナ より:

        以前、質問させて頂いた者です。前後スプロケとチェーンを同時交換してから無給油にて1500km程走行しました。この間、雨天走行も無く、偶に乾拭きする程度でチェーンには錆も見られず、良好な状態を保っていますが、一点気になったのがドリブンスプロケットの摩耗です。特に加速側のヤマ(説明ですと赤いラインの箇所)が見て分かる位減っています。金属同士が接触しているので摩耗するのは当然と考えますが、そのペースが早過ぎる様に思います。無給油の説明は理解出来たつもりでしたが、スプロケとチェーンの当たり面以外(ローラーとスプロケの両サイド)にはルブが残る事からも、摩耗面ではルブの必要性もあるのかな?と感じました。無給油を検討されている方へ一例としてお伝え出来ればと思い、コメントさせて頂きます。

        • Andy より:

          チャンカパーナさん 貴重な結果をコメント頂きましてありがとうございます。

          きっとチャンカパーナさんの情報を有益と感じる方も多いと思いますので
          管理者の私としても大変助かります( ^∀^)

          ありがとうございます。 今後も何か新たな結果が出たらコメント頂けると幸いです。m(_ _)m

      4. チャンカパーナ より:

        以前、質問させて頂いた者です。前後スプロケとチェーンをセットで交換後、無給油にて1500kmを走行しました。この間、雨天時走行も無く、定期的に乾拭きする程度でしたが錆の発生も見られず、概ね良い状態を保っておりますが、最近気付いたのがドリブンスプロケットの摩耗です。今回交換時に選んだのは摩耗に強いと評判のI社のアルミ製ですが、明らかに加速側のヤマ(説明ですと赤いラインの所)が摩耗しているのが分かります。やはり金属同士が接触する箇所なので減るのは当然ですが、そのペースが早すぎる様に感じます。無給油の説明は理解出来たつもりだったのですが、ルブの必要性(少なからず、チェーンとスプロケの当たり面の両サイドには残る)についても再認識出来た様に思います。無給油を検討されている方へ一例としてお伝え出来ればと思い、コメントさせて頂きました。

      5. nobu より:

        Andyさん、いつも勉強させていただいております。お門違いで大変申し訳無いですが、下記URLのサンダンスRKのチェーンはメッキタイプでしょうか?RKのサイトで確認できませんでした。もしおわかりであれば、教えて下さい。宜しくお願いいたします。

        Sundance-RK High-Performance Drive Chain
        http://www.sundance.co.jp/parts/745

        • Andy より:

          nobuさんコメントありがとうございます。

          サンダンスさんのチェーン詳細について情報を持っておらず正確な事をお答えする事はできませんが、写真から見た私の予想です↓

          メッキタイプのチェーンと思います。写真を拝見する限り、ピン頭にもメッキが掛かっていすように見えます。 リバーシブルの「シルバー側」のメッキはRKの場合一層構造の為、メッキ強度が落ちると思います。(メッキが剥がれ易いのでサビ易い)

          リバーシブルなのは恐らくファッション的な要素だと思いますのでオーナーの趣味に左右されますが、確認作業の事を考えると、シルバー側を車体左側にするとメッキの状態を確認し易そうですね♪♪

          RKもコストの掛かる事はしないと思いますので、2層メッキのゴールドと信じたいところです。

          曖昧な回答ですみまません!

          • nobu より:

            Andyさん、コメント誠にありがとうございますm(__)m
            しかもこんなに早くすみません。
            お門違いの質問にもお答えいただき本当にありがとうございます。
            Andyさんのお答えいただいたことで、安心しました。詳細はサンダンスにて確認致します。
            本当にありがとうございます。
            また、色々と勉強したいので、テクニカルな情報の更新を楽しみに待っています。
            ありがとうございます。

      6. ゆう より:

        いつも勉強になる記事ありがとうございます!
        チェーンの構造はとてもよく考えられていて、素人知識によるメンテナンスが如何に余計なお世話状態なのかを思い知りました。

        現在、こちらの記事を参考に新品から無給油で3000km程走った状態なのですが、外プレートから出ているピンの頭の周囲から放射状に黒い油汚れの様なものが出ています。
        これは上の回答にもあるようなグリースの漏れなのでしょうか。
        新品組み付け時にクリーナーをドバがけしてブラシで防錆剤を取ったのが原因でシールを傷めてしまったのでしょうか…

        • Andy より:

          ゆうさん コメントありがとうございます!!

          もちろんチェーンに給油する事がNGって訳ではないので、給油するしないはオーナーの判断で全く問題ありません!(^^)!  ピンの頭と外プレートは軽圧入されているだけの状態なので、完全シールはできず、すこしずづ出てきてしまします。

          RK&DIDの最上級グレードであれば部品精度も高く、グリスの流出も少ないので高寿命化が期待できます♪♪

          ゴム製品対応のクリーナーであれば問題有りませんので安心して下さい。 そうでないとすると・・・ちょっと気になるとこですね(・.・;)

      7. 緑区の二児パパ より:

        こちらの記事を参考に先月ゴールドチェーン、前後スプロケットを交換しました。
        もちろん参考にとの事で無給油にしてました。
        が、カラカラ音が気になってしまい、途中でローラー付近だけにルブを振りかけました。
        初期伸びも落ち着いてきた最近、ローラー付近から黒い汁が垂れてきてますが、これらは鉄が擦れて出て来たものですよね?
        その内ローラーが薄くなったりしてチェーンの寿命に影響しないのでしょうか?
        ピンの表面も錆が出て来てるのは無視でよろしいですか?

        ついでにテンプメーターのお話ですが、RW名古屋でお聞きしてきましたが、取り付け&工賃で4万超えで断念しました…

        • Andy より:

          緑区の二児パパさん  ご無沙汰しております。

          コメント頂きありがとうございます。  ローラー付近から黒い汁が垂れてきたとの事ですが、恐らくローラー内周面とブッシュの外周面の摩耗した粉と考えられます。  チェーンのシールが保たれた状態で一番最初に不具合を発生する部品がローラーです。

          横に線が走り、ローラーが割れて「ローラー飛び」と呼ばれる不具合が起きます。 ローラー飛びが発生する前兆として、ローラーにV溝のような線が走るので、その線が見えたら交換時期と言えます。 また違うパターンとしては先にシールが機能しなくなり、グリスが飛び出てしまうと、黒い汁のような物が放射状に飛んでいます。

          こうなると一気にチェーンの遊びが増えるので、ピンとローラーがグリス切れによって急激に摩耗している事が考えられます。  このどちらかでチェーンの寿命が決まります。  ちなみに、交換したチェーンのモデル名はお分りでしょうか??   モデルによっては外プレートだけをメッキして、内プレートのメッキが無いものも存在します。 ご参考までに教えて頂ければ幸いです☆

          Andy

          • 緑区の二児パパ より:

            チェーンは予算の関係でDIDゴールドチェーンにしてます。https://www.webike.net/sd/23008171/
            DIY交換しました。

            ついでにお聞きしたいのですが、cb400sf中期?(14~17)のフロントスプロケットを純正15丁から16丁に替えたのですが、視覚的変化が全くない原因は分かりませんか?
            メーター表示は変更前後何も変わっておらず、100キロ6100rpm超えのままです。
            GPS100キロ=メーター100キロ。

            副作用でチェーン交換と同時に燃費が悪くなりましたがw

            • Andy より:

              了解しました! ありがとうございます。

              ドライブスプロケット1丁はかなり影響が大きいですからなにかしらの変化があるはずですね。。。 100km巡航の時の回転数は明らかに下がっていると思います。  もし下がってないとすると、丁数が変わっていない可能性がありますね・・・

              ちょっと原因の予測がつきません。m(__)m

      8. チャンカパーナ より:

        はじめまして!先の質問にもありましたが、新品チェーンの防錆処理(元から塗られている防錆剤)については、チェーンクリーナー等で落としてから装着した方が良いでしょうか?
        各社から出ているチェーンクリーナーの成分を見ると、シールチェーンOKと謳われている物でも「石油系溶剤」が含まれていますが、Oリングへの影響は無いと考えて良いのでしょうか?
        また、チェーンルブによるシールの保護を考えると塗らないよりは塗った方が紫外線の影響も受け難いでしょうか?
        Andyさんはチェーンが汚れた際(雨で濡れた時や、普通にある程度の距離を走行されて表面が汚れたと感じられる時)はどうされてますか?
        以上、質問ばかりで恐縮ですが、宜しくお願いします。

        • Andy より:

          チャンカパーナさん コメントありがとうございます。

          新品チェーンに付着している防錆剤は、チェーンクリーナ等で脱脂してから走行した方が良いです。 粘性がほとんどないのでバイクのホイールとシートカウル、ライジャケまで飛散するので私の場合は徹底的に落とします。

          石油系溶剤でも、ブレーキクリーナ、ゴム部品OKとの記載があれば問題ありません。 一番安心なのはやはり「チェーンクリーナ」ですね♪♪  上記クリーナであればOリングへのダメージはありません。

          チェーンルブには紫外線カットの効果は無いので、チェーンルブの有無で、シールが紫外線を受ける量に違いはありません。やはり保管状況が最も影響を受けます。 私の場合はその他部品へも紫外線をカットしたいのでバイクカバーは二枚掛けしていますw

          チェーンが汚れてきた時にはカラ拭きしかしません。 チェーンに油系の物を差した事がありませんねw  それでもやはり少しづつシール内部のグリスがごく微量に出てきているので、こまかなホコリを拾っているので、都度カラ拭きして清掃しています。

          ご参考になれば幸いですm(__)m
          Andy

      9. いのまる より:

        はじめまして。
        メンテ初心者なのでこの記事とても参考になりました!
        一つ質問させていただきたいのですが、チェーンメンテをしていると稀に
        ローラーが固着していることがあります(純正のスタンダードチェーン使用です)
        ゴールドチェーンはこういった事例はないのでしょうか。また、ブッシュ及びローラの接触面に施されているメッキもはがれることはないのでしょうか?

        • Andy より:

          いのまるさん コメントありがとうございます!

          ブッシュとローラが固着する事はゴールドチェーンでも起こり得ます。基本的には手カタカタ動かなくても、ラジオペンチで軽くつまんで動けばOKです。

          ローラにメッキ(表面処理)しているチェーンは知っていますが、ローラーの外周面にメッキしているかどうかは存じ上げておりません。

          機会を見つけて調べて記事にしたいと思いますm(_ _)m

      10. だす より:

        機械に付き物の「熱」に対しての解釈が無いようですが
        まさかリッターオーバー車のハイスピードでどれだけの馬力が熱に変換されているか知らないって事は??

        • Andy より:

          ダスさんコメントありがとうございます^ ^

          どの部分の熱に関してでしょうか? エンジンの取り出せる熱に関して? それともロスに関して? リクエスト頂ければなんでもお答えできますので、リクエストください(´꒳`)

          • だす より:

            走行時にドライブチェーンに滞る熱です
            潤滑油の金属に対しての役目は色々あるけどその内の「冷却作用」と「応力分散作用」に触れられていないのが不思議なので質問しました
            給油によってチェーンで発生する馬力損失の大半である「熱と音」を軽減すると同時に「寿命を延ばす」という役割があると認識していましたが間違いなのでしょうか?

            • Andy より:

              だすさん 返信ありがとうございます。

              通常のチェーンメンテナンスにて使用するチェーンルブに冷却作用と応力分散作用はありません。 冷却作用については、チェーンルブ自体が冷却するのではなく空気が冷却します。
              その作用を手助けしているのなら冷却に効果を発揮しますが、特にありません。

              応力分散に関しては、ルブが存在している場合のみ、ローラーとスプロケットに作用します。 例えば、エンジンのオイルポンプを駆動しているローラーチェーンはオイルがドブ漬け
              なので、応力分散の作用が間違いなくあります。  しかし、ビッグバイクの場合は直ぐにチェーンルブが飛んで無くなってしまいます。(特に接触部のローラーとスプロケ歯面)

              ですから、ルブを吹いた直後にはその効果が期待できますが持続しません。

              寿命を延ばすと言う事は摩耗を抑えると言う事になります。 寿命のキーパーツであるピンとブッシュには潤滑剤(グリス)が封入してあるのでルブを吹いても
              長寿命に直接つながる事はありません。  はやりあくまで錆びどめとしての役割で、サビからシールを守る事で間接的に寿命を延ばす事へ寄与しています。

      11. しゅう より:

        はじめまして 今現在エイプ50に乗ってるのですが、今度チェーンとドライブスプロケットとドリブンスプロケットの交換を予定してメンテについておさらい程度にメンテのサイトを見てたらこちらのサイトを拝見しました
        今はシールチェーンをつけているのですが、交換の際にはゴールドメッキのシールチェーンを試してみようと思います
        余談ですが、通販サイト等で「シールチェーン」で検索すると「“ノン”シールチェーン」まで一緒に検索されてしまうのが少々面倒ですσ(^_^;)

      12. エウスカディ より:

        こんばんは、疑問に思った事なのですが
        チェーンとスプロケには必ず遊びがありどんなにチェーンラインが合っていても細かく左右に動きながら駆動しているのでその意味でも潤滑が必要ではないですか?
        チェーンがどこにも接触していなく単体で回転している状況ならピンとブッシュだけ考えればいいと思うのですが、スプロケとチェーンという金属同士が接触と離脱を繰り返しながら駆動しており、必ず遊びがあるのでギアと同じく潤滑は必要だと思うのですが

        >ZRXは装着から約7年経過しましたが、一度もメンテをしていません。
        走行距離はどの位ですか?

        • Andy より:

          エウスカディさん
          コメントありがとうございます。 チェーンラインはスイングアームのたわみと、ハブダンパの捻じれの合力でだいたいどちらかに寄っています。 加速と減速でチカラの掛かる方向が逆になるので、寄る方向がそれぞれ逆になり、スプロケットのサイドもそれにともなって摩耗が進行します。  通常は加速側に寄る方向の方が良く削れます。

          ドライブチェーンにとっての理想は「オイルどぶ漬け」の状態です。 ですが、潤滑した方が良いですが、「しなけらばならない」訳ではありません。

          バイクのプロですら大勢勘違いされていますが、潤滑は、グリスやオイルが常にそこに有る状態を作らねばなりません。 シールしていない、もしくは送り込んでいない部位の潤滑材はいとも簡単にDRY状態になります。 チェーンルブを吹くとスプロケ&チェーンが潤った気分になるだけです。ですから防錆効果はバッチリなのですが、潤滑は不可能なのです。(ここが実際のイメージが邪魔をしてプロほど更に理解できないポイントですw)

           おっしゃるスプロケとチェーンは金属同士が直で接触します。しかもあの小さな面積にウィリー限界で走行した時には3t近くのチカラを受ける事になります。 そのとき「付着している」程度の潤滑材はすぐに接触面から押し出され、DRYになってしまいます。ですからルブを吹いた後に潤滑できる距離は速度レンジにもよりますが、高速道路なら10km程度でしょう。  ギヤ歯面には、必ずスベリが存在します。チェーン駆動はスベる時があります。(必ずではない) そのスベりに相当する受けがローラーです。 潤滑する事ができないので、DRY状態でも成り立つ部品構成になっている訳です。 (ギヤはオイルが無いと機能させられません)

          私のZRXは購入して現在8年が経過し、チェーンを変えてから約25000キロを走行しています。  

          • エウスカディ より:

            返信ありがとうございました。
            私もルブの飛び散りと清掃が嫌でスコットオイラーという自動給油装置で常時給油していたのですが25000キロで実証されているのなら無給油でもありですね。チェーンスライダーの減りも大丈夫でしょうか?
            ちなみに現在は純正鉄スプロケなのですが、アルミスプロケでも無給油は成り立つとお考えでしょうか?あとスプロケもサビ対策なら塗装が必要ですよね?

            • Andy より:

              無給油、是非お試しください!(^^)! *サビに強いメッキチェーンの使用が前提です! スライダーの消耗スピードもほとんど変化ありません。

              アルミスプロケでも無給油でOKです。 但し、鉄に比べてスプロケットの摩耗が早いので、径が早く小さくなります。 するとチェーンのたるみが大きくなりやすいのでチェーン調整頻度が増える事は間違いありません。

              また、サビについては、スプロケットがガシガシに錆びてもチェーンには悪影響はありません。 バイクの見てくれは悪くなりますが・・。 市販されているアルミスプロケのほとんどは、アルマイト処理が施されているので、さほど気にする必要もないかとおもいます! 

      13. Mk.16 より:

        何故新品のチェーンにグリスが塗ってあるのでしょうか

        • Andy より:

          MK.16さんコメントありがとうございます!

          それはズバリ酸化防止です。 チェーンのキモはシールです。 そのシールを酸素、温度変化による結論、空気中の水分と遮断するためです。

          賞品が陳列されるまでには、問屋や倉庫、販売店の陳列棚、海外輸出品は船やコンテナの中など、鎮座している時間の方が長くなってしまう事を想定しなければなりません。いざ開封してさあ使おう!という時が来るまで、チェーンの性能を保つ為にシールを劣化させない防錆剤を塗布します。

          新品ののチェーンに塗布されている防錆剤は「グリス」として機能しません。 遠心力ですぐに吹っ飛んで無くなってしまいます。(ホイールとシートカウルがべちょべちょになってしまいます) 色が白いのでチェーングリスが塗っているように見えますが、塗布されているのは「防錆剤」です。

          「グリス」はブッシュの中にたっぷりと入っています。  ご参考になれば幸いです^^

          • Mk.16 より:

            回答して頂きありがとうございます
            新品のノンシールやメッキが掛かっていないシールチェーンに錆止めは理解できますが、何故錆びないゴールドチェーンにも錆止めが施してあるのでしょうか?
            素人考えではクレーム対策くらいしか思い付きませんでした。

            • Andy より:

              チェーン本体はスタンダードチェーンもメッキ(薄い&弱いけど)がかかって要るので、まず錆びません。

              それよりもゴム製品であるシールの保護はスタンダード、ゴールドに関係なく行う必要があります。

              ゴムに矢有害な紫外線をカット出来るように、無色でなく有色の防錆剤が塗布されています。

              あとは、メーカーとしてチェーンルブのイメージを出すという戦略もあるかな? と思います^ ^

      14. INA より:

        はじめまして
        新品時、表面に付着しているグリスを取りたくてチェーンクリーナーに漬けてしまったのですが、中のグリスまで溶け出てしまうという事はありますか?
        心配になってしまいコメントいたしました

        • Andy より:

          いのっちさん コメントありがとうございます。

          チェーンクリーナーを吹きかけるのではなく、バケツのような中にドボンと漬けてしまったと言う事でしょうか??
          長い時間経っていなければ大丈夫と思いますが、何とも言えません。

          もし封入グリスが無くなるor溶け出していたら、チェーンの伸びが早まるのでその時になってみないと何とも言えませんね。。。

          • INA より:

            ご返信ありがとうございます
            因みにチェーンはDID ZVM-Xゴールドです
            長時間は漬けてはいないのですが、取り付け前に皿の上でひたすらクリーナーを吹いてグリスを除去した感じで、結果漬けてしまったという感じです
            チェーンの伸びは注意して見ていきます
            勉強になる記事をありがとうございます

      15. Rock より:

        チェーンオイルが錆びどめで潤滑のためではないとのお話しすごく参考になりました。確かにチェーンの構造考えるとそうですよね。
        一つ疑問があります。チェーンオイルにはチェーンとスプロケの摩擦の低減効果もあると思っていたのですがちがうのでしょうか?ルブをつけないと偏磨耗してすぐにスプロケがダメになると聞いたことがあります。

        • Andy より:

          Rockさん
          コメントありがとうございます。
          「チェーンとスプロケットの摩耗」を分解しますと、「ローラーとスプロケットの摩耗」になります。 この二つの部品は接触していますが、「すべり」は発生していません。すべりが無いと言う事は摩擦がありません。 潤滑効果と言うのは滑りが発生しない事には効果を発揮しないのでルブを付けても効果が無い事になります。

          ではこのローラーの機能はと言うと、ローラーがスプロケットの歯に噛み込む瞬間(入り込むと言った方がより正確)と、ローラーがスプロケットの歯から外れる瞬間に、それぞれローラーとスプロケットの歯先が接触する場合があります。 加速→減速へ変化 減速→加速へ変化 など一定方向の負荷が、逆になった場合にチェーンが逆に引っ張られるとこの現象が発生します。 

          歯先が接触し、ローラーが回転しなければ、スプロケット先端~ローラー外周が摩耗します。  それを防止する目的でローラーが回転する事で摩耗を防止しています。 その為、ブッシュ外周と、ローラ内周が摩擦により摩耗しますが、スプロケット先端より接触線が長く、お互いに硬い材質ですので摩耗レベルはかなり低く抑える事ができます。 (*そもそも摩擦量も微量である事が大きい)

          潤滑=滑りの発生する部品に行う事で効果を発揮しますから、ほとんど滑りが発生しないローラーへ給油しても効果はかなり限定的であると言えます。
          滑る部品をピン外周とブッシュ内周へ集約し、グリスを封入する事で、他をメンテフリーにする現在のチェーンは、素晴らしい設計思想であると言えそうですね!♪

          何か疑問点があればどしどしお気軽にご質問下さい!m(__)m

      16. マチョ鍋 より:

        Oリングが乾燥すると劣化すると思い給油してますが心配し過ぎですか?

        • Andy より:

          マチョ鍋さん コメントありがとうございます。
          Oーリングは乾燥しても機能的には全く問題ありませんのでご安心ください。 

          ゴム部品であるOーリングの大敵は紫外線です。
          直射日光が大の苦手で化学変化を起こしゴムが硬化しヒビ割れ→切れ へと繋がります。 

          次に、同じ原料である石油から製造されたパーツクリーナもNGです。 元が同じ
          なので、よく馴染みゴムを膨潤させて機能不全に陥ります。 クリーナを使用する
          時は、ブレーキクリーナか、チェーンクリーナと名のつく製品を使用すればOKです。

      17. にわけん より:

        これまでのチェーンメンテ話のナナメ上を行く結論に驚愕しています(誉め言葉です)。
        次回は是非「リアサスペンション周りのグリスアップの必要性について」でお願いします。
        メーカーが指定しない箇所も「グリスアップ」が必要なのでしょうか。可動部にはベアリングがありますよね。
        リアサスリンクって固着するの??
        宜しくお願いします。

        • Andy より:

          にわけんさん
          コメントありがとうございます^^  承知致しました! 「リアサスペンション周りのグリスアップの必要性について」で決定させて頂きます。 その前に...
          USツーリングブログを完結させないと記憶が薄れてしまうので、こちらが終わった次に着手します。  ミソは紫外線ですね!^^ご期待に応えられるようガンバリマス!!   Andy   

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