MotoGP2019第15戦スペイングランプリ決勝レース結果をお伝えします。
ドビチオーゾに2Pt差をつければチャンピオン決定となるタイGPを迎えたマルケスは、ポールスタートのクアルタラロと最終ラップの最終コーナーまで続いた激闘を制し、今期9勝目を挙げ4年連続6回目のMotoGPチャンピオンをキメた。
目が離せない最終ラップ。
前日、予選で転倒を喫し3番手に終わったマルケスは、「明日の決勝は優勝を狙う!」とコメントしており、勝ってチャンピオンを決めようと闘志に満ちていた。
前日の宣言通り、最終ラップの3コーナーでクアルタラロをかわしトップに浮上。そしてチャーン・インターナショナル・サーキットで最大の勝負どころとなる最終コーナーでクアルタラロの逆転を許すが、クロスラインで立ち上がったマルケスが、0.171秒差で先着。今季9勝目を挙げ見事2019年MotoGPクラスチャンピオンを獲得!!。
また最終ラップの最終コーナーで順位が入れ替わるもは2年連続となった(昨年はマルクVSドビ)
記事の目次
1. チャーンインターナショナルサーキット コースレイアウト
・ストレート:1000m
・右コーナー:7
・左コーナー:5
・2018年初開催
・コースレコード:1'29.719(2019ファビオ)
昨年GP初開催のサーキットでマルクのレコードをファビオが塗り替える結果となった。来季期待の新人!!
2. FP1でのマルケス大転倒
レースウィーク初日となる金曜日の走行開始直後、マルケスが進入ハイサイドで転倒。 マシンが空高く舞い縦回転しながら激しく損傷。 幸いにもライダーは無事で一安心。
典型的な進入ハイサイドの転倒でした。 流石のマルケスも空高く飛ばされてしまったらリカバリーできませんね。幸いにも大きな怪我が無くて本当に良かった。
またスイングアームもエンドピース等を除いてフルカーボン製であることも証明されましたね。
加速側のハイサイドは今の電子制御でかなり減らす事ができますが、進入ハイサイドは厳しいな・・・。
3. チャーンレース結果
レース結果をお伝えします。
レース総合リザルト
MotoGP2019Rd15-Classification接戦を制したマルケスがクアルタラロに対し0.171秒の僅差で逆転優勝!
ファビオは毎戦トップ争いに絡むようになり、優勝も近い? 来季はチャンピオン候補となるか!?
マシン最高速
MotoGP2019Rd15-AverageSpeed相変わらずDUCATIが頭一つ(レースによっては二つ)分出てるんだけど、SUZUKIの最高速が高め安定の印象。
Yamahaはビニャとロッシの差が大きく制御セッティングに大きな違いがある模様。
チャンピオンシップ
MotoGP2019Rd15-worldstanding
タイGPまでの1位(赤丸)と二位(青□)で色分けしてみました。↓↓
Rd3.アメリカグランプリでトップ走行中に転倒があった事を除き、全てのレースで2位以上の成績を残している事がわかります。
2位のドビは表彰台を逃すレースがチラホラ。
”連勝”しているのはマルケスだけですね・・・ うーーん、スゴイ強さ('Д')
もっと言えば2位ですら連続できているのはロッシの1回のみ。
マルケスの最多勝利は2014年の13勝で何と開幕から無敵の10連勝というマルケスイヤー。 しかしこの年は2位までをHondaかYamahaのどちらかが独占する2強時代で、今のように実力が拮抗しておらず少し状況は異なります。
のこり4レース全て勝ってば13勝に並ぶ事ができるか? 次戦はいよいよ日本GP~♪♪
4. レース展開
スターティンググリッド
レーススタート!|残26周
ファビオが抜群のスタートをキメてホールショット!!
マルケスはビニャを交わして2位浮上!
残25周|マルケスプッシュ
早速ファビオをロックオン。1コーナーで抜きに掛かるがオーバーラン。
抜き切る事はできず。
残23周|ロッシ6位にアップ
ジャック・ミラーをパスし6位浮上!
ビニャ、ファビオが前に居る事を考えればもっと前に行きたいところ。
残21周|ファビオじわり離す
ファビオのペースが良く若干マルケス0.5、ビニャーレスとは1秒の差を築く。
このまま逃げ切れるのか?
残18周|ビニャやや遅れる
常にYamahaファクトリーマシンの前を走るファビオの株は間違いなく上がりますね。
残16周|ミラー、反撃
残13周|マルケス背後ピタリ
やや離されたマルケスが再び接近し背後につけます。
ファビオもプレッシャーに動じない!!
残9周|僅差で膠着
残8周|ドビは苦しい展開
マルケスよりも前でゴールする事が唯一、チャンピオン確定の阻止方法だがマルケスは遥か彼方。
ビニャを追うも、ビニャのペースがトップグループよりも速く追いつけない。
残6周|虎視眈々と狙う
マルケスは付かず離れずの絶妙な位置でファビオを追います。
抜きそうで抜かない・・・。
激闘のフィアナルラップ!! ノーカット
まず1コーナーでマルケスがパッシングしたとき「止まれないっしょ!?」と感じました。 が車体を揺らしながらの旋回ブレーキを駆使してレコードラインに戻すのは、流石チャンピオン。
しかしファビオも負けじとパスするチャンスを伺います。
そしてファイナルコーナー・・・(*'▽')
*この展開、昨年2018年も全く同じでドビVSマルケスの激熱バトルでした!!
ビリヤードの8ボールに準えたパフォーマンス!!w
5. マルケス8回目のワールドチャンピオンの軌跡
125クラス1回、Moto2クラス1回、MotoGPクラス6回の合計8回目となるワールドチャンピオンを獲得。
今まではミック・ドゥーハンがHondaで5回のワールドタイトルを獲った記録が最多でしたが、マルケスが6回となったことで、Hondaでの最多記録が最年少をもって塗り替えらる事となりました。
6. ライダーコメント
2019MotoGPチャンピオンマルケス
2位|クアルタラロ
3位|ビニャーレス
7. MotoGP2019タイGPまとめ
いや~、マルケス選手!! レプソルチームメンバー、開発チームの方々チャンピオン獲得おめでとうございます!!
チャンピオン獲得が掛かったレースで最後まで優勝争いできるのがマルケスの強さなんだろうなぁ~と改めて感じさせられました。
恐らく”普通”のライダーなら、リスクを捨てて安パイの2位でゴールしているでしょう。 ドビが4位走行中であることはボードで分かっているので確実に獲りたい。
でもマルケスは最後の最後までバトルしちゃうんだからすんげ~( 一一)
個人的には2017年、マルクVSドビの戦いが最後の最後までもつれた年が一番ドキドキワクワクして面白かった!
ことしはちょっとチャンピオン確定が早すぎるのがやや不満~~ww
今週末は鈴鹿でRedbull Hondaが優勝キメて、次週は茂木でRepsol Hondaが優勝キメてダブルウィンを見たい!!