CBR1000RR-Rを購入してから、OEMのスパコルSP→RS11→R11→ホイール1Set追加でR11という感じで4Setのタイヤを消耗してきました。
ホイールが2セットあり、現在R11とRS11が装着されています。
このうち街乗りに使っているRS11が完全に溝が終了したのでS22へ交換したいと思います。
記事の目次
ブリヂストンS22に決めた理由
- S21のフィーリングが良かったから
- BSの最新モデルは必ず経験したい
- H2インプレと時の印象が良かった
今年二十歳になったAnydはバイク歴26年になりました。
今までメジャーメーカーのタイヤを経験してきた中で、やっぱり最後はブリヂストンに落ち着きます。
バイクを乗り出した事はダンロップが席巻していて、峠に行けば70SP(ナナマルエスピー)しか見ない時代もありましたねw
ライフならミシュランパイロットロード2が間違いなし!(今はディスコン)
そんな中で近年はブリヂストンに対する信用が最も高いのは間違いありません。
また、先日試乗したKawasaki NinjaH2 SXSEも新品S22を経験してきました。
重量級バイクでもタイヤの転がりと潰れ感のバランスが良くとても乗りやすく感じた事も、自分のRRRに履かせてみたらイイんじゃない!?
との思いに至りました。
BSの次に気になるのはミシュランのパワー5!(S22と同じセグメントだよね!?)
S22ワインディング走行インプレッション
S22の重量
Frタイヤ:4.38kg
Rrタイヤ:7.20kg
なんと!
RS11の新品重量6.8kgより、400gも重い!
トレッドのゴム量が増えた事が影響しているのか!?
走行条件
- 冷感空気圧:Fr250k、Rr290k
- 車両:CBR1000RR-R(20年式)
- ガソリン量:約12L
- Mode:1
- サス:スポーツ
- プリロード:Fr4mm、Rr8mm
- 天候:快晴
- 最高気温:25℃
- 総走行距離:7912km
基本的に純正ですが、ファイナルは純正の16×40→ 16×43へ変更しています。
走行後のタイヤ表面
S22のタイヤ剛性が良い!
普段走り込んでいる自分のトリ男に履かせて一番最初に感じたことでした。
バイクの角度が直立、フルバンクどの角度でもハンドリングの重さとレスポンスが一定。
一般公道においては大きな安心感と扱いやすさに直結しているなと感じます。
トレッド面の形状と、剛性、この2つが上手くバランスしてどのバンク角でも一定の重さを保ってくれていて操りやすい。
例えばR11やスリックなどハイグリップ寄りになると、フルバンクで重く、直立で軽いハンドリングになりがち。
サーキットではフルバンクで長い時間と距離を走る為、重い方が安定するが、一般道では特性が変化するポイントを通過するとフィーリングが変わるので、怖さにつながる。
こんかい市販スポーツタイヤでリアタイヤが200/55という巨大サイズが影響してか、バンク角が深い領域ではFrから曲がっていく。
分かりやすく一言でいうと、硬めのタイヤ。 遠くまで転がっていくイメージかな!
でもサイドウォールは適切にたわんでくれていて、樹脂のような硬さではないし、滑りそうな怖さも無い。
RS11より断然イイ
もちろん、滑るor滑らない領域に於いてはRS11の方がグリップ力は高い。
そうではなくて、”一般道をツーリングする”事においてはS22の方が圧倒的に良い!!
では何がいいのか!?
- ハンドリング重さがどのバンク角でも一定で特性を掴みやすい
- タイヤの潰れ感(グリップ感)は高い
- 回転抵抗の少ないフィーリング(Rrタイヤ起因か?)
- ウォームアップめちゃ速!
スポーツタイヤの良さである全体的なバランスの良さに加えて、グリップ感と接地感がとても高い。
絶対的なグリップは取り敢えず於いておいて(後でサーキットで検証します)、ゴムが路面を掴んでるフィーリングが分かりやすい。
※特にRrタイヤは良い
ここがS22を駆る上で決定的に良いポイントでした。
その結果が高い安心感につながっていると感じます。
また、スポーツタイヤならではのタイヤウォームアップの速さもツーリング先では安心できます。
標高が高くなれば気温が低く、5月や9月でもタイヤ温度を気にしないとRS11は履けません。(冷えコルはもっと気を使う)
S22は温まりが早く無駄な転倒を避けられます。
S22おすすめ空気圧は!?
ワインディングとサーキットを走った結果からAndyがオススメする空気圧はこちら!
シチュエーション | Fr(kPa) | Rr(kPa) |
BEST ※旋回性とトラクションの両立 |
250 | 290 |
安心感を重視したい場合 ※アクセルを開けやすい |
220 | 260 |
S22のポテンシャルを最大に発揮できるのは、Fr250、Rr290の空気圧だったので、まずはその空気圧から経験して欲しいと思います♪
ビギナーの方やちょっと安心感を重視したい方は上記まで下げると良いと思います。
鈴鹿サーキットインプレッション
↓こうなりました
走行条件
- 冷感空気圧:Fr250k、Rr290k
- タイヤウォーマー無し
- 車両:CBR1000RR-R(20年式)
- ガソリン量:約16L
- Mode:1
- サス:スポーツ
- プリロード:Fr5mm、Rr8mm
- 天候:快晴
- 最高気温:24℃
- 総走行距離:8,651km(走行終了時)
ガソリンと、Frプリロード1mm以外、街乗りと同じ仕様で走行しました
S22のサーキットグリップ力
サーキットでも十分なグリップ力があります。
鈴鹿の名物高速コーナー、「130R」で4速全開にして立ち上がっても滑りません。
R11と比べると明らかに劣りますが、RS11と比べるとやや劣るくらい。
バンク角も55°は滑る心配無く寝かし込む事ができます。
もちろん、絶対的なグリップはR11に勝てる事はありません。
ただ、R11と違って滑り出しがとても穏やかで怖くない。
動画でもスピニングした時に路面に現れる「スピニング痕」を集めたので是非合わせて御覧ください
S22の3つの良さ
1、ハンドリングが軽い
R11よりもハンドリングが軽く、逆舵を入れる時のチカラが軽くてすみます。
これはフルバンクしている時の接地面形状がR11よりも丸い事に起因していると言えます。
対するハイグリップなR11は頂点がトンガッていて、フルバンク付近は板のようにフラットに近い。
慣れてしまえば、サーキットでタイムを短縮する事だけを考えるとR11のような形状が理想です。
直立では軽く、フルバンクで粘る。
同じチカラを入力しても帰ってくる量が異なります
常にフルバンクで走行するサーキットではメリットが大きいし、ネがである”重い”事はライダーが筋トレして対処すればいいこと。
その点、S22は全体が丸っこいのでどのバンク角でも同じ入力を与えると同じように応答してくれる。
その事からフルバンクtoフルバンク等の速い切り返しで軽さが際立つ。
2、滑り出しが穏やか
R11は、いきなりズバッ! と滑る。
S22はヌルヌル!と滑る。
これは元々の絶対的なグリップレベルがS22の方が低い事も大きく関係していますが、それでも滑り出しが怖くない。
特に1000ccクラスのバイクに履かせるのではれば、滑ってしまう事は往々にしてありますよね。
その時にズバンッ! では怖すぎる・・
S22はヌルヌルッ!と始まるので焦らずに対処できました。
3、温まりがめちゃ速い
今回は気温が20℃を超えていて、先導走行のヘアピンに到着する頃には適温になっていました。
街乗り用タイヤという事で、ウォーマーも要らないし、冷えゴケに対するるリスクはかなり低減できます。
鈴鹿走行後のタイヤ表面
Frタイヤは2種3層構造
Rrタイヤは3種5層構造です。
路面温度も47℃とかなりいい条件だったように思います。
滑り出しが穏やかなのは、エッジのコンパウンドとミドルのコンパウンドが両方接地している事が良い影響をもたらしているんだろうか・・?
S22インプレまとめ
「ツーリングメイン+たまに先導付きサーキット走行」のような使い方をするライダーにとっては、これ以上ない最高のタイヤだと思います。
※褒めまくっていますが、自腹で購入しています。お金ももらっていませんよ!w
純正タイヤからハイグリップが装着されていて、ハイグリップ→スポーツタイヤっていいの? って迷われている方は自信を持って「S22」を選んでください(*^^*)
あとはライフがどのくらいなのか・・? は随時検証してこの記事に追記していきます♪
ちなみに、S22はヨーロッパで評価が高くかなり売れているそうです。 そういった事もあってか在庫に限りがあるのでお