レプ男(CBR1000RR)のエンジンをやっと降ろしました! (遅い!)
お手当しようとしていたエンジンが後期型だと思っていたら、まさかの前期モデル!( ゚Д゚)
使えない事が分かり(ギヤポジセンサーのボスが無い)なんやかんやで時間が掛かっていましたが、次のCBR1000RR-R(トリ男?)も予約しちゃったし色々比較する為にも動かにゃ話にならんぜよ!
って事で最悪はエンジンケースを買う事も視野に入れながら同時進行でケースを調達します!!
※YouTube→ CBR1000RRで鈴鹿サーキット2コーナで盛大にエンジンブロー
※エンジンブロー詳細記事→ エンジンが粉々に砕ける!! レプ男(CBR1000RR)エンジンは2コーナーで天国へ
記事の目次
1. エンジンブローの原因絞り込み
- 大端の焼き付きではない
- コンロッドの実力で折れた可能性有
- バルブ落ち→ピストン破壊→コンロッド折損の可能性有
YouTubeでも言ったし、ブログでもお伝えしたのですが当初、正直なところ
めちゃくちゃ耐久性の高いHondaのエンジンが壊れる事はかんがえられん。
あんま認めたくないけど、自分のオイル管理が甘かった事で壊したかな・・。
確かにサーキットを走る前に油量チェックをしていませんでした。 ここは素直に反省すべきポイントで、いくらナンバー付き走行枠と言えど、気を引き締めなければなりません。
しかしそうは言っても前回油量確認してから約1000㎞の走行です。
アッパーとロアレベルで約400㏄程の容量があり、もちろん下限+安全率をみているのでオイル不足でエアを吸っちゃった→ その結果焼き付いたとはめちゃくちゃ考えにくい。。。
でも実際壊れたし、オイル消費が大きくなったか、自分が間違えたかなぁ~。 と思っていました。
で、仮にオイルが吸えなくなったりエア噛みすると、オイルフィルターの出口に近いクランクピンが焼き付く事がセオリーです。
ブロー後すぐにタイミングホールキャップからクランクにアクセスしたところ、クランクシャフトが回転する事は確認しました。
つまりクランクジャーナルはOKと言う事になります。 しかしクランクピンが焼けていればクランクは回転して当然ですからやっぱり大端かなぁ~?
と思っていました。
そして今回エンジンを降ろした後に折れて残った#3コンロッド大端を触ったところ・・・
は?
ハイパーウルトラスムーズに動くでねーか!!( ゚Д゚)
そう、てっきり大端とピンが焼き付いて固着→ コンロッド折損→ 暴ぶるコンロッドがケースをぶち破り、セクシーなアンヨを外に出した。
と思っていたら・・・ まさかの大端とピンの焼き付きではなかった!!
もちろんオイルジェットが詰まって小端の焼き付きの可能性が無い訳ではありせんが、可能性はかなり低いといえます。
今後エンジンを分解して詳細な原因を突き止めたいと思います。
大端の焼付きでは無い事が判明。 pic.twitter.com/TK0a4PXlET
— ANDY (@ANDY_MOTO_ACE) November 4, 2019
エンジンの被害状況詳細
エンジンの向こう側。 もはや哲学的な? 誰かが「味の向こう側」って言ってたっけ??
まだエンジン割ってない(早くやれよ!)から断定できないけど、EXバルブが落っこちてブローした可能性もなくは無いなぁ。
バルブ折損→ バルブ落下→ 傘とピストンHit→ 折れた傘が燃焼室で暴れヌンチャック→ コンロッド折損→ ケースをぶち破る。
こんなサイクルなら十分に可能性がある。 この推測が正しいとするとヘッドカバー開けてタペットが落下してたら間違いないかな。 更にピストンと燃焼室見れば確実に断定できるでしょう。
もし違って、コンロッドの実力だった! って事になるとやっかいだなー。
CBR1000RR(SC59)のエンジン降ろし
エンジンを降ろしていくよ!
↑まずはキレイなこの状態からスタート
外装を取り外したところ
F.tank、Air boxの取外し 量産はゴムベラが装着されている
↑スロットルボディ(スロボ)の取外し
↑ラジエター、エキパイ取外し
エキパイ~サイレンサーが固着していて大変だった~"(-""-)"。
↑スタンド位置を最上段にし車体を持ち上げる。 テーブルリフタで迎えてエンジンを横に引き出す
2×4材を当て木にしてリフトを下げ、左側に引き出す。
右側へ引き出すほうが、カムチェーンテンショナをフレームから逃げやすくもっと簡単に引き出せます。
J-tripのスタンド、テーブルリフタ、盤木があれば一人作業でも楽に降ろす事ができました。
C点エンジンハンガーの構造
量産車のストリップは珍しい? って事でC点エンジンハンガーについての解説です。
基本的に車体の基準はエンジンのカウンターシャフト、ドライブスプロケット、フレームはPivです。 なのでHondaの場合は常にエンジンを車体左側へ押し付ける構造をとっています。
D点エンジンハンガーの構造
D点はクサビタイプです。 シャフト座面がテーパーになっていて締めるとテーパーがクサビに食い込み、クサビが広がります。
広がったクサビがフレームにしっかりと締結する構造になっています。
HRCからパクってきたアイディア
1. ネジ・ボルト類はザルで管理
セクション毎に分けて管理します。 グリスを塗ったボルトでも砂が付着しにくい事が利点。
バットで保管すると砂や埃も一緒に保管してしまいますよね。 しばらくして動かすと溜まった砂も一緒に動いてボルトのグリスに付着→ねじ山をキズ付けてしまいます。
ザルの場合は砂は透過してくれるので砂など異物付着の心配が要りません。 泥が多いモトクロス系ではプライベータチームでも多い方法ですね。
2. 一台分保管ラック
ちょっとまだ完成形じゃないけど、分解したパーツの保管ラック。 今後は置いた部品にキズがつかないように天板に木の板を張り付ける予定。
このラックとザルに忘れ物が無ければ整備完了。 部品の装着忘れ、ボルトの締め忘れを簡単に見つけることのできる「仕組み」をパクっています。
特に自分でガレージで整備すると誰もミスを見つけてくれないので、自分自身でミスを予防するしかありません。 ミスする事を前提に考え、どうしたら防げるのか? その仕組みを構築する事がとても大事なので、今でもパクっています。 (HRCさんあざっす!)
CBR1000RRエンジン降ろし作業まとめ
レース用CBRはカウルも直ぐに取れるし保安部品もなく部品点数が少ないのであっという間に降ろせます。
HRCに居た時には現場のメカさん2人で掛かれば約30分。 搭載は40分くらいかな~。
それに対して自分一人で量産車をやると途中でファミチキ喰ったりコーラ飲んだりTw眺めながらやってると結局3時間くらい掛かってしまったww
まぁのんびり時間に追われずやるのが気楽で楽しいんだけどね♪♪
なんとか年内には火入れしたいと目論んでおります!(^^)!
Let's Fun! Ride! Run!
Andy