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MotoGP2019Rd.13サンマリノGPミサノレース結果|三度ファイナルラップの激闘

MotoGP2019第13戦サンマリノグランプリ決勝レース結果をお伝えします。

前日の予選でアタック不発に終わったマルケスが鬱憤を晴らした。 ファビオ・クアルタラロとの一騎打ちをファイナルラップに逆転して3戦ぶりとなる今季7勝目を挙げた。

「チャンピオンシップを考えれば絶対勝つ必要もなかったけど、ファイナルラップで勝負すると決めていた。 手前2戦では最終コーナーで勝利を逃したので今回は勝てて嬉しい」

ファイナルラップは1コーナーでクアルタラロをパス。4コーナーで抜き返されるも8コーナーで再び首位奪還。 14コーナーではインを閉めてクアルタラロの行く手を阻む。 最終コーナーをトップで駆け上がり3戦ぶりの勝利をもぎ取った。

 

1. ミサノコースレイアウト

ミサノサーキットコースレイアウト

 

正式名称は「ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ」 同サーキットと同じリニミ県出身のマルコの栄誉を称える為、名称を変更。

また日本人ファンにとっても2010年に富沢選手がレース中の事故によって亡くなった事でも印象深い。 毎年日本人ライダーが当該コーナーの近くで献花を行っている。

  • コース全長:4064m
  • 最長ストレート:530m
  • レコード:1:58.168(2019マルケス)
  • 右コーナ:10
  • 左コーナ:6
  • レコード:1″31.629(2018 ホルヘ・ロレンソ)

 

2. レース結果

 

レース総合リザルト

MotoGP2019Rd13-Classification

 

マシン最高速

MotoGP2019Rd13-AverageSpeed

 

ん~、、、 Yamahaエンジン遅いですねぇ~。。。  V4ではないから最高速においては不利であるものの、同じ直4のSUZUKIはいつもYamahaより上位に居るので、Yamahaの実力不足であると断言できますね。

来季はV4? なんて噂もパドックでは囁かれているようですが、YamahaもV4エンジンは持っているんだしできない事は無いよね~。

是非見てみたい!

 

チャンピオンシップ

MotoGP2019Rd13-worldstanding

マルケスがリードを広げて2位ドビとの差を93Pt差としました。

アラゴンではチャンピオン確定は無いですが、タイで126Pt差を付ければ、マルケスのチャンピオンが確定します。

次戦アラゴンでドビが優勝しなかった場合、タイでは125Pt差でマルケスのチャンピオンが確定。→(最終戦で同点になっても優勝回数の差でマルケスの勝利)

ドビももらい事故などが無い限り転倒する可能性は低いでしょうから、実質は日本GPで100Ptを確定してチャンピオン決定!! ってストーリーが一番堅実か!?

仮に日本GPで確定となれば今年もまた盛り上がる事間違いない!!

 

3. レース展開

 

スターティンググリッド

ポールはビニャ、続いてKTMのポル、3位にYamahaのファビオ。

Yamaha勢が好調か!?
それともライダーか?!

 

レーススタート

 

残26L|ファビオ、ワークスを喰う

ビニャーレスが逃げ、追うファビオ。

Yamahaの1-2体制で独走か!?

 

残25L|ビニャーレスをパスしトップ浮上!!

マシンSPECの劣るクアルタラロにエースが抜かれる訳にはいきません。

是が非でも抜き返したいはずですから、TOP争いは白熱必至!!

 

残24L|ビニャーレス離される

エースがルーキーのペースに付いていけません。

マルケスがビニャをパスしてトップを追います。

 

残22L|リンスコースオフ

マルケスはファビオとのギャップを-0.22秒まで詰めます。

リンスは若干のコースオフ。 順位を戻して復帰すればペナルティはありません。(有利になってはいけない)

 

マルケスのパッシングシーンリプレイ

9コーナー進入でのパッシング。

ビニャはレース序盤でペースが上げられませんね・・・。 ダニとそっくり。

 

空撮:マルク、ブレーキング好調

レース終盤でも同じ傾向でしたが、ミサノではブレーキングで差を詰めるシーンが多くありました。

過荷重になってFr滑らせなきゃいいけど・・・

 

残13L|ビニャーレス遅れる

 

残12L|リンス転倒

 

残10L|モルビデリをパス!

流石はMotoGP界で圧倒的な人気を誇るロッシのパッシングは否が応でも盛り上がりますね。

 

残8L|続く接近戦

マルクはファビオの背後にピタリとくっついたまま、動きを見せません。

ファビオには相当なプレッシャーが掛かっているでしょう。。。

 

残6L|やはりまだ続く

背後に付けたまま一度も抜きません。

最後の最後で一発大逆転させる作戦!?

しかし2戦連続最終コーナーでやられてるからなぁ~。。。?

 

激闘ファイナルラップ!!

 

オンボード比較映像↓↓

 

ルーキーがワークスを抑えて絶対王者とバチバチにやり合ってるのがスゴイですよね。 しかもファビオの昨年までの戦績はめちゃくや勝ちまくった!! って訳でもないし、最高峰クラスで覚醒したといっても過言ではないでしょう。

ってことはこれから更に伸びる!?

でもビニャーレスがYamahaワークスに上がってきた時も連戦連勝だったんだよなぁ~。  速くありつづけるって難しい・・・。

 

4. ライダーコメント

 

優勝:マルク

 

2位:ファビオ

 

3位:マーベリック

 

ビニャーレスはナゼ勝てなかったのか?

MotoGP2019Rd13-レースラップタイム比較

レース終盤につれて、トップ2台に対し少しづつ差を詰めていました。

しかし元々のギャップを逆転するには至らず。

特に3~9Lapまでのペースが遅く一気に離されてしまいました。 逆に14Lap以後は34秒フラットで安定しています。

ビニャが優勝するパターンはレース前半でもしっかり速いペースを保てている時です。 巷ではパッシングが下手なんて言われていますが、今回は単独走行でありそれは当てはまりません。

ってかこのクラスの最高峰まで上り詰めるライダーが今さらパッシングが下手とか無いと思いますけどね。 (下手なら上がってこれない)

 

そしてこの傾向はあのライダーも同じでした。

そう、Hondaも元エースダニ・ペドロサ選手。

ガソリンの量が減り、バイクが軽くなった方がフィーリングが良くなりペースアップ。  タイヤがタれる分と軽量化がトレードオフの関係にありラップタイムはほとんど変わらない、、、

予選の時は燃料搭載量をコントロールしているのでライダーの好みのマシン重量に合わせられます。 →その結果一発タイムは出せる。

しかしレースとなると満タン必須で、どうしてもフィーリングの合わないゾーンが現れる。 → その時ペースが上がらず苦しい展開。

こんな展開が多々ありました。 もしかしたらビニャも同じような事でハマっているのかもしれません。

 

じゃ燃料搭載量によるフィーリング変化を最小限にするには?  答えは一つ。 重心に”球”形状タンクを配置する。

前後重配、上下重配の影響が最も小さくなります。この理想を目掛けてレイアウトを大改造しました。しかし!!

今度はピッチングモーションが使えなくなり、それぞれのタイヤに荷重を乗せられない( 一一)

ウェイトトランスファーができなくなってしまい、総合戦闘力はマイナスに・・・。結果数戦でお蔵入りになりました。

ビニャーレスもその変をマシンと自分と適確に見極めフィードバックさせる事が必要なのかもしれませんね。

 

5. MotoGP2019Rd.13サンマリノまとめ

ファビ君の来年がめちゃくちゃ楽しみになってきましたね!  ここまでのリザルトを残せばマグレではないでしょう。

本人も「マルケスとバトルできてとても嬉しかった」とコメントしていました。

ドビも最近浮き沈みが激しいですが、バッチバチでクリーンなバトルをコース上で見たいですね!

 

アレ?  ロレンソは奥多摩にツーリングにでもいった??

次戦は第14戦アラゴンGP!!

 

 

 

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