なんてグリップ力だ・・・
PIRELLIのスーパーコルサSC1を初めて履きましたが、衝撃の結果でした・・・
YouTube MOTO-ACE動画
タイヤ交換→https://youtu.be/PdvmO1AH-7k
鈴鹿フルコース→https://youtu.be/YET_8uYRcBI
記事の目次
SC1のタイヤ重量
タイヤ | 重量(kg) |
Fr 120/70ZR17 SUPER CORSA SC1 |
4.28 |
Rr 200/55ZR17 SUPER CORSA SC1 |
6.54 |
Fr 120/70ZR17 R11 Medium |
4.18 |
Rr 200/55ZR17 R11 Medium |
7.18 |
リアタイヤはSC1の方が540g軽い
フロントタイヤはR11の方が100g軽い
トータル重量は440gピレリの方が軽い
という結果になりました。
タイヤはバネ下重量且つ回転体でもあるので、Rrタイヤの約500gの軽量化取り分は大きいですね。
SC1の空気圧
鈴鹿サーキットフルコースにおいてはこの空気圧で走行しました↓
ピレリ スーパーコルサSC | 冷間(kPa) | 温間(kPa) |
Frタイヤ ※PI推奨値 |
190 ※200〜220 |
210 ※210〜240 |
Rrタイヤ ※PI推奨値 |
170 ※160〜180 |
190 ※170〜190 |
リンク↓
ピレリ公式空気圧
今回は温間でFr210、Rr190で合わせたかったので上記空気圧にしました。(R11の空気圧に最も近いピレリ推奨値)
エアゲージを持っているのであれば、ぜひ温間で合わせてください。
冷間合わせの場合、気温や路面温度など気象条件によって温間の圧が変化します。
なるべく同じ条件に揃えたほうがマシンなのか? タイヤなのか? ライダーなのか? 切り分けやしやすくなります。
また、温間もウォーマー合わせよりも、走行直後合わせがBESTです♪
鈴鹿走行スペック
Lap Chart_suzuka_Jul2022_MKRSC1サーキットインプレッション
- タイヤ剛性が柔らかい
- 絶対的グリップが高い
- 切り返し重い
- タイヤ重量が軽い
1. タイヤ剛性柔らかい
ピットレーンから1コーナーまでで、「あ、柔らかい」って感じます。
そして3コーナーアウトクリップにあるギャップに乗った瞬間、間違いない。 と確信します。
スパコル”SP”のときはべらぼうに柔らかいとは感じませんでした。
しかし”SC”は柔らかいと感じます。
2. 絶対的グリップ力が高い
R11では2コーナ、ダンロップ上り、MCシケイン、スプーン立ち上がり、などミドルバンクのフルスロットル付近でどうしても滑ってしまっていました。しかしSC1では全く滑りません。
エッジグリップは大差ありませんが、タイヤが柔らかい分、安心感はあります。
3. 切り返し重い
タイヤが柔らかく安心感が高いことはメリットですが、その分タイヤからの反発力が少なく、切り返しでは粘ってくれてハンドリングは明確に重いです。
R11からいきなりSC1へパッと乗り換えると、グリップ力と安心感が高まる反面、ハンドリングが重く全ての動作が0.5テンポくらい遅れてしまいました。
その辺をライダー側のライディングで調整してやる必要があります。
自分は不器用なのでその日中に自分をタイヤへ合わせる事ができませんでした。
4. タイヤ重量が軽い
タイヤ重量が軽くなってる分、切り返し軽くなるか?
とも思いましたが、やはりトレッド剛性の違いの方がハンドリングへの影響が大きいのか、重量による切り返し軽さは感じません。
まぁ逆に考えると、「タイヤが軽く作られているからこの程度のハンドリング悪化で済んでいる」とも考えられます。
走行後のタイヤ
15分走行後(04枠)
リアタイヤは蟻(アリ🐜)より小さな砂粒、フロントタイヤはエッジ部に蟻が出来ています。
フロントタイヤの動作温度は適正値よりやや低いかもしれませんね。
まめ知識
タイヤ温度が低い程、砂→アリ→女王アリ→ザグれと大きくなっていく。大きいほどグリップしなくなる。
30分走行後(06枠)
フロントは10〜20kPa程度空気圧UPが自分にはフィーリング良さそうですね。
Rrタイヤはミドルバンク部分は波が現れていてGood!
エッジは小さな砂粒形状が現れていてもうちょっと温度高いと、更にグリップが増しそうな予感がします。
(気温30℃超、直射日光で路面温度が50℃オーバーで走ってみたい)
SC1とR11の違い
R11を履き倒した後に柔らかいSC1を履いたので、キャラクターが全く異なるお陰で両者の差をハッキリ理解する事ができました。
まとめると
PIRELLI SC1 |
評価項目 | BRIDGESTONE R11 |
重い 鈍感 |
ハンドリング | 軽い 敏感 |
高い | グリップ力 (エッジ) |
高い |
高い | グリップ力 (ミドル) |
劣る |
低い 柔らかい |
タイヤ剛性 | 高い 適正 |
ハンドリングのR11、グリップ力のSC1といったところでしょうか。
BSタイヤをグリップさせるには、コーナリングからライダーからタイヤへ高い荷重を掛けると立上りでもグリップ力を発揮するのかもしれません。
それころ全日本ライダーでトップGrを走れるような選手ならワンチャンSC1より高いグリップレベルに到達できるのか・・?
自分のように低いコーナリングスピードからエンジンパワーでよーいドン! のスタイルではNGなのかもしれませんね〜
とはいえ、元バリバリのワークスライダーだったTさんもAndyと同じコメントをしていたので、ある程度信用できると思いますw
この記事が全国のナンバー付き走行枠を走るサーキットライダーのお役に立てれば幸いですm(_ _)m