ラスト5分となったところで、ホームストレートエンドでS.E.R.Tのマシンがエンジンブロー! 白煙を上げながらコースを走行しS字コーナー2個目(左)を過ぎたところでコースオフ。 トップを走行していたK.R.TのジョナサンがS字二個目で転倒し赤旗。レースは中断→ 成立となりました。
こんにちは! @Andyです。
様々な立場の様々な意見が飛び交って混乱を極めたレース結果ですが、結果としてはKRT優勝に異議を唱える人は一人も居なかったんだろうと思います。
過程に納得できなかった方は多いと思います。 がしかし! これもレース。
個人的に一番悲しい事は、KRTを全力で応援していた現地のファンの方々がチーム、ライダーと共に喜びをライブで共有できなかった事。
もちろん結果はスマホやPCで後から知る事はいくらでもできますが、やっぱり現地の熱と言うか一体感と言うか、あの優勝を決めた、ゴールした直後の熱の中で共有する嬉しさってのは格別だと思うんですよ。
ジョニーが転んでしまった時のあのどよめきって、スゴイエネルギーじゃないですか! 同じようにKRTの優勝が決まったらそりゃスゴイ一体感が生まれますよね。 それは他メーカーを応援しているファンでも、KRTの優勝をみんな祝福しますよね。
でも今回はそれが現地でできなかった。 KRTファン、8耐ファン、レースファンにとって一番残念なことと思います。
ただ、ファンの事を無視した裁定ではなかったと思うのでそこはとりあえずホッとできた部分かな・・?
記事の目次
1. 決勝直前で何が起こったのか時系列まとめ
まずは何が起こったのか? 順を追って整理します。
1. 残5分40秒|#2 S.E.R.Tのマシンがエンジンブロー
9位走行中の#2 Suzuki Endurance Racing Team、E.Masson選手がホームストレートエンドで激しくエンジンブロー。 映像のヘルメットに眼鏡を掛けている人が監督のドミニク・メリアン監督。
この鈴鹿ラウンドで引退が決まっておりセレモニーも実施。 元ライダーで引退後はメカニック、監督をずっと歴任し名の知れた名監督です。
2. 残1分35秒|ジョナサン・レイ転倒
ジョニーのファイナルラップ。
世界中のファンが固唾をのんで見守る中、まさかまさかののジョニー転倒。 もうビックリポンポンポン状態! 転倒後のマシンのスピンモーションが速いことからも液体(オイル)に乗ってしまった事が原因と思って間違いないでしょう。
再スタートを切ることができず、ここでマシンをストップさせます。 幸いにもライダーに大ケガはなく歩いてピットに戻っています。
3. 残1分17秒|赤旗中断
FIMレースダイレクターのPatrick COUTANT氏が赤旗を提示を決断。
※鈴鹿サーキットの判断では無い
FIMとしてはこの赤旗をもって”レースが終了”したと判断する。
4. 19:40頃 暫定結果発表
FIM Endurance World Championship and Cup Regulations 1.22.5
“レースが終了“して以降、5分以内にフィニッシュラインを通過しなければならない
という規則が存在。転倒後フィニッシュラインを通過できなかった#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hは順位認定から除外する判断が下る。
5. 19:50頃 暫定結果を元に仮表彰式を実施
MotoGPはじめ全日本や地方選など、レース終了後に開催されるシャンパンファイトなどがある表彰式はすべて「暫定表彰式」です。
と言うのも、レース後に確認義務があるマシンの車検が終わっていない状態だからです。
タンク容量、重量、各部寸法、ガソリン成分、使用素材など全ての検査確認を終え、問題無いとレーステクニカルダイレクターがOKの判断が下された後、正式結果となります。
なので8耐も同じで、いつも見るシャンパンファイトは「暫定表彰式」なんです。
決して今回だけが暫定になったのではありません。
6. 20:10頃 暫定結果発行
この時点で紙の暫定リザルトが発行されます。
7. 20:35 #10 Kawasaki.Racing Teamから抗議を受理し暫定結果変更
抗議を受け、FIM Race Directionにおいて赤旗の運用規則を再度厳密に精査。
FIM Endurance World Championship and Cup Regulations 1.23.1
に定められた赤旗中断時の規則を適用し、
“赤旗提示の1周前(216周)の順位を結果として採用する“という規則に則り、暫定結果を変更。
(以下1位~4位までを抜粋)
1st #10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H
2nd #21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
3rd #33 Red Bull Honda
4th #1 F.C.C. TSR Honda France
8. Yamahaが暫定結果変更の説明を受入れ
Yamaha公式発表
この結果、#21は2位となる。
9. 29日16:17|レース後の車検完了し正式結果発表
2018-2019 FIM Endurance World Championship Final Round - Final results after 8 Hours - Final ranking
以上が事の顛末です。 ※もし事実関係に間違いがあればご指摘頂ければありがたいです。
2. レギュレーションの確認
では物議を醸したレギュレーションはどう書いてあるのか? というのがコチラ↓↓
Regulation1.22.5 5分以内にピットへ帰ること
「レースを終了」と解釈した場合には、1.22.5の文面を適用して何ら問題は無いでしょう。
Regulation1.23.1 1周前の順位をリザルトとする
今回は残り1分半であったとは言え、赤旗がでました。 19:30にゴール時間が設定されているレースにおいてそれは「赤旗中断」を意味すると解釈できます。
つまり、赤旗が出る前のラップ順位による。 と言う事になりますから、今回はジョニーが転倒する直前の周で結果が決まることになります。
リンク→ 2019FIM EWC全レギュレーション
レースディレクションの裁定が変更された経緯はこのような解釈を変更したことが理由です。
ANDY個人的にはFIMがこのような裁定を変更したことは大変すばらしい事だと思うのです。
どこぞやのお役所仕事のように一度決めた事が絶対ダーー!! 間違ってても変更しねーよ!! ワレワレが絶対だ!! なんて企業や団体が腐るほど存在していることは皆さんもご承知の通り。
そんな中、事情や解釈の違いをしっかりと聞き入れ「より良い物へ変更することを躊躇わない」組織(FIM)である事は間違いありません。
決してFIMはどこかのチームを贔屓(ひいき)したのでは無い事が、よく分かると思います。
あくまで公正にレギュレーションに則った裁定を下し続けたと言う事です。
3. ジョニーが転んだのは赤旗が遅かったからだ!は間違い
SNS上では
などとオフィシャルの不手際によってジョニーが転んでしまったんだとの意見が90%です。 ※Andy調べ
Andyももちろん気持ちはわかるのですが、鈴鹿のオフィシャルによって転倒したのでは無く、全く違います。
ジョニーが転んだ原因は「オイルの上を走行した事」です。
これは他の誰のせいでもない、ライダーであるジョニー本人の責任です。 *Andyは2008年からジョニーファンです
その手前、オイル煙がモクモクと立ち込めオイルフラッグが出されていました。 8耐を走るライダー全員が”オイル”と瞬時に理解できる状況です。
それはレースディレクションも同じでオイルが出ている事はもちろん分かっています。 オイル漏れはあってはいけない事ですが過去も今後も確実に起こりうる事象です。
もっといえば転倒も同じです。 一口に転倒と言っても様々な形態があり、グラベル上のポテゴケなのか? それともライダーがコース上に残っているのか?
それによって赤旗なのか黄旗なのか。 下す判断は大きく異なります。
オイル漏れも同じ。
漏れてるのか?
どのくらい?
赤旗を出す?
出さない?
様々な状況を鑑みて総合的に判断します。
SERTのマシンがエンジンブローしてから4分23秒が経過した時点での赤旗中断の判断を下したことは他の転倒状況を踏まえれば決して遅くないと思います。
MotoGPではマルケスのマシンが決勝レース中にエンジンブローしてレコードライン上で白煙を上げましたが、オイル旗の提示のみでレースは中断しませんでした。
オイルが出てもレース続行の判断がなされる事は、なんら珍しくありません。
またコース上で危険な物はなにもオイルだけではありません。 落下物や飛来物も危険です。
現に2コーナー立ち上がりでサイレンサー?らしき落下物に乗り上げ転倒してしまったチーム(DOG HOUSEさん)もありますよね。
もちろん転倒は残念ですが、この転倒はオフィシャルの責任ですか?? 違いますよね。
オイルも同じです。 優勝を心待ちにしていたKawasakiファンであればオフィシャルを責めたくなる気持ちは痛いほどわかります。
が、ここはグッと我慢するしかないんです。 オフィシャルも安全で見ごたえある8耐をレースファンに届ける義務を果たすべく一生懸命にやってくれています。
仮にエンジンブロー直後に赤旗を出していたら、赤旗を作ったSERTのワールドチャンピオンになっていました。 実際にはジョニーがブロー後に1周した事で”直前のラップ”が増え、SERTはフィニッシュできずの結果になっています。
つまり、コース上にオイルを撒いてしまったS.E.R.Tはリタイア扱いになり、KRTは優勝と言う結論を出すには、あのタイミングしかなかったと言うことです。
耐久選手権を真剣に戦っているSRC KawasakiやTSRからしたら、もし赤旗が早ければブローしたSERTがチャンピオンとなり、こちらも納得できない内容になる事は明白です。
そう言う意味において過程は別として、最も多くの人が納得できるBESTな結論と言えるのではないでしょうか。
もっとも簡単な結論はコレ
極論を言えば、オイルが出たっぽい! と思ったら全部赤旗出せばいいんですよ。
ライダーの安全性だけを考えれば一番簡単ですよね。 練習走行などの場合は、ポストに人が居ない場所も多く、すぐに赤旗中断になります。
でもそれじゃレースがおもしろくないでしょ。 セーフティーカーを入れたり、フラッグによってライダーに注意喚起を促したりして最低限の安全を確保した上で可能な限りレースを続行して欲しいです。
安全性=魅力溢れるレース をどう両立させるか? を常に考える必要があるってことです。
4. S.E.R.Tのエンジンブロー後の走行は個別に考えるべし
マッソン選手がエンジンブロー後もコース上を走り続けたことはNGですね。 グラベルを走るならともかくコース上でしかもレコードラインを2カ所(3コーナ、S字二個目(ジョニー転倒場所))も通過したのは明らかにライダーの過失と言えます。
この危険行為に対してははやりペナルティが課されるべきと思います。
今回はお咎め無しのようですが、オイルが明らかに出ていると分かる状況でコースを走行した場合には適用して良いと思います。
次戦のグリッド降格や、周回数をから3周減算など場合によってはアリ?
いずれにせよ、下記はそれぞれ個別に考える必要があって混ぜて結論を出す事はできません。
- SERTのエンジンブロー後の走行
- レースディレクションによる運営
- ジョニーの転倒
これら3つに加え各々の感情が入った時には、思い通りの結論が出さないと罵詈雑言しか出てきません。
あくまで優勝を目前にしてこの3つが連続して起こってしまっただけで、本来はそれぞれ個別に適切・不適切を考えるべきなのです。
ブロー後の走行はダメだけど、気持ちは理解してあげていい
S.E.R.Tのドミニク・メリアン監督の引退、更にはシリーズチャンピオンが掛かった戦いだったんですね。
SRC Kawasakiとの一騎打ちバトル。
シーズンを通して一緒に戦ってきた往年の有名な監督の最後のレースが、チャンピオンを決めるレース。 しかもあと5分走り切ればワールドチャンピオンが確定!
って時に突如エンジンブロー・・・。 ライダー(E.マッソン)としてみれば監督の最後を有終の美で飾りたい気持ちは痛いほどわかります。 もちろんワールドチャンピオンを獲得して華を添えたい。 何より自分もチャンピオンライダーになりたい。
もちろんオイルを撒いていることも、それが他のライダーを巻き込む事も100%分かっていても・・・走りたかった・・・ 完走したかった・・・
そんな事を思いながらエンジンが息絶えるまで前に走らせたんだと思います。 エンジンが壊れてもなお前に進みたかったんだと思います。
鈴鹿8耐ってそんな魅力に取り憑かれてしまうほどのレースなんじゃないかな~。
#鈴鹿8耐、SRCカワサキの転倒で、現状の順位のままいけば #SERT(スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム)が #FIMEWC 逆転チャンピオンですね。今季で勇退するフランス耐久界のカリスマ ドミニク・メリアン(#DominiqueMéliand)監督の有終の美を飾ってほしい所存。https://t.co/1fiEr0Q3fX
— Ken Sugar🌏 (@ken_sugar) July 28, 2019
やっぱりヨーロッパを代表するレース監督の期待を背負う重圧はスゴイんだと思うんですよ。 結果、エンジンブローした状態で走行する事はやっぱりダメなんだけど、せめて気持ちだけでも理解しようとするとまた違う魅力を知れるんじゃないかな? と思う訳です。
5. すぐにセーフティーカーを入れるべきだったのか?
赤旗が遅いんだよ! の次に多い意見が
「SERTがエンジンブローした時点ですぐにセーフティーカーを入れてそのままゴールさせれば良かったんだ」
と言う意見です。 往年のワークスライダー、2019年8耐を実際に走ったトップレベルライダーもこの意見を多く発しています。
もちろんこの意見を言いたくなる気持ちは十二分に理解できます。 もしSCが入れば、チェッカーフラッグが振られるゴールの瞬間は見れた事は言うまでもありません。
もちろん、赤旗中断よりはSCが入ってゴールの方が良いです。 Andyも全く同意見。
この「結果論」は言い換えたら愚痴と同じでなにも建設的な議論にならないんですよね。
例えば、「レインタイヤに交換するタイミングを振り返ると、あと5周早いほうが良かった。」 と言っているのと同じで、結果を知った後に、あのとき何がベストだったのか? を論じるのは超絶簡単なわけです。
ここでもう一度考えて欲しいのです。 鈴鹿に足を運ぶ8耐ファンとエントリーチームにとってBESTな選択は何であったのか? を。
言うまでもありませんが、確認の為に敢えて言います。
「赤旗はでず、SCは入らず、19:30にチェッカーフラッグが振られ全チームがゴールすること」ですよね?
しかし「オイルによるスリッピーな状況が高い可能性で起こっている」事が考えられる状況です。
まず第一段階でオイルフラッグを提示しトラックを走行するライダーに注意喚起がなされました。(赤旗提示までずっと続いた)
当然ですがレースディレクションはオイルが出ている可能性のあるヶ所を重点的に確認し続けます。
ジョニーはオイルが出た場所を無事に通過しました。
その後、コース上に居たマシンは全て転倒無く通過しています。 (鈴鹿レーシングの転倒有り)
滑りやすい状況になってから全車が1周し、転倒車は鈴鹿レーシングの1台という状況からみて、「オイル旗の警告で引き続き注意喚起」と言う判断が下って何らおかしい事はありません。
もちろん、SC、赤旗を出すのは簡単です。
ただ、レースファンの事、エントリーチームにとってベストなチェッカーをレースディレクションも目指していた。
もちろん、運営側の責任としてオイル旗の提示を行う事でレース続行が可能な状況であるとの判断だった事でしょう。(最低限の安全を確保できているとの判断)
そして状況を見て、赤旗を出せる準備はしていた。 → ジョニーが転倒した場所が鈴鹿レーシングと近い場所である事からレース続行は危険と判断し即座に赤旗&中断(終了)の裁定を下した。
残り2分を切っての赤旗中断です。 言い換えればどんな時間であろうが安全の為に躊躇なく赤旗の判断を出せるという事です。
先にも記しましたが、転倒したこと自体はジョニーの責任です。(悔しいけど) 滑りやすい状況になってから1周は走行していた事は事実です。
同じ場所を同じように走れば転倒しない事はジョニー本人も分かっていたはず。 しかしYAMAHAのプレッシャーもあったのでしょう、若干ペースアップしてしまった。
あの区間を2回走行し転倒していないライダーも居ます。
もっと言えばあの状況でも尚、赤旗を出さずイエローだけの判断がなされる可能性もあったでしょう。
2003年の8耐ではスタート後2周目の1コーナーでHONDAワークスから参戦していたニッキー・ヘイデンがオイルにのって転倒しリタイアとなってしまうアクシデントがありました。 もちろんオイルを撒いたチームがダメなんだけど、それに乗って転倒してしまったらライダーの責任なんです・・・。
このような状況を総合的に見れば、「あのタイミングでの赤旗提示はBESTタイミングであった」とAndyは考えています。
※SCを出す事を否定している訳ではないのでお間違いなく!!
6. 今回の件で最も残念だったこと
それはもうね・・・
8耐のゴールを心待ちにしていた大勢のファンが鈴鹿でチームと一緒に喜びを共有できなかったこと。
これに尽きるでしょう。
やっぱライダーも大勢のファンの前でシャンパンファイトやりたいし! 大声援も聞きたいし!
その喜んでる姿を多くのKawasakiファンと共有したいし! そんな気持ちの中で花火見たいし!
めちゃくちゃ熱いトップ争いがずっと続いたじゃないですか!? スゴイバトルでしたよね。 メーカー同士のプライド、ライダーのプライドがブツかり合って本当に見ごたえあるレースでした。
チェッカー後のウィニングランも結構風物詩というか、心待ちにしている人も多いですよね。
どうしても結果に納得できず、見てられっかよ!! ケッ!! と帰路についた方も多いでしょう。 結果的にKRTがもう一度表彰台には上ったんですがやっぱ見たいのに見れなかったファンが居る事は非常に残念で仕方ありません。
レースはファンが居なければ成立しないスポーツ。 結果が覆ったとは言え、現地まで応援に来てくれるファンを今後、更に想って欲しいと願います。
7. FIMは今後どうすべきか?
MotoGP、WSBで赤旗後の5分ルールが一般的になっている事は理解できます。
しかし、今回5分ルールが適用されないとなると、エンジンブローしたS.E.R.Tのマシンによって赤旗が出され、赤旗が出ていない直前のラップで順位が決まる事になります。
するとエンジンブローしたチームが優勝と言うことになってしまい、これまたおかしな結果になります。
今回はジョニーが1ラップした事でS.E.R.Tは直前のラップのコントロールラインを通過しておらずフィニッシュライン通過とはなりませんでした。
スプリントなら問題にならない事も、耐久レースの場合は混乱をきたす事が分かったのも事実で改善の余地がありますね。
レース中断・レース終了を明確化すべし
まずは今回、曖昧であることが露呈したレギュレーション部分の見直しが必要でしょう。
今回のようにゴール直前でこのような事態が起こることを想定してのルール作りが必要です。
※これは言わなくてもやってくれると思いますが・・
もう少し早く解説情報を出して欲しい!
レースファンは素晴らしい人しかいません。
理由が分かればみんな理解してくれる人ばかりです。 まず5分ルールによって#21Yamahaが優勝との暫定結果を発表した際、同時にSNSでルールの〇〇を適用している、くらいを発信して欲しいですね。
全てを公開する必要はないので、こんなルールに則って裁定を下している。 などある程度の理由さえわかれば素晴らしいレースファンは直ぐに理解してくれます。 (納得するかどうかは別だけど)
今回は5分ルールを知らないファンがほとんどで、トップを走って転倒&赤旗中断 = 直前のラップで順位決定でしょ!
つまりKawasaki優勝じゃん! なのにナゼYamaha? と言う事が理解できないファンが大勢でした。(Andyもその一人)
理解できなければ納得など得られる訳もないですよね。
でも鈴鹿やYamahaが発表した経緯を知れば殆どのファンは「そう言うルールを元に判断したのか・・・」と理解はできます。
スポーツの世界でもビデオ判定がどんどん取り入れられ、より明確で確実且つ納得してもらいやすい裁定が当たり前になりつつある時代です。
SNSの公式アカウントで発信すれば瞬く間に広げることも可能な時代ですよね?
FIMも鈴鹿もKawasakiを陥れようだなんて考えている人は誰も居なくて、むしろKawasakiが優勝だろ! ってファンの声の方が圧倒的に多かったし、運営している人もまた同じ気持ちだったと思います。
鈴鹿がYamahaを勝たせる為にあのタイミングで赤旗出したんだ! こんなのレースじゃねー! なんて言うファンも居たことは痛恨の極み。 がっかりさせてしまった証だと思います。
決定プロセスに時間は掛かります。 だからこそ簡単でいいので解説、進捗をタイムリーに出してくれる事を期待します!!!
もちろん、MFJも今回の事を教訓に全日本も更に良くして行ってもらえたらこんな嬉しい事はありません。
8. 個人的にホッとしたこと
(暫定結果の変更に対して)信じられない。僕たちはホテルに戻っていて、ジントニックを飲みながら夕食だと思ってたところだったんだ
結果にはがっかりしていた。だけど、マネージャーに優勝を告げられて驚いた。走ってサーキットに戻ってきたよ。嬉しく思ってる
ふたりで走ることは朝に決めた。こんなに上手くふたりで走ることができたのは、ライダー、チームの連携が良かったからだ。バイクを作ってくれたカワサキにも感謝している。彼らのおかげだ。今回の戦略は、燃料戦略と安定性を保つこと。それが上手くいった。でも僕はクタクタだよ。まるで地獄のようなレースだった。 筋肉もつりながら頑張って走った。
今まで戦ってきたレースの中で最も辛いレースだったと言えるね。でも、こうした結果を得られるとまた鈴鹿8耐に出たいと感じるよ。感情がまるでローラーコースターのように動き回ったレースだった。
「また鈴鹿8耐に出たい」って言ってくれたこと。 ANDYはHondaファンですが、2008年からジョニーファンでもあります。
今年こんなにもスゴイ走りを来年も見たいと思っている人はANDYだけじゃないはず。
ドタバタがありましたが、また走りたい! とのコメントを聞けたことはホッとしました。
実際の電話が掛かってきた様子がこちら↓
9. 2019年8耐まとめ
情報がキチンと整理され、経過や過程が見えると、誰もがゴールを目指して真剣に行動した結果だとわかりました。
間違っても恣意的に行われた事は無いと理解できます。
あとは出された裁定に対し、納得できる方もいればできない方も居るでしょう。
FIMも今回の事をバネに2020年の8耐はもっともりあげてくれること間違いなし! 鈴鹿サーキットもMoto-Vlogerを呼んであの手この手でファンを楽しませようとアクションを取ってくれています。
(好意的でない方も多いので来年はMoto-VlogerでもあるANDYを呼ぶしかねー!!ww)
色々あったけど、色々あるから8耐じゃないですか!!笑
起こった事はすべてポジティブに捉えてまた来年の8耐を楽しみましょう!!!
(ダべリングネタで盛り上がるべしww)
Let’s Fun! Ride! Run!
Andy