MotoGP2019第9戦ドイツグランプリ決勝レース結果をお伝えします
MotoGPクラスはマルケスがザクセンリンクで10年連続、MotoGPクラスでは7年連続のポールtoウィンを達成!! 独走状態の走りで今季5勝目を飾った。弟でMoto2クラスに参戦するアレックス・マルケスもポールtoウィンを飾り兄弟そろってのダブルポールtoウィンの快挙。
左回りのサーキットで圧倒的な強さを持つマルケスが「10」をかたどった金色の風船をなびかせウィニングラン。 Moto2を制した弟と抱き合い喜びを爆発させた。
理想的な戦略だったよ。
完璧なスタートではなかったし1コーナーで少しはらんでしまったけど、計画はフロントタイヤをしっかりと温めるために序盤の2ラップを落ち着いて走り、そこからプッシュすることだった。
正確に計画を実行でき、周回を重ねる毎にギャップを広げることができた。
最高峰クラスでの同一サーキットでの最多連勝記録はアゴスチーニ(500㏄、65~73年)の9連勝。 最高峰クラス単独での記録を塗り替えた。
1. ザクセンリンクコースレイアウト
1周3.671㎞の低速サーキットで、右コーナーが3つしかない左回りのレイアウトが特徴。 特に12コーナーは高速ハイサイドスポット。 5コーナーから7つの左コーナーを通過している間にタイヤ右側の温度が低下。
やっと来た右コーナーの12コーナーで冷えたタイヤの餌食になるパターンが多いですね。 経験豊富なグランプリライダーでもハイサイドを喰らいます・・・
パッシングポイントは13コーナー進入が最も多く、次いで14コーナーである。
2. レース結果
レース総合リザルト
2019Rd.9_Classification- 1位:41分08秒276(マルケス)
- 2位:41分12秒863(ビニャーレス)
- 3位:41分16秒013(クラッチロー)
- 1位:41分05秒019(マルケス)
- 2位:41分07秒212(ロッシ)
- 3位:41分07秒795(ビニャーレス)
マルケスは今回のレースでコントロールライン通過の前で大きくスローダウンしチェッカーを受けたので参考レベルです。
昨年2位に入ったロッシは20秒以上遅い結果となりました。 (ビニャーレスは5秒遅い) 40歳を超えて尚GPで走り続けるロッシにはもう少し頑張って欲しい!!
マシン最高速
2019Rd.9_AverageSpeedKTMのバラつきが大きいなぁ。 しかしながら全体的には300㎞を下回るレンジで横一線といった印象ですね。
DUCATI機は昨年294→ 今年296㎞/hと若干スピードアップしています。
チャンピオンシップ
2019Rd.9_worldstanding首位マルケスが2位ドビとの差を48→58ptへと拡大。 マルケス強し... 個人的にはドビにもうちょっと上がって来てほしい!! 2017年最終戦のような熱いバトルを期待してるんですが、どうなるか・・・
3. レース展開
スターティンググリッド
ロッシ→クアルタラロに若返った感じ?
ロッシも喰いこんで来て欲しいところ。
レーススタート
マルケスがやや出遅れるもブレーキングで一気に挽回。
二番手にビニャーレスが付けて混戦模様!
残29周|クアルタラロが転倒!!
絶好調の2番手スタートのクアルタラロが転倒し戦線離脱。
Frからスリップダウンか?
残27周|リンス2位浮上
13コーナーでビニャーレスを交わしリンスが2位浮上!
最近suzukiも調子が上がってきた印象があります。
日本メーカーの三つ巴バトルも早く見たい!!
残24周|エース vs No2
ペトルッチを抜き返すエース、ドビ。ペトルッチとやりあってます。
ペトルッチも結果が残るようになってきたけど、ドビが下がってきた感じを受けますね・・・。
残22周|クラッチロー2位を伺う
2位ビニャーレスの背後にピタリを付けるクラッチロー。
ヤマハファクトリーをパスできるか!?
残21周|ペトルッチ、エースを抜き返す
エースをロックオンしたペトルッチが13コーナー進入でパス。
チーム内対決もアツい!!
残14周|ペトルッチがミラーをパス
DUCATIサテライトのミラーをペトルッチがパス。
続く1コーナーでエースもパス。
エースとしてのプライドを感じます。
残12周|リンス転倒~!
12コーナーでフロントからスリップダウン!!
安定した走行で好位置の2位につけていただけにチームの落胆も大きい・・・
残念・・・
残7周|4位争いは団子!
8位のロッシまでが集団で走行。
ファイナルラップでロッシ劇場なるか・・・?
マルケス大記録と共に優勝!!
ビニャーレスを引き離し独走優勝!
今季5勝目、ザクセンでは10連勝。しかも全てポールtoウィンと言う大記録!
ビニャーレスは手堅く2位
クラッチローの長きにわたるプレッシャーを跳ね除け2位をがっちりキープ。
クラッチローはラスト2周で挙動を乱し万事休す。 2位の座を明け渡す結果となった。
10連勝記念プライズ!?
10年連続優勝の記念風船!笑
途中で糸が切れていましたが中々見れませんね!(^^)!
弟アレックス・マルケスもポールtoウィンの快挙!
兄弟揃ってのポールtoウィンの記録って今までにあるのかな??
マルケス旋風がヨーロッパに吹き荒れていることは間違いないでしょう。
3. ライダーコメント
優勝マルケス
ドビチオーゾが一番ののライバルでした。そしてこの先Ducatiが速いトラックもあります。しかし今のメインライバルはヤマハの2人ですね。
ビニャーレスとクアルタラロがチャンピオンシップ後半では最速のライダーでしょう。後半も引き続きプッシュして自分のレースに集中していきます。
今日のレースと同じように後ろに誰が居ても誰が転倒しても自分のリズムを崩さず集中していきます。
2位ビニャーレス
ラップタイム、最終的な順位には満足しています。
シーズン前半は本当に残念だしモンテメロではシーズンの中で良いセッティングでグリップもあったんです。ブルノでは良いテストも出来ているし、ここから後半戦も力強い走りをしていきます。
3位クラッチロー
毎回レース前に怪我をしているような感じですが、そのたびにチオがパニックになるんだよね。
今回も妙な怪我をしてしまったけど、レースを走る分には問題ありません。 それに対して特に文句を言うこともありませんし、それ自体を言い訳に使うこともありません。
4. MotoGP2019Rd.9ザクセンリンクまとめ
昨年の記事を見返していて思い出しましたが、2019年の開催が決まっていなかったんですね。 もし開催されないとなるとマルケスの連勝記録は9でストップしていたことになります。
また2013年からスタートしたサーキットオブジアメリカでは転倒し6連勝で記録ストップ。 やはり10年連続で&ポールtoウィンと言う記録はほんとにスゴイ。
来年も記録を伸ばせるのか? 今から1年後が楽しみですね。
それと・・・
Q2の予選アタック、マルケスはマシンを2回乗り換えていました。 「STDフレーム → カーボンフレーム → STDフレーム」の順。
それぞれアタックしているので正確なデータとコメントを得られたとすると、開発も確実に前進しそうな予感がしました。 目の前のレースと未来のレースを見据えたハイレベルな予選走行。
こう言うところにチーム力の高さを感じますね~☆