MotoGP2019第12戦イギリスグランプリ決勝レース結果をお伝えします。
バッチバチのマッチレースとなったイギリスGPは、SUZUKIのリンスがファイナルラップのファイナルコーナーで逆転。
第三戦アメリカGP依頼となる2勝目を挙げた。 マルケスは最終コーナーで抜かれ2位。
「このうれしさをどう表現していいのか分からないよ。 マルケスとの闘いは本当に楽しかった! 最後稀走り切れてよかった」5番手でスタートし直後に2番手へジャンプアップ。 その後はマルケスをピタリとマーク。 何度も仕掛けるが最後のワンチャンスに掛けた。
「もう最高!! ほんと最高!」ランキング3位に浮上しトップライダーの仲間入りと言って間違いなし。
1. シルバーストーンコース図
- コース全長:5900m
- 最長ストレート:770m
- レコード:1:58.168(2019マルケス)
- 右コーナ:10
- 左コーナ:8
第二次世界大戦中はイギリス空軍の爆撃機の飛行場として使用されていた土地で、現在もトラック内側に3本の滑走路の名残りがある。1947年に地元住民が最初のレースを行い、遊牧していた羊を撥ねてしまったことから「マトン・グランプリ」と呼ばれた。
2. レース結果
レース総合リザルト
Classification2019Rd12
マシン最高速
AverageSpeed2019Rd12今回は2019年のトレンドの通りと言った印象です。
V4勢→直4の流れで、D→H→A→K→S→Yの順。 直4はウィングレット装備が当たり前の今かなり厳しいですね・・・。
ウィングレット→ 抵抗増で最高速ダウン
直4→車体幅増で最高速ダウン
2つ合わせて最高速が出せない。 V4の場合は車体幅を小さくできるので空気抵抗が有利。
直4の場合、最高速を狙うとすると、ウィングレットは小型化&横幅の飛び出しを小さくしなければならず、ウィングの効果を出しにくいと言えます。
チャンピオンシップ
worldstanding2019Rd12
3. レース展開(全20周)
いきなり!スタート直後に大クラッシュ
クアルタラロが1コーナでハイサイド転倒。
クアルタラロのマシン横っ腹にドビが避けきれずに乗り上げ転倒!!!
レース映像ではドビが中々起き上がらず心配しましたが、しばらくして自分の足で立っていたのを見てほっとしました。
念のため精密検査を行い、ドクターOKの判断がなされたようです。 しかしながら本人は部分的に記憶がないようでちょっと心配ですね。
別アングル↓↓
ヘリ映像を見ると、クアルタラロも他車に轢かれなくて良かった・・・"(-""-)" ヒヤヒヤでしたね・・・
残17L|リンス好位置に付ける
リンスがマルケスの後ろをピタリとマーク。
わずかに遅れてロッシも3位をキープ。 久々の表彰台なるか?!
残14L|ビニャーレス3位浮上
ワークス対決はビニャーレスに軍配。
ロッシのペースが上がらないところを逃しませんでした。
トップ集団へ追いつけるか!?
残13L|リンス、アウトから華麗なオーバーテイク!!
完全にスピードに乗ってます!!
アウトからのオーバーテイクは確信が持てている証拠。
マルケスより乗れている印象を強く受けます。
残12L|ザルコ&オリベイラクラッシュ
ザルコは次戦3グリッド降格の処分がすぐに下されました。
残8L|ビニャ、追いつく?!
尻上がりにペースを上げてきたビニャーレス。
一つの画面で完全に納まるようになりました。
優勝争いに加われるのか!?
残6L|マルケスの走りを徹底分析!!
リンスがマルケスの走りを背後で研究!?
この成果が活かせるときが来るか!?
ファイナルラップのファイナルコーナー!!
改めて見直してみると、ファイナルコーナ1つ手前の右コーナ進入でマルケスが一瞬ミスしていますね。
ここで若干スピードが落ちてしまいました。 リンスがその隙を逃さずギャップを縮めながらコーナーへアプローチしたのが良かった!!
それとは別に・・・
マルケスのマシンがチェッカー後ガス欠(と思われる)で停止していまいました。 もしかするとファイナルコーナーの立ち上がりで燃費モードに入っていた可能性も十分に考えられます。
と言うのも、マルケスは完全にレコードラインに乗っていました。
リンスの方が1、2㎞コーナリングボトムスピードが高かったとは思いますが、それを差し引いてもあの短い立ち上がりでイン側を走行したリンスがゴボウ抜きできるとは考えにくい。。。
それより、マルケスがなんらかの理由で失速した・・。 と考えると辻褄が合います。 チェッカー後すぐにガス欠した姿を見て、”ガス欠防止の燃費モード”に入った事で加速が鈍った可能性も否定できません。
最も、ロギングデータを見れば瞬時に分かりますが。
歓喜のSUZUKIファクトリー
4. 2017年とレースタイムを比較
- 2017年=40’45.496 優勝:ドビ
- 2018年=レース中止
- 2019年=40’12.799 優勝:リンス
2017→2019で実に32秒697もレースタイムを短縮しています。 1周あたり1.35%(1.63秒)もの短縮です。
これは通常では考えられないほどのタイム短縮。 通常の想定は0.3%のタイム短縮ですから今回のレースにおいては2018年のトラック舗装の見直しがかなり効いていると言えます。
5. ライダーコメント
優勝|アレックス ・リンス
アップされ次第更新します・・・
2位|マルク・マルケス
アップされ次第更新します・・・
3位|マーベリック・ビニャーレス
アップされ次第更新します・・・
6. MotoGP2019Rd.12イギリスまとめ
とにかくドビ&クアルタラロにケガが無くて良かった。 2人とも病院には行ったようだけど骨折も無くて不幸中の幸いでしたね。
ドビ、クアちゃん、リンス、マルケスの4つ巴の激熱バトルを展開して欲しいと思います。
マルケスはチャンピオンシップで大量リードを築いたので、しばらくはイケイケどんどんで行って欲しい!! Hondaのエースが2戦連続で競り負けるのは悔しいぞ!!
※リンスの気迫はスゴカッタ!!(*'▽')
Andy