ファイナル変更に伴ってズレる車速を補正してくれるデバイス、スピードヒーラー。
これを取付けモテギに持ち込んだけどシフター効かない不具合は最後まで解決できずでした。
そこでとあるスーパーエンジニアに依頼してオシロスコープを使って出力波形を可視化して確認してもらったところ・・・
ってか、出力パルスを正しく出せてなくね?
ってなった結果をシェアしたいと思います。
装備したスピードヒーラー
M6ギヤの出力を変換→ 増速or加速した値を出力→ ECM(ECU)へ入力させます。
詳しい記事↓
CBR1000RRRへスピードヒーラー装着は大失敗で効果なし!
ツインリンクモテギを走行し、シフターを作動させるべく解決を図りましたが結果はNGでした。
そこでヒーラーからどんな出力が出ているのか? を確認します。
オシロスコープ確認結果
様々な条件においてヒーラーを丸裸にしてやりました☆
デバイス無しの波形
デバイスを通した波形
グラフを見て分かる通り、周波数は正しくアウトプットされている。
しかし電圧は2.0→5.0Vへ昇圧されている。
デバイスー12%設定
設定値「−12%」にしたところ、60→52.5Hzへと下がっており狙い通り正しく周波数が変更できている。
※但し出力電圧は5V
出力波形の確認
※パルス長=電圧が上昇し始めるポイント 〜 電圧が下降し始めるポイント
- 周波数は、設定値通り補正できている。
- 入力電圧が2Vにもかかわらず、出力電圧が5Vとなる。
- 3msの入力パルス長に対して、出力はそれ以上のパルス長となる。入力生信号に設定した補正比率をかけているというよりかは、入力信号をトリガーに新たな出力信号を生成しているイメージか?
- 出力パルス長が変わってしまう事による懸念として、回転数が上昇した際の信号長によっては、センサーの分解能の限界にあたり、信号を読み取れなくなる可能性がある。
300km/hで走行時=83333.33mm/秒
すなわちM6センサーは1秒間に1446.759回の信号を読み取る必要がある。
従って、信号長は少なくとも1/1446.759=0.69ms以下である必要がある。
これだけ細かい信号はこのデバイスは生成できるのか?
1ms以下なんてロギングできません…( ;∀;)
※1ms=1000分の1秒
デバイスの特性を把握
スピードヒーラー解析まとめ
- 入力波形を基に、新たな波形を生成している可能性が高い
- 周波数の補正値は正しく出力されている
- 入力パルス長と出力パルス長は一致しない
上記理由から、SS系バイクは最高速に対応すべくギヤ歯数が多く、新たな出力波形の生成が間に合わないと考えられる。
現段階ではこの結論に至りました。
すると次に気になるのが
いや、こんな書き方したら電装チームに怒られそうですがww
純正センサーは当たり前ですがキチンとセンシングできている訳です。 更に読み取った信号を正しく受取り、パラメータとして使えてるって事ですよね。(⬅当たり前やろ!)
今回約8,000円も投資してシフターを使うべく色々試して来たのですが、歯が立ちませんでした・・\(^o^)/
まだやってない事として、純正状態でファイナル45丁で走ったらどうなるの?
って事。
もうね・・・笑
エラー出る!って決めつけちゃったもんだから、先ずは純正状態を試そう! って考えがスっぽ抜けまクリビーレな訳ですww
ダメ確する意味で試す意義はあるなと思っています。 あとここでは言えませんがABSを何とかするアイディアを一つ持っているのでそれも合わせて確認してきたいと思います!
そしてもう何をやってもダメだ! となった時の最後の手段は・・ 高いけどありますww