先日のYouTube企画で行ったオイル馬力対決! 一番馬力が出るオイル決定戦の結果詳細を共有します♪
記事の目次
対決したエンジンオイル5選
オイル名称 | オイルメーカー | 粘度 | Amazon | 楽天 |
---|---|---|---|---|
ウルトラG1 | HONDA純正 | 5w−30 部分合成油 | Amazon | 楽天で見る |
ウルトラG4 | HONDA純正 | 0w−30 100%化学合成油 | Amazon | 楽天で見る |
300V | モチュール | 5w−30 100%化学合成油 | Amazon | 楽天で見る |
M4 | 広島高潤 | 5w−30 100%化学合成油 エステル系 | - | - |
Xオイル | X社 | 0w−30 100%化学合成油 | - | - |
今回は↑上記5アイテムをテストしました。
広島高潤は自社サイトのみでの通販となっているようです。
たぶん皆さん一番気になる「Xオイル」はTSRさんと相談した結果、広く知れ渡ると色々と困る方が大勢出てくる・・との結論から有料記事として拡散を抑えることにしました。
予めご了承下さい。m(_ _)m
馬力測定結果!
ここが一番気になるんだよ!
早く教えろ!
計測順 | オイル銘柄 | 出力hp | G1比、1馬力UP に要するコスト |
1 | ウルトラG1 | 170.0 | ー |
2 | ウルトラG4 | 173.6 | 833円 |
3 | 300V | 174.1 | 1829円 |
4 | M4 | 175.3 | 1641円 |
5 | X(エックス) | 179.5 | 1547円 |
いやぁぁぁ。。。
Xオイルについてはホントにたまげました。(オジサン✕2、イケメン✕1)YouTubeのオイル対決動画を見てもらった方がほとんどだと思いますが、嬉しすぎて握手しちゃってる人も約2名居ましたよ!笑
良い!との前評判は聞いていましたが、正直数値でG1比+9.5馬力も上がるとは夢にも思っていませんでした。 そのくらいスゴイオイルです。
島田さん曰く、4スト250ccクラスのレースに出ているライダーが「ストレート明らかに速くなった!なんかした?」と聞かれるくらいの前評判だったそうです。
オイル変えるだけで1000ccクラスのエンジン+10馬力ですよ??? いや未だに信じられん。。。(ガチの結果です)
取り敢えずXオイルは一旦置いておきます。
※G1比1馬力UPに要するコスト計算式
( 比較オイル価格 ー G1オイル価格 ) ✕ 3 ÷ 馬力アップ分 = 1馬力上げる為に要するコスト
※「3」はオイル量
馬力計測1. ウルトラG1
- 最大出力:170.0hp
- 最大トルク:10.3kgf・m
正直、公称178hpのエンジンで、HRC Kitのフルエキを入れてるとは言え、後輪で170hpはかなり状態が良いエンジンだと思います。
大きなトルクの谷もほとんどなくてスムースなトルクの立ち上がってくれています。
今回は開発オイルであるG1がベンチマークです。
馬力計測2. ウルトラG4
- 最大出力:173.6hp
- 最大トルク:10.5kgf・m
- 1馬力UPコスト:833円
G1と比べて、10,500rpm付近のトルク落ち込みが低減されています。 高回転での摩擦が低減したことによって出力が上がったと推測します。
そして、実際の市場価格はG1の約2倍である2,200円/Lです。 +3.6馬力が追加約3,000円(1000✕3)と考えると、選ぶべき最強オイルはG4と言って間違いありません。
つまり1馬力あたり833円で購入できる計算です(1000円✕3L÷3.6馬力)
馬力計測3. 300V
- 最大出力:174.1hp
- 最大トルク:10.5kgf・m
- 1馬力UPコスト:1829円
王者300V! 辛うじてG4に対し+0.5馬力の出力アップを果たしました。
3回計測しており、少しの差ですがG4より確実に上回っています。 島田さん、武田さん、Andy3人ともオイル馬力の体感は4馬力という意見は一致しています。
なのでG1→300Vに変更すると「オッ!? 速くなった!」と体感できるレベルです。
しかし、1馬力上げる為に必要なコストは1,829円とバカ高い・・・ このコスパはG4の圧勝です。
あとはこの数字をどう受け止めるか?
どうしてもヤツの前に出るんじゃァァァーー!! と意気込む方にとっては有意義な投資だと思います。
逆にツーリングオンリーであれば、G1が最強です。
コスパを考慮した馬力アップならG4しかかたん!
そんなイメージです。
計測結果4. M4
- 最大出力:175.1hp
- 最大トルク:10.5kgf・m
- 1馬力UPコスト:1641円
絶対王者300Vを超えるオイル来タァァァ!!!
なんと! 300V比で+1.2馬力も上がりました。。。 流石5100円/L。。。恐るべし!
300Vと比べて、ピークトルクは同じだけど、ピーク後の落ち込みがとても少ないのが分かります。 この辺は動弁系の摩擦低減にエステル100%が寄与していると感じるところです。
もちろん300Vもエステル系であるんだけど、その含有率やエステルの種類が異なるのかもしれません。
G1と比べた時の、1馬力アップあたりのコストは1,641円とこれも300V(1,829円)を上回る結果に!
いや〜、個人的になんとなく良さそうなオイルだなぁ。。 から「めっちゃいいやん!」になりました。
テスト条件
テスト車 | CBR1000RR |
年式 | 2008年 レースベース車 |
ENG仕様 | ED向けSTD (逆車フルパワー) |
排気系 | HRC製Kitフルエキ |
テスト車走行距離 | 約6000km |
ECU | HRC Kit |
Dチェーン | 530純正 |
ファイナル | 16✕41 |
オイル名 | 粘度 | メーカー |
ウルトラG1 | 5w−30 | Honda純正 |
ウルトラG4 | 0w−30 | Honda純正 |
300V | 5w−30 | モチュール |
M4 | 5w−30 | 広島高潤 |
Xオイル | 0w−30 | X社 |
テスト日 | 2023年3月17日 |
テスト場所 | TSRレーシングサービス |
テスト者 | Andy、S氏、T氏 |
テスト時間 | 13〜15時 |
気象条件 | ・気温:16.7℃ ・気圧:1015.4hpa ・湿度:49% |
計測方法 | ・タイヤ、エンジンのウォームアップ後↓下記を行う ・水温82℃で計測 ・各オイル3回計測 ・ギヤ→4速 ・Rev→14000rpm |
データ取扱い | ・3回計測うち最も高いチャンピオンデータを比較 ・3回計測のバラつきは0.8馬力以内とする ・0.8馬力を超えるデータは不採用→再計測 |
オイル交換 | ・毎回新品フィルターを使用する ・ドレン抜き |
テスト順 | 1,ウルトラG1→ 2,ウルトラG2→ 3.300V→ 4,M4→ 5,Xオイル |
テスト順序はユーザーが高性能オイルに交換したとき、馬力変化が起こるのか? という観点を重視し高スペックであろう順序とした。
今回の順番は、より高性能と謳われるオイルに変えたらどうなるのか? という事をユーザーが再現できる順序である。
また当然ながらエンジンの内部に残る約1Lのオイルが存在します。 それは良いとされるオイルを入れ替えても、残った1Lのオイルが足を引っ張る事となるんです。
つまり、今回のテスト順は性能ミニマムと言え、内部に存在するオイル4Lのオイルすべてが入れ替われば、当然性能や効果も高まるはずですよね♪(結果をみれば明らか)
逆に性能から高い方→低い方へとオイル交換した場合はどうか?
この場合は性能の高いオイルが1L残る事になります。 つまり性能マキシマム。
当然4L全てがグレードダウンすれば更に性能は低くなる事もまた簡単に予測できる。
高い方へ交換しようが、低い方へ交換しようがどちらも死残量1Lが存在し得る以上、残ったオイルが影響する事は避けられない。
よって濃度は常に75%である。
コメントで「最後にG1を計測して170hpに戻れば信用できる」とよく指摘している人がいるが、この時点で大きな間違いです。
常に下から行こうが、上から下げようが常に濃度は75%で推移するので、同じになる(元に戻る)理由がないのは計算で明らかですよね。
つまり、今回の計測順序は性能ミニマムだから、グレードアップしたオイルでオイル交換する度に濃度が100%に近づき今回のテスト結果よりポテンシャルが高まる事を意味しています。
つまり・・・
最も差が出にくい条件でこの結果!
めちゃくちゃわかりやすいでしょ!(*^^*)
では同じオイルで1回フラッシングをした場合の濃度は75→93%へ上がります。
2回フラッシングすると93→98%へ上昇します。まぁ98%なら全量交換と言えるでしょう。
3回フラッシング(つまり4回のオイル交換)では99.5%です。
あとはテスト結果の目的を考え、どの濃度で良しとするかはエンジニアの腕次第と言えるでしょうか。
きちんろロジックを組み立て、突っ込みに対して反論できればOKと思います。
濃度が高まれば数値が上がるのは当然です。 濃度が低くても馬力上がっている事実をアンチの方はどう説明するのか?大変興味があるところです♪
オイル馬力計測の考察
恐らくバイク用オイルとして一般的に購入できるオイルでは現在広島高潤のM4が最強と言えます。
もしかしたら他のオイルもあるかもしれませんが、実験するオイルを選ぶ段階でも情報開示が少なく、検討のしようがありません。
リキモリはどうですか?
レッドラインが最強!
アッシュしか勝たん!
などと愛用しているオイルをやってくれ! とのコメントはYouTube上でも多数✕多数頂き有り難い限りですm(_ _)m
しかし成分データなどが公開されていないと、どんなオイルかすら分からないのが現状です。
その上で、YouTubeの再生回数が万回を超えたら、第二弾として視聴者さんからのリクエストを取り入れて馬力計測対決第二弾を行います!
じつはこの実験には約10万円ほど掛かっており、2回行う体力がありません!(ガチ)
体力復活には20万再生が必至なので、このオイルやってくれ! と大きなリクエストをお持ちであれば、動画のシェアにご協力をお願いいたしますm(_ _)m
実験前は、王者300Vと広高はどっこいどっこいかな。。。 と予想していました。
しかし明確な馬力アップを目の当たりにし、ちょっと嬉しくもありました。 逆に奮闘したなと思うのがG4です。
コストを考えたらこの3.6馬力アップの性能差は最強といっても過言ではありません。
これほどコスパのよい性能アップは他のオイルでは不可能です。 今SC82Andy号もG4を使って1年経過するのでヘッドカバーとオイルパンを開けて摩耗をチェックしようと思っています。
こちらの様子は追って動画とBlogにしますのでご期待下さい♪(*^^*)
X(エックス)オイルの詳細については有料記事にて紹介しています。
正直価格設定が安すぎたかな・・? と思いましたが必要としているサーキットユーザーも多いと思い公開することにしました。
※TSRさんに動画の内容を問い合わせても答えません(忙しい為)
Xオイルの正体とは?↓
- Xオイルのメーカー
- Xオイルの商品名
- 購入先及びリンク
- 馬力&トルクカーブの詳細
少しでもタイムを上げたい! と思うライダーは必見です。 (だって購入したライダーは速くなっちゃうもん)
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