カムシャフトの摩耗レベル、ストレーナの異物確認。
この為にかなり分解が進んだ我がトリ男(RRR)クンで新たな発見をしてしまいました。
ヘッドカバーを外すのに、タンク側に抜けるかな〜? と思っていたのでスロットルボディを外しました。
まぁ結果的にラジエター側へ抜かないと外せないのでこの作業は無駄になった訳ですが、外してビックリ!
赤茶色のネチネチが全インテークポートにビッシリ付着してるじゃねーか!
この主成分はエンジンオイル。
ブローバイガス還元機能と言って、ピストンとシリンダーの隙間を抜けてエンジン内部に侵入する排気ガスがあります。
そのエンジン内部に侵入した排気ガスを大気開放せず、もう一度吸わせて一緒に燃焼➡排出を行う事で、クリーンにする為の機能です。
この機能のお陰でミスト状になったオイルも一緒にエアクリーナボックスへ入ります。
そのオイル成分がエアボックス、インテークポートに付着。 一部はガソリンで溶かされエンジンに吸い込まれますが一定残った物がガソリンの着色料と混ざって赤く残っていました。
もちろんこの状態はNGではなく正常です。
YAMAHAのR1もカーボンがバルブに溜まる! みたいなツイートを見かけますが、今の厳しい排出ガス規制を考えると、全メーカー苦労しているポイントなのかもしれません。
特にバルブの傘部は冷却水はなく、非常に高温。
オイル成分が残ると高温によって固形化が進み、カーボンとして堆積していくと推測できます。
使用条件
・ガソリンは可能な限りSHELLハイオクをブッ込む。※出先では他ブランド有り
・OilはMotul300v5w-30
・走行距離は7500km
RR-R(SC82)カーボン堆積状況
#1番
フェースの際部分にもカーボンがリング状に少量堆積していました。
特に問題ではないレベルですが、可能な限りキレイにしたいお年頃w
こういう状況を見ると・・
って疑問が湧いてきて試したくなりますw
傘の広がり部分にもそれなりに堆積しています。
#2番
※クリックで拡大
#1番よりカーボン堆積量は少ない印象。
#3番
※クリックで拡大
#3番が最も堆積レベルは少なく見えます。
でもフェース際には若干堆積した跡がありますね。
#4番
#1番と同じくらいの堆積量で、#2、#3より多い。
スロットルバルブの状態
スロットルバルブの裏側を見ると汚れの付着具合に差があります。
カーボンの付着レベルは#2、#3番が最も多い。
#1、#3は少量。
#4のみ赤茶色のワニス的な物が付着し、インテークポートと同じ物が付着している。
考察
バルブへのカーボン堆積は、ブローバイガスとガソリンが混ざった物が堆積➡ ガソリンが気化し粘着物質へと変化➡ 高温のバルブ周りに付着する。
と考えられる。
#1番、#4番のバルブへの付着量が多い理由については、#1#4のファンネル長さが短い事でブローバイがスがより侵入しやすい事が理由として考えられる。
#3#4番は高さがある(長い)事からグローバーガスが入りにくい。
また、SC59では無かった燃料蒸発ガス還元装置も何かしら影響があるのか?
これも同じくエンジン始動した時にエンジンへ吸い込まれる構造となっている。 カーボンが恒久的に生成される要因とは考えにくいが、気化した物質がどんな影響を及ぼしているのかはちょっと興味あり。
ちなみに、ガソリンは拘ってSHELLのハイオクを入れてます・・
洗浄成分・・
ガソリン汚れのパイオニア、FUEL1の効果
ガソリン、オイル系の汚れ取りは流石の性能ですね・・
ほんと、軽くひと拭きで取れます。
果たしてFUEL1をガソリンタンクに注入し希釈された状態で、これらのネチネチがキレイさっぱり無くなるのか?
という疑問までは拭えませんが期待は持ってます。
この赤茶色のネチネチを残した状態で組み付けて、
『FUEL1をブッ込んでホントにキレイになるのか検証してみた』を
やっていきたいと思います!