こんにちは!MOTO-ACE-BLOGerの@Andyです。(You tubeチャンネル→MOTO-ACE-VLOG)
優勝争いの勢力図が確実に変わったのか! と感じさせる強いロレンソが戻ってきましたね。 終始安定した速いペースでラップを刻み、レコードラップも樹立。強敵マルケスを寄せ付けない走りで2連勝を飾りました。
2番手スタートのマルケスは、4.479秒差の2位に入り、今季5度目の表彰台を獲得。 ライバルのドビチオーゾが転倒&リタイアを喫し、マルケスはサインボードを通じてドビのリタイアを知ります。 そこからややペースが下がり気味になったように見受けられました。 しかしチャンピオンになるには、最大のライバルよりも前でゴールする事が何よりも大切。 確実に20Ptを獲る走りに見えました。
7番手のロッシは、6.098秒差の3位に入り、3戦連続4度目の表彰台を獲得。 ランキング2位をがっちりキープ。 ロッシもチャンピオン争いに加わるにはそろそろ優勝が欲しいところ。
マルケス優勢ではあるものの、残りレース数が10ある事を考えればそのリードは誰でもまだまだ十分にひっくり返せるポイント差。 ドビもいいペースを刻みながら転倒が続いたので、ロレンソとどうポイントで並んだ今、チーム内バトルに再び火がついたんじゃないでしょうか!!
記事の目次
カタルーニャレース結果
結果1. レース
Rd7-result-race
結果2. マシン最高速
Rd7-AverageSpeedカタルーニャでもDUCATI有利の構図は変わりませんね。 あれだけ大型ウィングを装着していてこの最高速と言う事は、こんな事が考えられます。
- とんでもなくエンジンパワーが出ている。
- 大型のウィングが実は全然効いていない。
- ウィリーするはずが、ウィングが効く事でウィリー限界が高まり、アクセル開度UP。→その結果最高速が伸びる。
ストレートスピードがライバルより速くても、ラップタイム短縮には殆ど影響しません。 しかし裏ストレートがあるようなコースレイアウトで、ドッグファイトを繰り広げる時はライバルをストレートエンドでパッシングし易くなる事は間違いありません。
ライダーが気力を消耗しているレース終盤などでは特に威力を発揮します。
結果2. チャンピオンシップポイントランキング
Rd7-worldstanding第7戦を終えてマルケスが2位のロッシに27ptのアドバンテージです。 残りのレース数を考えれば50pt程度の差は簡単にひっくり返るので、ランキング9位のイアンノーネ辺りまでがチャンピオンの可能性を現時点残していると言えそうです。
今後のレースで転倒やマシントラブルによるノーポイントがチャンピオン争いを大きく狂わせる要因になりそうですね。ロッシも優勝こそありませんが、表彰台の常連になりつつあり安定しています。
またロレンソが完全復活を思わせる独走での優勝したことで、勢力図に新たに加わるのか!? ここも面白くなってきました!(^^)!
うう
2. レース展開
展開1. 各ライダーのレースタイヤ選択
特筆すべきは上位陣でマルケスだけが前後タイヤにハードタイヤを選択。 他のライダーは前後共にソフト。 レース前にはこのタイヤ選択で行けば、マルケスが中盤までトップ争いに絡めば、後半で有利な展開に持っていけるなと感じます。
レーススタート
LIGHTS ON...LIGHTS OUT...GO! 🚦
The #CatalanGP is goooo! pic.twitter.com/xEBxeqoFtv
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
Lap one done and it's @marcmarquez93 who leads on home soil...for now ✊#CatalanGP pic.twitter.com/SMZq2ihU8Q
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
ホールショットは予選2番手スタートのマルケス。ハードタイヤを履いたマルケスがトップを走り続けるか? と思いますしたが、絶好調のロレンソが2周目にトップに躍り出ます。
8周目. ドビチオーゾが5コーナの進入でFrからスリップダウン
Nightmare for @AndreaDovizioso! He's crashed out of third! 😫
His Championship challenge takes another hit! 😕 #CatalanGP pic.twitter.com/oBJRNG9VkQ
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
ドビチオーゾが痛い転倒を喫してしまいました。4〜6周目でロレンソ、マルケスがレコードを更新し合いながらペースを上げていきます。
しかしそれに若干の遅れを取ったドビが焦ったのかまさかのFrからスリップダウン。
マシンのダメージが大きくリタイア&痛いノーポイントレースとなってしまいます。
マルケスはサインボードでドビがレースから離脱した事を知ります↓↓
14周目. 5コーナーで中上がFrスリップダウンで転倒!!
Incominggg 😩@takanakagami30 takes out the unsuspecting @BradleySmith38!#CatalanGP pic.twitter.com/T9ITlhjj2e
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
ドビチオーゾが転倒↓5コーナーで中上がスミスのインを刺してパッシングしようとしたところ、フロントタイヤがスリップしてしまいます。
スミスと並んだところでFrを失ってしまい、スミスを巻き込む形で2ライダー共に転倒。
中上のヘルメットにスミスのマシンが直撃して、ちょっとヒヤっとしました(~_~;)
中上選手はスミスへ平謝り。
18周目. DUCATI GP17(昨年モデル)が走行中に炎上!!
Monday. pic.twitter.com/NZwq73cIEm
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月18日
ホームストレート上でマシンが白煙を吹きます。恐らくエンジンオイルが漏れ、エキパイに付着した模様。
一時的な漏れではなく、継続して漏れてしまった為に発火。 周辺へと燃え移ったようです。
幸いにもライダーが気づく事ができた為、安全にコースアウトしてマシンを降りました。
ラバトのマシンは2017年モデルのGP17です。 何か部品が破損したのでしょうが、◯F案件は怖いですよ・・・。エンジニアの確実な対策が急務。
19周目. ロレンソが2位マルケスとの差を広げ始める
🔨 @lorenzo99 has put the hammer down!#CatalanGP pic.twitter.com/8fyuo7vm9D
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
残り5周となった19周目、ロレンソが2位マルケスとの差を徐々に広げ始めます。
どちらかというとロレンソのペースはほとんど変わらず。対するマルケスのペースが少しづつ落ちてしまいました。
ハードタイヤを身に纏ったマルケスですら、ハンマータイムに突入したロレンソには手が出ませんでした。
※ハンマーダウン=「思い切りプッシュしろ!!」や、「無敵!!」 の意味。 今回は"無敵"の方の意味かな??
カタルーニャサーキットをロレンソが2連勝で締めくくる!!
It's HAMMER TIME 🔨@lorenzo99 put the hammer down and nobody was catching him!#CatalanGP pic.twitter.com/otO0LzKLJM
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) 2018年6月17日
何やらハンマーを準備していたようですね!!笑
最終的には2位マルケスに約4.4秒の差をつけて独創状態で優勝!! 今期2勝目、通算勝利数を67へ伸ばしました。
Rd.5まではロレンソの引退説が流れるような状況がまるで嘘のよう・・。 トップのマルケスとは49pt差。まだまだわかりませんね。
完全復活だとしてもロレンソが今後連戦連勝を重ねるのは楽ではないはず。 毎レースはもちろん、チャンピオンシップ争いも目が離せなくなってきました。
去年のように最終戦まで熱い争いが続いて欲しいですよね。
3. FP4のマルケス超絶フロントロングロングスライド!!
マルケスがFrを滑らせほんとはあっちに行くハズなのに、当たり前のようにコッチに戻ってくるシーンはMotoGPファンの貴方なら知っていますよね♪♪ (最近なんとなく見慣れてきた感アリ)
今回のバルセロナでは、本人も認める最長Frタイヤスライド記録が樹立されました!!
どうです!?ダンナ!! この滑りっぷり!! (╹◡╹) もうなんて表現したらいいんだ!! 適切な単語が思い浮かばないけど、すげーーー!! いや、すんげーーー!! いや、SUGGEEEEE!! とにかく凄い。。。 スゴいぜマルケス。
そしてもう一つスゴい事が起こっているようです。 マルケスがFrからの転倒をリカバリーするとき、ヒジを使って「グリップしているRrタイヤ・ヒザ・ヒジ」の3点を使って面を形成し転倒を回避しています。
前回のムジェロレースで転倒してしまった時は、肘のスライダー面積が小さく、レザー部分が路面とこすれてしまい、ヒジを持って行かれた。 ヒジを持って行かれるとコントロールできないから、持って行かれないようにスライダーを大きくする事をアルパインと仕様を煮詰めているそうな・・・ (それ・・Andyもマネしたらイケるの?!笑)
レザースーツのスライダーについてアルパインが改良を重ねていて、ムジェロのセーブもあって、今は大きめの肘スライダーになっています。ムジェロではフロントがスライドした時、コントロールしようとしたけど、ヒジのレザーを路面に押してた状態でした。
レザーが路面と接触すると、腕を持っていかれるんです。
こうなるとリカバリーするのが非常に難しいんですよ。なので肘のスライダー面積を拡大しスライドからのリカバリーが出来るようにしています。
今回は膝でセーブできました。膝のスライダーも大型化するといいかも!!
Moto2のマシンでもたまたま運よく戻って来れたー! ってシーンは見る事はありますがマルケスのようにFrスライドしても対処できるようにハード側を開発するって聞いた事ありませんwww
さすがマルケス! と当時にそこまで拘るんだなー! といい刺激をもらいました。 次同じ失敗をしなようにするにはどうするのか? 次失敗した時のリスクを減らすにはどうすべきか? ある意味当たり前の事を考えTRYし続けているのだなと。
よーし! 俺も早く肺治すぞ!!
次戦は7月1日、オランダGP TTアッセンサーキットで開催されます!! 2015年のファイナルラップ。 最終コーナーシケインにロッシが差し掛かった時、インからマルケス砲が炸裂!! ロッシは空かさずマシンを起こしてグラベルをウィリーしながらショートカット!!
僅差が大差になりロッシが優勝!! ショートカットしてもペナルティ無しの判定が下された事でも物議を醸し出しました。 2018年も最終コーナーシケインでドラマが待っている!? レースが楽しみですね( ^∀^)
Let's Fun! Ride! Run!
Andy