こんにちは! 今回は2024年5月に納車したCBR1000RR-R、2024年モデルのオイル交換です。
新車で購入し、慣らしツーリング、慣らしサーキット走行を終え完璧なバイクのエンジン慣らしを終えたので、オイルとフィルターを交換します。
記事の目次
CBR1000RR-Rオイル量と指定事項
2024年 | 〜2023年 | |
オイル交換 | 2.8L | 2.8L |
フィルター 同時交換 |
3.0L | 3.0L |
純正指定オイル | Honda ウルトラG4 |
Honda ウルトラG1 |
純正指定粘度 | 0w−30 | 10w−30 |
指定規格 | MA | MA |
指定 オイルフィルター |
15410-MFJ-D02 | 15410-MFJ-D02 |
指定交換サイクル | 1年or10,000km | 1年or10,000km |
2024モデルから指定オイルがG1→G4へと変更されています。
これは想像ですが、馬力UPの目的だと考えられます。 というのも2024モデルからエンジンの中低速域のトルクを向上させています。ポート径を絞ったりと最高出力には不利に働いてしまう内容です。 しかしカタログスペックを落とす訳にも行きません。(営業側は断固拒否するのは当然)。そこで低フリクションの高級オイルを指定として使うことで、減った分のお馬さんを復活させていると考えると全ての辻褄が合うのです。
またYouTubeの「エンジンオイルNo.1馬力対決」動画でも配信していますが、G1→G4へ変更すると馬力は3.6馬力アップします。それらも踏まえて指定オイルがG1→G4へと高級化したに違いありません。
CBR1000RR-R2024締付けトルク
オイルフィルター | 26N.m |
オイルドレンボルト | 30N.m |
フィラーキャップ | 手締め |
CBR1000RR-R 2024オイル交換の方法
オイル交換の手順を紹介します。 国産バイクであれば基本的に全て同じなので交換手順の参考にしてください。 ※締付けトルクは車種毎に異なるので、必ず確認をお願いします。
手順1、フィラーキャップを開ける
先ずはフィラーキャップを開けます。 これはオイルを抜く前に「新油を入れられること」を確認する為です。旧車などフィラーキャップがコインネジ仕様になっているとフィラーが開けられず、抜いた後になって気づくとどうしようもありません。 抜く前にかならずフィラーを開けるクセを付けておくとGOOD。
手順2、ドレンを緩めオイルを抜く
向こう岸が透けて見えたらオイルとしてはキレイな状態です。
10,000km程度走るとカーボンが混ざるので真っ黒になります。 今回はまだまだ茶色で新油の色に近い。 透明度だけが下がった感じですね。
手順3、フォルターを取外す
適合するフィルターレンチはKTCのAVSA-064を使用しています。 これはレンチの剛性が高いので固く締まっているフィルターも簡単に取外す事ができます。 自分で何度もフィルター交換する方には超おすすめです♪
24mmのメガネでフィルターを緩めます。 (3/8の角ドライブでもOK)
フィルターは地面から空へ向かってネジ締められています。 感覚的に逆に考えがちなので回転方向を必ず確認してください。
手順4、新油を準備する
なるべく古いオイルを抜き切りたいので、ポタポタ垂れている時間を使って新油を準備します。
オイルジョッキはキタコオイルジョッキ3Lがおすすめ! 蓋があること、ノズル先端にキャップがある事で完全密閉して保管ができるのに、価格が安い!\(^o^)/
このノズル先端のキャップまで装備しているアイテムって中々ないんですよね〜。 保管しておくと、どうしても小さなホコリが油分にひっついてしまって、使う前の清掃が面倒くさいし、何よりエンジンに異物を絶対に入れたくない! そんなコダワリを持つ方にはマジで最高なジョッキです。 しかも先端のキャップはメインキャップにオンブできるから無くしにくい!
手順5、フィルターを取付ける
先ずは大事なOリングが擦れる面を清掃します。
この面に砂など異物が噛んでしまうと、Oリングを損傷したり、隙間が生まれてオイルが漏れたりするトラブルに繋がります。 また、完全にドライでキュキュッとしているとOリングが上手く滑らず偏ってしまう事もあります。
清掃後は薄くエンジンオイル若しくはシリコングリスを塗布します。
フィルターにはオイルを満タンに入れた状態で装着します。 目的は油圧の立ち上がり時間の短縮です。 フィルター内のオイルが空の場合、エンジン始動直後は空気を送ることになりオイルが送られるまでタイムラグが生まれます。 オイルを入れておく事で、空気容積が減るので油圧が早く上がってくれるのです。 微々たる時間ですがここまで気を遣いたいところです。
トルク締め付けトルクは26Nmです。 KTCのAVSA-064は3/8各ドライブが直で刺さります。
規定トルクで締め付けたらマーキングをします。 これでサーキット前などの点検時にオイルが滲んていたら回転したのかどうかがすぐに分かります。
手順6、ドレンボルトを締付ける
シーリングドレンワッシャの面取りはオイルパン側に向けて組付けます。
↑この状態で締め付けます。 その理由はオイルパン側になるべく回転傷を付けたくないからです。
オイルパン座面もボルト座面も何度も使用するうちに傷が必ず入ります。 オイルパン交換とボルト交換では価格も手間もボルト交換の方がはるかに簡単ですよね。
なので丸みを帯びた側をオイルパン側に接触させることで、傷タフネスを高め長持ちさせる事ができるのです。 ちなみに面取りをどちらに向けてもシーリング性能は変わりません。 まぁ考え方次第ですね。
↑ピン角がオイルパン座面側にあり、回転するとオイルパンにキズが入る。
※オイルドレンボルトの締付けトルクは30N.m
手順7、オイルを入れレベルを確認する
オイルレベルゲージの正しい向きと使い方
各メーカー、どんなバイクでも同じでレベルゲージの差し込む向きは上下方向が正しい向きです。
また、レベルゲージはねじ込んではいけません。 ねじこまず底突きした位置でオイルレベルを測定します。
正しいオイルレベルゲージの見方
さて、↑のような状態になりました。 どこを見るのか正しいのでしょうか??
↓正解はこちら
ゲージを上下に差し込んでいるので、レベルは斜めの境界線となって現れます。
ゲージのセンターの位置で確認する事が正しい方法です。 今回は約3mm程度アッパーレベルを超えていますが、問題無しと判断します。
※絶対にNGと判断するのは、「ゲージにオイルが付着しない」状態です。これはオイルのレベルがどこまで下回っているかが分からないので、最悪オイルポンプがオイルを吸えず、焼付きに発展する可能性があるので、絶対にNG、すぐに補充しなければなりません。
手順8、締付確認と清掃
特にオイルドレンボルト、おいルフィルターは必ず確認をしてください。
またエキパイに付着したオイルはなるべく拭き取ってください。 白い煙がモクモクと立ち込めて火事?と思うくらい白煙が出ます。 チタンエキパイだと焼けムラになってしまうことも。
最後にレベルゲージとフィラーの確認を行ってオイル交換は完了です♪\(^o^)/
オイル、便利アイテム購入先
フィルターレンチを持っていない方は、Honda純正フィルターと、フィルターレンチがセット販売されているのでお得に購入できます。 但しリフターレンチは剛性がやや低いので、これからずっと行うならKTC製フィルターレンチの方が格段に使いやすいです。(その分値段も高いけど。。)
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