こんにちは!Moto-Ace-Blogerの@Andyです。
バイクをライディングするときにはどんなシチュエーションでも必ずヘルメットを被って走行しますよね。 長年Andyが愛用してきたヘルメット歴も交えながら、アライヘルメットの良さをお伝えしたいと思います。
今現在はArai教に入信しているのでアライヘルメットばかりですが、一応SHOEIのGT-Airと言うシステムヘルメットも持っています。
バイクを16才から乗り始め一番最初のヘルメットは貰い物でした。 ブカブカでシールドもゲジゲジで前が見えず、とりあえず形だけ被っているところからスタート。(メットメーカーすら分からない・・・。) 初めてバイト代をはたいて購入したのはSHOEI製のDaijiro-メットでした。 当時も目ん玉飛び出てしまった程高いヘルメットでしたが、あの後ろの”目ん玉飛び出す”デザインに一目惚れしてしまい、機能や性能なんて全く気にせずに購入しました。
購入した店は、当時のしゃぼん玉名古屋店(名古屋市中川区にあった)でした。 欲しいカラーが一つだけ在庫であったのですが、サイズが少し大きいような気がしました。 しかし店員さんに「これ逃すと次いつ入るかわかりませんよ〜・・。」と言われ、そのデザインが欲しかったので購入を決意!!
ルンルンで名古屋→黒部ダムまでツーリングに行く事に。仲間を驚かせたかったので、何も知らせる事なく集合場所へ行くと・・「アレ〜!? ヘルメットかっこいいやん〜!! 大ジローメット!?」
俺「アレ? 言ってなかったっけ〜!?最近買ったんだよね〜( ´∀`)」
的なノリで、みんなからちやほやしてもらい、財布は寂しいけど心は温まったとこで出発しました。 しかし・・・20分も走らないうちに頭がイタイ・・・。 我慢して走ると今度は耳がイタイ・・・。 更にはなんだか前が見にくい・・・。
そんな無知が理由となってツライ思いをするライダーはAndyだけで良いので、今後のヘルメットを選ぶ時の比較情報として参考になれば嬉しいです。
記事の目次
1.アライヘルメットが取得しているSNELL(スネル)規格を知る
SNELL規格とは
レース専用ではなく、全てのユーザーを対象とした規格がSNELL(スネル)規格
スネル記念財団は、非営利的機関として組織されました。この財団の特徴は利益のためでなく、人々の安全のために活動している点にあり、『レースに参加する人だけでなく、全てのユーザーを対象とした最高の規格を設定し、その規格に適合しているヘルメットか、適合していないヘルメットかを識別 する有効な手段をユーザーに提供する』というポリシーのもとに運営されています。
また、スネル記念財団の定めるSNELL規格は、『約5年毎に規格が見直され、その度に厳しくなる』という、他の規格では見られない特徴を持っています。これは、『最大可能な防護こそ、望ましい最終的なゴールである!』という前提の下、『テスト条件を設定する際にも、最もシビアな条件を採用する!』というフィロソフィー(原理)に則ったものです。 *AraiヘルメットHPより引用
まとめると、
- ライダー(レースもツーリングも)を対象としたヘルメット安全基準である。
- SNELLは5年毎に基準が厳しさを増す。(他の基準はほとんど変わらない)
と言うヘルメット安全基準です。 SNELLが最も厳しい基準であるとの言われは、このような事が理由です。
SNELL規格1:衝撃吸収試験
人頭型に到達する衝撃を吸収し、規定された加速度に収める事ができているか、確認します。
1回目は高い位置からヘルメットを落下させ、人頭型に伝わる加速度を測定します。 この時、300G以下でなければなりません。
1回目で衝撃を受けた部位と、同じ部位に衝撃を与えます。 この時の加速度は1回目と同じ300G以下でなければなりません。
被ってなかったら・・・
脱げてしまったら・・・
次回ツイートは「アライが追い求める安全性能規格とは」 pic.twitter.com/zEDuuCIzxu
— アライヘルメット Arai Helmet (@araihelmetjapan) 2017年12月6日
どの部位でテストを受けるかは、当日試験官が任意の場所を指定します。(保護範囲内)
実際の事故を想定し同じ場所を2度打ち付けても安全性を確保できる性能を有しているか? を判断できる目安となります。
SNELL規格2:耐貫通試験
路上や路面の突起物、オートバイのステップなどの尖った物体に対してヘルメットの強度が確保されているか調べる試験です。
重さ3kgの先端が60°に尖ったストライカを落下させ帽体の貫通性能を試験する。
コレがストライカの実物写真。こんなトキントキンの物がヘルメットに当たったら・・・。
ここでもやはりSNELL規格基準の方が厳しい条件でテストを行います。 一般公道で万が一事故に遭遇してしまったらどんな物と衝突するかわからないからこそ、とても大切な試験と言えます。
SNELL規格3:あご紐試験
あご紐の強度を確認する試験です。 (事故や転倒などあご紐の外れや、伸びが大きいとヘルメットが脱げてしまいます。)
- SNELLテスト合格基準:あご紐の外れがない。あご紐の伸びが30mm以下であること。
- JISテスト合格基準:あご紐が衝撃で35mm以上伸びない事。テスト終了時伸びが25mmを超えない事。
SNELL規格では38kg の重りを0.12m落下させます。 JIS規格では10kgの重りを0.75m落下させます。
SNELL規格試験の落下エネルギーは44.72J(ジュール)です。 JIS規格試験の落下エネルギーは73.55Jです。
本日は顎紐動荷重試験のご紹介です。重さ10kgの重りを高さ75cmから落とし衝撃を加えます。このとき瞬間的に顎紐が35mm以上伸びてはいけないという条件です。顎紐はヘルメットとライダーを結ぶ命綱です。万一の際顎紐が外れヘルメットが脱げてしまっては意味がありません! pic.twitter.com/uKB8Ba8bSG
— アライヘルメット Arai Helmet (@araihelmetjapan) 2017年9月22日
一見この試験ではどちらの条件の方が厳しいのか? 分からなかったので、エネルギーを計算してみました。 すると以外にも落下エネルギーはJIS規格の方が高い事が分かりました。 しかし減速度が不明なので、衝撃エネルギーは不明です。 落下エネルギーと試験合格基準を考慮すると、JIS規格の方が厳しい試験条件であると言えそうです。 ※もし分かる方が居たら教えてください。
SNELL規格4:ロールオフ試験
ヘルメットを脱がすようなチカラを加えて、ヘルメットが簡単に脱げてしまわないかどうかを確認します。
SNELL規格とJIS規格で試験方法と条件が異なる。
落下エネルギーはJIS規格の方が大きく条件として厳しいと言える。
この試験概略図をみると、SNELL規格テストではヘルメットを脱がす方向と、ヘルメットを人頭模型に押し付けるチカラが働いている。(SNELL規格は、メルメットを180°回転させた方向でも行う。)
対してJIS規格では、滑車を使用しているので落下エネルギーが全てヘルメットを脱がす方向(回転)に加わっているので、総合的にJIS規格の方が厳しいテスト条件と考えられます。
規格試験には、衝撃吸収試験の他にも、色々なものがあります。そのうちの一つロールオフテスト!スローモーションでご覧ください。
10㎏の重しを50㎝の高さから落とし衝撃を加えます。この際、ヘルメットが脱落しない事が条件です。どんなに優れたヘルメットでも、脱げたら意味がありません! pic.twitter.com/b2QWUMpJvB— アライヘルメット Arai Helmet (@araihelmetjapan) 2017年9月21日
異なる2つのテスト条件をクリアしているアライヘルメットは、”高い安全性を有する”というブランドを築いているのではないでしょうか。
SNELL規格5:シールド耐貫通試験
シールドを有するヘルメットに行われるSNELL規格独自の試験です。(JIS規格は無し) この試験で走行中の小さな飛び石などがシールドに当たった場合などを想定し、必要な耐貫通性能を有しているか確認します。
試験方法:質量1g±0.1g、直径5.5±0.1mmの軟鉛製の弾丸を、速度500±20km/hの速度でシールドへ向けて発射する。
素材には高強度で割れても飛散しにくいポリカーボネートと言う素材が使用されていいます。
2.アライヘルメットがオススメの理由
理由その1:SNELL規格を余裕通過した高い安全性能は他社を上回る。
スネル神話はまだまだ生きている!! と言うのがAndy持論です。かなり昔の話ですが、サーキットでハイサイド転倒すると、脳震盪→気絶するはずが、Araiは気絶しない、と言われた時代がありました。その頃からArai神話が生まれたようです。
と言うのも、8耐にライダーとして参戦するにはSNELL規格、MFJ規格をクリアしたヘルメットでしか参戦する事が認められません。
この事は一種の”規格のステータス”と言っても過言では無いでしょう。 アライヘルメットのほとんどはこのSNELL規格をクリアしています。
SNELL規格はもう古い!今はSHARP規格だ! という意見も多く見受けられます。 たしかにイギリスが主体となった検査規格である事は間違いありません。SNELLと同じように厳しい規格です。 ”帽体を検査する検査規格がSHARP”です。
対するSNELLは、帽体はもちろん、アゴ紐やシールドまで検査項目が及びます。ヘルメットとしての高い完成度を求める規格がSNELL規格であると考えています。
理由その2:ヘルメットが軽い!! (SNELL規格モデルでの比較)
上記SNELL規格をパスするには、厳しい貫通試験をクリアしなければならず、どうしても各社ヘルメットの帽体が分厚く、重くなってしまいます。(アライも同じ)しかし、アライはSNELL規格をパスしているデモルで比較した場合、外観形状は一回り小さく、重量も軽くできています。
- SHOEI X-14 : 1800g ※サイズXL、メーカー発表値:1666g
- Arai RX-7 RR5 : 1640g ※サイズ不明
参考元はコチラ→https://blogs.yahoo.co.jp/sinnichi0931033/36756280.html/
以前Andyがバイクセブン名古屋店で勤めていた時の印象は、はやり手に取るとSHOEIの方がズッシリきます。 また帽体も大きくて、アライのヘルメットの箱がSHOEIのヘルメットの箱にピッタリ収まります。 そのくらい違います。
理由その3:過去の実績(重大事故等)
アライヘルメットを使用しているレーサーで、頭部が原因で死亡したライダーを聞いた事がありません。 ※Andyが知らないだけの可能性も大いにあります。 K選手が筑波サーキットで転倒してしまった日は、自分も練習走行していたので鮮明に覚えています。
サーキットを長く走っているとこう言う話はレーサー仲間の間で有名になります。 もちろん科学的根拠を一切無視した都市伝説的な話なのですが、やはりスピードレンジの高いサーキットではジンクスとして扱われているのも事実です。 「信じるか、信じないかは貴方しだい」です。
また、高速周回路など一般公道とは全く走行条件が異なるテストコースを走行する事も多かったのですが、野鳥との接触などどうしても避ける事のできないトラブルに見舞われてしまう事があります。 詳細は伏せますがそのようなトラブルを教訓を基に様々な安全基準が作られ改善されていくのですが、テストライダーのヘルメットは断トツでAraiが選ばれています。
なにも他社が禁止と言う訳ではないのですが、ジンクス的なところと、技術者集団は数値が好きな事もありSNELL規格を分かりやすく解説した冊子を見て、安全性を客観的な数値で納得する事ができる。 という点もエンジニアには響くようです。
3.オープンフェイスヘルメット(ジェットヘルメット)って何が良いの?
3-1.視界が広い事で景色を最大限に楽しめるのが良い!!
かく言うAndyもAraiのSZ-Ram4と言うジェッペルを持っています。アメリカでツーリングするには絶対の必需品です。 と言うのもアメリカの壮大なスケールを感じるには、視界を一切遮る事の無いヘルメットが一番です。
SS乗りの殆どはフルフェイスメットを所有していると思います。 フルフェイスしか被っていないと特に不満にも思わず、「視界なんてそう変わらんやろ?」と思うのですが、 (Andyもそう思っていた)ひとたびジェッペルを被ると余りの視界の広さに仰天してしまいますww。
ジェッペルを知って以来、レプ男を写真に撮る時には構図をイメージしやすいので、ジェッペルで出かけるようになりました。 ほんとうにビックリするくらい視界が広がります。
20代の頃は、「なんかジェッペルってオジサンじゃね?」位にバカに思っていましたが、オジサンになった今はオジサンの気持ちがよく分かります!!笑 スピードを抑え、景色を楽しむ走り方にはジェッペルが最高なのです☆( ´∀`)
3-2.フルフェイスより軽いのでツーリングで疲れにくい事が良い!!
オープンフェイスの方が見てわかる通り、重量が軽くできています。 その為首へ掛かる負担が少なく長距離でも疲労が蓄積しにくいと言えます。 アメリカツーリングの場合、1日最長で約600kmを走行しますが、首が痛くなったりする事はありませんでした。 初めてアメリカを走った2014年の時にはSHOEIのGT-Airと言うフルフェイスタイプで走行したのですが、重たくて本当に首が痛くなってしまいました・・・。 Go-Proも装着していたので余計に重たく、途中で耐えきれずに動画撮影は諦めざるを得ない程でした。
3-3.オープンフェイスヘルメットの安全性ってどうなの?
SNELL規格をパスしたオープンフェイスヘルメットは、Araiしかありません。SHOEI、OGK、WINS、SHIMPSONなどオープンフェイスタイプでSNELL規格をパスしているモデルが無いのです。
逆に、アライがどれだけSNELL規格に拘っているのかこの事実が物語っているように思います。 SNELL規格をパスできる強度と保護性能、その為に必要なコストUPを辞さず製品づくりをする姿勢は、個人的に共感しています。
では実際にどうなの? と言うと、やっぱりフルフェイスタイプの方が安心&安全である事は間違いないでしょう。 安全の為に最低限必要なSNELL規格と、最大限広い視界を両立できるヘルメットが、「Araiオープンフェイスヘルメット」であると言えます。
*世界のモデルラインナップを見ると、オープンフェイスでSNELLを取得しているメーカーはAraiの他に2社有る事がわかりました。Andy自らヘルメットメーカーに電話を掛けて真意を確認したところとても興味深い回答を得ました。
4.初心者にオススメのヘルメット
バイクを買ったばかり! これから免許を取る! これからバイクを買う! となると様々な出費が一気に必要になってしまい、中々予算が厳しい状況にあると思います。
ヘルメットの価格も激安の中国製もあれば、ド高いグラフィックもでるまであり、「一体どのヘルメットを選べばいいの!?」となってしまいがちです。
そんな時には、まずAraiのフルフェイスヘルメットで最も安いモデルがオススメです。 アライのフルフェイスは値段によって快適性は違いますが、安全性に差はありません。 免許取得をOKしてくれた家族や愛する人を安心させる意味でもまずはAraiフルフェイスを選んでおけば間違いありません。
4-1.フルフェイスヘルメットが一番おすすめ!!
[amazonjs asin="B0067FEC24" locale="JP" title="アライ(ARAI) バイクヘルメット フルフェイス QUANTUM-J グラスホワイト M 57-58cm"] 世界最高峰の高い安全性能を持った最も安価なヘルメットと言っても過言ではありません。4-2.オープンフェイスヘルメット
[amazonjs asin="B004VL08NI" locale="JP" title="アライ(ARAI) バイクヘルメット ジェット MZ-F グラスホワイトM 57-58cm"]初めて買うヘルメットはできればフルフェイスにして欲しいところですが、アメリカンなどスタイルが重要な方は↑のアライMZ-Fがオススメです。もちろんSNELL規格はパスしていて、シールドの剛性が高くしっかりとした作りになっています。
海外製の1万円前後のヘルメットは安全性も低い事はもちろんですが、シールドの開閉部分の作りにガタ付きがあったり、振り向いたら風圧でシールドが飛んでいってしまったりします。 シールドはボタンで留めるように出来ているのですが、一度つけたら素手では固すぎて外せません。
値段の安さと、デザイン性の良さから海外製を選ばれる方も多いのですが先ずは安全性を第一に選んで欲しいと思います。 ヘルメットの有効期限は使用開始から3年間です。 その3年の間に怖い思いをしなければ、次に購入する時にデザイン性や快適性を重視すれば良いでしょう。 バイク独特の運転する時の注意ポイントを理解するまでは、絶対にAraiがオススメです☆ (Araiからお金はもらってませんよ!!笑)
5.マン島TTレースとアライヘルメット
現代において最も有名な一般公道レースと言えばイギリスマン島で開催されるTTレースです。 ライダーなら一度は聞いた事があるのではないでしょうか。実は8耐でペアを組んでいるライダー、山中選手はマン島ライダーでもあるんです!! 2018年も3度目の挑戦でマン島TTレースにCBR600RRで参戦するのでこちらも応援よろしくお願い致します。
その山中さんから現地の声を聞くと、イギリスでAraiヘルメットは圧倒的なシェアを誇っているそうです。 具体的な数値はわかりませんが、毎年死者が出てしまうレースで、”ほぼ”全員がAraiヘルメットユーザーとのこと。 イギリスの伝統あるレースで培ったブランドは広くイギリス全土に浸透しているに違いありません。 その証拠にイギリス出身ライダーのクラッチロー選手、ハスラム選手、ジョナサン選手ともにAraiヘルメットユーザーです。
6.アライヘルメットが他社に負けているところ
なんだか今までの内容はAraiべた褒めで、アライからお金もらって記事書いてんじゃないの!?と思われてしまうのは不本意なので、アライヘルメットへのエールの意味も込めて、Andyが感じる不満点を列挙します。(やっぱりお金もらって無い個人ブログだからこそ書ける内容はきっとライダーに有益であると信じています。 新製品発表会にジャーナリストが呼ばれても良い事しかかけませんしね。)
6-1.風切り音が大きい
これは、Andyが所有しているSHOEIのGT-Aiと比べると1ランク大きいです。高速道路で巡航する時にはやはり疲労度合いが違います。 耳栓をしていればどちらも変わらないレベルですが、はやりAraiは耳のカバーがある事と、丸いフォルムの影響なのか、乱流が大きく風切り音は大きいです。
例えば、ライナーに吸音機能を持たせた新素材の開発や、チークパッドなどで改善するなど、技術開発をもってして解決して欲しいところです。
ちなみにAndyはこの耳栓をレース、ツーリングともに愛用しています。 ↓↓
[amazonjs asin="B004532UII" locale="JP" title="3M 耳栓 1100(スリーエム 1100)5ペア"] この耳栓を装着すると不快な風切り音が無くなります。膝を擦る音と振動が良く伝わってきますYO!!6-2.プロシェードシステムは見た目にダサい
AraiヘルメットがR75フォルムを安全性の基準としている事は納得しているし、”かわす性能”を重視している事にも共感しており今後も続けて欲しいです。
その事が理由で帽体の中にインナーレンズ(サングラスレンズ)を仕込む事はしないというポリシーとプライドも分かります。 だからこそ外付けのプロシェードシステムに現在はおちついていると思うのですが、はっきり言ってダサい。 必要な機能は装備しており、安全性も確保している。(凹み形状が無い)しかし、デザインは成り立っていないと思います。
例えばSHOEIにあるような紫外線の量で、シールドの濃さが変化したり、微量な電池を搭載するなどしてシールドの濃さを変えるなど、機能・安全性・デザインの3つを高次元でバランスさせて欲しいですね。 今は、付けました!!のレベル。 第一段階はそれで良いと思います。 ここからユーザーの声、市場の声、使い勝手を検証してさらに高次元のヘルメットへと開発を加速させて欲しいと思います。
やっぱりSHOEIのGT-Airにあるようなサンバイザー(インナーレンズ)はとても便利で、昼間はスモークシールド同等、トンネルや夜などはクリアレンズに一瞬で切り替えられる事は本当に便利です。 アライの安全への拘りをより多くのライダーへ届けるには一つでも多くアライのシェアを獲得するほかありません。 やはり人は目に見えにくい安全性能よりも、目の前の機能性を重視します。
その意味でも高い安全性を届け少しでも悲しい結果を減らす方法は、シェア獲得は避けて通れません。 この”不便を技術で解決”して欲しいと強く願います!!
6-3.RX-7Xもあともう一歩シールドを交換しやすくして欲しい!
Andyがヒヨッ子ライダーだった時のRR-4の時から比べれば、遥かに進化しシールド交換がやり易くなった7Xですが、SHOEIの見えるシステムには後一歩足りていません。 SHOEIは構造が見えるので、初めてのライダーでも理解しやすい。 アライも慣れてしまえばどうって事もないのですが、中々シールドを外すシーンで一般ユーザーには無いんですよね。。
完全に慣れれば、2タッチ1秒でシールドが外れ、1タッチ2秒でシールド装着ができます。
しかし慣れなければとても難しい(見えないので)のは事実です・・。
レースをやっているとしょっちゅう取り外しをするので、RR5などはレバーを使わなくても外せるようになるのですが、普通の使い勝手では中々そうならない。その意味では7Xはかなりやり易くなっているのは事実ですが、あと少し!!(見えるようになったのは画期的!!) 次のシステムチェンジに期待します。
7.アライヘルメットを好きになっちゃう理由
なんだかんだで長年アライヘルメットを使っているのですが、気づいたらArai教の信者になっていました。 冷静に考えるとなんでだろ??と思い、改めて考えをまとめてみました。
好きな理由1:アライが取得した特許を、他社が使用しても良い事を宣言!!
今ではレースに参戦するライダーは義務化されているので、サーキットを走るライダーには馴染みがあると思います。 このヘルメットリムーバーを装着しなければレースに出る事はできません。
このヘルメットリムーバーは、転んで頭を打って意識がない時など、第三者が簡単に首を痛める事なくヘルメットを脱がす事ができる優れ物なんです。もしカップルライダーや、夫婦ライダーが居たら是非試して頂きたい!! 相手のヘルメットって、「とんでもなく引っ張らないと」頭から取れないんです!!
はぁ〜!? そんな訳ないやろ?? とちょっとでも思ったアナタ!! マジでやってみて!! 「無理〜っ!!」てなるから!! 笑
いや、笑い事じゃなかった、、自分ではないライダーのヘルメットを脱がす事ってすごく難しいんですよね。 しかもサーキットでライダーを助けてくれるマーシャルの人は、気絶したライダーを見て「もしかしたら首を痛めたライダーかもしれない」と思う訳です。 相当なチカラで引っ張らないと抜けないメットが、ヘルメットリムーバのお陰で、誰でも簡単に脱がす事ができます。
ライダーの立場からしても、首に負担をかけずにヘルメットを脱がしてくれて、早く現場から運んで貰えると言う素晴らしいアイテム。
こんな素晴らしいアイテムを考え生み出し、一番に製品化したのはアライヘルメットでした。 製品化するにあたっては、強度、伸縮性、既存のヘルメットサイズのままでOKにさせる、確実な止め方など、解決すべき課題は山積しており困難を極めたそうです。
そしていざ販売開始!! となったとき、
ヘルメットリムーバはアライの開発による特許取得済みのシステム(以下、「本システム」)です。
本システムの目的に賛同する方であれば、アライの「リムーバルアシストフード」に類似する製品を製造・販売されても、それはモータースポーツの安全性向上に寄与する行為と歓迎し、本システムの発明に関わる異議の申し立ては致しません。
と公式に発表しています。
商品開発には莫大なコストが掛かりますし、Araiが取得した特許を独占する事も可能だったでしょう。
しかし敢えてそれを行わず、商品の普及ではなく「システムの普及」こそがライダーの安全に繋がる!! このアライの強い信念にココロをズタボロなまでに打たれてしまいました・・・。
アライは利益最優先のとんでもない会社ですよ。 普通は株主から怒られちゃいますよね。 アライはライダーの利益を考え過ぎてスゴイ!!
好きな理由2:ライナーやシェル、ファイバー繊維など技術をゴリゴリアピールしてくる!!
アライヘルメットを購入すると、「ヘルメットガイドブック」と言う小さな冊子が入っています。 是非一度その冊子を読んでほしいと思います。
SNELL規格とはなにか? どんな安全テストを行なっているのか? OKとする判断基準はなにか? なんでアライヘルメットは丸っこい形をしているのか?
初心者の方が見ても理解できるように、漫画を用いてとても分かりやすく記載してあります。 個人的に、特に2つのお気に入りのポイントがあります。
お気に入り①
外部から頭への衝撃を和らげる為のライナー(発砲スチロール)は、部位によって密度が異なり、更には発泡スチロールの素材その物を適材適所で使い分けているところ。
アライヘルメットのプロショップへ行くと、ヘルメット内部のカットモデルが展示してあり、ライナーの発泡スチロールをどのように使い分けているかが分かるようになっているので、是非見て見てください。
お気に入り②
帽体に使用されているガラス繊維が何種類も使われていて、強度と剛性を高次元でバランスさせている事。「スーパーファイバーベルト」、「PB-cLc帽体」と言います。 通常の6倍もする価格のド高いガラス繊維を使用して、薄くて軽く強度と粘りを持った帽体に仕上げている!!
しかもこのスーパーファイバーベルトはアライヘルメットだけが独占使用しています!!
とアピールが熱い!! もちろん他のメーカーも様々な安全基準は満たしているのですが、アライほど熱く安全性を語っているメーカーは少ないと思います。自分がSHOEIユーザーでもあるので、快適性のアピールは良く目にしますが安全性のアピールは少ないですね・・・。 (ベンチレーションスリットがどこを通っているかは見た事あるけど、発泡スチロールの使い方は知らない・・・。)
お時間のある方は、なぜアライヘルメットが丸っこいカタチをしているのか、わかりやすいビデオがありますのでご覧下さい↓↓
と、このようにアライは安全性ばっかりアピールしていて、免許取り立てホヤホヤのこれから知識を増やして行くライダーにはなかなか届かないんですよ!!(これマジ)
スノーボードの時に使うゴーグルって2重レンズになっていますよね? ちょっと昔は1枚レンズで直ぐに曇って前が見えなくなったもんです。 それはバイクでも同じで雨の日はなるべく髪の毛を濡らさないように・・・。 時が経過して、今じゃピンロックシートと言う優れた分明の利器が生まれました。
ピンロックシートも安くありません。 初心者のライダーがヘルメットを検討している時、S社のヘルメットはピンロックシートが付いてくる!雨の日も寒い日もレンズ曇りませんよ!!
A社のヘルメットはピンロックシートは別売りです! ってスタッフに言われたら・・・? 価格帯が同じならA社を買いますよね〜。。 だからスタッフとしては明確なメリットを伝えられるS社のヘルメットの方が販売しやすいんです。 ピンロックシートや、インナーバイザー、ワンタッチバックルって、お客さんに見せる事ができますよね。
対して、アライの一番の売りでAndyが一番好きなトコって、お客さんに実物を見せられないのでツラいところ・・・。
じゃこのフォルムを見てください!!! これなら見えます!!
コレ、用品店あるあるのハズww スタッフにも知識量には差がありますから、アライの小難しい話を知らない担当者はやはりSHOEIが売りやすいです。 もちろん、SHOEIの販売戦略が優れている証でもあるんですけどね!!
大型用品店などで、アライプロショップ認定を受けているお店は、実物をカットしたモデルなどがありますので一度スタッフに尋ねると分かりやすく教えてくれます♪♪
8. ヘルメットは正しく装着しなければならない。
装着不良1. ヘルメットが衝撃加速度で脱げる
この衝撃動画を見て下さい。 ヘルメットは簡単に取れる!! 事を理解できます。
AGVと言うイタリアのメーカーで、ダイネーゼの子会社です。 バレンティーノ・ロッシが被っている事で知っている方も多いと思います。 数は少ないですが日本にも輸入され一部の用品店で実物を見た事もあります。
少し前に、MotoGPマレーシアグランプリで、イタリア人MotoGPライダーのマルコ・シモンチェリ選手が事故によって亡くなりました。その時もやはりAGVヘルメットが脱げてしまいました。 これを偶然と捉えるか、必然と捉えるかどちらの考え方もあると思いますが私は偶然ではないと言う考えです。
装着不良2. 都内で発生したバイク事故の35%でヘルメットが脱落している
万が一の事故に備え、安全性能の高いヘルメットを被っていても、脱げてしまったらノーヘルと同じです。 アゴひもが緩いヘルメットは頭部保護機能は無く、大きなB+comマウントベースです。 絶対にアゴひもを正しく装着して下さい。
事故により最悪の結果を招く原因となる損傷主部位は、頭部と胸・腹部が大部分を占めています。 また、平成28年中に発生した二輪車乗車中の死者のうち、35パーセントが事故時にヘルメットが脱落していました。 事故の際に被害を軽減させるには・・・ ・ヘルメットのあごひもをしっかり締める ・胸部プロテクターを着用する の2点を守りましょう。
いづれにせよ、事故の衝撃加速度は想像を超える場合があるので、どんなヘルメットも間違いなく「確実にアゴひもを締める」事を怠ってはなりません!!
と言う事をを必ずx必ず覚えて欲しいと思います。 リア充タンデムライダーの方は、是非相手のアゴひもを確認してあげて下さい♪♪
9. まとめ
アライヘルメットが最も安全であるとは言い切れませんが、Andyの知る限り最も安全にこだわってヘルメット作っていると考えています。(情報公開が多いので) 今後は、今の高い安全性を更に高めながら、同時に快適性能も技術で発展させ他社へ追いついてほしいと強く思います。
つまり、2018年もAndyはアライ教である事に変わりはありません!! (^ ^)
この記事が、現アライユーザーのプレゼンス向上と、初心者が「アライて丸っこいしダサいと思ってたけど、逆にカッコいいかも!! こんど店行ったら見てみよかな・・??」と思って貰えたら、嬉し過ぎてイきます!!笑
長文、最後までありがとうございました。
>>>SNELL規格に対する考え方をSHOEIに直電して聞いてみた記事
Let's Fun! Ride Run!
Andy