2019年MotoGP第3戦アメリカGPが、サーキット・オブ・ジ・アメリカ(COTA)で開催されました。 優勝はMotoGPクラス初優勝となるアレックス・リンス(SUZUKI)。2位にバレンティーノ・ロッシ(YAMAHA)。3位にジャックミラー(DUCATI)が続いた。 SUZUKIの優勝は2016年第12戦シルバーストーン(ビニャ―レス)以来となった。
こんにちは!MOTO-ACE-BLOGerの@Andyです!
今回もAM3:50に目覚まし掛けてメッチャ眠かった~(・_・;) でもレースは激熱!眠気はすぐに覚めちゃった! めちゃくちゃ勝ちたいロッシと初優勝を目の前に負けられないリンスのバトルが熱いレースとなりました。
時差はツライけど、それをも吹き飛ばす素晴らしいレースとなりました☆
記事の目次
1. MotoGPクラスRd.3アメリカGPレース結果
結果1. レース総合リザルト
Classification
結果2. マシン最高速
AverageSpeedこの結果で注目すべきは、YAMAHAを駆るロッシ#46号車のストレートスピードのドベっぷりです。
トップのDUCATIやKTMに比べ12km/h以上も遅い結果となっています。 競り負けたリンスに対しても約4km/hのビハインド。
ラップタイムには影響しませんが、レースでの競り合い、ここぞと言う時のパッシングにはストレートスピードが高い方が圧倒的に有利です。
ラップタイムが同じ場合、ストレートが遅くコーナーで追いつくライダーほど、気力と体力の両方を消耗してしまいます。するとレース後半でタイヤと人間がタレてしまい、予期せぬ転倒や競り負けてしまう可能性が高まるんですね。
恐らくエンジンの実力と言うよりは、現場での電子制御セッティングのお陰でストレートが伸びない結果になっているように見受けられます。
マルケスにも同じ事が言えますね。 COTAは路面がバンピーで振られやすいので、シフターの入り、復帰制御の介入量を多くしているのかもしれません。
余談ですが、WSBの方はバウちゃんが連戦連勝! DUCATI V4マシンのトップスピードが速いからだーー!! なんてレース実況ツイーターがバンバン呟いてますが、「大間違い!」ですww
ストレートスピードだけでラップタイムを1秒稼ぐには、ざっくり40km以上のストレートスピード差が必要です。 決まった距離の加速&減速競争がスピード差です。
制動距離は速度の2乗に比例すると言う物理の法則があり、サーキットを走る距離は全員同じなので、ストレートだけで1秒稼ぐと言う事は、一体何車身分、前に出るの必要があるのか?
よーいドン!でストレートを競争するとします。
仮に時速200kmで1秒の差を付けるマシンだった場合、ストレート一本を加速し、ブレーキングポイントまでにライバルより55m前に居なければなりません。
300km/hの場合は83mですよ! ストレート1本でこんなに差が付く事はあり得ません。 なのでバウちゃんがめっちゃ速い! って結論です。 仮にレブリミットを下げたところでなーーーんも変わりません。
ストレートスピードが有利なのは相手をパッシングしやすい事がなんと言っても最大のメリットなので決勝レース、バトルには間違いなく大きな武器となる事は間違いありません。
ちなみに、2018年COTAでF1が開催され、ルイス・ハミルトンが1分32秒台でポールを獲った時のマシン最高速は約315km/hでした。
結果3. チャンピオンシップ
worldstandingランクトップだったマルケスがトップから陥落し4位に。変わってドビがトップです。 と言ってもまだ3戦が終わったばかりで差も小さく今後いか様にも変わります。
長いチャンピオンシップを考えると、転倒やマシントラブルでのノーポイントを避けたいですね。。 最終戦に近づくにつれてノーポイントレースがボディーブローの如く効いてきます。
2. Circuit Of The America
バックストレートが約1016mあり、最高速は340km/hを超えるサーキットです。 中速の切り替えし回数がとても多く、切替えす間隔も短い為、ライダーの体力消耗が大きいと言えます。
また1コーナー進入は大きく登っている事も特徴で、クリッピングポイントはかなり近づかないと見えないレイアウトになっています。
リンク→Circuit of the americas公式ホームページ
3. レース展開
決勝レースのトピックをお伝えします。
スターティンググリッド|エクストリーム?
ブレーキとタイヤを温めるマルケス。
Rrリフトを完全にコントロールしてますねww
レーススタート
先の見えないブラインド1コーナーへ全車一斉にスタート!
映像では確認できませんが、またしてもジャンプスタートの裁定を下されるライダーが2名・・・
オープニングラップ
アメリカGP6連勝中の王者マルケスが先行逃げ切りか!?
2位につけたロッシは虎視眈々とマルケスを伺う。
残18周|リンスがミラーをロックオン
リンス(SUZUKI)がミラー(DUCATI)にプレッシャーを与えます。
コースがバンピーで車載カメラも振られる×2
ヨアン・ミル 痛恨のジャンプスタート!
残15周|クラッチロー転倒!
前回のフライングで3ptしか取れず、今回は痛い転倒ノーポイント。
高位置に付けていただけに残念・・。
ビニャ―レスもジャンプスタート!
ビニャ―レス(YAMAHA)もジャンプスタートしてしまいます。
しかし、あろうことかPitから出された指示は間違った「ロングラップペナルティ。」 履行すべき「ライドスルーペナルティ」の2つをこなし大幅にロス。
ライドスルーペナルティは、「ピットレーン」を通過する必要があります。 ピットレーンの速度制限を守らなければならず非常に大きなロスとなります。
対するロングラップペナルティは、「各サーキットトラック上の、決められたレーン」を走行するペナルティです。 距離が長く不利になる事は同じですが、速度制限がなく比較的ロスの少ないペナルティです。
今回のレースでビニャ―レスは、ピットから出された指示が「ロングラップペナルティ」であり、これを消化します。しかし正しくは「ライドスルーペナルティ」だったためピットレーンも走行するハメになってしまいました・・・。
残念。
残12周|マルケス痛恨のスリップダウン!
アメリカGP6連勝中の絶好調マルケスがグングンと逃げを打っていたその時!
フロントから痛恨のスリップダウンーーー!!!
いつもの如くグリップの復活アクションを取ろうとするも万事休す。
そして押し掛けしてもエンジンが掛からない! 恐らくギヤは1速までおとしているのでシフト操作は不要。 あとは電源が入っていれば掛かるハズなんだけど、今のECUの設定で転倒状態を認識したあとの復帰プログラムがどうなっているのか気になるところ。
量産仕様は転倒状態からバイクを起こしただけではエンジンが掛かりません。 電源を1度OFFにしないと、転倒状態がリセットされないようプログラムされています。
今はジャイロセンサーで代用ができるので、OFFの操作不要としているのか? 共通ECUに変更され今の仕様がどうなっているのか詳細が知りたいですね。 (もちろんマルケスも知ってるはずだけど)
正直前回の逃げ勝ちと、今回得意のサーキットと言うバイアスが掛かってまさか単独で転ぶとは思わずビックリくりくりクリビーレな瞬間でした。
残11周|ロッシトップ浮上!!
マルケスの転倒でロッシがトップに浮上!
2位はSUZUKIのアレックス・リンス。 3位ジャックミラーの順。
ロッシファンも大喜び!
残10周|ロレンソ、マシントラブルでリタイア
マシンストップの原因は分かりませんでした。
映像ではチェーンが外れたか? とも思いましたがブレーキホースが映っているだけでした。
HONDAの公式発表では「昨日のトラブルとは異なる」とだけ記されています。 チェーンじゃないならどこなのか?気になるところです。。
残7周|ビニャ―レス怒涛の追い上げ!
2度の大きなロスを犯したビニャ―レスですが、周囲より1秒以上も速いラップタイムで快走!
ポイント圏内まで順位を戻します。
残6周|リンスがロッシをロックオン!
ファイナルラップ
MotoGPクラス初優勝が掛かるリンス。ロッシも久々の勝利が欲しい!
ロッシもなんとか前に出ようと懸命に仕掛けますがあと一歩届かず!!
リンス最高峰クラス初優勝!
大興奮!ww
ジャックナイフ決めてリバウンドジャンプ?してるのも凄い!
テンガロンハットがなんともアメリカな雰囲気を出してますね! リンス選手オメデトウ~!!(*^^)v
レース後のライダーインタビュー
※更新中・・・ しばらくお待ちください
MotoGP2019 Rd.3アメリカグランプリまとめ
アメリカGP6連勝中で大得意のマルケスが転倒した事は以外でしたがこれもレースですね。
ロッシVSリンスのバトルが面白かった! 両ライダーの背中から「どーーーーしても勝ちてぇーーー!!!」って声がビシバシ伝わってくる、そんな手に汗握るラスト2周でした。
次のへレスでは4メーカーのガチンコバトルになるともっともっと面白くなりますね~。 あとロレンソのマシンに起こったトラブルも気になります。 レース中のトラブルはドライブチェーンではない事が発表されていますが詳細は不明・・・。
ロレンソVSマルケスのチームメイトバトルも見たいぞーー!!
Let's Fun! Ride! Run!
Andy