令和6年8月1日から車検のヘッドライト検査が全てロービーム検査へと切り換わります。※ハイビーム検査は廃止
(現在はロービーム検査→NGならハイビーム検査)
それに伴ってアメ車(タンドラ)ももちろんロービームでの検査に切り換わります。 ハイビームで光軸を合わせていた車両はロービームでの光軸を合わせる事がMUST項目となりました。
タンドラってLEDに変わった2018年式から日本の配光にも合致してるよね?
前に整備主任講習会に行った時、検査官に聞いたんだけど確か「カットラインが右肩上がりでも、平行になっていればOK」って言ってんよなァー。
実際どうなん?
と思い調べました。結論は↓
アメ車(タンドラ)の配光は右肩上がり(右側通行用)でもOK
あ?
テメー テキトーな事言ってんじゃねーぞ!? コラ!
これはガチでOKなんです。但しもちろん基準が存在しますよ!
すれ違い用前照灯は、夜間に自動車の前方にある交通上の障害物を確認でき、かつ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色等に関し、視認等その他適切な方法により審査したときに、次の基準に適合するものでなければならない。
(保安基準第 32 条第 5 項、細目告示第 42 条第 6項関係、細目告示第 120 条第 6 項関係)
① その光度が 10,000cd 以上である走行用前照灯を備える最高速度 20km/h 未満の自動車にあっては、すれ違い
用前照灯は、その照射光線が他の交通を妨げないものであること。② すれ違い用前照灯の灯光の色は、白色であること。
③ すれ違い用前照灯は、灯器が損傷し又はレンズ面が著しく汚損していないこと。
④ すれ違い用前照灯は、レンズ取付部に緩み、がた等がないこと。
⑤ すれ違い用前照灯は、その配光が右側通行用のものでないこと。この場合において、すれ違い用前照灯試験機にて配光を確認した結果、照明部の中心を含み、かつ、車両中心線と平行な鉛直面より右方のカットオフラインのすべてが、すれ違い用前照灯の照明部の中心を含む水平面より下方にあるものについては、この基準に適合するものとみなす。
次章で赤字の部分を分かりやすく分解し、翻訳します↓
アメ車ヘッドライトの光軸基準
要約すると下記2点になります。
・カットラインは右肩上がりでもOK。
・ヘッドライト中心より右側部分のカットラインは、全て中心より下にあること
↑モニターにある縦線が「ヘッドライトの中心を通る縦線」です。
↑緑の四角線が「右方」となります。 この四角枠線が範囲となります。
↑矢印で指している線が「ヘッドライト中心を通る水平面」となります。
↑緑枠線内が「ヘッドライト中心を含む水平面より下方」となります。
これらを全て含めて考えると↓
右肩上がりのカットライン(右側通行)だけど、ヘッドライト中心より右部分全部が、平行線より下に入ってるから「オッケー!」って事になるのです。
アメ車(タンドラ)ヘッドライト車検の光軸まとめ
この情報はアメ車&タンドラオーナーにしか必要ありませんが、何か話のネタにして頂ければ嬉しいです。
この車検OKのカットラインはフィラメント球仕様や、HID仕様はなかなか基準内に入れる事が難しいと思います。 というのもLED以外はカットラインが曖昧な為、明確に入っている、入っていないが判断しづらく「NG」を出される事が多いです。
その場合は左肩上がりのカットラインを作ってエルボ点、などを出して行う他ありません。 あとは殻割り等技術力のあるショップさんに行くしかないですよね・・・
なので少なくともTUNDRAの2018年以降のオーナーは純正ヘッドライトでロービームで車検OKです!
何かご質問があればお気軽にコメントください♪