いや〜、長いことバイクの整備してきたけどこんな事初めてス・・・
久しぶりに盛大にやらかしました!
ってか点検はしてたんだけど、やってもーた!!
オマエ、何言ってんだ?
自分でも最初マジでわかんなかったんスよ・・・
問題のブレーキパッド 07BB37RC
↑まずこの状態を見て、「パッド残量は少ないが、まだある。」と思いますよね??
お客さんには勧めないけど、
自分が使う分には問題ねー!
もちろん、パッド残量は常に気にしているので少なくなった事はしっかりと把握していました。
だけど、、、 なんかブレーキがおかしい・・・(*_*)
特にエンジン停止して、バイクを押し引きするとキーコキーコと金属が擦れる音がキャリパから聞こえてくる・・・??
このパッド見て、「少ないが、まだ摩材は残っている」って思いますよね? ね?
もちろんAndyもそう思いましたよ。。
他のパッドと決定的に違う構造
は?
触って気付いたけど、、、ガチのメタルやん・・・
ってかバックプレートから生えてて草生えるわ・・
確かに、やたらと規則正しく摩材の模様があるなぁ〜とは思ったんですよ💦
で触ってみて初めて分かりました。
この規則正しく整列している模様は、模様ではない・・金属だと。
じゃなんで金属が埋まっているのか?
いや埋まってね〜!
生えてるんだと!
生えてるとか意味不明だ!
Hasta la vista baby!
もちろん自分も目を疑いましたよ!
でも生えてるんです!w
ブレーキパッドは生えます!(爆)
この07BB37RCのパッドはレース用パッドとして販売されています。
なので摩材もレースで使用する超高温度領域で機能するように設計されています。
当然、摩材も高温に耐えうる仕様になっている訳ですが、主成分であるカーボンの含有量が増えると、バックプレートとの接着性が落ちる。
そこで少しでもタフネスを上げるべく考え出された仕様が、バックプレートから小さな ”かえし” を無数に設けて密着性をUP!
つまり
【摩材脱落タフネスアップの仕様】として
- ”かえし”を設けて剥がす力を全体に分散
- ”かえし”によって接触面積を増加
仕事、プライベート共に長年バイクに携わってきたつもりでしたが、このカエシを設けた仕様は初めて見ました。
なのでこのパッドを見て、「なんか模様に規則性があるな〜??」くらいにしか思えませんでした💦
ブレーキディスクはどうなったのか?
パッドのバックプレートがディスクと接触しているので、当然ゲジゲジになります・・・
が、思ったほどではありませんでした。
爪を立てても引っかかる事はありません。 これなら街乗りやワインディングには問題無く使えそうです。
サーキット走行は変にヒートスポットができてもイヤだし、使用は控えます。
そのお陰でディスクを1セット新品購入する事になったけど、とあるチームが助けてくれてました。 ありがとう!ローガンズの皆様!w
リンク↓
前回07BB37RCの新品パッド入れた時のBlog記事
8451km で新品を入れています。
10469km でパッドが生えました。
2018kmの走行です。
ん〜、、やっぱり2000kmで無くなるとはライフが短い・・
夏の茂木でもブレーキ効力がとても安定していて、高温連続使用は全く問題ありません。
しかしライフは短いなぁ〜。
とは言え、1枚が7,000円程度と安い! ガンガン使ってビシバシ変えろ!って事?
がしかーし!
物価高騰の現在、取り扱いがどんどん無くなっています。。。 もう廃盤になるのかな・・
07BB37RCの使用限界
パッド摩材のスリットが見えていればOKです。
スリットはキャリパボディからも覗いて確認可能ですので、難しく有りません。
スリットが無くなっていくと。。。Diskグラインダーの刑が待っています!w
考察
フィーリングがおかしいぞ!? と思ったのは間違っていませんでした。
そりゃ摩材ではなくバックプレートが直にディスクに当たる訳ですから当然っちゃ当然ですよね。
でも何度確認してもどこを確認しても「摩材はしっかり残ってる」んですよ。
確かに少ないけど、片減りもしてないし均一に減っている。だったらバックプレートが当たる訳ねーだろ!
でも音も変だしディスクも光り方が明らかに違う。。。
分解して観察するまで全く気づけませんでした。 世の中は知らない事だらけだ! というとこを知るいい機会になりました。
(勉強代は高くついたケド・・涙)
2022年10月31日に鈴鹿でZ04のパッドを試してきたのでまたインプレ記事書きます!