CBR1000RR-R(SC82)のエンジン慣らしも終わり、オイル交換の時期が来ると思います。
慣らし1000㎞走行完了後のオイル交換はオイルフィルターも同時交換が必須なのでアンダーカウルの取外しが必要です。
今までは隠し爪が難解でしたが、SC82はとても簡単!
カウルの取外し方法も併せて紹介します♪♪
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2024年式CBR1000RR-Rのオイル交換記事
記事の目次
SC82エンジンオイル容量
SC82のオイル量は下記の通り
オイル量 | 2.8L |
エレメント同時交換 | 3.0L |
全容量 |
実際は3.0Lを丸々入れると、若干アッパーレベルを超える量です。
Andyの感覚としては2.85~2.90Lでアッパーレベルピッタリのイメージでした。
SC82締付トルク
オイルフィルター | 26N・m |
オイルドレンボルト | 30N・m |
フィラーキャプ | 手締め |
フィルターのOリングに必ずオイルを塗布してから締付てください。
交換時期(サイクル)
エンジンオイル
初回 | 1000km 又は1ヶ月 |
2回目以降 | 10,000km 又は1年 |
CBR1000RR-Rのオーナーズマニュアルに記載の交換サイクルです。
オイルフィルター
初回 | 1,000km |
2回目以降 | 20,000km 毎 |
CBR1000RR-Rのサービスマニュアル記載の交換サイクルです。
もちろん、毎回交換でも問題ありませんが20,000km毎の交換で全く問題ありません♪
SC82おすすめエンジンオイル3選
抜群の信頼性を誇るHonda指定G1
SC82オーナーズマニュアルに記載されている正真正銘の指定オイルです。
安価な鉱物油ですが、CBRのみならず多くのHonda車指定オイルになっています。 開発や耐久テストももちろんこの「G1」にて実施されているので、絶大な信頼性を誇ります。
G1は様々なネットショップで販売されています。
※安値相場:1200円前後/1L
※1000円を切っている場合、送料が別途掛かるの事が多いので、再度ご確認ください。
信頼性とパフォーマンスを両立するG4
100%化学合成油の高性能オイルです。 主にエンジンパフォーマンスを発揮させたい時におススメのオイル。
Honda純正の信頼性とパフォーマンスを両立できるので、サーキット走行前に交換したいオイル。
※安値相場:1700円前後/1L
勝ちを狙うMotul300V5w-30
オイルブレンドメーカーとして最高峰のMotul300v!
長年HRCのレース用キットエンジンの指定オイルにもなっているメーカーで、馬力出すならMotulで間違い無し!
ストレートエンドで並びたいライダー向けオイルです。
※安値相場:3300円前後/1L
AndyはZRX1200R、CBR100RR、CBR1000RRRの3台ともにMotul300Vを愛用しています。
おすすめオイルフィルター
Andyとしては社外オイルフィルターはおすすめできません。 その理由はこの記事をご覧ください。↓
CBR1000RRRオイル交換手順
オイル交換の方法を紹介します
手順1. アンダーカウル取外し
トリムクリップ取外し
まずオイルクーラーグリルの左右にあるトリムクリップ2個を外します。
※センターをプチっと押した後、クリップ全体を引き抜きます。
アンダーカウル取付ボルト取外し
- ①6㎜カウルボルトを外す
- ②M4スペシャルスクリューを外す
- 左側面にあるチューブ3本をカウルから引抜いて外す
ツメを外す
- ツメは片側3カ所
- 上下方向の規制は緩く、少し引っ張ると外れる
- オイルクーラグリルと一カ所勘合している
今までのモデルに比べれば、とても簡単に外す事ができます。
車体右側のツメを外す→ 車体左側のツメを外す順序がおススメです。
その理由は、特に初めて行うとカウルが「ボトっ」と落下します。 その時サイドスタンドでキズ付けると泣いてしまうので、最後に外すツメをサイドスタンド側にする事で、手を添えて傷つき防止を図れます。
手順2.オイルフィラーキャップ取外し
アンダーカウルを取り外したら、次にオイルフィラーキャップを開けます。目的は
- 空気の入り口を確保
- オイル注入口を確保
CBRの場合、樹脂キャップなので開かない事はありませんが、オイルを抜いた後にフィラーキャップが開かない事が稀にあります。
すると廃油は抜けきり、新油は入れられない・・・ つまりエンジンを掛けて帰れない。
と言う状態に陥る事を防止します。
手順3. オイルドレンボルトを緩める
オイルドレンボルトを緩めてオイルを抜きます。
オイル交換のみであれば、アンダーカウルを外す必要はありません。
手順4. オイルフィルターを緩める
フィルターレンチを使って緩めます。
正ネジなので、この写真の場合はレンチを車体後方へ回すと緩みます。
フィルターを緩めると、オイルがドバっとあふれるので、予めオイルパンなどで準備しておきます。
手順5. 親油を準備する
ドレンボルト、フィルターが外れた状態になったら、しばらくポタポタして抜けきるまで時間掛かるので新油を準備します。
手順6. フィルターを取付ける
取りつける前に
- Oリングにエンジンオイルを塗布し、滑りを良くしておく
- エレメントにエンジンオイルを注入しておく
オイルフィルターはOリングで漏れを防いでいます。 フィルターを締め付けるとOリングが潰れ、密着することで漏れなくなる構造です。
Oリングが潰れるまでに着座してから大きく回転する為、万が一上手く滑らず引っかかるとOリングが切れたり、寄ったりします。
その結果、大漏れに繋がってしまうので、オイル塗布は忘れずに必ず行ってください。
エレメントにエンジンオイルを注入する目的は、始動直後に油圧を早く立ち上げることです。
エレメント内の空気が抜けるまではエンジンオイルが圧送されません。 わずか数秒ですが、愛車にはなるべくいいコンディションで始動して欲しいので、予めオイルを入れ、油圧が立ち上がる時間を最短にできます。
フィルターの締付トルクは26N・mです。
手順7. ドレンボルト締付
新品のドレンワッシャー(ドレンガスケット)を取付け、30N・mで締め付けます。
ワッシャーの向きはどちらでもOKです。
Andyの場合、ワッシャーの面取りの向きを↑写真のようにして組み付けています。
理由は面取りをオイルパン側に向けて組み付ける事で、オイルパンへのキズ入りを低減することです。
面取りが無い方にはバリが出ている事が多く、締め付けるとバリの痕がオイルパンに残ります。 残っても全く問題ないのですが、できれば安いドレンボルトにキズが入って欲しいので、↑のようにしています。
※逆でも全く問題ありません。
手順8. 新油を入れる
フィルターに約0.2L入れたので、残り2.8Lを入れます。
Andyの場合、2.7Lでアッパーピッタリレベルでした。 廃油の残り具合によっては3.0L入れると多すぎてしまう可能性があるので、2.6L位で一度油量確認するとスムースに入れられます。
手順9. 油量確認
- エンジンを始動し、水温80℃程度まで温める
- エンジンを停止して3分経過した時の油量を確認
- LOWER~UPPERレベルの間にあればOK
レベルゲージはオイルの痕が↑写真のように付着する方向に挿し込んでください。(MKRの刻印はバイク真正面or真後ろを向けばOK)
今回オイルフィルターも含めてオイル3.0L全て入れた状態が↑です。
アッパーレベルを3㎜ほど超えています。
UPPERレベルピタピタにするには、2.8L~2.9L程度でしたので給油の参考にして下さい。
また、SC82は新設計エンジンで市場実績をこれから把握する段階です。 コンディションによってはオイル消費が早い可能性も考えられるので、油量チェックはいつもより短いサイクルで行うとより安心です。
必用な道具・パーツ
(SC57,59,77,82に適合) 鉄粉を吸着してくれる優れ物!おススメです
SC82オイル交換まとめ
アンダーカウルの取外しがSC59比、超絶楽&早く取外しができるようになったので作業時間が短くなりました。
オイル交換だけなら、カウルも取り外す必要がないので更に楽にできそうですね! DIYで挑戦してみるのも楽しいと思います。
不明な点があれば是非コメント欄からお気軽にお問い合わせください。