MotoGP2019スペイングランプリ、へレスサーキットレース結果をお伝えします。
マルケスが母国GPを2年連続で制覇。 2戦ぶりにポイントリーダーに返り咲きました。 前戦のアメリカGPではトップ走行中に転倒を喫しランク4位まで後退したが今回の勝利で2位SUZUKIのアレックスリンスを1ポイント差で上回った。
決勝ではトップを奪ってから独走状態を築き「今回は体力的な面よりも精神的にキツかった。チャンピオンシップで再び1位に立てたのでチームに感謝しなくちゃ」。うれしさを爆発させた。
1. レース結果
結果1. レース総合リザルト
Classification-MotoGP2019Rd.4Jelez
結果2. チャンピオンシップ
worldstanding-MotoGP2019Rd.4Jelez前戦アメリカで転倒しノーポイントに終わったマルケスが再びトップ浮上。 ドビが表彰台に3戦連続で登っていないことが気になりますね。
上位にはいるけど・・・ 表彰台がツラい状況でどこかで一回転倒&ノーポイントレースになってしまうのが一番痛いです。
なんとか優勝争いに絡んで来て欲しいところです。
結果3. マシン最高速
AverageSpeed-MotoGP2019Rd.4Jelez290km/h近辺のスピード域ではDUCATIのアドバンテージが少ないですね。 どのマシンもウィリー限界の方が先に来てしまって横並びに近い状況と言えます。
当初ウィング装着する目的であったウィリー低減効果はいかほど・・・? それとも接地感向上の目的に変更し、角度を変えてウィリー低減の効果が期待できない?
2. へレスサーキットレイアウト
1周4.423kmのスペインで有名なサーキットの一つです。 マイケルドゥーハンが大けがを負い、引退に追い込まれたサーキットとしても知られています。
参考タイム
MotoGP:1分36秒
SBK:1分40秒
F1:1分21秒
3. レース展開
レーススタート
オープニングラップはマルケス
残23周|隊列が縦一列
コース幅は広いけど抜きどころが限られるへレス。
だんごにならず縦一列に隊列が変化。リンスはDoviの背後にピタリとマーク。
残19周|マルケスジリジリと後続を離す
へレスを得意とするマルケスに対しモルビデリとクアンタラロが迫ります。
マルケスも安定したラップタイムを刻み後続を少しづつ離しに掛かります。
残19周|ロッシ苦戦
予選で下位に沈んだロッシが追い上げ。
前を行くジャックミラーを射程圏内に捉えます。
スタートリプレイ(ビニャ―レスオンボード)
各国の最速ライダーが集まるレースはスタート直後から熱いですね!
「俺だオレダおれだ~!」って叫んでるような気がするのはオレだけ?
残16周|マルケスリードを拡大
マルケスは安定して1分38秒台前半にラップタイムを揃えます。
後続がそのペースを維持できず徐々に後退し差が開き始めました。
残15周|クアンタラロ2位浮上!
ルーキークアンタラロがモルビデリをパスし2位浮上!
マルケスの最年少ポールポジション記録を塗り替えた勢いそのままにマルケスまで追いつくのか!?
残12周|クアンタラロマシントラブル!
破竹の勢いかと思ったら・・・
クアンタラロのYZR-M1が突如スローダウン。残念ながらDNF(Do Not Finish)となりました。
※原因はシフタートラブルだったようです。
残9周|ドビ4位浮上、ジワりペース上がる
今回のレースは中上、ロッシ、ドビなど後半に掛けてペースが上がるライダーが多く見受けれられました。
ドビもこの辺りからペースが上がります。
残6周|ロッシ、モルビデリをパスし7位浮上
マルケス他を寄せ付けない走りで今季2勝目!!
前戦のトップ快走中の転倒&ノーポイントレースから完全復活! ポイントランキングもトップに返り咲きました。
しかし2位リンスとはわずか1ポイント差で全く分かりません。
ライダーズインタビュー
優勝:マルケス
2位:リンス
3位:ビニャ―レス
「こうして表彰台を獲得するのは、まるで優勝のように嬉しいですね。ドヴィとペトルッチが後ろにいるのがわかっていたので厳しいレースになると思っていました。とにかくベストラップを記録して、セクター内で最高の形で走ろうと思っていました。最後はタイヤがほとんど残っていなかったので非常に難しい状況でした。」
「あの最終ラップのような走りを続けられたかどうかわかりません。終盤にバイクのフィーリングが非常に良かったのは嬉しいですね。ああいう形でレースが出来ると証明出来たのは良かったです。特にフロントタイヤのフィーリングに関して自信を取り戻しました。」
「バイクのセッティングを変えたことでスタート時点のコンスタントさが増して、正確に走行出来るようになったんです。スタートで全く順位を落とすこともありませんでしたし、むしろ1つポジションを挽回出来ました。それにレースの中でも他のバイクを抜くことが出来ました。今週末は本当に良い作業が出来たと思います。」
「FP3の後にQ2落ちをしたわけですが、その時点からバイクをかなり改善出来たということです。今日は自分達の状況を確認する良い機会だったと言えるでしょう。最後になってトップ選手との差も大きくなかったということも大きいですね。重要なのは表台をコンスタントに獲得するということです。ベストを尽くせばトップで走行出来ると思いますが、リラックスしている時間はありません。明日はテストで全力を尽くす必要があります。良いテストをしてル・マンの前にすべての作業を終えることが重要です。」
アクションクリップ
クリップ1. Moto2スタート直後クラッシュ
スタート直後の1コーナ立上りで1台がハイサイド転倒。
マルケス弟が乗り上げ転倒。
さらに後続がクラッシュという事態に発展し赤旗中断。 日本人の長嶋選手はピットスタートだったのが、再レースではグリッドスタートとなり7位入賞!
クリップ2. ストレートでクラッシュ
Moto3クラスは日本人が活躍しており今回は鈴木選手が2位表彰台。
常にだんご状態となるレースでトップが立上りで失速。 直後を走る2位がたまらず追突し転倒。
ストレートでの転倒は後続ライダーから見えず大事故になる事が多々あります。 何ともなくてヨカタ・・
サーキットは前を向いているけど、見たくても前を見れないシチュエーションである!! と言う事実をしっかりと理解して走行すれば、急な減速、レコードラインでの減速が怖くてできなくなると思います。
スロー走行する時はレコードラインを外し、ピット入り口がある側のコース端を走行してください。
ストレートでしっかり伏せてるライダーは全く前が見えません。 しかもスリップストリームに入っていたらスロー走行車なんて居ないも同然(汗)
そして重大事故になる場合、致命傷を負うのは「つ・い・と・つ・さ・れ・る・が・わ」です。
世界最高峰のテクニックを持ったライダーでも避けられない場合がある事を知るだけでも、重大事故防止つながると思うのです。
次戦は5月19日、フランスGPルマンサーキットです。