エンジンオイルってパッケージの粘度と金額以外に何が入って混ざってるのか・・・よく知らん〜!
エンジンオイルっていつ交換するのが正しいの?
最高級オイルって、激安品と何が違うの?
化学合成=最高でいいんだよね?
こんな疑問を解決できます♪
記事の目次
バイク用オススメオイル厳選2選
Andyが選ぶバイク用のおすすすめオイルはこの3つ!
バイク用コスパ最強おすすめオイル
間違いなくコレです!
- 粘度指数が二輪唯一の200超え!(高い程良い)
- 開発オイルである絶大な信頼アリ
- 5w-30の低粘度による高出力!
- 燃費最高!
- 1年 or 10,000kmの交換サイクルで経済的!
実質的に、G1を使えるのはHondaユーザーのみです。
ヤマハ、スズキ、カワサキの純正指定オイルは全て10w−40となっています。
DUCATIは15w−50、BMWは5w−40と15w-50、ハーレーも15w−50や20w−60など外車勢は軒並み40オーバー。
街乗り用バイクは基本的に純正指定より粘度を下げる事は、トラブル回避の為NGと考えてください。 もし使う場合は、オイル粘度を下げるメリットとデメリットを知った上で信頼できるショップさんと相談の上使用してください。
Hondaの旧ウルトラG1は10w-30です。→新ウルトラG1は5w-30なので、この場合は問題ありません。
因みに、バイク用エンジンオイルのラインアップは星の数ほどありますが、その中でも粘度指数が200を超えているのは「ウルトラG1」のみです!
正に唯一の性能である事は間違いありません! ※スズキ純正オイルはデータ無く分かりませんでした・・m(_ _)m
バイク用高性能No.1のおすすめオイル
- 粘度指数が『182』と圧倒的高性能
- 世界初のエステルブレンドメーカーの実績
- レーシング高性能
- 5w-40の粘度でオールマイティに使える
- エステル系でロングライフ!
※DUCATI、BMWなど15w−50指定のバイクはコチラ↓
ベースオイル(基油)は5分類?
エンジンオイルは、基油(ベースオイル)に添加剤を加えて完成します。
ベースオイルだけでは成り立たず、添加剤だけでも成り立ちません。
ベースオイルにはAPI分類にてグループⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの5分類です。 中でもグループⅢ、Ⅳ、Ⅴは化学合成油の分類なので性能が高いランクです。
で、ややこしいのが・・・
グループⅢは「化学合成油」って表示OKだけど、「鉱物油」から作られてるよ!
ってところなんです。 これは、アメリカでのモービル VS カストロール の裁判結果により決まった事なんです。
俺たちカストロールの基油グループⅢはさ、もはや化学合成油と同じ性能出しちゃったから「化学合成」ってパッケージに書こうぜ!
おいカストロール! テメーらのそのオイルはグループⅢの鉱物油ベースだろうーが!
『化学合成』って表示するのは詐欺だ! フザケンナ!裁判じゃ!
裁判長:主文、「カストロールの言い分を認め、「化学合成」の表記は問題無しと認める!
ぬおーーーーーー!!!
なんてこった!! 石油から作った鉱物油ベースなのに・・・「化学合成」って表示がOKになってもーたぁ〜💦
つまり、日本国内においては「化学合成油」とパッケージに表記されている「鉱物油」がたくさん存在する!
と言う事です・・・ これを見てください↓
グループⅠ〜Ⅲは石油から作られます。 なのにグループⅢは「化学合成の表記がOK!」
グループⅣ、グループⅤが完全なる化学合成油です。
グループⅣはポリαオレフィンと言う合成炭化水素、グループⅤはエステル系のベースオイル。
高性能オイルはグループⅣ or Ⅴのベースオイルです。
もっ詳しく難しい詳細をしりたい方は↓
エンジンオイルの基油5種類と性能比較から最高級オイルが分かる
粘度に関する予備知識
「粘度指数」と、「粘度グレード」は全く異なる指標です!
SAE粘度グレード
パッケージに↑のような表記が必ず書いてありますよね。 この数字が大きいほど粘度が高くてドロドロしたオイル。
数字が小さいほどサラサラしたオイルです。
高粘度 | 項目 | 低粘度 |
厚い | 油膜厚さ | 薄い |
切れにくい | 油膜切れ | 切れやすい |
大 | ポンプ損失 | 小 |
大 | 摩擦損失 | 小 |
オイルの性能の中で最も大切なのが「粘度」です。 だからこそ40℃、100℃など様々な温度域で粘度を測定し規格化している訳です。 「w」の意味はWinterの頭文字で、低温始動性を示す数字です。
エンジンオイルのSAE粘度分類 | |||||
---|---|---|---|---|---|
SAE粘度分類 | 低温粘度 | 高温粘度 |
|||
CSS粘度 | ポンピング粘度 | 動粘度 | 高せん断粘度 |
||
最低 | 最高 |
||||
0W | 6200/-35 | 60000/-40 | 3.8 | - | - |
5W | 6600/-30 | 60000/-35 | 3.8 | - | - |
10W | 7000/-25 | 60000/-30 | 4.1 | - | - |
15W | 7000/-20 | 60000/-25 | 5.6 | - | - |
20W | 9500/-15 | 60000/-20 | 5.6 | - | - |
25W | 13000/-10 | 60000/-15 | 9.3 | - | - |
20 | - | - | 5.6 | <9.3 | 2.6 |
30 | - | - | 9.3 | <12.5 | 2.9 |
40 | - | - | 12.5 | <16.3 | 3.5 |
40 | - | - | 12.5 | <16.3 | 3.7 |
50 | - | - | 16.3 | <21.9 | 3.7 |
60 | - | - | 21.9 | <26.1 | 3.7 |
高温側の粘度グレードが10違うとどの位変わるのか?
- 20(5.6)→30(9.3) =39.8%UP
- 30(9.3)→40(12.5) =25.6%UP
- 40(12.5)→50(16.3)=23.3%UP
- 50(16.3)→60(21.9)=16.1%UP
バイク用オイルで「20」は無いけど、30⇔40への変更で25%の変化率はまぁまぁ大きいですね〜。。
世の中のドロドロっとした粘度をもった製品と比較してみると・・・↓
こうやって見ると、エンジンオイルって結構サラサラな方ですねww サラダ油よりサラサラとはww 前にアメリカのYou Tubeでサラダオイルをシビック? に入れてみた!的な動画があったけど、焼き付かないのも納得!笑
粘度指数
『粘度指数』は数字が高いほど高性能です!
粘度指数を簡単に言うと、「オイル温度が上昇した時の、粘度変化の耐性を示す指標」です。
- 粘度指数が高い→油温が高くても、ドロドロで粘度を維持している
- 粘度指数が低い→油温が高いと、サラサラになって粘度を維持できない
オイルは温度が上がるほど粘度が低くなりサラサラになってしまう宿命を持っています。 ベースオイルや添加剤などで対策はするものの、この基本的特性を覆す事はできません。
粘度グレードはある温度の時の最低保証粘度を規格化。
粘度指数は温度に伴う粘度変化の割合を規格化。
なので、粘度指数は高ければ高いほど高油温で粘度を維持できる良いオイル! となります。
この粘度指数はパッケージに表示されていませんが、公開されています。ので一例を紹介します。
オイル | 粘度グレード | 粘度指数 |
Honda ウルトラG2 |
10w-40 | 161 |
ヤマルーブ スタンダード・プラス |
10w-40 | 156 |
カストロール RIDER 4T |
20w-50 | 126 |
モチュール 300V |
5w−40 | 182 |
※各社オイル詳細は有料記事内で紹介しています。
同じ粘度グレードでも、粘度指数は異なります。 同じ粘度グレードなら粘度指数がより高いほうが良い性能であると言えます。
因みに、Honda純正のウルトラG1 5w-30の粘度指数はなんと200オーバーです! バイク用オイルで唯一の200超え(・o・)
粘度指数は数字た高い程良い! とおぼえて下さい
オイル添加剤
次は添加剤です。 代表的な添加剤としては
- 酸化防止剤
- 粘度指数向上剤
- 油性向上剤(摩擦低減剤)
などがあります。
添加剤は「潤滑油基油に潤滑油として必要な性質、性能を付加し補強・増強する物質」と定義されています。
基油(ベースオイル)には本体、粘度、流動性、溶解性、密封性などが備わってします。 しかしそのままでは現在の高性能エンジンの用途を満たす事ができません。
用途や要求性能に応じて様々な添加剤を加える事でオイルとしての性能を高めます。
添加剤としての主な機能は下記3つで
- 助長作用:基油が本来持っている性能を強化する
- 付加作用:基油が本来持っていない性能を補完する
- 保護作用:基油を酸化、劣化などから保護する
エンジンの用途や要求性能、使用条件によって必要なスペックが異なる為、必要な潤滑性能を発揮する為には添加剤の存在が不可欠です。
詳しくはこちらの記事を御覧ください↓
エンジンオイル劣化に関係する添加剤
オイルが劣化する理由は主に3つあります。
劣化理由1. 酸化
エンジンオイルは酸化すると、アルコール、有機酸、有機エステル、アルデヒド、ケトン、カルボン酸などの劣化物が油中に生成されます。 オイルが酸化劣化するとドロドロになり粘度が上がります。
劣化理由2. 高温
添加剤の一種である粘度指数向上剤は、熱を受けると炭化しやすく、高温に晒され続けるとスラッジを生成します。 このスラッジは粘度を上げ、オイルドロドロにさせます。
劣化理由3. ガソリン希釈
ブローバイガスに含まれる未燃焼ガス、燃え残ったガソリンがピストンとシリンダーの間から、クランクケース内へ侵入しオイルと混ざります。
ガソリンがオイルを希釈し、粘度を低下させジャバシャバな状態へと変化させてしまいます。 ※添加剤とは無関係です
オイル交換は何キロ毎にやるの?
バイク屋さん、用品店では3,000km毎の交換を勧められると思います。
個人的には。。。
10,000km毎で全然OK!
純正指定の−20% 〜 +10%の距離でOK!
エンジンオイルは確かに酸化、熱などで劣化していきますが、3000kmで機能を失う事はありません! ←キッパリ
↑コレは新車購入後7万㌔走行、オイル無交換のフリードです。
このブログを読んで頂いている読者の方にとっては、このような状態を見たことがある方は多いと思います。
そして「うわッ💦 スラッジ付きまくりで最悪じゃん・・」こう感じますよね?
もう1つ視点を変えて見て欲しいんですけど・・・ カム山の摺動面、焼き付いてますか・・? って事なんです。
まさしく糞がこびりついた糞オイルですが、カム山は削れてはいませんよね。 つまり潤滑性能は7万㌔まで保てていたと言えます。
もちろん、ストレーナーやフィルター、VTEC機構の油路などあらゆる部位に詰まりが発生してもちろんNGなんだけど。
たとえば、次のサーキット走行に向けてポテンシャルを出し切りたい! とかであれば交換する価値はあると思いますが、スタッフに勧められるがままに3,000kmで交換するのは意味がありません。
国産バイクは殆んどの車種がメーカー指定1万㌔毎の交換、DUCATIは12000㌔毎の交換が指定されています。
自分のバイクのオーナーズマニュアルに交換サイクルの指定があるので一度確認してみてください。
その中で、年1万㌔に満たないオーナーさんで「やっぱり不安だなぁ〜」と思う方は、5月と11月の年二回交換がおすすめです。
その理由は、熱的に厳しい夏前と、オイル希釈で厳しい冬前に新油を入れ、コンディションの高め安定を図る為。
- 夏はオイルも高温→主に酸化劣化が進む。
- 冬は油温が上がりきらず→ブローバイガスによる希釈劣化が進む。
季節によって劣化の種類が異なる為、年二回交換しておけば超絶ウルトラオーバースペックをキープできます。
(もちろん、1年1万㌔で交換で全く問題ないけど)
また、ガソリンの希釈は冬はもちろん、油温が上がりきらない ”チョイ乗り” の走り方も希釈を早めます。
オイルに溶け込んだガソリン成分、水分は油温が高温になればあるていど蒸発して居なくなりますが、油温が上がりきらない内にエンジンを停止したり、アイドリング放置で油温が上がりきらない状態が長い時間続くと、希釈を早めます。
なのでTOYOTA、HONDAともにクルマは「チョイ乗り」がシビアコンディションに指定されています。
これはメーカー問わず内燃機関であれば皆同じです。
なのでオイルを永遠使い続けていくと、酸化によってどんどんとスラッジが堆積し💩状となる反面、まだオイルとして残っている部分は希釈もされ、サラサラなオイルとドロドロのヘドロの両極端な2つが生成されてます。
それでも焼付きのトラブルの前に詰まりのトラブルが起こるんだから、オイルの性能もかなり凄いですよね。。
Andyの意見をまとめると、
- 1年or1万㌔毎の交換で十分OK!
- 3,000km毎は早すぎ
- 気になるなら5月&11月の年二回!
- ショップさんは売上立てたい←重要!
こうなります。
とは言え、オイルを新しくするとオーナーである自分自分の心もリフレッシュできる事は間違いありません!
この為にオイル交換するのは、大いにアリです。←実際はココが一番多い理由かも?
エンジン内部の摩擦には4種類ある
エンジン部品には、摩擦の種類として4つに分類できます。
この摩擦の違いを理解すると、各部品にどんなオイル性能が要求されるのかが分かるようになります。
- 流体摩擦(流体潤滑)・・油膜有り→液体に浮いた状態
- 弾性流体摩擦・・・荷重が高く金属が弾性変形しながら薄い油膜に浮いた状態
- 混合摩擦(混合潤滑)・・境界摩擦と流体摩擦が混在している状態
- 境界摩擦(境界潤滑)・・油膜無し→薄い分子吸着膜
- 乾燥摩擦(個体潤滑)・・乾いた状態(覚えんでよし)
特に関係するのが太字の3種類です。
エンジン内部の部品は、「オイルの油膜によって浮いている」という事を聞いた事があると思います。 実は全部の部品がオイルの油膜に浮いている訳ではないんです。
では浮いていない部品に対してどんな特性のオイルが良いのか? 浮いている部品に対してどんなオイルが良いのか?
それを詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧下さい↓
境界摩擦って何?エンジンの摩耗4類別を理解し最高峰オイルを見分ける知識
まとめ
ちょっとエンジンオイルに関して1記事でまとめる事は不可能だったので、4記事に分けました。
これらの記事を完璧に理解すれば、貴方以上にオイルに詳しい人は居ない!
まずエンジン内部の摩擦メカニズムを理解すると、流体潤滑、混合潤滑、境界潤滑でオイルに求められる性能が違う事が基礎として分かります。
次にエンジンオイルの基油の成り立ちを理解すると、高性能な理由、安価な理由がわかり、どんな目的に合うかが分かります。
次に添加剤の効果効能、劣化のメカニズムを知ると、どんな運転方法がオイルに良くないのかが分かります。
これらをまとめると・・・
コスパ最強おすすめオイル
Honda車(5w-30)
- 粘度指数が唯一の200超え高性能!
- コストが安い!
- Honda車の開発オイルの絶大な信頼性!
10w-40指定車
- 100%化学合成油である
- コストが安い
- エステル系基油
マシンポテンシャルを究極に引き出す最強おすすめオイル↓
- 100%化学合成のエステルオイル
- 180を超える高い粘度指数
- エステルを使用した世界初のメーカー
10w-40指定車
15w−50指定車
なんだかモチュールの回し者? みたいなおすすめラインナップになってしまいましたが、有料記事にある通り、モチュールが一番データを公開してくれているんですよね〜。 科学的な物性に+して100%化学合成油、化学合成油、鉱物油と表現を分けています。 ベースオイル(基油)の記事を読んで頂いた方はもう意味がわかりますよね!
オイル成分データ ※有料
- 商品名
- 粘度グレード
- 40℃動粘度
- 100℃動粘度
- 粘度指数
- 純正オイル製造メーカー
- 備考
有料記事部分はバイクショップさん向け情報です。
同じ10w-40でも粘度指数が異るので、どのオイルが高性能であるかが一目瞭然です。
プロとして科学的なデータに基づいた情報を基に判断及び提案ができ、お客さんからの信頼も高まることは間違いありません。
また、40℃と100℃の動粘度のデータがあるので、パッケージに記載されている粘度グレードよりも更に詳細なデータで判断する事ができます。
科学的な数値からロジックを組み立てるには、必須のデータです。 ソースは潤滑通信社発行の22,000円、厚さ4cmもする信頼できるデータブックです。
誰でも購入できますが、22,000+送料が掛かります。
また4輪用エンジンオイル、ギヤオイル、船舶オイル、航空オイル、潤滑グリース、ATFなどありとあらゆる油脂類のデータが網羅されており、バイクに関連するデータ抽出するだけでも約3時間必要です。
当ブログのデータは、2輪用オイルを抽出し掲載していますので、探す手間がありません。 つまり3時間分の工賃売上を稼ぐことと同じです。
オイルのプロフェッショナルデータを知ることで、科学的根拠に基づいたオイル選定が可能になります。 これはライバル店に対する大きなアドバンテージになる事は間違いありません。
「3,000kmで交換した方がイイよ! 」のスタッフと
「粘度指数が198、純正は157だから使用目的と温度条件を考えると今回はモービルの〇〇にしたほうが、バイクの保護、パフォーマンス発揮の両立を図れます!」
どちらのショップさんが信頼を得られるか・・・
貴ショップの信頼を高めるデータです。
掲載オイルメーカーは「モービル、カストロール、モチュール、オメガ、ELF、三和化成工業、REPSOL、PANOLIN、SPEED MASTER、和光ケミカル、本田技研、ヤマハ、カワサキ」 です。
数日後に広島高潤も追加掲載します。
※2023年2月28日追記しました! Horoko(広島高潤)ガチガチのガチでとんでもないメーカーでした!(良い意味で) スペック表見たら分かるけど頭ぶっとんでる!w
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