お役立ち記事!
MotoGP2019 Rd.2アルゼンチンGPテルマス・デ・リオ・オンドレース結果|マルケスぶっちぎり!

2019年MotoGP第二戦アルゼンチンGPリオ・オンドサーキットのレース結果は、マルケスが後続を10秒以上も引き離すぶっちぎり優勝で今季初優勝! 2位はロッシで昨年第9戦(ドイツGP)以来の表彰台。 3位はファイナルラップでロッシに先行を許してしまったドビチオーゾが入りました。

こんにちは!MOTO-ACE-BLOGerの@Andyです!

アルゼンチンGPは昨年ロッシがマルケスに当てられ、転倒させられた因縁の舞台です。(→2018年のロッシがダサすぎる記事リンク) 果たして今年はどうなるのか? MotoGP公式サイトからの情報も煽っている映像がありましたねww

1. MotoGPクラス Rd.2アルゼンチングランプリレース結果

結果1. 総合リザルト

MotoGP2019Rd2-Classification

アメリカでは圧倒的強さを見せるマルケスが危なげなく今季初優勝! しかも近年稀にみるブッちぎり優勝!

次戦のUSグランプリでも強さを発揮すると予感させれる強さでした。

 

結果2. チャンピオンシップ

MotoGP2019Rd2-worldstanding

ドビが今回3位になった事で、マルケスがランキングトップ。 2位にドビチオーゾが付けています。 3位にロッシ。

 

結果3. マシントップスピード

MotoGP2019Rd2-AverageSpeed

DUCATIとHONDAのマシンの差が小さくなってきました。

SUZUKIがYAMAHAを追い越していると言っていいでしょう。 同じ直4エンジンどうしの戦いも見ものですね。 デ・リオ・オンドサーキットはストレートが比較的短めのサーキットですが、ロッシはドビにストレートであっさりパスされていました。

ストレートスピードはレースでの武器になるのでもう少し伸ばしたいところですね。

 

2. テルマス・デ・リオ・オンドサーキット

リオオンドサーキットのコースレイアウトです。

リオ・オンド・サーキットコース図

リンク→リオ・オンド・サーキット公式ホームページ

2012年に現在のレイアウトに新設計された比較的新しいサーキットです。

最終コーナー手前の13コーナーへ飛び込むと抜き返す事がかなり難しいので、レースを決定づけるポイントは13コーナーイン側に飛びこめるかどうか? に掛かっていると言っても過言ではありません。

 

3. レース展開

動画付きでお伝えします。

1. スタート|マルケス、ホールショット

この映像を見ると、各車いいスタートを切っているように見えますが・・・

実は2台にアクシデントが起こっていました。

ホールショットはマルケス。

 

失敗其の1. クラッチロージャンプスタート

この映像を見ると、ハッキリとタイヤが回転している事がわかります。

レギュレーション抜粋
  • 1.19条により、ジャンプスタートをしたライダーは常にライドスルー処罰を受けなければならない。
  • オートバイは赤信号が消えるまで静止していなければならない。
  • ジャンプスタートとは赤信号が点灯中にオートバイが動いたことを指す。
  • 赤信号が点灯中に最小限の動きが確認された場合、それにより有利になったかどうかはコミッションにより判断される。
  • ジャンプスタートにより有利になったと判断された場合、レースディレクションは速やかに当該ライダーに告知しなければならない。

上記レギュレーションを基に考えれば、赤信号点灯中にバイクが1mmでも動けばジャンプスタート。 ジャンプスタートしたライダーは常にライドスルーペナルティを受ける。

こうなります。 有利にはなっていないので、怒りたくもなりますがこれもレーシングアクシデントの一つですね。ここは気持ちを切り替えて次頑張ってもらいたい!!

クラッチロー

(ライドスルー処罰に)もう従うしかなかったんすよ…そのままレースを続けてたら黒旗が出てただろうから。

 

(ジャンプスタートと判断された)映像を見せられたけど、マシンにまたがってバランスを取ろうとしてるだけで…マシンの上で位置決めしてただけだってのにね。

 

間違ったことなんて何もしちゃいない…もう、とにかく馬鹿げてるでしょ。これのせいで僕のレースは散々なことになってしまったんだから。

 

映像を見たって、クラッチを放したわけでもないし、信号が消える前に動いてるわけでもない。
問題はね、マルクやヴァレ、ドヴィみたいに注目されてる選手なら、レースディレクションもこの手のペナルティを科したりしないってことっすよ。

 

各選手にそう言う配慮がされるべきだと思うんすけどね。

 

もちろん、ビッグライダーらにどうこう言いたいわけじゃない。今日の一件はあまりに馬鹿げたことだし、レースをメチャクチャにされてしまったってことっすよ。



失敗其の2. ロレンソあわや被弾

スタート直後に急減速!(実際にはスピードが60kmで固定)

18番手スタートのザルコがロレンソに追突寸前! ザルコがとっさに避けて事無きを得ましたがカナリ危険なシーンでした。

ロレンソが失速した原因は、誤って「ピットレーンスイッチ」を押してしまい60km制限の制御が効いてしまった事。 HONDAの事ですからきっとハードorソフト的な対応がなされることでしょう。

※本人は押して無い! と言っているとの事です。

 

2. 残25周|ロッシ久々の上位争い

ロッシがターン13で2位ドビをパス。

しかしDUCATI機のパワーが勝りあっさり抜き返されます。

レースにおいてはストレートスピードは楽ができる大きな武器です。

マルケスは後続との差をグングン離します

 

3. 残23周|マルケスがリード拡大!

レース開始わずか2周でマルケスが3秒のリードを築きます。

タイヤやECUなど主要部品が共通化されてからは珍しくなったレース展開ですね。

 

4. 残23周|ライドスルーペナルティ

ジャンプスタートの判定が下ったクラッチローに対し、ライドスルーペナルティが課せられます。

いくら不満があっても無視すると”失格”になってしまうので問答無用で従うしかありません。

 

クラッチローのがっかり感がメット越しに分かりますね・・・

ライブで見ていた映像ではAndyもジャンプスタートに見えず?? なんで?? と思いました。

 

5. 残20周|ロッシがターン13で2位浮上

アルゼンチンではターン13でインに入れば高確率で前に出られます。

コンパクトなラインで相手のふところに飛び込み、ラインをブロック。クロスラインを奪うロッシ得意(?)のライン取りですね。

 

6. 残19周|ロッシブレーキングミス

裏ストレート後のターン5でロッシがラインをキープできずアウト側へ膨らんでしまいます。

しかしリカバリーが上手いですね。

 

7. 残18周|ロッシターン13が絶好調?

ペースが似ているドビに対し、またもターン13で差しに入ります。

S字の切り返しでスパスパ抜いていくロッシの姿が少し蘇りました。

ここでインに飛び込まれるドビは為す術ナシと言った感じでしょうか。

 

8. 残15周|リンスVSタカ!

タカのスリップに入ったリンスが並びかけるも、タカのブレーキングが深く抜けない!

しかしタカがややオーバー気味でコーナーに入ったため懐が空いてしまったところに、リンスが入ってきました。

2戦連続TOP10位内で争っているのは、嬉しいですね。 この調子で少しづつ上がってもらいたい!!

 

9. 残11周|2位集団は依然だんご!

ペトルッチがモルビデリをパス!

アウト&インからダブルでのパッシングは迫力ありますね。 ペースは拮抗していて見応えがあります。

 

10. 残8周|リンス2台抜き!

裏ストレートエンドのターン5で、リンスがミラーとモルビデリの2台をごぼう抜き!!

ターン5はパッシングが多くて楽しい!

 

11. 残6周|後続に12.6秒の大差!

マルケスパパもピットレーンからペースを抑えろ!

とアピールしていましたが反抗期のマルケスはフル無視ww ハイペースでガンガン飛ばして後続を引き離しまくります。

その差なんと12.6秒!

 

12. ファイナルラップ|ロッシ2位浮上!

ターン7でロッシがドビチオーゾをパス!

このまま逃げ切れるか?

それともドビが襲いかかるか!?

 

13. ファイナルラップ|ビニャ接触転倒!

ターン7でモルビデリがビニャーレスに追突!!

二台とも転倒&リタイアとなってしまいました。

 

14. マルケス後続を引き離し今季初優勝!

得意のアルゼンチンで最後は余裕のチェッカー!

危なげない走りで今季初優勝!

 

今季最大のライバルが現れました・・・。

これはマルケスも驚異に感じざるを得ない・・・ww

 

15. ロッシは昨年第9戦以来の2位表彰台!

喜び爆発!!

嬉しい時はド派手なパフォーマンスでファンを楽しませるのはロッシにしか出来ないのかも・・・。

去年は最高にダサくてかっこ悪かった分、今年はカッこ良く見えるww

 

表彰台

一瞬だけど、ライダーはやっぱこの姿が一番カッコいいっしょ!!!

腹がどれだけ黒くとも、カメラパフォーマンスだったとしても、多くのファンが画面を通じて見る二人の姿はカッコよく映ったんじゃないかなぁ〜?  (俺だけ?)

ライダーの喧嘩はクソつまらん。 ライダー同士のバトルが面白いし感動するんじゃん!? \(^o^)/


レース後のライダーインタビュー

3位. ドビチオーゾ

アルゼンチンに来る前は、表彰台を獲得するという難しい目標を持っていたんですが、それを達成でき、ポイントも獲得出来ました。

しかしレースの中でのタイヤマネジメントに関しては不満でした。タイヤを温存するために前を走っていたんですが、バレンティーノに自分の走りを研究されてしまったんです。

タイヤマネジメントの面からもフロントで走る必要がありましたが、ベストな戦略ではなかったのでしょう。2位を獲得出来る状況にもかかわらず3位だったことには満足できません。でも表彰台はよかったです。

 

2位. ロッシ

自分にとってもチームにとってもヤマハにとっても嬉しい結果です。長い間表彰台に登っていませんでしたからね。

金曜からよい形で走り続けて、若かったころのようなライディングが出来ました!
ドヴィツィオーゾのペースより速く走れると思っていたんですが、残念ながらそうではなかったので彼の後ろについて走行したんです。

コース全体で考えると彼よりも速いコーナーが2、3あったので、そこで仕掛けました。 ドビはマルケスに仕掛けているようなクロスラインでのオーバーテイクが出来ない状況でしたね。

今日のレースは本当に最高でした!

 

優勝. マルケス

レースウィークではFP1から本当に集中していました。

FP4では少し問題があったけど、その後はひたすらプッシュしました。レースでは自分の強みは最初の5周だとわかっていたのでとにかく飛ばしました。

2位との差が1秒、3秒と広がりその後はプッシュせずバイクとタイヤをマネジメントして走行しました。

今日のバイクのフィーリングは本当に最高でしたね。

 

MotoGP2019 Rd.2アルゼンチングランプリまとめ

今回のマルケスは特別に速かったのか? と疑問に思いデータを調べてみました。

昨年の2018年はハーフウェットコンディションなので除外し、2017年と比較します。

MotoGPアルゼンチンGPのタイム比較

トータルレースタイム
  • 2017年:41分45秒068(ビニャーレス)
  • 2019年:41分43秒658(マルケス)

こうみると、1.4秒の差しかありません。 2019年はマルケスがファイナルラップに2秒の三味線を弾いているので+2=3.4秒としても、今回ほどの差にはなりません。

こうしてみると、マルケスが速かった! と言うよりは、他が遅くなった! と言えます。 その要因は・・・?

気象条件で言えば、トラック温度が2017年25℃に対し、2019年41℃と16℃も上昇しています。  それがマルケス以外遅くなる要因・・・??

推測を絞る要素が少なく分かりませんが、今後も同じような展開が続くなら何かあるかもしれませんね!

次戦はアメリカテキサス州のオースティン。 ケネディが暗殺されたダラスから南に行ったところにあります。 ここもマルケスが得意とするサーキットです。

次戦も楽しみですね!!

 

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