2024年3月9日、楽しみにしていた全日本JSBクラスの予選が突如中止・・・
!?!?
最初は理由がわからずどゆこと?? 状態
んんん???
何で予選中止???
路面温度???
— ANDY (@ANDY_MOTO_ACE) March 9, 2024
アナウンスやスマホでユーチューブを聞いてみると、寒すぎてタイヤが機能しないから中止! とな・・・
おいおいおい!! こちとら同じクソさぶい中待っとんのにいきなり中止かい!(怒)
↓んで、突如始まったライダーインタビューが更に悲しくなっちゃった。。。
とても価値をお客さんに提供するプロとは思えない言い訳発言のオンパレード。 具体的な発言は後記していますが、まぁ情けない。
やっぱり「大きな草レース」なんだなと残念な気持ちになってしまいました。
「危険だから中止」という理由については理解できます。
逆にコースコンディションの悪化による危険性から中止を判断する←この事について反論できる人は居ませんよね・・・
また、「走行中止の判断を下したこと」も同じく正しいと言わなければなりません。
全てを想定しつくす事は不可能で、時には基準のない中で様々な判断を下す事が今後もあり得ます。 恐らく今回も「お客さんの事を考えれば・・・ ライダーの事を考えれば・・・」様々な要因を総合的に判断したからこそギリギリになってしまった事は想像に難しくありません。
そして「最終的にライダーの安全を考え予選を中止する」とキチンと判断した事は絶対的に正しいのです。
問題は、トップライダーのファンに対する姿勢がまるでド素人である事、もう草レーサーです。
草レースであれば何ら問題ありませんが、全日本は「興行レース」です。
つまり価値をお客さんに提供し、その価値にお客さんが対価を払う。
これで価値の交換が成り立って「WIN ー WIN」の関係です。
しかし予選中止=価値の提供は無くなりました。
このままでは「Win(ライダー)ー Lose(お客さん)」の関係になってしまいます。
一般的なコンサートや、野球なら払い戻しになるでしょう。
仮にチケット代が戻ったとしても現地までの交通費やその他出費を考えればマイナスのままです。
とは言え、モータースポーツである以上は、常に危険を伴います。
ファンも「危険だから走行を中止」と言われてしまえば何も反論できません。
しかしWin-Loseの関係になりながら、 Winの立場であるライダーから、Loseの立場の人に対し
・賢明な判断だった
・良い判断だった
・明日を楽しみにしていて下さい
・今日走行しない事で明日レースが出来る
こんな言い訳めいた事を第一声としてファンに届ける言葉なの?? マジ!?
渡辺選手、長島選手は
第一声、現地に足を運んだファンの気持ちにとても寄り添ってくれるコメントでした。
長島選手に至っては大声で「本当に申し訳ない!」「走りを見せられなくてスミマセン!」と言ってくれました。
あ、分かってくれるライダーもいるんだ! と救われる気持ちになりました。
と同時に、プロライダーはたったこの二人だけか・・・
と悲しい気持ちにもなりました。
例えば
テイラー・スイフトがコンサートするとき、お客さんはみな遠いところから来ていて、今か今かとテイラーの登場を心待ちにしています♪
「安全上の理由でキャンセルします!」と突然のアナウンス。しかも開園10分前!
・このキャンセルは安全上の理由だから仕方ないわ
・私の安全を考えれば賢明の判断よ
・中止は良い判断だわ
・次のコンサートを楽しみにしていてね
って言われたファンは納得できるのでしょうか??
こんな事有りうる!?!?
仮にテイラーに全く責任が無くても、テイラーが先頭になって出てきて、期待を裏切ってごめんとか、本当に申し訳ないとか、私も残念とかファンの気持ちに寄り添った発言を直接届けるのではないでしょうか。
間違っても我々は悪くないわ! なんて言わない(言えないよね)と想像します。
興行って、野球やゴルフ、サッカーやコンサートみんな本質は一緒だよね?
そのイベントを見たい! と思うファンがいなければ成り立たない。 そのファンが多ければ多いほど広告する価値が高まって大きなお金が集まるし事業として成り立つ。
提供する価値 ✕ 見てくれる人(ファン)の数 = エンタメの力
大人気のMotoGPも、F1も当然ですが見る人(ファン)が少なくなれば規模も比例して小さくなってしまいます。
最近はMotoGPの視聴率が取れず苦戦していますよね。
MOTO GPは固定ゼッケンだ! と声高らかに叫ぶ前に、MotoGPライダーのファンに対する立ち振舞を勉強する方が先でしょ・・ って思っちゃいました。。。悲
ま、明日のレースはもちろん見るけどね!
あと、動画のコメントで多かったのが
「3月に開催することがそもそも間違ってる」
と言う意見。
この意見はただの結果論でしかなく、あぁ、、この事を言ってる人は仕事できない人だなー。と想います。
ってかそもそも開催時期を検討する時に3月初旬は一桁代の気温になる事も分かっているし、全日本の前哨戦として各サーキットで行われる地方戦も3月中のレースはあります。
なんだったら、全日本が開催している同日につくば選手権でアマチュアレーサーがレースを行っています。 JSBはトッププロ集団なので路面温度が低ければ温まりに時間が掛かり、場合によっては本来のグリップレベルまで到達しない事などライダー筆頭にチーム員全員が知っていて理解している簡単なことです。
イコールコンディションの中で転倒したなら、ライダーの責任であって主催者の責任ではありません。 めっちゃ滑る雨タイヤの中をスリックタイヤで走って転倒→「スリック禁止のレギュレーションにしない主催が悪い!」と言っているのと同じ。
ルールを統括するMFJとして今後すべき事はあります。それは気温が低すぎて走行中止する場合の基準をつくることです。
・路面温度◯℃(例えば5℃?)以下の場合は走行を中止する
この一文を明確にする事は必要です。 これはファンの為、チームの為、タイヤメーカーの為になります。
まず、予選を見に行くようなファンは絶対にコアなファンで間違いありません。 遠くから交通費と時間を掛け、宿泊費も支払っているでしょう。 今回のような「寒すぎて中止」ではなく「5℃未満のため中止」であれば納得できます。
また、チームとしては◯℃は予選やレースを行うから、走行する。 逆に△℃は基準未満でリスク高いから走行しない。 と明確になります。 またリスク低減にもなる事は言うまでもありません。
タイヤメーカーにとっても、基準の◯℃以上で機能するタイヤを開発すれば良い事になります。 範囲が限定される事で、機能させる領域が明確になります。
長島選手や亀井選手は路面温度低い方がチャンスと捉えるチームやライダーも居ました。
これはウェットならチャンス! と同じことです。
「今回の判断は正しい判断であったが、改善を必要とする反省点があった。」
この認識が全体BESTだと考えます。 そのためにも「寒すぎて」→「何℃」という基準を設ける事がWin-Winの関係につながると思います。
その上で、ライダーは常にファンの事を第一に考えて頂きたい。
ファンの為にレースするのであって、自分達の為ではない。
この事をもっともっと全日本ライダーが理解してくれる事を望みます。