こんにちは!MOTO-ACE-BLOGerの@Andyです。(You tubeチャンネル→MOTO-ACE-VLOG)
先日、読者さんからCBRとZRXに偏った記事が多すぎる!! R1の記事も書かんかい!! と有り難いお叱りを頂きましたので早速記事を書きたいと思います。 (高校3年間はYAMAHA XJR400(4HM)に乗ってましたよ!!(^O^))
やっぱりバイクシーズンに入ると、オイル交換に挑戦しよう!! と思うライダーが増えるようで、当ブログにも検索流入で辿りついてくれる方がたくさんいらっしゃいます。
巷に呼ばれている”センダボ”(センダブ!?)はRRシリーズになって3代目です。 対するR1シリーズは1998年からずっとなので歴史が長い!! 1000RRの開発に携わっていた頃、R1を徹底的に分析し丸裸にした事をいまでも覚えています。(ハダカにするのは大好き♡)
YZF-R1シリーズのオイル交換に必要な情報をまとめましたので、オイル交換を検討しているR1オーナーのお役に立てれば嬉しいです。
記事の目次
1. YZF-R1のエンジンオイル交換情報
2002年式~(5PW)、2004年式~(5VY前期)、2006年式~(5VY後期)、2007年式(4CY)、2009年式~(14B/1KB/45B)、2012年式~(45B/1KB/2SG)、2015年式~(2CR/2KS)、の型式についての情報です。
情報1. エンジンオイル容量
YZF-R1 年式(型式) | オイル量 (エレメント同時) | YAMAHA指定 オイル粘度 | YAMAHA指定 交換サイクル | ドレンボルト 締付トルク |
---|---|---|---|---|
2002年〜 (5PW) | 2.9L | 10w-40 | 未確認 | 43Nm |
2004年〜 (5VY前期) | 2.9L | 10w-40 | 未確認 | 43Nm |
2006年〜 (5VY後期) | 2.9L | 10w-40 | 未確認 | 43Nm |
2007年〜 (4CY) | 2.9L | 10w-40 | 未確認 | 43Nm |
2009年〜 (14B〜1KB/45B) | 3.73L | 10w-40 | 10000km走行又は 1年毎のどちらか早い方 | 43Nm |
2012年〜 (45B/1KB/2SG) | 3.73L | 10w-40 | 10000km走行又は 1年毎のどちらか早い方 | 43Nm |
2015年〜 (2CR/2KS) | 3.73L | 10w-40 | 10000km走行又は 1年毎のどちらか早い方 | 23Nm |
上記表に記載のあるYZF-R1の全モデル共通でドレンボルトサイズはM14×P1.5です。
こうして見ると、2015年のフルモデルチェンジでエンジンの性格が大きく変わっている事がよく分かりますね。オイル容量も増え、指定粘度もワンランク硬い15wー50が登場。
個人的に気になるのがドレンボルトの締付けトルクが43→23Nmへ下がっている事。(確実な情報です)
調べるとドレンボルトの品番は同じなので、トルクだけが下がっています・・・。 15モデル以降はオイルパンがマグ?? もう少し追跡リサーチして分かり次第追記しますね!!
2. YZF-R1おすすめエンジンオイル銘柄3選
バイクワールド名古屋で勤めていた時の経験とAndyの研究開発経験を基にした厳選オススメオイル!!
R1オススメオイル1. MOTUL300V
やっぱりバイクメーカーを問わず高性能&高機能オイルとして他の追随を許さないオイルです。 また高いブランド力もあって中々値下げをしません。 バイク用品店でも価格は下がる事は少ないです。
ツーリング&耐久性重視なら15wー50
AndyはCBR100RR、ZRX1200R共にこのMOTUL300V 15w-50を入れています。 練習用のCBR1000RRにも使用していて、メタルなどとても良い状態をキープできています。 愛機と長く付き合いたい! と考えているオーナーへおすすめです。 ただ粘度が硬いだけではなく、エンジン出力低下を最小限に抑えられる優れモノ(╹◡╹)
エンジンパフォーマンス重視なら10w-40
サーキット、ワインディングなどエンジン性能を優先したいオーナーは10w-40がおすすめ! (0w-30と言う選択肢もありますが、YAMAHAの指定が10w-40となっているので自己責任でどうぞ♪)
R1オススメオイル2. YAMALUBE
一番安心できるYAMAHAの開発オイルシリーズ。 やっぱり純正指定ってのはいつの時代も安心感があります。 各メーカー決められた要件(耐久性やパフォーマンス)を維持できる厳しいテストをクリアしたオイル。
エンジン性能重視:ヤマルーブ RS4GP 10w-40
少し前は”プレミアム”が最高峰オイルでしたが、現在は更に上をいくスペック”RS4GP”がラインナップに加わりました。価格帯はモチュール300Vに匹敵する価格帯ですね。 バイク用品店ではセールの時にはお得に買える可能性があります!!
たくさん交換&コスパ重視:ヤマルーブ スタンダードプラス 1L
R1の純正指定されたオイルブランドの中で最もコスパが高いモデルです。 交換頻度が高い分、オイル代を抑えたいオーナーにはピッタリ。 もちろんYAMAHA純正指定なので耐久性は全く問題ありません。
3. YZF-R1オイル交換に必要な部品適合情報
R1のオイル交換の際に必要な交換部品の適合情報をまとめましたのでご活用ください。
適合情報1. R1用オイルフィルター(エレメント)
*青文字をクリックするとAmazonで商品の詳細が確認できます。
おすすめはオイルフィルターの中で唯一マグネットを装備しているキジマ製オイルフィルター。
ろ紙×マグネットのW効果でトコトン異物&鉄粉を除去。 純正品含め他の製品と一線を画します。
*もちろんAndyも装着済み(╹◡╹)
YZF-R1
年式(型式)エレメント品番
ヤマハ純正エレメント品番
キジマMg有りエレメント品番
ベスラエレメント品番
デイトナ
2002年〜
(5PW)5GH-13440-30(00) キジマ105-808 SF-4005 67923
2004年〜
(5VY前期)5GH-13440-30(00) キジマ105-808 SF-4005 67923
2006年〜
(5VY後期)5GH-13440-30(00) キジマ105-808 SF-4005 67923
2007年〜
(4CY)5GH-13440-30(00) キジマ105-808 SF-4005 67923
2009年〜
(14B〜1KB/45B)5GH-13440-20(50,60) キジマ105-833 SF-4007 67926
2012年〜
(45B/1KB/2SG)5GH-13440-20(50,60) キジマ105-833 SF-4007 67926
2015年〜
(2CR/2KS)5GH-13440-20(50,60) キジマ105-833 SF-4007 67926
*オイルフィルター(エレメント)締付けトルクは全て17Nm
- 純正・・・絶対的安心感の純正品。
- キジマ・・マグネットで鉄粉を除去できる。
- ベスラ・・低価格で性能は純正相当品(ロングセラー)
- デイトナ・ろ紙面積純正比20%UPで濾過性能アップ。
旧品番:5HG-13440-50
*寸法:外径65mm、高さ65mm、雌ネジM20×P1.5
R1への適合するオイルフィルター(エレメント)は2種類で、フィルターの高さが異なります。
*高さを除いた他の寸法は全て同じ。
適合情報2. カスタムドレンボルト・ワッシャー
R1は全てM14×P1.5ですので、マグネット付きオイルドレンボルトへの交換をするならオイル交換の時が最適です。
おすすめはネオジウム磁石で鉄粉を除去してくれるデイトナオイルクリーンボルト↓↓
↑ネットで購入すると割高なので、バイク用品店などへ出かけた時などに数枚購入しておく方が安いです。
適合情報3. オイル交換用品(ジョッキ・カラス口・ポイパック等)
4. まとめ
YZF-R1の適合を調べる中で、オイルエレメントの品番が多数存在し、なんでこんなに種類が多いんだ!? と思いながら調査を進めていくと、基本的な外観寸法は2種類しか存在しない事がわかりました。
トヨタとパートナー関係にあるYAMAHA、DENSO、そのDENSO製のフィルターを使用している事にも納得です。おそらく生産国を日本→タイなどの海外生産へ切り替えたタイミングで品番も切り替わっているように見受けられました。
もう一つ気になったのが、2015年モデル以降のドレンボルト締付けトルクが43→23Nmへ下がった事。数値自体は間違い無いのですが、ボルトは変わって無いんですよね。。 オイルパンがアルミ→マグネシウムへ変わったのかなぁ〜?と疑問に思っているところです。
あとドレンボルトサイズがM14ですが、M12に変更すれば軽量化できるしコストも下がるので、自分が開発担当だったら迷わず変更するんだけどなぁ〜。 どんな思想があるのか非常に興味がありますね。 (もしかしたらYAMAHAとしてM14で共通化させ、製造メーカーへコストダウンさせてる説もあるかも。)
R1オーナーのオイル交換作業のお役に立てれば嬉しいです!!(╹◡╹)
Let's Fun! Ride! Run!
Andy