2017年8耐201周29位で完走!Honda QCT Meiwa Racing

2017年鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会

3年ぶりにノントラブルで完走する事ができました!!  多くのご声援とご支援並びにご理解を賜り改めて厚く御礼申し上げます。  2年連続のリタイヤを経験した後、ノントラブル完走という最高の結果は言葉では表せないほどに最高な経験となりました。 来年も走るチャンスを頂けたら更なる高みを目指していきたいと思います。

初日(木曜日)

初日は朝からどんよりとした雲に覆われて全く青空が見えません。  湿度は高いものの最高気温は28℃と30度を超えなかったことは高湿度の中ありがたい。 初日は1時間のフリー走行が2本行われます。

公開合同とは違って全チームが走行する為、コースインできるバイクは1台のみ。(公開合同テストはグループ分けされているため、2台コースインする事が可能) 合わせこみを中心にマシンのセットアップを詰めていきます。 しかし2本目は途中で雨が降りレインタイヤでの走行を余儀なくされる。 しかし路面は徐々にDRYへと変化していく。  決勝を控え、ライダーの練習にはもってこいの走行となった。

また、明和レーシングのエースライダー山中は、レインコンディションを得意とするライダーであり、決勝でもし雨が降る事があれば有利な展開へ持ち込む事も期待できる。

 

二日目 予選(金曜)

予選は各ライダー2回の予選が行われる。  朝にフリー走行があるが、スプーンコーナーはフルWETコンディション。 それ以外のコーナーはDRYコンディションという予選前の練習走行としては満足の行くコンディションになる事は無かった。  そして、この予選走行からタイヤコントロールが開始される。

タイヤコントロールとは? 予選と決勝あわせて20本までの使用が認められます。決勝の8時間で使うタイヤは、Frタイヤ8本 + Rrタイヤ8本 = 16本。 予選では4本の新品タイヤを使う事が認められます。 このルールはレインタイヤには適用されません。

仮に予選で新品タイヤを3セット6本使用した場合、決勝では予選で使用した中古タイヤを使用する事になります。やはり最も大切なのは決勝ですから、どのチームも予選で2セット(4本)の新品タイヤ、決勝で8セット(16本)のタイヤを使用するパターンが殆どです。

TOP10トライアルはタイヤコントロールされないセッションなので、各ライダー新品タイヤでアタックする事ができます!

 


予選結果  51位 Ave2:15.889

  • エースライダー 山中 2:14.684  Blue rider
  • 2nd   ライダー 安藤 2:14.829  Yellow rider
  • 3rd    ライダー 中山 2:18.156  Red rider

今年からスターティンググリッド順位の決定方法が変わりました。

  • 旧:各チームの予選TOPタイムを基準に決定する。
  • 新:各チーム全ライダーのTOPタイムの平均タイムを基準に決定する。

昨年までは、とにかくエースが一発タイムを出せばグリッド順を上位に持って行く事が可能でしが、今年は全ライダーの平均となった為、全てのライダーが頑張らないと好位置に行く事は出来なくなりました。   なので、昨年は各チームのエースライダーが新品2セットを使う事が多かったですが、今年は全ライダーがタイム出しをする必要があり、昨年の作戦が使えません。そういう意味でも、予選から各ライダー同士のマッチングをしっかりと合わせ込む必要があります。

ハルクプロの本田監督のブログを拝見しましたが、TOPチームでもライダー間のマッチングはかなりの苦労があったようです。ハルクプロのブログ

 


ANDY予選2回目

1回目を中古タイヤでアタックして2:15.186で終えており、感触としては、14秒台には入れられそうだった。 迎えた2本目は念願の新品タイヤ! でも3rdライダーの中山選手も同じタイヤでアタックする為、無駄に周回する事は許されない。

コースイン2分前に並ぶが、コースインするとかなりのダンゴの中へ飲み込まれてしまう。 タイヤも無駄にできない為、東ショートカットでピットスルーをしてクリアラップを取る。

アタック1周目は15秒059! まだイケる! 2周目はスプーン立ち上がりで焦ってスロットルを開けてしまいRrがスライド。 それでも諦めずイケイケで攻めて14秒829でアタックを終える。  当初の目標は、13秒台に入れる事でしたが、実力が足らず13秒は自分にとって高い高い壁です。 来年走るチャンスを頂けた時には更に腕を磨いて挑戦したいと思います。

写真は公開合同テストの時のものです。Honda Racing様より拝借させて頂きました。

 

2日目 (金曜)ナイトセッション

3ライダーの2回の予選が終わると、すぐに夜間走行がスタートします。 メカニックは休む暇がありません。 金曜日のナイトセッションは、ライトオン指示が掲示されてから1周以上を周回する義務があります。 この義務を果たさないと、決勝の出走資格がもらえません。

メインカーでエース山中選手がコースインしたその周にダンロップコーナーで、トラブルによりエンジンストール。 走行不能で、Pitまで自力で戻れません。 たまたま赤旗中断になった時レッカーで戻る事が出来ました。 ピットでは早速原因究明をするも、明確な答えが導き出せません。  全ての灯火機を点けて走行する時間になっても原因が分からなかった為、急遽スペアマシンで出走する事に。

タイヤをメインカーから外し、スペアカーへ装着しようとした時・・・ ブレーキのピストンが戻らないトラブルが発生!  耐久仕様から急遽スプリント仕様へ戻しコースイン。 義務を果たす事ができました。

しかし山中、中山両ライダーは走行する事が出来ずフリー走行を終える事になりました。

 

 

3日目 (土曜)フリー走行

この日はTOP10トライアルと、フリー走行1本があるのみです。 午前中は4耐の決勝が開催されるので、レースウィークの中で唯一ゆっくりできる時間があります。 しかし昨日のトラブルを再発させない為、メカニックが頑張ってくれています。

迎えたフリー走行、山中選手がコースイン。 ・・・なんと!!! またも同じダンロップコーナーでマシントラブルによりエンジンストール。  再始動を試みますが、ENGは掛かりません。 フリー走行では、決勝に向けたブレーキパッドの慣らしを行う予定だった為、このままでは慣らしができないまま決勝を迎える事になってしまいます。

オフィシャルに確認へ行き、スペアマシンでのコースインの許可をもらって、ブレーキパッドの慣らしをスペアマシンにて行いました。  山中&中山の両名はこのセッションでも全く走行できず、合わせこみが進まないまま決勝当日を迎える事となりました。

 

4日目 (日曜)朝フリー走行

メカニックが2日連続の不眠不休の作業で、朝フリにマシンを仕上げてくれました。 ブレーキと、電気系トラブルの2つが直っているか? 確認できる最後の走行です。 スペアマシンでナイト&ブレーキ慣らしで走行したAndyは朝フリでは走行しません。 全く走行できていないエース山中、中山両選手に乗る時間を多くする為です。  緊張のコースインから終了時刻までトラブルの再発はありませんでした!  あとはチームで決勝を戦うのみです!

 

決勝!!

スタート直前!!


週間天気は速度の遅い台風5号の影響で見事に裏切られ、当日の予報は雨。 スタート進行中も西の空は黒い雲に覆われいつ雨が降ってもおかしくない中でのスタートでした。 ベテランの山中選手がスタートライダー。 危なげなくキッチリとスタートダッシュを決め、1時間経過時には24位まで浮上。 ピットワークもトラブルなく、メカニックが確実且つ正確にこなして順調に周回を重ねます。 2番手はAndyが担当します。 コースイン直後、レーシングスーツ左の腰の辺りに違和感を感じる・・・??

 

コードの食い込みが気になるものの、ライディングいつも通りライディングできます。

なんと! エアバッグのバックルを装着するのですが、ピット作業のメカ作業負担を軽減する目的で取り付け位置を変更した事が仇となってしまい、エアバッグ作動させるコードの長さが短い為に自分に食い込んでいる!! 静的には問題なかったのですが、実走行では想定と違う場所にコードが落ち着いてしまい左コーナーでお尻を移動させると食い込む!!  しかし、ある程度は移動できる為、可能な範囲でライディングします。  万が一にも無理くり引っ張ってしまって走行中にエアバッグが開らこう物ならとんでもないロスが発生してしまいます。それだけは避けようと、動ける範囲で安定して走行する事を心がけました。

直射日光がなかったものの、湿度が高かく汗を掻く両は例年と変わらなかったと思います。 コースイン直後はセーフティーカーにてコントロール中で、タイヤの温めに気を使っていました。解除となった途端に冷えゴケで足をすくわれてしまうライダーも多いのです。 そしてデグナーコーナーで、SC解除となった直後のMCシケインで1台が目の前で転んでしまいました。(熊本レーシング?)  その後は黒い雲に覆われていましたが、雨が落ちる事はありませんでした。

無事に3rdライダー中山へバトンを渡します。中山も自己ベストに近いタイムでしっかりと走行し、マシンのトラブルもありません。 またトラブル対応でピットワーク練習も少ない時間でしたがノーミス。 すごい!

エースライダー山中からバトンを受け取ります。 8耐参戦23回目(確か)の鉄人の走りは本当にスゴイ! 15秒台を安定して連発します。

ノーミス且つノートラブルで迎えた最後の走行はAndyが担当します。 最後の最後で転倒する事は許されません。  スタートライダーはレース前に緊張しますが、フィニッシュライダーは、最後に緊張します。  しかし残り30分くらいになったところで、2回目のセーフティーカーが導入されます。

 太陽も完全に沈んでおり、路面温度も下がる中リスタートした時の冷えゴケに細心の注意を払和なければなりません。 可能な限りRを大きくとってタイヤを温めます。 他のライダーももちろん同じ気持ちですから同じようにマシンを右に左にと大きく振って走行します。   2周ほどでセーフティーカーが解除となりリスタート。 タイヤに気を使いながらペースを上げてゴールまで走ります。 するとしばらくして全ポストにオレンジボールフラッグが掲示され、「ゼッケン5」の表示が! 「ん!? TSR!?」 なんで?? マシントラブルか!?  液体漏れならレコードラインは危ないかもしれない! と思って前車がどのラインを通過したか!? をよーーーく観察しながら走りました。 万が一前者が転んだらそのラインを外してペースを落とす。 前車が何もなく通過すれば、液体漏れはナシ! クリアシールドで走行していますが、液体漏れまでは夜間に瞬時に認知できないので、冷静に走るしかありません。 2周ほど走行しどのコーナーも転倒者なく、オレンジボールも消えたので安心しました。 (しかしTSRって部分は引っかかっていましたが・・・)

そして気をぬくことなく走行しついに201周でチェッカーフラッグを受けました!!!!!

写真はTWのTOMOさんから拝借させて頂きました。

2014年に完走して以来、3年ぶりに完走する事が出来ました!!! 2年分の失敗を糧にして得た201周完走は本当に格別です!!  最終コーナーの立ち上がりはチームの苦労している姿が思い浮かび汗と涙の塩味を感じながらのゴールでした。  原因不明のエンジンストールとブレーキにトラブルが発生し強烈なダブルパンチを喰らいましたが、明和レーシングの英知を結集し乗り越える事が出来ました。

ライダーとして8耐のチェッカーを受けられ、こんなに幸せな事はありません。コースから見るゴールの瞬間のグランドスタンドと仲間の居るピットに挟まれる瞬間は8耐ライダーの特権だと思います。 本当に心の底から感動してしまいます。

観戦しているお客さんへ手を振る1周も本当に貴重です。 手を振って頂いているいる姿はコース上に居るライダーからもよーく見えています。 応援、本当にありがとうございました!

この場を借りて改めて走らせて頂いた明和レーシングチームの皆様へ厚く御礼申し上げます。 ピットウォークでは、TWをフォローさせて頂いている方からもお声がけ頂き本当に嬉しかったデス! 「◯ぼさん、ペリ◯さん」2年連続でありがとうございます! ヨ◯さんへしっかり手を振ったんですが届きましたか!?^ ^  うそつ◯さんも公開合同テストの時にピットまでお越し頂きました♪♪  あと決勝当日に「Andyさん?ブログ見てるよ!」とお声がけ頂いた紳士にも感謝申し上げます!

熱いご声援を賜り本当にありがとうございました!!!今後もMeiwa Racingの応援を引き続きよろしく御願い致します!

 

番外編 (お片付け)

8時間を走りきるとタイヤカスがてんこ盛り!! アンダーカウルに溜まった分だけでも特大オニギリが作れそうです。 TSRのマシンが燃えたのは、このタイヤカスが溜まってエキパイの熱で火が点いてしまったようです。

 

8耐では、FIM規格のレギュレーションが適用されます。 なのでヘルメットの検査を受けるとこのシリアルナンバーで管理されたステッカーを貼ってもらいます。 8耐ライダーの証です♪♪

 

完走するともらえる、完走賞です! 自分にとってはとても重たいメダルです(*^_^*) ライダーの人数分貰う事ができます。

 

備品とマシンを積み込み全てが終わる瞬間です。 体は疲れていますが、心はホントに軽かった!! (リタイヤの年は心も重い。。。)

 

また来年も走って完走できるようにガンバリマス!!!

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ABOUTこの記事をかいた人

バイク歴18年、名古屋在住34歳で愛機はZRX1200Rと、CBR1000RRです。
ツーリングも大好きですがサーキットも大好きで鈴鹿8時間耐久ロードレースにライダーとして参戦しています。2017年は29位で完走する事ができました!^ ^
  
本田技術研究所で二輪の開発業務に10年間従事し、そのうち5年間をレーサー開発のテストライドグループで操縦安定性や空力性能のテスト、評価を担当。 この時の経験を生かしバイク工学のブログ発信を2017年5月からスタートしました。 高品質な二輪情報を発信しライダーのバイクライフを充実させる事を目的としてサイトを運営しています。 どうぞ宜しくお願い致します☆