MotoGP2019第9戦チェコグランプリ決勝レース結果をお伝えします。
マルケスがポールtoウィンで今季6勝目を挙げた。 コース上にウェットパッチが多く残る難しいコンディションの中見事な快勝。 3クラス合計の通算勝利数が”76”となり、イギリスのマイク・ヘイルウッドに並ぶ史上4位タイ。 最高峰クラスでは“50”勝目で史上4人目となる50勝ライダーの仲間入りを果たした。
記事の目次
1. ブルノコースレイアウト
F1開催も視野に入れたサーキットで比較的コース幅が広い。 1987年より前は一般公道を使用したレースが開催されていた。
1999年以降は、サマーブレイク開けの最初に開催されるグランプリとして定着している。
2. レース結果
レース結果をお伝えします。
レース総合リザルト
2019Rd10-Classificationコースに残ったウェットパッチが刻々と減っていく中、悪条件を味方につけられるマルケスの強さを感じられるレースとなりました。
マシン最高速
2019Rd10-AverageSpeedう~ん、、、シーズン通して言える事ではあるのですが、Yamahaのマシンが辛いですね・・・。
特にブルノは直線が短いので最高速が出ていないと抜きにくい事は間違いありません。
チャンピオンシップ
2019Rd10-worldstandingドビとの差が58→63Ptへと広がりました。 しばらく表彰台から遠ざかっていたのでちょっと笑顔が見えましたが、チャンピオンシップを考えると後半戦追い上げが必要ですね。
マルケスは転倒しても尚リードがあり、精神安定性がかなり有利な展開になりつつあります。
個人的には2017年のような僅差のバッチバチでクリーンなバトルが見たいですね!(^^)!
3. レース展開
定刻スタート時はウェットタイヤが多数
サイティングラップに出るライダーの殆どはレインタイヤを選択。
しかし雨は止んでおりレース途中でタイヤ交換が必要になる可能性が高い。
コース上のほぼ全てがウェット路面。 この時点でスリックで出る事はキツいか・・・?
スリックタイヤに乗り換!
結局グリッドに付くと全員スリックタイヤになっていました。
この時点でウェット宣言がなされた状態でのスタートなので、ライダーはスリック、ウェットタイヤのどちらでもスタート可能な状況になっています。
しかし雨は止み、天気は回復方向で恐らく数週走ればレコードラインから乾いていく事が濃厚な状況。
ここでロッシがレースディレクションのトップ、エスペレータに直談判します。
特に第1セクターはフルウェットの状態で、全員がスリックタイヤを履いて、1コーナーに飛び込んで行くから、午後2時からのスタートは非常に危険だった。
それが最も危険なことだから、スタートディレイの可能性を尋ねた。最終的にドライとなり、正真正銘のレースとなったことから正しい選択だったと考える。
ロッシの意見も考慮され、レースディレイが決定されました。
再びスターティンググリッド
クイックスタートの宣言が出されます。
通常スターティンググリッドで開催される「スタート進行プログラム」がカットされ、メカニックも帯同できません。
グリッドには1名しか立ち入りが許されず、整列が完了次第、すぐにウォームアップラップが始まります。
残20周|レーススタート
約45分遅れでついにレーススタート!
アウト側の方が路面が良く乾いており有利かと思いきや、大きなアドバンテージは無かった模様。
ビニャーレスがこのスタートでかなり遅れてしまいます。
残19周|ドビ、マルケスロックオン
ドビチオーゾがマルケスの背後にピタリと付けチャンスを伺います。
ここ数戦ドビVSマルクの構図が少なかったし今回はどうなる!?
残16周|三つ巴の5位争い
予選3位のポル・エスパルガロが好位置に付けています。 最高速も311㎞と遜色ないレベル。
クラッチローも続くか!?
残13周|クラッチロー5位浮上
クラッチローがロッシをパスして5位浮上!
この頃、後方でビニャーレスが居ますが、トップと変わらないペースで走行しています。
スタートで出遅れたのが痛いですね・・・
残11周|トップ争いは膠着状態
マルケスとの差は0.5秒を行ったり来たり。
路面コンディションを確認しながらお互いに少しづつペースアップ。
残9周|マルケスヒヤリ!
フルバンク中にリアタイヤ?がスリップ!!
ヨコヤマTDもタマが縮み上がったことでしょうww
残7周|Rr(Soft)タイヤスローモーション
マルケスのRrタイヤの状況を撮影したスローモーション映像です。
エッジ部とミドル域との表情が異なるように見えます。
マルケス優勝!
最後はドビを引き離し今季7連続表彰台となる6勝目をマーク。
圧倒的な強さを見せつけるレースとなりました。
久々の二位表彰台に戻ったドビと健闘を称えあう姿はいつみても心打たれますね。 この二人はバチバチでもコース外でやりあう事もなければラフプレーもありません。
ちょっとドビが離されていますが後半戦でマルケスを負かして欲しいところ!!
4. ライダーコメント
優勝:マルケス
2位:ドビチオーゾ
3位:ミラー
5. MotoGP2019Rd.10ブルノまとめ
ブルノの予選の最終アタック、ウェット路面→ドライ路面へと変化する中、マルケスが一番早くスリックに履き替えコースに出ていきました。
スリックで走行を始めた2周は、レインタイヤで走行するドビの方が速かったのですが、3周目からタイムが逆転。 最後は2位に2秒以上の圧倒的差をつけてポールポジションをゲット。
世界中の猛者が集まるこのクラスで尚強さを発揮するマルケスは、この予選のときから勝利をしっかりと手繰り寄せていたような気がします。
マルケスには勝って欲しい! けどドビはマルケスを負かして欲しい! (お前どっちの応援なんだよ!ww)
次戦も楽しみです♪♪
Let's Fun! Ride! Run!
ANDY