ブレンボの07BB37RCでやらかしたのも束の間。
早速新しいパッドBrembo「Z04、品番107.A486.39」をトライします♪♪
記事の目次
07BB37RCのNGポイント
緑の矢印の先にある”かえし”のお陰で、ブレーキディスクを削ってしまいました。
パッドの摩材脱落タフネスアップの狙いに対しては効果はあると思います。 しかしガチのレーシングパッド過ぎて摩耗限度が1.5mm程度となると、もはやライドオンすらも実用できではなく、5、6本走ったらパッド交換のハメに遭います。。
1枚が7,000円程度と安いものの、交換頻度がエゲツない事と、万が一ディスクと”かえし”が接触するとディスク交換が必要になるため、このパッドは今後使用しない事に決めました。
ただ真夏の茂木でも効力、フィーリング共に滅茶苦茶安定してて性能的には大満足なんだけど。。
詳しくはコチラ↓
CBR1000RRRのブレーキパッドトラブル
Brembo 摩材Z04ブレーキパッド
今回は新しくBremboレーシングパッドの摩材Z04を試します。
Z04パッド諸元
パッド厚み
Pad No,1 | 7.731mm |
Pad No,2 | 7.796mm |
Pad No,3 | 7.778mm |
Pad No,4 | 7.774mm |
4枚の平均を取ると7.76975mmとなりました。まぁざっくり7.77mm。
こうやって数字を並べて観察すると、製品のできあがり寸法品質は安定してると思います。
Z04パッド重量
パッドの最大差は1.0gでした。 1円玉1枚なら全く問題ナッシング。
brembo発表スペック
Brembo公式サイトには残念ながら詳細スペックの発表は無し。
但し、07BB37RCの摩擦ミューは300℃オーバーでμ約0.8程度の表記があって、鈴鹿を走った時の体感と同じ。
但し低温レンジは0.7よりももっと下がった0.6? くらいの印象でホントに効かねー! って思うくらい。
徐々にってよりは、ある温度を堺に一気に摩擦係数が変化しているように感じたなー。
で、Z04は? っていうと肝心な摩擦係数表記無し。 公式では↓
ただ、ブレンボ・レーシングZ04ブレーキパッドでは話が全く異なってきますのでここでご紹介しましょう。Z04はスーパーバイク世界選手権やスーパースポーツ世界選手権で使用されているブレーキパッドで、公道走行用バージョンも現在販売されています。
ブレンボのハイパフォーマンスシリーズのブレーキパッドは、レース専用に開発されており、過酷な走行条件のもとで最大の性能を発揮するように作られています。ブレーキの制御性、ブレーキシステムの安定性、高い制動力、そして高温と摩耗に対する耐性を向上させています。ブレンボ・レーシングZ04ブレーキパッドは一般のスーパースポーツバイクでも使用できる純正品です。したがって低温時の摩擦係数は小さく設定してあり、ときどき公道を走ることもある人にはお勧めできません。
このタイプの素材の主な特徴は、特にブレーキディスクが高温のときの摩擦係数が大きく、かつ動作
が安定することです。優れた制動力がスタートからゴールまで維持され、フェード現象も起こりにくくなっています。
端的に言うと・・
- Z04は世界戦で使ってるよ!
- 公道用もあるぜ!
- 低温効かねーよ!
- 公道ヤメなはれ!
って内容でした。
これを読むと、07BB37RCとそんなに大差ないの? って感じがしますが、自分の体感は全く異なる結果でした。
あとZ04は2016年にリリースされたようです。
Z04サーキットインプレ
低温でよく効くぞ!?
先ずピットレーンでブレーキを掛け隊列に並ぶ時、真っ先に感じました。
07BB37RCは低温性能はハッキリ言ってカスww(ガチ)
なので街乗りでの走行は握っても効力が立ち上がらず、かなり握らないと止まれません。
鈴鹿サーキットでは、温度が上がりきった高温領域でもしっかりと効力が立ち上がります。
握れば握っただけ、握り足したら足した分しっかりと効力が出ます。
絶対的な制動力は、07BB37RCとZ04に差はありませんでした。
※どちらも良く効く
07BB37RCに関しては、真夏の茂木連続走行においても、制動力は常に安定していた事実があります。
日本では最もブレーキに厳しいサーキットですので、そのシチュエーションに耐え得る07BB37RCの信頼度は高いです。
Z04はそのシチュエーションでトライできていないので、その部分だけは分かりません。
今年はもう寒くなっちゃったので2023年に必ず行こうと思います♪
Z04公道インプレ
完全にZ04の勝ちだ・・・w
もうこれはZ04の圧勝です!
とにかく低温でしっかり効く!
07BB37RCは低温はカス。
とにかくパッドの温度を上げてからでないと効かない。
ワインディングも上り区間では舐める程度しかブレーキを使わないような場合は、すぐに温度が下がってフィーリングも変化。
Z04は冷え冷えな状態でもしっかりと効くので安心だし、コントロールしやすい。 低温の中でしっかり安定しています。
そのコントロール性は純正パッドと同じくらいです。
その意味で、07BB37RC→Z04へ乗り換えると抜群に良く感じてしまうw
brembo公式ページの記載では、Z04も低温では効かない設定(μ)になっていますとの案内でしたが、低温に関しては明らかに07BB37RCとは違います。
Z04パッド交換整備
交換した時の走行距離:10,469km
ついに1万キロを超えた💦
ロットNoと刻印は全て同じでした。 「A」は昔なら1月製造を意味してたんだけど今も同じなんだろうか・・?
「07」は昔なら2007年とかだったんだけどZ04自体が2016年リリースだから意味は変わってるだろうな。
摩材の表面は白と黒が5:5って感じですね。 銅が入っていると金色の粒が見えたりするんだけど、混ぜものナシの極上品!?w かなり材料は限定されているように感じるポイント。
あと07BB37RCは真っ黒クロ助だった事を比べると全く異なる材料を使っている事は明らか。色だけは真っ黒の方が好みだけど、パッドのカスでカウルが真っ黒になるのはF◯CK!
拡大すると擦過痕が見える。 これは半練り状のパッドを整形した時の機械加工の痕かな
すべてにナンバリングして重量を測って準備おけ!
清掃前のキャリパボディ。 ピストン表面にダストが乗っているのでキレイ✕キレイします♪
↑↓ピカピ化!
ディスク交換
”カエシ”で擦ってしまったディスクは街乗り専用にします。 サーキット用に新品ディスクを投入!(たけぇ〜涙)
綾目の研磨模様が美しい♪
ホールのエッジが少し立っているので、バリを落としておきます。
ブレーキディスク重量
Rh側:1407.0g
Lh側:1405.6g
なんて少ないバラつきなんだ・・(嬉)
しかしφ330ともなると片側1.4kgは重いですね〜。。 速度が高くなるとジャイロ効果が覿面(てきめん)に効いてハンドリングが重くなるので是非φ320にして頂きたい!w
まとめ
完全にサーキットオンリーのライドオンマシン! として運用する、とにかくサーキットポテンシャルUP!
だけを考えるなら07BB37RCの性能、安定性、効力は素晴らしいです。
しかし街乗りもツーリングもして、更にサーキットも! となるとZ04ですね。
あとは真夏の茂木を走った時の効力と安定性がどうか? ここが問題無しとなれば、07BB37RCの出番は無くなるかもしれません。
Z04のbrembo見解では”低温効きません、諦めて” でしたが、全然街中も効くので今の所大満足です♪