昔から何となく使ってるけど・・・
エンジン内部ってホントにキレイになってんの?
同じ疑問を持つライダーやドライバーさんは多いと思います。
大切な愛車だからこそ、イイコンディションをキープしたいし余計なカーボンは落とせるなら落としたいですよね。
っと言う事で、ファイバースコープカメラを購入したので愛車TUNDRAを使って実際の効果を可視化します!
記事の目次
ファイバースコープカメラ
TESLONG社のφ5.5mmのファイバースコープカメラを19,999でAmazonで購入しました。
バイクやクルマのエンジンの場合、プラグホールからカメラを入れる事ができます。
φ5.5なので入らないエンジンは無いですね。
特にシリンダーやバルブ周りも確認したかったので、サイドカメラとフロントカメラが切替えできる機能は自分にピッタリ!
LEDライトもフロント、サイドの両方に装備されていてGOOD!
これだけの機能が搭載されていて19999円とは・・・ 中国恐るべし・・
ワコーズフューエルワン
自分もZRXを購入した時から気が向いたら”何となく”入れています。
フューエルワンの効能
最高純度のPEA注1と相性の良いIVD注2清浄剤を組み合わせ高濃度に配合し、その効果を最大限に引き出す成分構成としたことにより、従来のエンジンはもちろん、近年の省燃費エンジンに最適化し清浄効果を強化しました。
燃料に添加するだけで燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターなどに堆積したカーボン・ワニス・ガム質などを除去し、新車時のエンジン性能を取り戻します。また燃料の酸化劣化や燃料タンクの腐食を抑制し、潤滑性を高めることが可能で、燃料に必要な性能全般を総合的に引き上げることができます。経年車や初めて清浄剤を使用される車両には2回連続使用が更に効果的です。
↑WAKO'Sホームページより引用させて頂きました。
基本的には「PEA」(Polyether amine)ポリエーテルアミンという成分が、カーボンデポジットやワニスなどを溶かしてコンディションを元に戻すとされています。
国内4メーカー全て燃料添加剤が純正用品としてラインナップ
実はバイクメーカーも純正ブランドとして燃料添加剤を販売しています。
メーカー | 名称/品番 | Amazon | 楽天 |
Honda | Honda純正燃料添加剤 08Z47-PC1-000G |
販売◯ | ✕ |
Yamaha |
ヤマルーブ ガソリン添加剤 PEAカーボンクリーナ |
販売◯ | 楽天◯ |
Suzuki |
二輪エンジン清浄剤 |
✕ | ✕ |
Kawasaki |
カワサキ デポジットクリーナー |
販売◯ | 楽天◯ |
※Suzukiはwebikeのみで販売。
調べていくとわかるのですが、上記4メーカーの燃料添加剤の全てに「PEA」の成分が含まれています
ある意味では、4メーカーとも効果があると認めているとも捉えられます。
油脂類はバイクメーカーが作ることはなく、オイルメーカーが作ったものもOEM販売しているに過ぎませんから、元を辿ればみんな同じだった! なんて事も十分に考えられますね。
と言う下調べもあって、昔から同じ商品名でリリースしているフューエルワンにも期待が高まります♪
フューエルワンの濃度は?
燃料20~60Lに1本を使用。燃料が20L未満の場合は1%を超えないように添加してください。
とあります。
上記から察すると・・・40Lに対し1本(0.2L)が標準濃度である
と考えました。 標準濃度は
0.2L ÷ 40L × 100 = 0.5(%)となります。
1%濃度を超えないようにとの注意書きがあるので、0.5〜1.0%の割合で使用するのが良いと予想します。
今回は標準濃度と察した0.5%にして使用していく!
Tundraの満タン容量は120Lなので0.5%の場合は
120L × 0.005 = 0.6L
と言う事で、0.2Lのフューエルワンを3本入れます!
フューエルワンのテスト条件
- テスト車:Tundra 5.8L V8
- 使用添加剤:Wako's Fuel1
- 濃度:0.5%
- テスト期間:2022年8月20日〜9月5日
- テスト開始前ODO:21631km
- テスト終了時ODO:22348km
- テスト走行の距離 : 717km
- ガソリン使用量:約105L
- ドライバー:Andy
- 平均燃費:約6.9km /L
- 撮影カメラ:Teslong
このような条件で行いました。
1%濃度にしようかなぁ〜 とも思ったけど、シリンダー壁にわずかに付着するオイルに攻撃しても嫌だな〜との思いもあって、格闘した結果やっぱり最初は濃度薄めからスタートっしょ!
って事に♪
⬇左が0.5%濃度で717km走行後、右がテスト開始時の走行距離
ちょっとホコリ掃除しないと汚い&見えにくいね・・・
走行前のエンジン内部カーボン付着状況
先ずはフューエル1を入れる前のエンジン燃焼室の状況をご覧ください。
右バンク
#1シリンダー
目立ったカーボンデポジットはありません。
ところどころに存在しているようです。 ヘッドには薄っすらカーボンが付着しています。
#3シリンダー
辛うじてカーボンデポジットがあるかなぁ〜。。。 でも#1とそんなに変わらないかなぁ〜? といった印象です。
#5シリンダー
カーボンの付着レベルは同じレベル。 ピストントップの刻印もしっかり確認できます。
#7シリンダー
7番シリンダーのカーボン堆積が一番多いように感じます。 ピストントップの刻印はカーボンで見えません。
左バンク
#2シリンダー
目立った体積はありませんね。 ピストントップの写真は撮り忘れました
#4シリンダー
4番もカーボン堆積は薄く、少なめ。 ピストントップも地肌が見えています。
#6シリンダー
6番もやや厚く、量も多め。 ブログを書きながら気づいたけど、燃焼室のスキッシュになる部分(同じバルブ同士の間)はカーボンが堆積しやすいのか??
IN-EX、EX-INバルブ間は少なめ
IN-IN、EX-EXバルブ間は多め
な印象をウケますよね・・? 皆さんはどう思いますか? 是非コメントで考えや意見をお聞かせ下さいm(_ _)m
#8シリンダー
やっぱりスキッシュではないところ(フラット面でない)はカーボンデポジットが無いのかなぁ〜。。。
部位によって違う気がする。 体積するところはアルミの容量が多くヒートマスが大きくて温度が低いのかな・・?
どのシリンダーも、ゴッテゴテのカーボンは付着していませんが、 距離相応にカーボンデポジット(体積)は認められます。
これがどの程度キレイになってくれるのか? それとも全くキレイにならないのか?(それは困るが)
カーボン除去の効果
タンドラはタンク容量が120Lです。
満タンで0.5%濃度に設定↓
半分の60L使用時点で確認↓
空の110L使用時点で確認
の順で行います。
半分、空の判断はガソリン残量メーターにて判断する事にしました。
60L分走行(半タンク)
まずは燃料タンクの半分のガソリンを使用した時にチェックしました。
進行方向向かって左バンク(#2,#4,#6,#8)シリンダーです
#2シリンダー
ヘッド側のフラット部分に居たカーボンデポジットが明らかに少なくなってます!!
うーーん、 これは思った以上にホントにカーボン除去できてる!
ピストントップはマーキングの文字が濃く写っています。 しかしこれはLEDの証明の加減が影響していそうな雰囲気。
実際にピストントップにはあまりカーボンは体積していなかたので、変化無しって感じでしょうかね? (皆さんはどう思いますか?)
#4シリンダー
こちらも同じ状況で、ガソリンが直接吹きかからない部位は、カーボンデポジットが薄くなっているものの、完全に除去できていません。
ただし、今後も薄くなりそう、取れていきそうな雰囲気はビシバシ伝わってきます。
走行前はカラカラに乾いていた状態でしたが、どのカーボンデポジットも湿っている状態に変化しています。
#6シリンダー
もう完全にキレイ過ぎるアルミの地肌が見えてしまっています(驚き)
左の写真はインテークポートなのですが、ガソリンが直接吹きかかる部位に関してはビックリするくらいカーボンが除去されています。
ピストンリングがトップに来る位置に残ったカーボンも、ホントにあとちょっとで溶けて無くなりそう。
これだけみてもフューエルワンの効果はかなりありますね・・・
#8シリンダー
シリンダー壁はほぼ付着は無い感じです。
ヘッドの上側(写真下側)にまだ残っていますね〜
120L分走行
さぁ〜 カーボンデポジットはどうなったかな!?
トータル717km走行したTUNDRA燃焼室です!!
0.5%濃度とはいえ、ガソリン約110L程消費してますからね! 大幅な変化に期待大!!
#6シリンダー
ヘッドにカーボンデポジットが残っているエリアは、右写真の黄色○部分です。
ピストンにフラット面が設けてあり、シリンダーヘッドのフラット面と近づく事で、ガソリンの気化を促進しさせる機能があります。
そのスキッシュエリア付近にカーボンデポジットが残ってしまっていました。 他の部分はアルミの鋳肌が見えるくらい完璧にカーボンが除去できています。 (ホントに効果が目に見えてビックリ)
#8シリンダー
はやりバルブの背面部分がIN、EXともにシリンダー壁に残っていました。
ただ、境界付近は薄くなっており、このまま継続すれば完全に除去できそうな雰囲気はあります。
ガソリンが霧化した状態で直接触れる部位は、ガッツリ落ちる。
そうでない部位は少しづつ溶けていく・・
そんな印象を持ちました。
フュエーエル1効果まとめ
- 0.5%濃度で確実にカーボン除去効果アリ
- 大量に付着している部分への効果は限定的
- 高速道路巡航より、始動⇔停止サイクルが重要??
カーボン除去効果は確実にあると断言できる結果でした。
自分が高校生の頃から販売されているだけの事はあるなと、改めて信用度が増しました。
カーボンが、元々燃焼室に大量に付着している部分については、溶けて小さくなっている事は認められましたが効果は限定的でした。
インテークポートからガソリンが直接付着できないような部位への効果は、小さいと言える結果でした。
それでも境界付近のカーボンは小さく&薄くなっている事は明白で、もうすこし長く時間を掛けてジワジワ攻めればやっつけられそうな”雰囲気”もあります
フューエル1を投入する前、燃料60L使用時、120L使用時と3回カメラで確認しましたが、基本的にカーボンが溶け出している様子が分かります↓
この事象から推測すると
- エンジン停止→除去成分がカーボンを溶かす
- エンジン運転→溶けた溶液が燃焼し排出
このサイクルを繰り返す事でカーボンが除去されていくのでは? と感じました。
何故そう思うのか?
高速道路巡航など、ある程度の負荷が掛かった状態では、フューエルワンが燃料と共に噴射されても、高温状態で一瞬で気化&燃焼してしまい、カーボンを攻撃する時間が無いのでは? と。
上記写真は、エンジンが停止してから最低1日以上経過した状態です。
つまり、最後に燃料を噴射し除去成分がカーボンに付着してから時間が経った状態。
その間に除去成分がカーボンデポジットを溶かしているように思うのです。
だから、効果をより高める為には高負荷で連続運転するよりも、チョイ乗りを繰り返したほうが高い効果を得られるのでは? と思うのです。
ロングセラー商品なので、実際に使った事のある方や、効果を検証された事のある方も多く居らっしゃると思います。
使った時の感想やご意見あれば是非コメント欄から教えて下さい♪♪
お待ちしております☆
フューエルワンの玄人な使い方
知っている人は知っている裏技なのですが・・・
ナンバープレート、スイングアームの排ガス汚れを簡単に落とせるよ!
SC57やPC37,40のセンターアップマフラー仕様は、カッコいいんだけどナンバープレートが排ガスで黄色く変色しますよね?
SC59は腹下マフラーはカッコいいんだけど、スイングアームが黄色く汚れてきますよね?
そんな時はフューエル1を適量ウエスにとって、軽くフキフキすると・・・
あら不思議! 綺麗サッパリ落ちちゃった!!
となります(ガチ)